東北地方最大の都市である仙台。太平洋に開けた平野部に位置しており、海が近く晴天も多いため、年間を通し観光しやすいエリアです。また、寒さの厳しい東北地方ですが、仙台は温暖で冬の降雪量が少ないのも特徴のひとつ。ただし、冷たい海風により年間を通し朝晩は冷え込みます。天気が良い場合でも、秋は薄手のカーディガンやコートを持参すると安心です。

真夏の暑さは徐々に落ち着くものの、上旬は暑い日が続きます。過去30年の平均気温は20.7℃ですが、ここ数年は30℃近くまで気温が上昇する日もしばしば。中旬以降は気温が下がり過ごしやすい日が続くため、暑さが苦手な方はこの時期を狙うといいでしょう。

初旬であれば日中は半袖で過ごせます。日差しが強い日も多く、帽子や日傘を用意しておくと安心です。中旬以降は涼しくなるので、気温の変化に備えて羽織るものを持参するのがオススメ。下旬は七分袖や長袖のトップスが必須です。サンダルを着用するのは初旬まで。

●着用アイテム
トップス：(男)長袖シャツ、(女)長袖のTシャツ
ボトムス：(男)チノパン、（女）デニムパンツ
靴：(男女)スニーカー、(女)パンプス

JR中野栄駅から徒歩約15分の場所にある「仙台うみの杜水族館」は、暑さの残る9月のおでかけにぴったりのスポット。JR仙台駅からJR中野栄駅までは仙石線で20分ほど。JR中野栄駅からは無料のシャトルバスが運行しており、アクセスのしやすさも魅力です。約50種3万匹もの魚たちが泳ぐ大水槽や、イルカやアシカによるパフォーマンスイベントが、暑さを忘れさせてくれます。

10月に入ると平均気温が15.2℃にまで下がるなど、一気に涼しくなります。朝晩は肌寒く、驚いてしまう人も多いかもしれません。とはいえ、過ごしやすい時期のため観光には最適。10月下旬頃からは市内各地の紅葉スポットが見ごろを迎えるので、観光プランに組み込んではいかがでしょうか。

長袖のTシャツで十分な日もありますが、薄手のセーターやシャツなど重ね着をしたり、厚手のトレーナーを着用するのがベスト。下旬にはジャケットやコートが必要になる日も増えてきます。風の冷たさもあり、11月が近づくにつれ女性はストッキングや薄手のタイツをはく人が増えてきます。

●着用アイテム
トップス：(男)トレーナー、（女）長袖のTシャツ、ジャケット
ボトムス：(男)コーデュロイパンツ、(女)デニムパンツ
靴：(男女)スニーカー、(女)パンプス

中心部から少し足を延ばして「秋保（あきう）温泉」へ出かけましょう。JR仙台駅から車で45分ほどの場所にある「秋保大滝」や「天守閣自然公園」「磊々峡（らいらいきょう）」など、秋保温泉には紅葉の名所が点在しています。JR仙台駅からバスで行けるのもうれしいところ。県内きっての温泉地でもあるので、紅葉見学のあとは温泉でひと休みしてみては。

冬が近づく11月は、平均気温が13.9℃と肌寒い毎日に。寒さは身に沁みますが、雨の日は少なく、比較的天気の心配なく過ごせます。また、休日になると市内の河川敷が、サトイモや豚肉などを鍋で煮込むご当地料理「芋煮」を楽しむ人でにぎわいます。家族や友人、会社の同僚などと一緒に屋外で芋煮を食べることを「芋煮会」と呼び、仙台と隣県の山形では秋の定番行事として有名。旅行者でも手ぶらで参加できる芋煮会を開催する行楽地も多いので、旅の記念に参加してみるのもいいですね。

11月に仙台を訪れるときは、厚手のコートが必要です。薄手のコートを着用する場合は、ニットやセーターなどトップスで調整を。スカートをはく際は厚手のタイツを合わせるのがオススメです。マフラーや手袋は必要ありませんが、首元の寒さを防ぐためストールを用意しておくと便利です。

●着用アイテム
トップス：(男)厚手のパーカー、（女）長袖のTシャツ、トレンチコート
ボトムス：(男)デニムパンツ、(女)スカート+厚手のタイツ
靴：(男)スニーカー、(女)パンプス
小物：（男女）帽子

11月は、初代仙台藩主・伊達政宗をはじめとする伊達家3代の霊屋「瑞鳳殿」が紅葉の見ごろを迎えます。アクセスは、JR仙台駅より循環バスで約15分。バス停「瑞鳳殿前」で下車します。参道や境内を彩る紅葉を眺めながらの散策は、心地の良い時間を過ごせますよ。もちろん、美しい装飾が施された霊屋も見応え抜群です。

秋は米や多くの野菜が収穫されることから、日本では「食欲の秋」とも呼ばれています。仙台は「牛タン」や「ずんだ」など、ご当地グルメが豊富なので、食べ歩き旅にもぴったり。気候に合わせた服装を用意し、今年の秋は仙台へ訪れてみてはいかがでしょうか。

参考：国土交通省　気象庁ホームページ

Text by:株式会社シュープレス

※本記事の情報は2020年6月時点のものです。