新旧のコントラスト

隅田川沿いに広がる佃・月島エリアは、古い下町情緒の残る街だ。しかし、2020年の東京オリンピックなどの影響もあり、再開発が進んでいる。いたるところに高層マンションやビルが建ち始める一方、間を縫うように下町の風情あふれる住宅が並んでいる。新しいものと古いものの対比を楽しみながら散策をしたい。
下町の家並み

月島界隈を歩くと、古くからここに住む人の暮らしがみることができる。狭い軒先に植木がビッシリ並んでいたり、洗濯機が外に出ていたり。提灯を飾った居酒屋に出くわすなど、ノスタルジックな雰囲気でいっぱいだ。道端に出した丸椅子に座ってくつろぐお年寄りを見かけたら、声をかけているのもいい。下町のお年寄りはとてもフレンドリーなので、言葉を超えた交流ができるかもしれない。
川岸の雰囲気

東京の下町には、川岸で下町情緒を味わえる場所がいくつかある。「佃公園」もそのひとつ。中央大橋の西側にあり、隅田川に沿って細長く広がるこの公園には、数百年前に使われた灯台を復元した建物も置かれている。隅田川といえば、東京の下町を象徴する情緒ある川。夏には屋形船が川を水面に浮かび、日本一の花火大会も開かれる。隅田川沿いには、両岸に沿って作られた「隅田川テラス」と呼ばれる親水テラスも。川岸を歩くだけで、違った東京が見えてくるはずだ。
住吉神社

佃公園から住吉小橋を渡った先に「住吉神社」の鳥居がある。神社の向こう側に高層マンションがそびえるという、佃・月島エリアらしい風景が見られるのも、この神社ならでは。住吉神社は1646年に創建された神社で、ウォーターフロントの神社らしく船の守り神として地元の人々に信仰されてきた。
文化財「勝鬨橋」

隅田川の下流には、国内最大級の跳開橋として有名な勝鬨橋がある。重要文化財にも指定されている歴史的価値の高い橋だ。勝鬨橋を見るなら、隅田川テラスにいこう。川風を感じながら勝鬨橋の全貌と隅田川、そして高層ビルを眺めることができる。夕暮れ時からライトアップの時間も最高だ。交通渋滞などの関係から、現在は橋の開閉をしていないが、橋の近くにある「かちどき橋の資料館」では、橋を開くための巨大な機械を見ることも。
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