日本の秘境である東北。仙台から奥入瀬渓谷、抱返り渓谷、蔵王の樹氷「スノーモンスター」まで、文化、地元のお祭りなど魅力が盛りだくさんです。
この記事では、おすすめの観光スポット、アクティビティ、宿泊施設、交通手段など、初めて東北を訪れる方のために役立つ情報を紹介します。
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日本の本州の北東部に位置する東北地方は、驚くほど魅力的な観光スポットが点在する隠れた名所と言うべきエリアです。
例えば、東北最大の都市である宮城県仙台市は、外国人でも一度は聞いたことがあるほど有名な街でしょう。また青森県の奥入瀬渓谷は、一歩足を踏み入れるとおとぎ話の世界に迷い込んだかのような錯覚に陥るほど美しい場所です。
秋田県の抱返り渓谷は紅葉の名所として、山形県の蔵王樹氷の「スノーモンスター」と呼ばれる印象的な自然の景観として、好奇心旺盛な世界中からの観光客を魅了し続けています。これらは、東北地方でよく知られている名所のほんの一部に過ぎません。
また、東北は文化的な魅力にも溢れています。青森ねぶた祭り、仙台七夕など、地元の祭りにはそれぞれユニークなテーマや伝統がありさまざまな発見があることでしょう。
あまりの見どころの多さに、旅行を計画するのが大変…と思ったかもしれませんが、心配ありません。本記事の情報はきっと旅のサポートになるはずです!
初めて東北を訪れる人のために、青森、岩手、山形、秋田、宮城、福島の6県のおすすめ観光スポット、アクティビティ、宿泊施設、ご当地グルメをまとめました。
追加で東北の気候に関する注意点、便利な交通手段なども紹介しています。このリストがあれば面倒な旅行の計画は簡単に、現地を楽しむことにより時間を費やすことができるはずです。
旅する前に知っておきたい東北のこと
天候と気候
関西地方や関東地方に比べて、東北地方は北に位置しているため、年間を通して気温が低く、気候は概して涼しく乾燥しています。
春(3月から5月)はかなり寒く、平均気温は約10℃です。実際、北海道に面した青森県北部は、3月下旬まで寒さが続くことがありこの時季に雪が降ることもあります。
また、このあたり地域の桜の開花は、本州の例年よりやや遅い4月中旬から5月下旬となります。この時季に訪れる場合は、念のためジャケットやコートの持参は必須です。ただし、冬用のブーツまでの必要はなく、履きなれたスニーカーが良いでしょう。
4月半ばからは暖かくなってくるので、冬用コートでなくてもOK。ただし、外を歩き回って風邪をひいたり、季節の変わり目で体調を崩したりせず、しっかり計画した旅程が狂わないように注意してください。
夏が始まるのは6月からで、この時期はほとんど暖かい日が続きます。ただし、季節風の影響で気温は平均20℃にとどまります。
夏のピークである7月~8月でも、平均気温は25℃と快適で、同じ時期の東京の気候に比べるとかなり涼しいでしょう。
そのため、多くの地元の観光客も、息苦しい暑さから逃れるために夏の奥入瀬渓谷や田沢湖へ避暑に訪れます。そんな東北でも30℃を超えることもあるので、公共交通機関や屋内施設では冷房が効いていることが多いです。半袖のアウトドアウェアに薄手のジャケットを羽織れば、冷房の効いた涼しい室内でも対応できます。また雨が降ることもあるので、レインコートがあると便利です。
9月から11月にかけて秋が深まり、この時期は平均気温が15℃と冷え込みます。緑の葉が黄色く色づき始めるのもこの時期からで、奥入瀬渓谷や滝ケ入渓谷は紅葉の名所になります。
東北では初冬(12月~2月)に雪が降り、この時期は気温が0~5℃まで下がります。
山間部では雪が積もりやすく、東北の有名なスキーリゾートは質の良い雪があることで知られています。
この時期は東北観光のピークシーズンでもあり、銀山温泉や大内宿の素晴らしい冬景色を目当てに、多くの観光客が押し寄せます。この他、観光列車からの景色も見どころがたくさんあることは言うまでもありません。
この季節の旅行は、暖かく快適に過ごすことが最優先です。とはいえ、屋内施設では暖房がしっかり完備されているので、必要に応じて調整できるよう重ね着しておくのがよいでしょう。
東北へのアクセス
東北へのフライト
東北6県にはそれぞれ主要空港があります: 仙台空港(宮城県)、青森空港、秋田空港、山形空港、福島空港、花巻空港(岩手県)である。
これらの空港には、東京からの直行便や乗り継ぎ便があり、海外からも数カ国からアクセスできます。コロナのパンデミックの影響で、以前より便数が減っている可能性はありますが、今後は時間の経過とともに便数は増えていくでしょう。次回の東北旅行を計画する際には、このことを念頭に置いておくことがおすすめです。
東北の空港のうち、鉄道駅に直結しているのは仙台空港だけですが、他の空港にはさまざまな目的地行きの高速バスがあります。
例えば、青森空港には青森市や弘前市行きのバス、秋田空港には秋田駅行きのバス、山形空港には銀山温泉行きの直行バスがあります。
東京から:新幹線か高速バス
すでに東京にいる場合は、東北新幹線か高速バスを使って東北に行くことができます。
新幹線の所要時間は目的地によって1~3時間程度です。最も遠い山形駅で3時間40分程かかります。(片道10,000円~)
新幹線に比べると、高速バスはかなり経済的です。新幹線で青森の八戸駅まで行くと片道16,990円ほどかかるのに対し、高速バスは7,800円~です。ただ、バスでは5時間~10時間ほどかかります。通常は夜行バスなので、眠ってしまえば翌朝目的地で目覚めて、新鮮な気持ちで観光の一日を始めることができるので、予算重視の方には間違いなくおすすめです。
(運賃は常に変動するため、まず初めに最新のチケット価格を電車やバスの運行会社の公式ウェブサイトで調べるようにしてください)
東北の移動
個人旅行で東北を旅する際、最適なのは鉄道を利用した旅です。
東北地方の広さや、立地的に名所と名所が離れていることを考慮すると、5日間有効の鉄道路線が乗り放題になる「JR東日本パス」のような特別切符を買えば、鉄道を利用した方が費用を大幅に節約できます。また、JR線が乗り放題になるジャパンレールパス(JRパス)も、このエリアを観光するには最適です。
予算さえ許せば、旅程により多くの観光スポットを組み込めるようになります。
レンタカー
国際免許証がある人は、レンタカーを利用するのも便利です。東北のどの空港からでも簡単に借りることができます。
自分の車があれば電車で行く場所に縛られることもありません。家族連れ、人里離れた場所に行こうと考えている旅行者には、一番便利な移動手段です。
※注意事項:日本の交通法は厳格に守られてります。レンタカーの契約書にサインする際に、交通法についての説明があるので、よく聞いておきましょう。
特に、自国が雪があまり降らない国で雪道に慣れていない場合、冬の運転は見た目以上に大変です。出発する前に必要なものをすべて装備しているかしっかり確認してください。
東北の必見観光スポット
1.宮城県
仙台と蔵王は宮城で最も人気のある観光地のひとつ。仙台は東北地方最大の都市であり、東京から仙台までは新幹線で約1時間半ほどです。
仙台には鳴子峡や大釜のような風光明媚な自然があふれています。また、戦国時代(1467年~1615年)に伊達政宗が仙台を築いたことから、あちこちでその歴史を垣間見ることができます。
特に、仙台城や瑞鳳殿などの有名な建造物には、伊達政宗の歴史の痕跡を見ることができます。
仙台空港は世界の主要都市から直行便が発着する国際空港であり、東北旅行を始めるには絶好の場所でる。
宮城県には四季折々の魅力があります。春に訪れるなら、白石川堤沿いの「白石川堤一目千本桜(しろいしがわづつみひとめせんぼんざくら)」は見逃せません。また、夏に開催される盛大な「仙台七夕まつり」も必見です。秋は鳴子峡の展望台で鮮やかな紅葉を愛でるのが最高。冬の蔵王山に現れる伝説の樹氷もお忘れなく。
このように、宮城は一年中いつ訪れても楽しめる観光地です。
宮城県の必見スポット
宮城県のおすすめ温泉地
宮城県でおすすめの季節の催し物とお祭り
宮城県のおすすめ体験・アクティビティ
宮城県のおすすめ宿泊施設
宮城県のおすすめお土産・食べ物
2.青森県
東北の中で国土が広い、もう一つの県である青森県は、白神山地の原生林、奥入瀬渓谷の清流、八甲田山系の火山など、素晴らしい自然景観があり、季節を問わず観光に最適です。
春の弘前城は桜で覆われ、弘前公園のスターバックスでは暖かいコーヒーを片手に静かに桜を観賞することができます。この弘前公園の店舗は、日本一美しいスターバックスと言われているもののひとつです。
8月に開催される青森ねぶた祭りも、この地域で必見の一大イベント。最大の見どころは、国内外から集まった見物客の前を練り歩く、鮮やかな装飾が施された大型の山車です。東北三大祭りのひとつとして知られているのも頷けます。
郷土料理もまた外せないもののひとつ。青森の食といえば、まっさきに浮かぶのが爽やかで甘い「青森りんご」でしょう。
農園によって、自分で収穫するりんご狩りができるところもあります。また、青森りんごを使った様々な料理やお菓子、デザートを味わうこともできます。
その他、新鮮で美味しい大間のクロマグロ、つゆ焼きそば、味噌カレー牛乳ラーメンも、一度は食べておきたいグルメです。
青森県の必見スポット
青森県のおすすめ温泉地
青森県の季節のおすすめ行事
青森県のおすすめ体験・アクティビティ
青森県のおすすめ宿泊施設
青森県のおすすめお土産・ご当地グルメ
3.秋田県
青森県の隣にある秋田県は、緑に囲まれたのどかな田園風景が広がります。
なまはげ祭りや秋田竿燈まつりなど、豊作を祈願する独特の祭りに見られるように、この地域は豊かな文化的歴史に彩られています。こうした祭りは、参加者が日本固有の伝統に深く触れる絶好の機会となっています。
秋田は米どころとしても知られ、きりたんぽなどの郷土料理もおすすめです。また、比内地鶏の発祥の地でもあることを忘れてはいけません。
「秋田」という地名は、世界的有名な秋田犬の代名詞でもあります。ここには、秋田犬ビジターセンターと秋田犬ミュージアムがあり、秋田犬関連のかわいいアクセサリーが販売されているほか、実際の秋田犬と触れ合うこともできます。
他の東北各県と同様、秋田県にも季節を問わず、息をのむような絶景がたくさんあります。春は、角館武家屋敷の古い町並みに桜が咲き誇ります。夏は、秋田内陸縦貫鉄道で自然豊かな秋田の森を走るのが爽快です。秋は抱返り渓谷の紅葉を楽しむことができます。また、小安峡の氷の滝は幻想的な光景で、冬に行くなら見逃せない景色です。このように、いつ訪れても新しい楽しみがあります。
秋田県の必見スポット
秋田県のおすすめ温泉地
秋田県の季節のおすすめ行事・祭り
秋田県のおすすめ宿泊施設
秋田県のおすすめお土産・食べ物
4. 山形県
すばらしい自然や文化的な建造物がある山形県には、特に冬の時季に多くの観光客が訪れます。
日本のアニメファンであれば、世界的に有名なアニメ映画『千と千尋の神隠し』の背景に使われた銀山温泉の隠れた景勝地を知っているかもしれません。毎年冬になると、銀山温泉とその周辺には雪が降り積もり、時を重ねてきた時代を彷彿とさせる風景を目にすることができます。
どこを見ても感動的な光景が出迎えてくれ、自然に対する畏敬と感謝の念で包まれます。宮城県と山形県の県境にある蔵王樹氷は、冬の必見スポットです。雪と氷に覆われた大きな樹木が様々な形に立ち並び、その姿はまるで真っ白な景色の上に堂々と立ちはだかる妖怪の軍団のようです。スキーは、ぜひこの時季に挑戦してほしい人気のアクティビティです。そして、忙しい一日の終わりには、温泉で疲れを癒すこともお忘れなく!
山形・宝珠山の斜面に建つのが山寺。正式名称は「立石寺」といい山全体が修業と信仰の場として知られ、山形県で最も有名な霊山・パワースポットのひとつです。この寺はある角度から見ると山の崖の上に張り付いて建っているようで、その周りを豊かな原始林に囲まれています。これは実際に見てみなければわからない素晴らしさです。
また山形には、米沢牛やこんにゃく、芋煮などのご当地グルメを目にすることができるでしょう。お店でも心尽くしのおもてなしで出迎えてくれるはずです。
山形県の必見スポット
山形県のおすすめ温泉地
山形県でおすすめの季節のアクティビティ&お祭り
山形県のおすすめ体験&アクティビティ
山形県のおすすめ宿泊施設
山形県でおすすめのお土産と食べ物
5. 福島県
東北の最南端に位置する福島県は、世界的に有名な「白川郷」の福島版として知られる大内宿のような魅力的で古風な素晴らしい景色に溢れています。
伝統的な藁葺き屋根の家々が立ち並ぶメインストリートを歩けば、まるで民話や幻想的な光景があふれていた時代にタイムスリップしたかのようで、ノルタルジックな光景が今も見ることができます。特に家や通りが真っ白な雪で厚く覆われる冬は、なおさら幻想的な景色が見られます。
裏磐梯は湖や沼が集まった景勝地であり、もうひとつの大きな見どころです。四季の移り変わりが水面にさまざまな表情を与え、それぞれに不思議な魅力がある場所です。
また、特殊な条件下によって霧が広がり、まるで夢のような光景が美しいことから名づけられた渓谷「霧幻峡」もあります。霧で包まれた川を船で漂えば、神々しさを身近に感じることができます。
体験といえば、アクアマリンふくしまがおすすめです。アクアマリンふくしまは、国内外からの観光客に楽しんでもらえるよう、教育的な展示や工夫が凝らされている水族館です。
福島をより深く理解するには、県内を食べ歩くのおすすめ。本場の喜多方ラーメンのお店でも100軒以上はあります。また、わっぱ飯やねぎそばといった郷土料理やアレンジした料理を出す飲食店は、どの観光地にもあるからです。
夜中まで観光していても、近くの居酒屋に行けば、冷たいジョッキのビールや温かい円盤餃子が楽しめます。どのような食の好みや嗜好を持つ旅行者でも、福島では常に何か心をくすぐるものがあるので安心できます。
福島県の必見スポット
福島県のおすすめ体験&アクティビティ
福島県のおすすめ宿泊施設
福島県でおすすめのお土産と食べ物
6. 岩手県
岩手県には、素晴らしい風景とあまり知られていない絶景があります。ユネスコの世界遺産に登録された「平泉」は原始的な風景が、そして「浄土ヶ浜」は世界中のほとんどの人々から忘れられているような鮮やかな色合いの湖です。
猊鼻渓や龍泉洞で見られる別世界のような光景は、そこにたどり着くまでの努力に値することでしょう。ガイドツアーに参加して、こうした美しい景色がどのようにして生まれたのか、その道のプロに詳しく教えてもらうと旅がより充実したものになるはずです。
花巻町は『銀河鉄道の夜』などの名作で知られる宮沢賢治の生誕地であり、賢治ゆかりの店や名所がたくさんあります。日本文学ファン必見の場所であることは間違いありません。
桜の花は好きでしょうか?北上市立公園「展勝地」は、桜並木が続く全長約2キロ(約1.24マイル)の川沿いの道で、春にはこの地域で最も人気のある桜の名所のひとつとなります。
その道すがら、 約300匹の鯉のぼりが風になびき、ピンクの可憐な花と共に日本ならではの満足感を与えてくれることでしょう。
岩手県の必見スポット
岩手県でおすすめの季節のアクティビティと祭り
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