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そこが気になるの!? 外国人が浅草でショックを受けたこと

そこが気になるの!? 外国人が浅草でショックを受けたこと

更新日: 2021/01/08

訪日外国人から特に人気が高い観光エリア・浅草。私たち日本人にも馴染みの深い観光地で、昔ながらの街並みが残る日本らしい場所と呼べるかもしれません。そんな浅草ですが、訪れた外国人の多くが感動する一方、中には浅草にかなりショックを受けた人もいるようです。

今回は、そんな人気の観光スポットである浅草を訪れたカナダ人、アメリカン人、イギリス人に「浅草でショックを受けたこと、感動したこと」などについてインタビューしてみました!私たち日本人からすると当たり前のことが、異国の文化を肌で感じる彼らにどう映るのか、早速見ていきましょう。(各コメントは個人の意見です)

観光名所にたどり着くまでが一苦労。人、人、人…人が多すぎ!

観光名所にたどり着くまでが一苦労。人、人、人…人が多すぎ!

東京のランドマークである東京スカイツリーと並び、多くの観光客に愛される浅草浅草寺を中心に、手工芸品や食べ物の屋台、アトラクションである花やしきやおしゃれなカフェなどがひしめき合い、とにかく観光客であふれています。そんな浅草にたどり着いた外国人がまず驚くのが、あまりの人の多さ。彼らからはこんなコメントが寄せられています。

浅草は駅から降りた後も、人がたくさんいて、どちらの方角に行けばいいのかわからなかったな。迷ってしまってうろうろ歩いていたら急に目の前に雷門が現れて驚いたよ。だから人力車がたくさんいるのも理解できるよ。外国人には浅草の観光名所を歩いて回るのは難しいと思うよ」(カナダ人男性)

「雷門は人がすごく多くてカルチャーショックを受けました。写真を撮るのも一苦労でしたね」(ドイツ人男性)

確かに人が多いと観光名所にたどり着くまでや撮影の順番がなかなか回ってこなくてやきもきしますよね!こればかりは人気スポットの宿命かもしれません。ただ、早朝に行けば比較的空いているようですので、時間に余裕がある方は早朝に浅草に行くのがおすすめです。

なぜ必死に煙をかき集めているの!?

Pierre Jean Durieu / Shutterstock.com
Pierre Jean Durieu / Shutterstock.com

「カルチャーショックを受けたのは、浅草寺で煙を浴びる文化です。日本の寺社仏閣を訪れて初めて見たので、最初は何故必死に煙をかき集めているのか不思議でした」(イギリス人女性)

この煙は常香炉(じょうこうろ)と呼ばれるもので、古くから体の悪いところに煙を浴びると良くなるという言い伝えがあるそう。これは仏教の儀式で、日本多くの神社仏閣で見られるものですが、外国人や仏教に慣れていない人にとってはカルチャーショックを感じるもののようです。確かに人々がこぞって頭を煙にくぐらせている様子をいきなり見たら、カルチャーショックを受けるかもしれません。儀式自体はとてもポジティブな意味を持つものなので、外国人の人にはぜひチャレンジしてもらいたいですね。

日本人は行列まで驚くほど礼儀正しく真面目!

日本人は行列まで驚くほど礼儀正しく真面目!

カルチャーショックに限らず、人々の行動や街自体にも驚いたことがあるようです。

「仲見世通りでは、お客さんがたくさんいたけど、みんなきちんと列に並んでいるのも驚きました。ぼくもお団子を買いましたよ。お店の人もフレンドリーなので、ついついいろんなものを買いすぎてしまいますね」(ドイツ人男性)

日本だと「人々が列を作り順番を守る」というのは当たり前のことですが、外国人からすると驚くほど礼儀正しく真面目に見えるようですね。2011年に起きた東日本大震災後の物資配給に、静かに整列して待つ人々の様子を伝えるニュースが海外で流れた時も、多くの驚きの声が寄せられたそうです。

入り口が小さくて思わず通りすぎてしまいそうだった

MosayMay / Shutterstock.com
MosayMay / Shutterstock.com

また、人々の行動に対してだけではなく、街についても驚きの声がありました。

「花やしきにも行ったけど、入り口が小さくて思わず通りすぎてしまいそうだったよ。町の真ん中に突然遊園地が現れた感じで驚いたな」(カナダ人男性)

「たくさんの人が訪れる観光地でありながら、意外と夜が早く、遅い時間だと開いているお店が少ないことに驚きました。ゆっくりくつろげるカフェもあまり多くないので、とにかく歩かなければなりません」(イギリス人女性)

このように、わかりにくさや過ごしにくさを同時に感じているようです。浅草に限らず日本の人口密集地の特徴に店舗の面積が狭く、看板がひしめいているということがよくあります。観光に訪れると、どうしても歩くことが多く疲れてしまうので、休憩できる場所の存在は大切ですね。

私たちから見れば日本語が多少デフォルメされていても全く問題なく読むことができる看板ですが、外国人からすれば英語表記もない上に、形まで変わっていたら読むことなど不可能。行きたいスポットや休めるカフェなども外観で判断しないといけないのは、なかなかに難しいのでしょう。

どのお店も接客レベルが高い!

私たち日本人からしたら何気ないことであっても、外国人の心の琴線に触れることがあるようです。

「お店の人が身振り手振りで商品の説明してくれたのが感激しました。本当に日本人は礼儀正しいですね。知らないうちに自分が無礼なことをしてないかな、と心配に思うくらいです」(ドイツ人男性)

諸外国だと、高級なお店ではかなり丁寧な対応をしてもらえますが、そうでないところはそれなりというのが普通です。日本のようにどのお店でも接客のレベルが高く丁寧という国は稀だといえるでしょう。こちらの男性は先進国のドイツから来たそうですが、それでも感激したところとして接客をあげてくれています。それにしても接客されるうちに「自分が無礼なことをしていないか心配になる」ほど礼儀正しいとは……浅草の接客レベル、おそるべし。

伝統と近代的な街並みが融合している風景に感動!

伝統と近代的な街並みが融合している風景に感動!

この他にも浅草の街自体に感激した声も寄せられました。

東京スカイツリーが見えた時は感激したよ。道の間からすごく綺麗に見えて写真に撮ったけど、あまりに高すぎてなかなか上手に撮れなかったな。浅草の日本的な街並みと、近代的なスカイツリーを一緒に写真に撮れたのがよかったよ」(カナダ人男性)

東京のランドマークである東京スカイツリーと歴史情緒を感じさせる浅草街並み。新旧のコントラストはやはり外国人の方にとっても見ておきたい風景のひとつ。ここで撮った写真は、これぞ日本というもの。母国に帰っても話のネタになりそうです。

みんなで楽しめるアクティビティがたくさん!

Boris-B / Shutterstock.com
Boris-B / Shutterstock.com

「花やしきはこぢんまりしていたけど、中に入るとジェットコースターもあって子供も大人も楽しめたよ。小さい遊園地だから、ゆっくり過ごしても全部のアトラクションを巡ることができるね」(カナダ人男性)

「人力車に感激しました。私は友人と二人で乗ったのですが、人間一人の力で車をひいていくパワーに圧倒されました。意外と静かな乗り心地で、風を感じながら浅草を見て回れたので、とても楽しかったです」(イギリス人女性)

といったスポットやアクティビティに関する感激も多く聞かれました。年齢や家族構成を問わない楽しみ方ができるのも、浅草が観光地として人気になる理由なのかもしれません。

これからも浅草は永く愛されそう

外国人に非常に人気のある浅草ですが、その人気の理由は日本人が普段感じないような驚きや感激、カルチャーショックを感じられるところにあるようです。これからも歴史情緒を感じながら、より多くの外国人の方に思いっきり楽しんでもらいたいですね!

<筆者プロフィール>
株式会社ダリコーポレーション 宮下高明
プロのフォトグラファーとしても活動する旅大好きライター。特にバイクでの旅が好きで、海外40カ国をツーリングした経験を持つ。“文章と写真で楽しくわかりやすく伝える“がモットーでPR記事やサイエンス記事なども手がける。

※本記事の情報は2020年6月時点のものです。

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