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日本の花火の基礎知識を徹底解説!歴史や種類、一度は見たい有名花火大会まで

日本の花火の基礎知識を徹底解説!歴史や種類、一度は見たい有名花火大会まで

公開日: 2021/07/05

日本の夏の風物詩といえば、華やかで美しい花火。全国各地で多くの花火大会が開催され、夏を中心に夜空を華やかに彩ります。日本の花火大会のなかで、特に規模が大きく格式のあるものを「日本三大花火大会」と呼び、秋田県の「全国花火競技大会 大曲(おおまがり)の花火」、茨城県の「土浦全国花火競技大会」、新潟県の「長岡まつり大花火大会」が挙げられます。この3つの花火大会では、大がかりな仕掛け花火や創造花火などが見られます。

今回は、日本の花火文化を支える活動を行っている、公益社団法人 日本煙火協会にお話を伺い、日本の花火文化や歴史、楽しみ方から、4つの有名な花火大会を紹介します。

画像提供:PIXTA

目次
  1. 日本の花火文化と歴史
  2. 日本の花火の種類
  3. 1)割物
  4. 2)ぽか物
  5. 3)半割物
  6. 一度は見たい!日本の有名花火大会4選
  7. 【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」
  8. 【茨城県】土浦全国花火競技大会
  9. 【新潟県】長岡まつり大花火大会
  10. 【三重県】伊勢神宮奉納全国花火大会
  11. 世界中で美しいと賞賛される日本の花火を見に行こう

日本の花火文化と歴史

日本の花火文化と歴史

日本の花火は、花火大会などで使用される打上げ花火や仕掛け花火の「煙火(えんか)」と、家庭で遊ぶ時に使う「がん具花火」に大別されます。こうした花火の原料となる火薬が、日本に入るようになったのは1500年代のことです。外国人がもたらした鉄砲(火縄銃)と共に火薬が伝えられました。本格的に花火見物が行われるようになったのは、江戸時代(1603年~1868年)に入ってからのこと。

戦乱の時代が終わり、武器に使われていた火薬は、花火へと用途を変えたのです。江戸(現在の東京)の大川端(隅田川下流)にある大名の別邸では、武士たちが花火を披露し人気を博します。こうしたことで花火が江戸で流行し、庶民の遊びとして定着。花火師、花火売りといった人たちも登場して、花火文化が少しずつ日本に根付いていきました。

日本の花火の種類

日本の花火の種類
花火玉のイメージ 画像提供:PIXTA

いろいろな種類のある花火ですが、基本的な仕組みはシンプルです。丸いボールのような「花火玉」を、火薬の力で打上げて上空で破裂、飛び出した火薬がきれいな色や形の花火になります。

画像提供:PIXTA

花火玉の中身は、丈夫な紙を貼り合わせた「玉皮」があり、その中にあるのが花火の色や光のもとになる「星」と呼ばれる火薬のかたまり。さらに中心には、星を飛び散らすための「割り薬」という別な火薬が存在し、一番の中心部には導火線があります。

イラスト提供:日本煙火協会

日本の花火大会でよく見られる打上げ花火は、「割物(わりもの)」「ぽか物」「半割物(はんわりもの)」に分類されます。また、一般的に花火は夜の打上げ花火が主ですが、「大曲の花火」のように昼花火の競技会を開催しているところもあります。昼花火でよく見られるのはぽか物」です。

花火大会のフィナーレなどによく見られるスターマインは、「速射連発」とも呼ばれ、大小さまざまな種類の打上げ花火を駆使したものになります。大がかりな仕掛け花火となることが多く、圧倒的な迫力に魅了されることでしょう。

1)割物

1)割物
菊 画像提供:PIXTA

花火玉が円球状に開く割物は、日本の花火を代表する基本形。その割物の代名詞的な花火が「菊」で、火の花が華やかに開き、星が中心から尾を引いて広がっていきます。菊と並び、よく見る割物の花火としては、星が尾を引かずに飛び散る「牡丹」もあります。

2)ぽか物

2)ぽか物
柳 画像提供:PIXTA

「ぽか物」は、玉が上空に達した時に2つに割れ、花火玉に収納された星や細工を放出する花火。代表的なものとして「柳」「蜂」「花雷(はならい)」などがあります。場面の転換や余韻を残す時などによく見られる柳は、花火大会などで聴衆を惹きつける花火といえるでしょう。

3)半割物

3)半割物
千輪菊 画像提供:PIXTA

半割物の代表的な花火としては、「千輪菊(せんりんぎく)」が挙げられます。大きな花火玉の中に、小さな玉がいくつも入っていて、時間差でいろいろな花が一斉に開きます。見ていて楽しく美しい花火。さまざまな色を咲かせることから「彩色千輪(さいしょくせんりん)」と呼ばれることもあります。

ほかにも割物と他の花火を組み合わせたもの、音を発しながら上昇する「昇笛付(のぼりふえつき)」など、細やかな工夫が日本の花火にはなされています。こうした花火玉の大きさは、一般的には2.5号(直径7.5cm)から40号(直径1.2m)まであります。通常の花火大会で使われるのは主に5号玉(直径15cm)くらいまで。大型の花火玉のことを「尺玉(しゃくだま)」と呼んだりもしますが、尺玉とは10号玉(直径30cm)のことです。

玉の重さは5号玉で約1.1kg。30号玉ともなると重さは200kgを超え、筒に装填する際、クレーンなどを使ったりしなければなりません。

花火の種類 イラスト提供:日本煙火協会

一度は見たい!日本の有名花火大会4選

毎年日本では大規模な花火大会が至るところで開催されます。そのなかでも一度は見るべき4つの歴史ある有名な花火大会を紹介します。

【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」

【秋田県】全国花火競技大会「大曲の花火」
全国花火競技大会「大曲の花火」(C)大曲商工会議所

国内屈指の歴史をもつ「全国花火競技大会 大曲の花火」。毎年8月最終土曜に開催され、会場の秋田県大仙市大曲には全国各地から見物客が訪れます。日本各地から選抜された一流の花火師たちによる、創意工夫を凝らした花火は必見。

大会は「昼花火」と「夜花火」の2部構成。昼花火は日本で大曲だけの競技となり、とても稀少。夜花火では華やかな花火が空を覆い尽くすように次々と打ち上げられ、その美しさと迫力は感動必至です。競技花火の合間に打ち上がる、音楽と花火をコラボレーションさせた「スペシャルスターマイン」や、地元の花火業者が合同で制作するワイドスターマイン「大会提供花火」も好評ですよ。

※2021年は中止

  • 全国花火競技大会「大曲の花火」
    • 住所 秋田県大仙市大曲雄物川河畔 「大曲の花火」公園
    • 電話番号:0187-88-8073(大曲商工会議所)
      開催日:8月最終土曜(2021年は中止)
      料金:有料

【茨城県】土浦全国花火競技大会

【茨城県】土浦全国花火競技大会
土浦全国花火競技大会(C)土浦市産業経済部商工観光課

茨城県土浦市で毎年11月第1土曜に開催される土浦全国花火競技大会。1925年に有志の手によりスタートした花火大会で、全国の花火師たちが一堂に会し、技術を競い合います。10号玉、創造花火、スターマインの三部門で競われ、なかでも、スターマインは土浦の花火の歴史そのもの。数百発もの多彩な花火が絶妙なタイミングで打ち上げられ、秋の空を彩ります。

●実施中の新型コロナ対策
除菌・消毒液の設置/体調不良のお客様の入場お断り/お客様へマスク着用のお願い・検温の実施

  • 土浦全国花火競技大会
    • 住所 茨城県土浦市佐野子桜川河畔・学園大橋付近
    • 電話番号:029-826-1111(土浦市産業経済部商工観光課)
      開催日:11月第1土曜
      料金:有料

【新潟県】長岡まつり大花火大会

【新潟県】長岡まつり大花火大会
長岡まつり大花火大会(C)新潟県観光協会

毎年8月2日と3日の2日間、19:20〜21:10の間に新潟県信濃川(しなのがわ)河川敷で開催される花火大会。大曲、土浦と並ぶ日本三大花火大会のひとつに数えられています。

数100連発もの10号尺玉が打ち上がる圧巻のスケールで、なかでも名物は直径650mもの大輪となる「正三尺玉(しょうさんしゃくだま)」。ほかにも5色のスターマインが同時に打ち上がる「超大型ワイドスターマイン」、全長2kmもの「復興祈願花火フェニックス」など花火の種類が豊富。ストーリー性のある花火や音楽とのコラボも見逃せません。

※2021年は中止

  • 長岡まつり大花火大会
    • 住所 新潟県長岡市長生橋下流・信濃川河川敷周辺
    • 電話番号:0258-39-0823(長岡花火財団)
      開催日:8月2・3日(2021年は中止)
      料金:有料観覧席あり

【三重県】伊勢神宮奉納全国花火大会

【三重県】伊勢神宮奉納全国花火大会
伊勢神宮奉納全国花火大会(C)”Visit ISESHIMA” Bureau

三重県にある伊勢神宮は、日本に数多ある神社のなかでも由緒ある別格の存在。その神社に奉納する花火競技大会として1953年に始まりました。

日本三大競技花火大会に数えられていて毎年7月中旬に開催、北は秋田県、南は鹿児島県など、全国各地から選抜された花火師たちの入魂の作品を披露。競技部門は、各花火師が5号玉(直径約15cm)3発、10号玉(直径約30cm)1発を順に放揚する「打上花火の部」40組、多彩な花火がリズミカルに打ち上がる「スターマインの部」10組から構成されます。

※2021年は中止

  • 伊勢神宮奉納全国花火大会
    • 住所 三重県伊勢市宮川河畔(度会橋上流)
    • 電話番号:0596-21-5542(伊勢神宮奉納全国花火大会委員会事務局)
      開催日:7月中旬(2021年は中止)
      料金:無料(有料観覧席あり)

世界中で美しいと賞賛される日本の花火を見に行こう

世界中で美しいと賞賛される日本の花火を見に行こう
画像提供:PIXTA

日本の花火は、長い歴史の中で花火師たちが独自の工夫をし、花火競技大会などを通じ切磋琢磨し「世界一美しい花火芸術」とまで賞賛されるまでになりました。また全国津々浦々に花火大会があり、夏の週末に花火大会が行われない日が少ないほどです。

花火好きな日本人がいて、それに応える花火師がいる限り、美しい花火はこれからもずっと日本の夜空を鮮やかに彩ってくれることでしょう。

<取材・監修>

Text by:株式会社シュープレス
※この情報は2021年6月の記事執筆時のものです。最新の情報は公式サイト等をご確認ください。

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