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世界も驚く美しさと繊細さ。手に入れたい「東北の工芸品」6選

世界も驚く美しさと繊細さ。手に入れたい「東北の工芸品」6選

公開日: 2020/03/01
更新日: 2021/02/02

日本各地には、古くからその技術が受け継がれる伝統の工芸品があります。東北地方はその数が特に多く、これは、雪の降る冬季に農作業ができなくなるため、副業として工芸が発達したことが要因なのだとか。今回は、鉄器や織物など、東北地方に根付く伝統工芸品の魅力を厳選してご紹介します。

目次
  1. 1:津軽びいどろ(青森県)
  2. 2:南部鉄器(岩手県)
  3. 3:曲げわっぱ(秋田県)
  4. 4:鳴子こけし(宮城県)
  5. 5:米沢織(山形県)
  6. 6:会津漆器(福島県)

1:津軽びいどろ(青森県)

1:津軽びいどろ(青森県)
写真:北洋硝子

青森伝統のガラス細工「津軽びいどろ」。日本の四季をイメージさせる美しい色合いが魅力で、グラスや一輪挿し、オブジェなど、多彩なアイテムが揃います。

津軽びいどろは、型や機械を使わず、職人の手によって生まれます。パイプ状の棹の先端に溶かしたガラスを巻き付け、回転させながら息を吹きかけて膨らませ、形を整える。この「宙吹き」と呼ばれる工程を行なうには、確かな技術と経験が必要になります。吹く加減や回すスピードで形が決まるにも関わらず、サイズにほとんど誤差がないのも熟練の職人だからこそできる技。

製造元である「北洋硝子」では、津軽びいどろの販売のほか、工場見学を行なっています。約1,500度と高温の炉でガラスを溶融し華麗に棹を操る、職人の姿は必見ですよ。アクセスは青森駅西口から車で10分程。見学はあらかじめ電話での予約が必要なのでお忘れなく。

  • 北洋硝子
    • 住所 〒038-0004 青森県青森市富田4-29-13
    • 電話 017-782-5183
    • 電話番号:017-782-5183
      営業時間:9:00~16:30(見学は10:00~12:00、13:00~16:00)
      料金:見学無料
      定休日:HPにてご確認ください

2:南部鉄器(岩手県)

2:南部鉄器(岩手県)
写真:及源鋳造

「南部鉄器」は、溶かした金属を型に流し込む「鋳造(ちゅうぞう)」によって造られた鉄鋳物。定番の鉄瓶のほか、フライパンや急須、最近では赤や緑に色づけされた華やかな南部鉄器も販売されています。

南部鉄器の制作工程は、デザインや鋳型作りから始まり、1,500度に熱した鉄を鋳型に流し込む鋳込み(いこみ)、表面に漆を焼き付ける着色と、細かく分類すると80にもなるのだそう。また、南部鉄器の鉄瓶に多いツブツブとした「アラレ文様」ですが、鋳型にアラレ文様を押す、という作業に1つの鉄瓶で最低2時間はかかるのだとか。上質な南部鉄器を仕上げるのには長年培った技術はもちろんのこと、根気も重要なのです。

写真:及源鋳造

南部鉄器を購入する際は、岩手県奥州市にある南部鉄器鋳造の老舗「及源鋳造」の直売店「OIGEN FACTORY SHOP」がおすすめ。多彩な商品が揃うだけでなく、鉄瓶で沸かす湯で淹れた、コーヒーやお茶の試飲を行なっているのがうれしいところ。南部鉄器の特徴のひとつである、水の味がまろやかになるということを体感できますよ。水沢江刺駅から徒歩約10分と、アクセスも抜群です。

  • OIGEN FACTORY SHOP
    • 住所 〒023-0132 岩手県奥州市水沢羽田町字堀ノ内45
    • 電話 0197-24-2411
    • 営業時間:9:00~17:00
      定休日:水曜

3:曲げわっぱ(秋田県)

3:曲げわっぱ(秋田県)

「曲げわっぱ」とは、秋田杉などの薄板を円や楕円形に曲げて作られる曲物の容器のこと。天然木を使用しているためとても軽く、さらには、高い吸湿性と杉の抗菌効果でご飯を長時間おいしく保管できるため、日本ではお弁当箱としておなじみです。

曲げわっぱの部材には、美しい木目をもつ年輪のみを使用します。製材した杉を薄く剥いだのち、熱湯につけて柔らかくし、素早く曲げて乾燥。その後、桜の木の皮で縫い留め、底面をはめ込み、ヤスリをかけて完成します。出来上がった曲げわっぱには少しの隙間もなく、職人の繊細さ・緻密さが感じ取れます。

秋田県大館市の「大館工芸社」では、商品の購入のほか、事前予約で曲げわっぱの制作体験や製造工場の見学ができます。アクセスは、大舘駅から車で約10分。製作体験は3,000円から、時間は1時間30分~2時間ほどかかるので、時間に余裕をもった来店がおすすめです。

  • 大館工芸社
    • 住所 〒017-0012 秋田県大館市釈迦内字家後29-15
    • 電話 0186-48-7700
    • 営業時間:9:00~17:00
      料金:体験料3,000円~
      定休日:土・日曜、祝日

4:鳴子こけし(宮城県)

4:鳴子こけし(宮城県)

宮城県大崎市の鳴子温泉の伝統工芸品「鳴子こけし」。首を回すとキュキュと鳴る音に、柔和な表情、横から見た菊を重ねて描く「重ね菊」の模様が特徴です。子どものおもちゃとして生まれたこけしですが、今では鑑賞用やみやげ品として親しまれています。

こけし作りは、材料となる木を切り出すところからはじまります。幹から水分を抜くため、切り出したのちすぐに樹皮を剥き半年から一年ほどかけて自然乾燥。木の状態によっては、さらに1、2年乾燥させることもあるのだとか。

長い乾燥期間を経て、いよいよこけしの原型作り、そして絵付けとなるのです。また、こけし作りに使う道具は、ほとんどのこけし工人(こうにん)が自ら鍛冶をするなど、美しいこけしを仕上げるためのこだわりはどこまでも尽きません。

鳴子温泉駅を降りてすぐの温泉街には、こけし工房が点在。各工房や駅前のみやげ店では多彩なこけしを販売しています。また、駅から徒歩5分程の場所にある「桜井こけし店」をはじめ、こけしの絵付体験ができる工房兼ショップがあるので、旅の思い出にオリジナルのこけしを作るのもいいですね。

  • 桜井こけし店
    • 住所 〒989-6823 宮城県大崎市鳴子温泉湯元26
    • 電話 0229-87-3575
    • 営業時間:8:00~19:00
      料金:絵付け体験料1,650円
      定休日:不定休

5:米沢織(山形県)

5:米沢織(山形県)

糸づくりから染色、織りにいたるまで、すべて手作業で行われる「米沢織」。紅花や藍など、自然の染料を使っていることが特徴で、合成染料では作り出せない豊かな風合いが持ち味。また、細糸で高密度に織られた布地のやわらかな手ざわりも魅力です。

米沢織では、織る前に染める「先染め」という手法を用いています。染めては乾燥させ、という作業を繰り返すことで、職人が思い描く色に染め上げます。

着物のほか、ストールや小物にも用いられる米沢織。産地である山形県米沢市では、米沢織の着物の着付けができるカフェもあります。お店の名前は「和庭」。米沢駅から車で約10分、観光スポット「上杉神社」から徒歩2分程の場所にあり、米沢織の着物を着たまま、神社の見学をするのもOK。予約なしで気軽に体験できるので、観光と併せて訪ねてみては。

  • 和庭
    • 住所 〒992-0052 山形県米沢市丸の内1-3-60
    • 電話番号:0238-21-5121(上杉伯爵邸)
      営業時間:4~11月、10:00~16:00
      料金:着付け体験(1ドリンク付き):予約あり3,800円/予約なし4,000円
      定休日:第2・4水曜、12~3月

6:会津漆器(福島県)

6:会津漆器(福島県)

福島県会津若松市の伝統工芸品「会津漆器」。漆を塗り重ね、絵柄や金箔をほどこした鮮やさに定評のある工芸品です。会津漆器の工程は、大きく分けて4つ。丸型や箱型など、形を整える「木地作り(きじづくり)」や「下地付け」を行なったのち、「塗り」、模様を描く「加飾」を経て完成となります。

一口に塗りといっても、渋みのある「鉄錆塗」や、木目の美しさが際立つ「木地呂塗」など多彩。また、それぞれの工程に専属の職人がいるため、椀一つをとっても多くの職人の技術が集結されています。

会津若松市にある「漆器工房 鈴武」では、工房の見学と塗りの体験(要予約)ができます。また、会津漆器の購入も可能。工場直売のため、市内のみやげ店よりお得に購入できますよ。アクセスは、南若松駅から徒歩5分程です。

  • 漆器工房 鈴武
    • 住所 〒965-0844 福島県会津若松市門田町大字一ノ堰土手外1943-4
    • 電話 0242-27-9426
    • 営業時間:8:30~16:00
      料金:体験料1,100円~
      定休日:無休

気になる工芸品は見つかりましたか? 実物や制作の様子を一目見れば、より魅力が伝わるはず。職人の技術と愛情が詰まった工芸品と出会いに、東北へ訪れてみてくださいね。

Text by:株式会社シュープレス

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