飲食に対して贅沢にお金を使い、財産をなくすことを意味する「食い倒れの街」と古くから呼ばれる大阪。それほど食べることに熱心な人々が生活しているとあって、普段家庭で食べるものにもこだわりがたっぷり。
今回は、地元大阪人が日常的に通うスーパーで気軽に購入できるローカルフードを10個ご紹介! 子どものころから親しんできたお菓子から紅生姜の天ぷらといった庶民の味まで、食にうるさい大阪人が好む商品は、お土産屋さんの品とはひと味違って、大阪に何度も行ったことのある外国人の方などに贈ってもきっと喜ばれるはずです。
- 目次
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- 2021年3月にリニューアルした「KOHYO 南森町店」へ
- 1. ひと粒食べると止まらない! 90年以上愛される「鶯(うぐいす)ボール」
- 2.大阪人の“ソウルスナック”と言えば「ぼんち揚(あげ)」
- 3.厳しい舌を持つ大阪人から絶大な支持を得る「旭(あさひ)ポンズ」
- 4.大阪名物のお好み焼きが家で簡単に再現できる「お好み焼こだわりセット」
- 5.野菜、果物、香辛料の旨味がギュッと詰まった「どろソース」
- 6.黒毛和牛一頭買いの焼肉の名店が生み出した「但馬屋(たじまや) 黒毛和牛ビーフカレー」
- ホテルで食べてほしい!テイクアウトグルメも豊富にラインナップ
- 7.独特の酸味と辛味がクセになる! 「紅生姜(べにしょうが)の天ぷら」
- 8.KOHYO × 鹿児島黒毛和牛! 「鹿児島黒毛和牛のローストビーフ」
- 9.ダシの優しい風味を生かした 「おだし亭 広島風お好み焼き」
- 10. 番外編!購入した惣菜と合わせて飲みたいワインはこれ
- KOHYO 南森町店で実施中の新型コロナ感染症対策
2021年3月にリニューアルした「KOHYO 南森町店」へ
大阪をはじめとした関西近郊に多数の店舗を構えている「SUPER MARKET KOHYO」。街なかにありながら、バイヤーが市場へ出向くことで新鮮でおいしい食材をそろえています。最近では「超Deli化」をテーマに、総菜部門に加え、寿司や刺身、カットフルーツやサラダ、ローストビーフなどホテルや自宅で“即食べられる”商品を充実させているのも人気を集めています。
今回は2021年3月にリニューアルを行なった「KOHYO 南森町店」へ。南森町店は最新トレンドの発信地・梅田エリアが徒歩圏内で、大阪市内ならどこに行くのにもアクセスが良く、ホテルもたくさんあり、近くで宿泊するのもおすすめです。
おいしさ、健康、簡便、即食をテーマにした品ぞろえを強化し、より魅力的に生まれ変わった店内で、副店長(2021年3月現在)の前田能教(まえだのりたか)さんと大阪在住35年以上の筆者が一緒に大阪らしい商品をご紹介します。
1. ひと粒食べると止まらない! 90年以上愛される「鶯(うぐいす)ボール」
兵庫県神戸市にある「植垣米菓(うえがきべいか)株式会社」が1930年に初めて作った、もち米を使った油菓子「鶯ボール」110g・213円。筆者の幼いころは、どこの家庭に行っても必ずといっていいほどあった90年以上関西で親しまれてきたお菓子で、ほんのりと甘い風味とカリカリっとした香ばしい食感がたまりません。
白い部分はもち米、外側の茶褐色の部分は小麦粉で、この形状は油揚げの過程で自然にできるそうです。外国にはない鶯ボール独特の風味と形は、お土産に喜ばれること間違いなし!
2.大阪人の“ソウルスナック”と言えば「ぼんち揚(あげ)」
関西人には説明不要、おやつの定番となっている「ぼんち揚」。カリッと香ばしく、ほんのりと甘い淡口醤油味があとを引くおいしさは、発売から半世紀以上が経った今でも「揚げせん(米を使ったお菓子)といえば“ぼんち揚”」と言われるほどです。
「1枚1枚のほど良い大きさと、軽い食感のバランスの良さも海外の方に受けているようです」と前田さん。関西人が好む薄い味付けとなっていて、日本通の外国人のファンがすでに多いのも納得です。
3.厳しい舌を持つ大阪人から絶大な支持を得る「旭(あさひ)ポンズ」
レモン・ライム・ゆずなどの柑橘果汁に酢を混ぜて保存性を高めた和食の調味料で、オイル不使用のためとってもヘルシーな「ポン酢」。
大阪では知らない人はいないほど爆発的な人気を誇るのが、大阪にある「旭食品」が丹精込めて作り上げた「旭ポンズ」360ml・645円。どれだけ人気が高まっても大量生産をすることはなく、ひと瓶ひと瓶愛情を持って作られているそうです。
深い旨味と上品な風味を感じられるダシを生む北海道産利尻昆布、徳島の特定生産者さんが丹精込めて育てられた柑橘果実など、厳選素材で作られたポンズは鍋料理などのつけダレから、焼き料理の調味料まで、幅広く利用できます。
香り高いダシが効いていて、筆者は思わず飲んでしまうほど大好き。海外でも、サラダのドレッシングはもちろん、ステーキなどの肉や魚料理にかけても美味しいですよ。
4.大阪名物のお好み焼きが家で簡単に再現できる「お好み焼こだわりセット」
日本人からお好み焼きソースの定番として知られる「オタフクソース」。そんなお好み焼きの第一人者とも言える会社が作った「お好み焼こだわりセット」4人前429円。
キャベツ、卵などの具材とソースを用意すれば、自宅で簡単に本格的なお好み焼きが作れます。ふっくら仕上がる昆布風味のミックス粉、イカの風味が豊かな天かす、ふんわり焼き上がるやまいもパウダー、国内産の青のりが入っています。
自宅で一から生地を作るのがおっくうな時に筆者も使いますが、お好み焼き専門店で食べるのと遜色ないふっくらとした仕上がりを誰でも再現できるのでおすすめですよ。
5.野菜、果物、香辛料の旨味がギュッと詰まった「どろソース」
お好み焼きやたこ焼きなどにかかっている、日本独特の野菜や果実に香辛料を加えて熟成させ作る「ソース」。中でも「ウスターソース」は、果物や野菜をピューレ状にするため粘度が低くさらさらとしていて、香辛料独特の辛味があるのが特徴です。
神戸に本社を置く「オリバーソース」が、ウスターソースを作る際、鍋底に粘り気の多い沈殿物が溜まることに着目し作ったのが「どろソース」360g・365円。ソースが本来持っている、野菜・果実の旨味や甘味、香辛料の香りと辛味がバランスよく調和し、深い味わいとコクが楽しめます。この独特の風味は、カレーをはじめコクを出したいあらゆる料理の仕上げにも最適です。
「お好み焼き、焼きそばなどにぴったりなので、関西人が溺愛するのもわかります。各家庭に1つは置いてあるのではないでしょうか。前述の『お好み焼こだわりセット』と一緒に買って、自国でお好み焼きを作ればさらに本格的な味になりますよ」(前田さん)。
6.黒毛和牛一頭買いの焼肉の名店が生み出した「但馬屋(たじまや) 黒毛和牛ビーフカレー」
2017年農林水産省大臣賞を受賞した、熟成肉専門焼肉店「但馬屋」の「但馬屋 黒毛和牛ビーフカレー」180g・537円。但馬屋のスタッフがまかないとして食しているカレーをレトルトにした商品で、黒毛和牛を「一頭買い」することによって家庭でも手軽に楽しめる価格に抑えられています。
優しい甘さがまずは広がり、後からスパイスの辛さが追いかけてきます。ゴロッと入っている黒毛和牛はホロホロと崩れる柔らかさで、ルーと肉の脂が絶妙な仕上がりに。
レトルトカレーはたくさん種類があり、こちらは大阪人でもまだ知る人ぞ知るといった商品ですが、ほかレトルトカレーの追随を許さない完成度の高さ。お土産にすれば必ず自慢できる逸品ですよ。
ホテルで食べてほしい!テイクアウトグルメも豊富にラインナップ
KOHYOの惣菜は店内で手作りされているものが多く、できたてが味わえるのが特徴。ここからは、訪日外国人観光客の方がお土産として持ち帰ることはできませんが、ホテルなどでぜひ食べてほしい大阪グルメを紹介します!
7.独特の酸味と辛味がクセになる! 「紅生姜(べにしょうが)の天ぷら」
大阪の居酒屋や天ぷら店で味わえるほか、スーパーマーケットの惣菜コーナーで購入できる「紅生姜の天ぷら」84円。関西では気軽に購入できますが、それ以外の地域ではなかなか見ることができないこの料理は、シソを漬ける際に残った梅酢を捨てるのがもったいないとのことで、生姜を漬けて保存食にし、それを揚げて天ぷらに活用したのがルーツだそうです。
シャキシャキとした食感、独特の酸味と辛味が筆者は子どもの頃から大好きで、今ではお酒のお供としても重宝しています。ホテルなどで、お酒と一緒に楽しんでみてくださいね。
8.KOHYO × 鹿児島黒毛和牛! 「鹿児島黒毛和牛のローストビーフ」
KOHYOと長年パートナーシップを結んでいるJA鹿児島県経済連・JA食肉かごしまが生んだ人気商品が「鹿児島黒毛和牛のローストビーフ」100g・657円。鹿児島県産黒毛和牛を大阪府の八尾加工センターで加工し、南森町店へ直送されるので鮮度抜群!
写真の1.5cmにカットされたローストビーフは、この厚みとは思えない柔らかさとしっとり感で、「肉を食べた!」という満足感でいっぱいに。0.8mmにカットされた口どけローストビーフもあり。
「鹿児島県産黒毛和牛を使った焼肉用のお肉も販売しているので、宿泊先にキッチンが備えられている場合は、ぜひ調理して食べてみてください。日本が誇る牛肉の美味しさを楽しめますよ」と前田さんは胸を張っておすすめしてくれました。
9.ダシの優しい風味を生かした 「おだし亭 広島風お好み焼き」
KOHYOでは、焼く前に生地とキャベツを混ぜて焼く、混ぜ込みスタイルの関西風お好み焼きも気軽にテイクアウトできます。さらに、生地・キャベツ・具材をひとつずつ重ねて焼いていく、重ね焼きスタイルの広島風お好み焼きもあるので、食べ比べが楽しめますよ。
写真の「おだし亭 広島風お好み焼き」537円は丁寧に取られたダシが味の決め手。かかっているソースは上品な味わいで、最後まで飽きることがなく味わえます。ふんわりとした卵、その下にはたっぷりの麺と豚肉、最下部にはシャキシャキのキャベツが敷かれ、ボリュームも満点。大阪人も唸るクオリティの高いお好み焼きは、有名店と変わらない味わいです。
10. 番外編!購入した惣菜と合わせて飲みたいワインはこれ
KOHYOでは、オーガニックワインの品ぞろえも豊富。ご紹介した大阪グルメと一緒に楽しめる、おすすめワインを前田さんに紹介していただきました。
「オーガニック農業で栽培されたブドウを使うなど、人や環境に優しい農法や、昔ながらのワイン造りを目指すオーガニックワインは世界的に注目されています。
『ペーター・メルテス・ランドラスト・オーガニック ルージュ』750ml・1,298円は、オーガニックはもちろん、動物由来の製品を一切使わないヴィーガンワインでもあり、フルーティーさがしっかりと感じられる、フレッシュながらも飲みごたえのある味わいは、飲む人を選びません。
リニューアルで登場したオーガニック&ナチュラルコーナーに陳列しています。ほかにも多彩なオーガニックワインがあるので、お好みで選べますよ」。
大阪で実際に食べておいしかったという「思い出の味」や大阪人がすすめる大阪のソウルフードをお土産に持って帰れば、より大阪を感じることができるので喜ばれること間違いなし。「KOHYO 南森町店」は24時間営業なので、いつでも気軽に立ち寄ることができます。「お土産を買う時間がない」なんて時にも助かりますよ!
※記事中の価格は全て税込です。
※取材時の商品・価格です。他店舗や場合により価格の変更や取扱が終了している場合があります。ご了承ください。
KOHYO 南森町店で実施中の新型コロナ感染症対策
店内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/店内換気の実施/コイントレイの利用/仕切り板の設置/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/入店人数や席間隔の調整/体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施
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KOHYO 南森町店
- 住所 〒530-0041 大阪市北区天神橋2-3-16
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最寄駅
地下鉄南森町駅4-B出口からすぐ
- 電話 06-6351-5040
営業時間:24時間
定休日:無休
Text by:株式会社エフィール
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