東京の中心部から電車でわずか約1時間。そこには、大都会の喧騒から完全に切り離された、緑豊かなオアシスが広がっています。その場所の名は「高尾山(たかおさん)」伝統的な仏教文化と豊かな生態系が調和する、東京を代表する歴史的な山です。
昼間のハイキングが人気なのは言うまでもありませんが、夏の高尾山には、夜にしか味わえないもう一つの素晴らしい文化があります。それが、高尾山の中腹、標高488メートルの地点で開催される、東京の夏の風物詩「高尾山ビアマウント」です。2026年は、5月30日(土)から11月29日(日)までのロングランで開催が決定しました!
この記事では、世界中の旅行者に向けて、この絶景ビアガーデンの魅力、高尾山の持つ深い歴史、そして失敗しないためのアクセスや利用ルールを徹底的に解説します。
なぜ高尾山は特別な場所なのか?歴史と自然の背景
夕暮れ時、高尾山ビアマウントのテラス席から見下ろす、遠くに輝く東京都心のパノラマ夜景。手前にはビールグラスを持って楽しむ人々の姿。
高尾山は、古くから日本人の精神文化と深く結びついてきました。西暦744年に聖武天皇の詔によって開山されたと伝わる「高尾山薬王院(やくおういん)」があり、1200年以上にわたり山岳信仰の霊山として護られてきました。
この歴史的背景のおかげで、高尾山の豊かな自然は伐採されることなく、現代まで手付かずのまま残されています。イギリスの伝統的なガイドブックでもその自然の豊かさが認められ、多くの外国人観光客が訪れるエリアとなりました。
そして、ただ山に登るだけでなく、「山の上で美味しいビールと日本の食文化を体験する」という現代の楽しみ方が、かつての修行者たちの歩いた山で体験できることこそ、高尾山ビアマウントの最大の魅力なのです。
標高488mの絶景!「高尾山ビアマウント2026」概要

2026年の開催概要は以下の通りです。季節によって営業時間が細かく異なるため、旅行のスケジュールを立てる際は必ずチェックしておきましょう。
1. 開催日程と営業時間
【開催期間】
2026年5月30日(土) 〜 11月29日(日)
※長期開催
【営業時間】
5月・6月・11月
月〜木・日:11:00 〜 17:00
金・土:12:00 〜 21:00(※11月の金・土・祝前日は20:00まで)
7月 〜 10月
全日(毎日):12:00 〜 21:00
【休店予定日】
2026年6月24日(水)・25日(木)
2026年10月13日(火)・2026年10月27日(火)〜 29日(木)
2. 基本システムと利用料金
高尾山ビアマウントは、誰もがお腹いっぱい楽しめる「2時間食べ放題・飲み放題(バイキング形式)」のシステムを採用しています。
チケットを最初に購入すれば、追加料金を気にすることなく、数多くの国内4大メーカーの生ビールを飲み比べることができます。
もちろん、アルコールが飲めない方や小さなお子さま向けに、ソフトドリンクやノンアルコールカクテルも豊富に用意されています。
※具体的な料金や最新のメニュー内容は変更となる場合があるため、訪問前に公式ホームページをチェックすることをおすすめします。
日本のビール文化と豊富なグルメバイキング
ビアマウントのバイキングカウンターに美しく並ぶ、日本の居酒屋定番メニュー
高尾山ビアマウントが外国人観光客に絶賛される理由は、そのドリンクと料理の圧倒的なバリエーションにあります。
ここに来るだけで、日本の「居酒屋(Izakaya)文化」を一箇所で丸ごと体験することができます。
高尾山ビアマウントへのアクセス方法:ケーブルカーで行く雲の上
大自然の中にあるビアマウントですが、東京の優れた交通インフラのおかげで、アクセスは非常にシンプルで快適です。
1. 電車でのアクセス(新宿駅から約50分)
東京の主要ターミナルである「新宿(Shinjuku)駅」から、京王線の特急列車(追加料金不要)に乗車します。終点である「高尾山口(Takaosanguchi)駅」で下車します。
駅舎は日本の有名建築家・隈研吾氏がデザインした美しい木造建築で、到着した瞬間から日本の和の美意識を感じることができます。
2. 山麓から中腹へ:スリル満点のケーブルカー
高尾山口駅から川沿いを歩いて約5分で、高尾登山鉄道の「清滝(Kiyotaki)駅」に到着します。ここからビアマウントのある中腹までは、日本屈指の最大斜度(31度18分)を誇るケーブルカーを利用するのが最も便利です。
急斜面を力強く登っていく車窓からは、春から夏にかけてのみずみずしい新緑や、秋の燃えるような紅葉が目の前に迫り、まるで緑のトンネルをくぐり抜けているかのような興奮を味わえます。ケーブルカーの終点「高尾山(Takaosan)駅」を下車すれば、ビアマウントは目の前です。
感動の連続!高尾山ビアマウントの3つの絶景エリア
高尾山ビアマウントの会場内は広く、座るエリアによって全く異なる景色と雰囲気を楽しむことができます。その日の気分やメンバーに合わせて、お気に入りの席を見つけてみましょう。
1. スローステージ(展望テラス席) 1000万ドルのパノラマ夜景
スローステージ(展望テラス)から撮影された、視界を遮るもののない大パノラマ。
東京タワーや東京スカイツリーが遠くに小さく輝く、ロマンチックな東京の夜景。
ビアマウントの最も象徴的なエリアです。標高488mから関東平野を一望でき、天気が良ければ遠くに東京タワーや東京スカイツリーのランドマーク、さらには横浜の街の明かりまで見渡すことができます。
夕暮れ時から夜にかけて、空がグラデーションに染まり、都会の明かりが星屑のように輝き始める瞬間は、言葉を失うほどの美しさです。
2. ガーデンステージ 豊かな森のマイナスイオンに包まれて
高尾山の原生林に囲まれた、自然を肌で感じられるエリアです。頭上を覆う木々の葉が心地よい木陰を作り、山を吹き抜ける涼しい風が、東京の夏の暑さを忘れさせてくれます。
自然のマイナスイオンを浴びながら冷えたビールを飲む心地よさは、都市部のビアガーデンでは決して味わえない、高尾山ならではの贅沢です。
3. ホール席(屋内席) 雨の日でも安心の快適空間
山の天気は変わりやすいものですが、高尾山ビアマウントには広々とした冷暖房完備の屋内席(ホール席)もしっかりと用意されています。突然の雨や、春先・秋口の肌寒い夜でも、快適な環境のままバイキングを継続することができます。
どの席を選んでも、それぞれの良さがあり、何度訪れても新しい発見があるのが特徴です。
【旅行者必見】高尾山ビアマウントを200%楽しむための実践テクニック
海外からの旅行者が高尾山ビアマウントをスムーズに、そして最大限に楽しむために、知っておくと絶対に得をするヒントをまとめました。
防寒着を1枚持参すること: 標高488mの山の上は、東京の平地に比べて気温が2℃〜4℃ほど低くなります。 特に夏の夜や、5月・11月の営業期間は、夜になるとかなり冷え込むことがあります。薄手のジャケットやカーディガンをカバンに入れておくと安心です。
ケーブルカーの終電時間に注意: ビアマウントの営業終了は21:00ですが、山から下りるケーブルカーの最終時間を必ず事前に確認しておきましょう。お酒を飲んだ後の夜の登山道を徒歩で下りるのは大変危険ですので、必ず乗り遅れないようにしてください。
平日の昼間〜夕方が狙い目: 日本国内でも非常に人気が高いイベントのため、夏の週末の夜は非常に混雑し、入場制限がかかることもあります。混雑を避けてゆっくり景色と食事を楽しみたいなら、平日の早い時間帯(12:00〜16:00頃)に訪れるのが最も賢い選択です。
高尾山ビアマウントと合わせて巡る!周辺の歴史・文化スポット
ビアマウントが開幕する時間より少し早めに到着して、高尾山の深い歴史と伝統文化に触れてみませんか?周辺にある、絶対に外せない素晴らしい観光スポットをご紹介します。
1. 高尾山薬王院 1200年の歴史を持つ天狗の霊山
ケーブルカーの終点から、豊かな自然の中を歩いて約20分。ビアマウント会場からもアクセスしやすい場所にある「薬王院」は、真言宗智山派の大本山です。境内には、伝説の生き物であり、山の神の使いとされる「天狗(Tengu)」の像が数多く鎮守しています。
天狗は、人々の願いを叶え、災いを払う力を持つと古くから信じられてきました。精巧な装飾が施された本堂や飯縄権現堂(いづなごんげんどう)の美しい日本の伝統建築は、見る者を圧倒する歴史の重みを持っています。
2. 京王高尾山温泉 / 極楽湯 登山の疲れを癒す極上の天然温泉
高尾山口駅のすぐ隣にある、アクセス抜群の日帰り天然温泉施設です。
地下約1,000メートルから湧き出る豊かな天然温泉は、肌に優しい柔らかい泉質が特徴です。美しい自然の景色を眺めながら入れる露天風呂や、檜(ひのき)の香りが心地よいサウナなどがあり、日本の「温泉(Onsen)文化」を気軽に体験できます。ビアマウントへ行く前、または行った後にここに立ち寄れば、旅の満足度がさらに高まることは間違いありません。
高尾山で最高の夏の思い出を作ろう
2026年5月30日から開幕する「高尾山ビアマウント」は、単なる飲食店を超えた、東京の自然・歴史・食文化を一度に五感で体感できる特別なエンターテインメントスポットです。
(情報元・画像引用 :高尾登山鉄道)
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