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これはおいしい!外国人が感動したおすすめの青森土産10選

これはおいしい!外国人が感動したおすすめの青森土産10選

更新日: 2022/02/25

豊かな自然に恵まれ、りんごをはじめとしたみずみずしい農産物や新鮮な海の幸、そして「ねぶた祭」など地方によって様々な文化や歴史を持つ青森県。それら地域資源を活かしたお土産や特産品も充実していて、県内のお土産ショップや物産館には興味深いアイテムが所狭しと並んでいます。とはいえ、日本人と外国人では味覚や文化の違いもあり、どういったものが人気なのかが気になりますよね。ということで今回は青森県に住む外国人の方にお話を聞き、外国人におすすめしたい青森土産10選を聞いてみました。
(以下は取材に応じてくださった方の個人的な意見です)。

目次
  1. アメリカ生まれで現在は弘前市に住むギャレスさん
  2. 1.アップルパイ
  3. 2.味噌カレー牛乳ラーメン
  4. 3.小山せんべい
  5. 4.嶽きみ
  6. 5.こぎん刺し
  7. 6.津軽塗
  8. 7.津軽びいどろ
  9. 8.ねぶた笛
  10. 9.日本酒「豊盃)
  11. 10.ギャレスのクラフトビール
  12. 青森県内でおすすめのお土産ショップ

アメリカ生まれで現在は弘前市に住むギャレスさん

アメリカ・ペンシルバニア州出身のギャレス・バーンズ(Gareth Anson Burns)さんは高校を卒業後、米国空軍に入隊して19歳のときに青森県の三沢基地に配属されます。軍人として働く中で日本の文化に触れたいと思うようになり、退役後は弘前市に移住。そこでもともと好きだったクラフトビールを作ることを決意し、2016年にクラフトビール工房とタップルームをオープンします。

現在では全国からファンが訪れる人気クラフトビールのオーナーとして活躍しながら、地元テレビでのタレント活動や津軽三味線にも熱心に取り組むなど、忙しくも充実した日々を過ごしています。

タップルーム「ギャレスのアジト」ではギャレスさんのクラフトビールが気軽に楽しめる
タップルーム「ギャレスのアジト」ではギャレスさんのクラフトビールが気軽に楽しめる

青森県の魅力について、ギャレスさんは「りんごやねぶた、弘前城以外にも、有名ではないけど興味深いものが青森県には多い。地元の人から見たら当たり前のようなものでも、話を聞いてみたら(それができるまでの)ストーリーがとても良くて、それを知らないのはもったいないよね」と話します。ハッとさせられる視点から話してくれるギャレスさんに、今回はじめて食べるものを含め、早速外国人におすすめのお土産を紹介してもらいました!

日本語も堪能なギャレスさん
日本語も堪能なギャレスさん

1.アップルパイ

ロングセラーのラグノオ「パティシエのりんごスティック」(4本袋・税込680円)
ロングセラーのラグノオ「パティシエのりんごスティック」(4本袋・税込680円)

まずは青森県を代表するスイーツ・アップルパイ。日本一の生産量を誇る県産りんごをたっぷり使ったアップルパイは、特に県の西部に位置する弘前市で盛んに製造・販売されています。

「焼きたてが最高。カスタードやシナモンが入っていて、生地があまり厚くないのが好みだね。弘前には色々なアップルパイがお店で売っているから食べ比べが楽しい」と話すギャレスさん。お店以外のアップルパイは食べたことがないとのことでしたので、お土産で人気のアップルパイを食べてもらうことにしました。

県産「ふじ」をシロップに漬けてまるごとパイで包んだラグノオ「気になるリンゴ」(税込864円)
県産「ふじ」をシロップに漬けてまるごとパイで包んだラグノオ「気になるリンゴ」(税込864円)

「パティシエのりんごスティック」を口に運ぶと、「うん、おいしい!」と第一声のギャレスさん。「シナモンが少し感じられて、生地が柔らかくて優しい。食べやすいし、これはいいお土産だね」とお気に入りのようです。

続いて「気になるリンゴ」を包丁でカットし、豪快にパクッと食べると「これもおいしいね!」と笑顔に。「大きなりんごが食べ応えあるし、食感もシャキシャキしていていいね」とご満悦でした。日本人観光客にも人気のアップルパイは、海外でも喜ばれそうですね。

アップルパイがお気に入りのギャレスさん
アップルパイがお気に入りのギャレスさん

2.味噌カレー牛乳ラーメン

青森市にある「味の札幌 大西」の味噌カレー牛乳ラーメン
青森市にある「味の札幌 大西」の味噌カレー牛乳ラーメン

続いては青森のソウルフード・味噌カレー牛乳ラーメン。その名の通り味噌・牛乳・カレーを混ぜたラーメンですが、ギャレスさんはテレビの仕事で食べてから好きになったそうです。

「3種類の味が邪魔をしないで、それぞれマッチしている不思議な味わい。アメリカでは味が濃い食べ物が好きな人も多いから、特に気に入るんじゃないかな」とおすすめの理由を話します。日持ちするカップラーメンや家庭用の生麺タイプも販売されているため、長距離移動のお土産にも◎。

半生麺タイプの高砂食品「味噌カレー牛乳ラーメン」(2食入・税込864円)(写真提供:高砂食品)
半生麺タイプの高砂食品「味噌カレー牛乳ラーメン」(2食入・税込864円)(写真提供:高砂食品)

3.小山せんべい

ピスタチオの甘さがアクセントの「手焼きピスタチオせんべい」(8枚入り・税込1,155円)(写真提供:小山せんべい)
ピスタチオの甘さがアクセントの「手焼きピスタチオせんべい」(8枚入り・税込1,155円)(写真提供:小山せんべい)

津軽の手焼きせんべい「小山せんべい」もギャレスさんのおすすめお土産。「せんべいにナッツやピスタチオが入っているから、外国人でも食べやすい」と話す通り、上質な木の実と手焼きのサクサクした生地が独特の味わいを生み出している人気商品です。

お店では職人が一枚一枚丁寧に焼き上げているので、焼きたてを食べながらお気に入りの味を見つけるのも楽しそう。ぜひお店で焼いているところ見て、どのように作られているかにも注目してみてください。

新幹線が停まる新青森駅にも店舗があるので、帰りに立ち寄りやすい(写真提供:小山せんべい)
新幹線が停まる新青森駅にも店舗があるので、帰りに立ち寄りやすい(写真提供:小山せんべい)

4.嶽きみ

甘さが際立つとうもろこし「嶽きみ」(写真提供:ANEKKO)
甘さが際立つとうもろこし「嶽きみ」(写真提供:ANEKKO)

「とにかく甘くておいしいよね!」とギャレスさんが絶賛するのは、青森のブランドとうもろこし「嶽(だけ)きみ」。弘前市の西部にある嶽地区で栽培・収穫されるとうもろこしは、約18~20度とメロンよりも甘い糖度が最大の特徴です。「一番おいしい食べ方は、やっぱりシンプルに茹でたもの。だけど生モノだから外国に持って帰られないかな……」と話していましたが、実は真空パックでおいしさを閉じ込めた商品もあります。

ただしやはり収穫期(8月中旬〜9月)の採れたてには敵いませんので、まずはお土産として真空パックのものを食べてもらいながら、収穫期(8月中旬〜9月)の採れたてをいつか現地で食べてもらいたいものですね。

真空パックタイプの嶽きみ(10本入り・税込3,850円)(写真提供:ANEKKO)
真空パックタイプの嶽きみ(10本入り・税込3,850円)(写真提供:ANEKKO)

5.こぎん刺し

こぎん刺しの模様例
こぎん刺しの模様例

「伝統的な工芸品もぜひおすすめしたい」とギャレスさん。例えば津軽地方に伝わる伝統的な刺し子「こぎん刺し」は、幾何学模様が美しい人気の工芸品です。しかしギャレスさんが注目したのはデザインではなく、生まれるまでのストーリー。

今から約300年前、厳しい冬の寒さの中で少しでも温かい空気が服にこもるようにと麻布に刺し子を施したことがこぎん刺しのはじまりですが、「ストーリーを知るとこぎん刺しがもっと興味深くなる」と話す通り、その由来や歴史についても話してあげるとお土産として喜ばれるでしょう。県内のお土産屋には様々なこぎん刺しのアイテムが販売されていますが、名刺入れや小銭入れなど、普段使いできるものがギャレスさんのおすすめ。

こぎん刺しの名刺入れ(税込1,500円)
こぎん刺しの名刺入れ(税込1,500円)

6.津軽塗

津軽塗りのお箸(税込1,800円)
津軽塗りのお箸(税込1,800円)

続いては艶やかな塗りや模様が特徴で、何重にも漆を塗り重ねて研ぐことで生まれる「津軽塗(つがるぬり)」。青森県を代表する伝統工芸品ですが、「これこそ生まれるまでのストーリーを知ることが大切」とギャレスさんは話します。

「職人がどれだけの手間や時間をかけて作ったのか、漆で何重にも塗ったことで汚れが付きにくいなど、デザイン以外のストーリーも知ってもらい、それをプレゼントする相手にきちんと伝えることで、きっと喜んでもらえるんじゃないかな」と話す通り、ひとつひとつの製品に職人の努力と技術が込められたお土産品です。お箸やお椀、ぐい呑みやお皿などが人気アイテム。

津軽塗りの茶托
津軽塗りの茶托

7.津軽びいどろ

津軽びいどろNEBUTA ねぶた盃(税込1,100円)
津軽びいどろNEBUTA ねぶた盃(税込1,100円)

日本の四季折々の美しさを感じ、ぬくもりを感じるガラス製品「津軽びいどろ」もギャレスさんのお気に入り。「これはデザインだけ見ても綺麗だと思うけど、これが生まれたきっかけを知るともっと面白い」と話します。

津軽びいどろのはじまりは、漁業で使われる浮き玉(うきだま)からでした。職人たちは長年の製造で培った成形の技法と、色ガラスの調合など複雑で高い技術も習得し、青森県の伝統工芸品の指定を受けるほどのブランドに育て上げています。

日本の祭りの躍動感や高揚感をガラスで表現した「津軽びいどろMATSURI」シリーズ(写真提供:北洋硝子)
日本の祭りの躍動感や高揚感をガラスで表現した「津軽びいどろMATSURI」シリーズ(写真提供:北洋硝子)

「ただの綺麗なガラス製品ではなくて、そこには確かな技術と面白い歴史、ひとつひとつ丁寧に作る職人の想いが込められている。伝統工芸品には高価なものもあるけれど、そういったストーリーを聞くと高くは感じない」とギャレスさん。

日本酒用の盃やビール用のグラスなどの製品が人気で、シリーズ化されたバリエーション豊かな津軽びいどろの中から、きっとお気に入りが見つかるはずです。

8.ねぶた笛

ねぶた祭を彩る笛の音色。画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会
ねぶた祭を彩る笛の音色。画像提供:(公社)青森観光コンベンション協会

東北三大祭りの一つ「青森ねぶた祭」。大迫力の武者や鬼の形をした「ねぶた」を練り歩く姿は圧巻ですが、ねぶた関連のお土産としてギャレスさんが推すのは「ねぶた笛」。その理由を聞いてみると、「シンプルな楽器だけど歴史があるし、奏者によって音色も違うのが面白いから」とのこと。

実はギャレスさんは毎年「ハネト」(かけ声で飛び跳ね、祭りを盛り上げる踊り手)としてねぶた祭に参加しているほどのお祭り好き。「笛は持って帰れば記念にもなるし、試しに吹いてみることで日本らしいお祭りを離れていても感じることができるんじゃないかな」と語ります。澄んだ深みのある音色を奏でるためには技術と本格的な横笛が必要ですが、お土産屋さんに並ぶお手頃な笛は、日本らしいお土産として喜ばれそうですね。

おもちゃタイプのねぶた笛(税込550円)
おもちゃタイプのねぶた笛(税込550円)

9.日本酒「豊盃)

海外にも人気がある日本酒
海外にも人気がある日本酒

日本食ブームをきっかけに、海外でも注目を集める日本酒。特に特定の地域で作られ、香りや風味もさまざまな「地酒」は特産品として人気があり、お土産の定番にもなりつつあります。「日本はお米が美味しいし、昔から作られている酒蔵がたくさん。いろいろな種類がある中で、同じ醸造でも味が違ったり、日本酒は奥が深い」とギャレスさんも舌を巻きます。

その中でも初心者へのおすすめを聞いたところ、「豊盃(ほうはい)だね」と即答。弘前市の三浦酒造で作られる日本酒は飲みやすく、優しい味わいが特徴で、「香りや味、風味にしっかりとした特徴がある。お酒といえば辛口か甘口で種別されるけど、豊盃は豊盃という確立した味があって好き」とその理由を語ります。

「豊盃」特別純米酒720ml(税込1,600円)
「豊盃」特別純米酒720ml(税込1,600円)

青森県に観光に来るんだったら、ぜひ土地の地酒を楽しんでほしい」と話すギャレスさん。豊盃以外にも県内にはさまざまな地酒がありますので、ぜひ飲み比べをしてみて、お気に入りの一本をお土産にしてみましょう。

10.ギャレスのクラフトビール

さまざまなフレーバーを楽しめるギャレスのクラフトビールシリーズ(写真提供:Be Easy Brewing)
さまざまなフレーバーを楽しめるギャレスのクラフトビールシリーズ(写真提供:Be Easy Brewing)

最後のおすすめお土産はもちろん(?)ギャレスのクラフトビール。深いコクや味わいなどクラフトビールらしいものからフルーティーなもの、飲みやすい爽やかなものまでバリエーションがとにかく豊富。

その中でもギャレスさんが初心者におすすめするのは「青森エール」。小麦を使用したドライな味わいで、青森県の20店舗でしか飲めない限定ビールです。その他にもりんごの果汁をしたクラフトビールなど青森ならではの商品もありますので、本格ビールをぜひ味わってみてくださいね。

初心者も飲みやすい青森エール(税込600円)
初心者も飲みやすい青森エール(税込600円)

青森県内でおすすめのお土産ショップ

今回ご紹介したお土産は特定のお店でしか買えないものではなく、県内に点在するお土産ショップや物産館にて購入することができます。しかしながらお店の規模感や品揃え、扱う商品などは異なりますので、最後におすすめのお土産ショップをご紹介します。

(1)青森県観光物産館アスパム

アスパム物産 店舗の様子(写真提供:青森県観光物産館アスパム)
アスパム物産 店舗の様子(写真提供:青森県観光物産館アスパム)

JR青森駅から徒歩約8分のところにある「青森県観光物産館アスパム」。グルメ商品や伝統工芸品など、県内最大級の品揃えを誇る物産館です。

◆実施中の新型コロナ感染症対策
施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/施設内換気の実施/コイントレイの利用/仕切り板の設置/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/入店人数や席間隔の調整/体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施

(2)A-FACTORY

店内で販売されている商品(一部)(写真提供:A-FACTORY)
店内で販売されている商品(一部)(写真提供:A-FACTORY)

A-FACTORYは青森駅すぐそばにある、青森のお酒やお菓子、加工品やクラフトまで扱う、マルシェとシードル工房の複合施設です。

◆実施中の新型コロナ感染症対策
施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/施設内換気の実施/コイントレイの利用/仕切り板の設置/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/入店人数や席間隔の調整/体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施

  • A-FACTORY
    • 住所 〒038-0012 青森県青森市柳川1-4-2
    • 電話 017-752-1890
    • 営業時間: 10:00~18:00 
      ※一部ショップは異なります
      ※2022年2月28日まで
      アクセス:JR青森駅から徒歩1分
      休館日:不定期

(3)津軽藩ねぷた村(アンテナショップ弘前店)

(写真提供:津軽藩ねぷた村)
(写真提供:津軽藩ねぷた村)

「津軽藩ねぷた村」は、弘前市にあるアンテナショップです。県内の農林水産加工品やおみやげ菓子の他、津軽塗やこぎん刺しなど伝統工芸品も多数取扱いがあります。

◆実施中の新型コロナ感染症対策
施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/施設内換気の実施/コイントレイの利用/仕切り板の設置/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/入店人数や席間隔の調整/体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施

  • 津軽藩ねぷた村(アンテナショップ弘前店)
    津軽藩ねぷた村(アンテナショップ弘前店)
    • 住所 〒036-8332 青森県弘前市亀甲町61
    • 電話 0172-39-1511
    • 営業時間: 9:00~17:00
      アクセス:JR弘前駅から弘南バスに乗り「津軽藩ねぷた村」下車
      休館日:無休

グルメや工芸品だけでなく、歴史や文化にちなんだお土産も充実している青森県。ギャレスさんのコメントをぜひ参考に、青森県に来たときは物産展を巡る時間も確保して、青森ならではのユニークなお土産を探してみてくださいね。

Text by:下田 翼

※本記事の情報は2021年6月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

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