北海道をはじめとして、日本にはウィンタースポーツを満喫できるスキー場が数多くあります。日本の雪は繊細で良質なことで知られており、その魅力的なパウダースノーを求めて多くの外国人が日本のゲレンデを訪れるようになりました。冬に日本を訪れる予定の人は、スノーリゾートへ足を延ばしてみてはいかがでしょうか。
スキーを楽しめるのは北海道だけではありません。長野県や群馬県、栃木県、新潟県、山梨県には東京から気軽に行けるスキー場があって人気です。レンタカーや電車を使わずに、日帰りのバスツアーを利用していく方法もあります。
今回は初心者が日本でスキーを楽しむ前に知っておきたい5つの情報をご紹介。スキーシーズンや服装、注意すべき点などをお伝えします。
東京近郊でスキーを楽しめる時期は?
地域によって雪の降る時期に多少の違いがありますが、東京近郊のスキー場は11月中旬あたりに営業を開始するのが一般的です。積雪量が増えるベストシーズンを狙うのなら、寒さが厳しくなり雪の日も多くなる1月中旬から2月の始めごろがおすすめ。雪質も安定して、さらさらのパウダースノーを満喫できるでしょう。
3月になると暖かい日が増えてきます。大半のスキー場は3月末くらいまでオープンしており、春休み中の学生やファミリー層で賑わう時期です。中には、静岡県にあるスキー場「スノータウンYeti(イエティ)」のように人工降雪機を使用して10月中旬~下旬という早い時期に営業を始めるところもあります。
服装や用具はどうする? レンタルできるものと自分で準備するべきもの
日中でも気温がマイナスになることが珍しくないスキー場では、専用のスキーウェアを着る必要があります。雪上での着用を目的として作られているので、街で着るような防寒着に比べて防水性や撥水性、保温性に優れているのが特徴です。また、スキーを滑るためにはスキーの板とポール、ブーツも欠かせません。
●スキー場でレンタルできるもの
スキーウェアやスキー板、ポール、ブーツはスキー場のレンタルコーナーで借りることができます。スキーウェアは男性用と女性用、子供用までさまざまなサイズやデザインが用意されているでしょう。スキー場によっては、好みのジャケットとパンツを選べるシステムになっているところもあります。
スキーの板とポール、ブーツは3点セットになっているのが一般的ですが、単品で借りることも可能。自分に適したサイズが分からなくても、スタッフが相談にのってくれるので安心です。ウェアと用具をセットで借りるとお得な場合もあるので料金システムをチェックしてみましょう。
レンタルを利用するには身分証明書の提示が求められるので、パスポートや運転免許証などを用意しておくのを忘れずに。
●自分で準備するべきもの
スキーウェアとスキー板、ポール、ブーツはレンタルできますが、小物類は自分で用意しておかなければなりません。スキーを滑るためにはゴーグル、帽子、グローブの3点は最低限用意しておきたいものです。
・ゴーグル
ゲレンデは紫外線が強いのでUVカット機能の付いたゴーグルを使いましょう。滑走中にずれないようにしっかりと固定されるスキー用のゴーグルがおすすめです。
・帽子
冷たい雪や風から頭部を保護するための帽子も必要です。特に凍傷になりやすい耳をしっかりと守らなくてはいけません。
・グローブ
スキー場では専用のグローブを着用しましょう。薄手のグローブや素手では、低体温により凍傷を引き起こす恐れがあります。雪に触れると手元が濡れるので、防水性に優れた専用のグローブは欠かせません。
ほかにも、ウェアの中に着る防寒グッズも用意しておくと安心です。次のようなグッズで体温を調節しましょう。
・ベースレイヤー
肌に直接触れるベースレイヤーは、いわゆる肌着のこと。スキーをすると汗をかくので、冷えると体温が下がってしまいます。汗をしっかり吸い取って素早く乾く速乾素材タイプがおすすめです。
・ミッドレイヤー
体温調節するために肌着とスキーウェアの間に着るもので、トレーナーやフリース、ナイロンなどの種類が揃っています。
・ロングタイツ
下半身の保温も大切です。スキーパンツの下にロングタイツやテーピング機能の備わったサポートタイツなどを履きましょう。
・ソックス
雪上は気温が低く、足の指先が冷えやすいので厚手のソックスが必要です。足先までしっかりと防寒対策を忘れずに。
初心者におすすめのスキー場・コース選びのポイント
スキー場にはさまざまなコースが用意されています。緩斜面や急斜面のほかにもコブのある斜面、降り積もったままの雪を楽しめる非圧雪などがありますが、自分のレベルに合わせたコースを選ばなくてはいけません。スキー初心者は、初心者コースが充実したゲレンデがおすすめ。初級、中級、上級とレベルごとに色分けされたマップが用意されているので予め確認しておきましょう。
スキーをまったく滑ったことのない人は、いきなりリフトに乗ってコースに出るのはやめたほうが無難です。初心者練習エリアなど緩やかな斜面でスキーに慣れてから、初心者コースで滑りましょう。
初心者は特に注意!スキー場で気をつけたいこと
スキーに慣れていないうちは、整備されたゲレンデを滑るようにしましょう。圧雪者で整備していない非圧雪エリアやパウダーエリアは雪が降り積もったままの状態で滑れるので整備されたコースとは違った楽しさを味わえますが、ある程度の技術が必要です。自在に止まったり曲がったり、あるいはスピードを落としたりといった基本が身についてからチャレンジしてください。
特に木々の間を滑走するツリーランでは、深い雪に足をとられながらも木を避けて滑る技術を求められます。思うように滑れるレベルになったらコース内の非圧雪エリアで練習を重ね、その次にツリーランに挑戦するという具合に段階を踏んでいきましょう。
また、木の近くに行かないように気をつけてください。見た目では分かりにくいのですが、木の周りは窪んでいて落とし穴のような状態になっているのです。積雪の多い時期には深い穴ができており、穴にはまって出られない事故が起こる恐れがあります。
日本でスキーを楽しむなら保険への加入がおすすめ!
結構なスピードで滑るスキーでは、万が一のケガに備えておかなければなりません。特にスキーに不慣れな初心者はケガをする可能性が高いかもしれないので、保険に加入しておくことをおすすめします。
例えば東京海上日動火災保険株式会社の「訪日外国人向け医療保険」では、スキー中にケガをしたときでも安心です。突然のケガで「どこの病院に行ったらいいのか……」「病院では言葉が通じるだろうか……」「医療費を支払えないかもしれない……」といった不安に襲われることがあるでしょうが、「訪日外国人向け医療保険」に加入していると適した病院を案内してくれます。
英語・中国語・韓国語の通訳サービスも付いているので言葉の心配も不要ですし、治療費は保険会社が病院に直接支払ってくれるシステムです。日本国内で起きたケガや病気にかかった医療費や薬代のみならず本国へ戻るところまでカバーしている保険ですから、治療に専念できるでしょう。また、パスポートやクレジットカードの紛失にも対応しています。
安心してスキーや日本滞在を満喫するためにも不測の事態に備えた保険へ加入しておくとよいでしょう。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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