HOME 東京・東京周辺 東京 浅草 天ぷらデカ盛り! 浅草の老舗店で100年以上愛され続ける「伝統の味」を食べてきた
天ぷらデカ盛り! 浅草の老舗店で100年以上愛され続ける「伝統の味」を食べてきた

天ぷらデカ盛り! 浅草の老舗店で100年以上愛され続ける「伝統の味」を食べてきた

公開日: 2019/10/15
更新日: 2019/10/29

東京随一の観光スポット「浅草」。街の中心である浅草寺の周辺にはお土産店や飲食店、ショッピングセンターがひしめきあっており、寿司天ぷら、そばといった和食から洋食まであらゆるグルメが楽しめます。

最新の人気ショップが次々出店する銀座、表参道などのスポットに比べ、街には古くから営業を続けている店が多く残っているのも特徴。どこかレトロながらも活気ある下町の風情が楽しめます。今回はそんな浅草で老舗のおすすめ2店舗をご紹介します。

昔ながらの和食を味わうならここ!巨大な天ぷら蕎麦の名店「尾張屋 本店」

1860年、万延元年に創業した「尾張屋」は、今も昔も観光客と地元の常連客で賑わう人気の蕎麦店。

「雷門」を挟んで西と東に1店舗ずつあり、歓楽街“浅草六区”エリア方面の西側が本店、隅田川寄りの東側が支店で、いずれも全長20センチにもなる巨大な海老の天ぷらが乗った「天ぷらそば」(1600円・税込)が名物です。

高級海老の一種であるクマエビを使用しているにも関わらず、1600円と他店と比べても非常にリーズナブルな値段に驚きです。そんな値段設定について5代目店主の親族でありお店を切り盛りする田中秀典さんは「蕎麦屋は庶民の味ですから。値段をなるべく抑えてお腹いっぱい食べていって頂きたいという思いですかね」と話します。

海老天をご飯に乗せ、醤油ベースの甘辛いタレをかけた「天丼」(1700円・税込)も同様に器からはみ出るほど巨大。2人で来るお客さんは、それぞれ違う品書きを頼んでシェアすることもあるとか。

多い時で1日1000本は揚げるというこの海老天は、こだわり抜いた純正胡麻油で「太白ごま油」でカラッと揚げており、一口噛むとごま油のほのかな香りと豊潤な味わいで香り高い海老の甘みが口中を包みます。

弾力もあり食べ応え十分ですが、「大きな海老だけを厳選して仕入れているので見た目のインパクトはありますが、あっさりと食べられるよう油には徹底的にこだわっています。年配のお客様もペロリと食べられるほどなんですよ」と田中さん。毎日食べても飽きないこの人気の一品は、歴代の職人たちのこだわりが詰まっているようにも感じます。

蕎麦は秋田県産のそば粉を特注の石臼で挽き、お店で毎日製麺。喉越しが良く、ずずずとすすれば蕎麦の香ばしさが喉から鼻に抜けます。かけつゆは、鹿児島枕崎産のかつお節を1時間半も煮込んで旨味の詰まった出汁に、お店に長年伝わる“かえし”を加えて味付け。天ぷらのごま油、蕎麦の香りと合間って、コク深い味を完成させています。サクサクっと天ぷらをかじりながら、そばの美味しさを堪能しましょう。

おすすめの品書きがもう一つ。それが「かしわ南蛮」(1100円・税込)。鶏肉とネギを油で炒め蕎麦の上に乗せた品書きで、具材の旨味が溶け込んだ油が丼自体を熱々にしています。

寒い日にぴったりで、ふっくらとした鶏肉とネギがつゆの旨味をよく吸い込んでいるので、噛めば噛むほど美味しさが口の中に広がります。

お店は二階建てで、テーブル席と座敷席のスタイル。店内にはお店と交流のある相撲界のスター力士たちの手形やサイン、さらには晩年までお店に足繁く通った明治生まれの小説家・永井荷風(ながい かふう)が店内で撮影した記念写真も飾られており、文豪や落語家、スポーツ選手など様々な著名人に愛され続けながら歴史を刻んできたことが分かります。

田中さんは将来、6代目店主として店を切り盛りすることになりますが「まだまだ修行中なので、いまは帳場担当として色々勉強している最中です」と謙遜しつつも「外国人のお客様も多くいらしていただけるので、英語のメニューもご用意しています。まずはうちの天ぷらそばを味わっていただきたいですね」と今の時代に合わせたサービス提供にも力を入れていました。

  • 尾張屋 本店
    • 住所 東京都台東区浅草1-7-1
    • 最寄駅 東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス「浅草」駅から徒歩4分(都営地下鉄浅草線「浅草」駅からは徒歩6分)
    • 電話 03-3845-4500

    営業時間:11:30~20:30
    定休日:金曜

洋食も和食も楽しめる!約140年の歴史刻む日本最古のバー「神谷バー」

洋食も和食も楽しめる!約140年の歴史刻む日本最古のバー「神谷バー」

雷門から隅田川方面に進んだ交差点にある3階建のレストランが1880年創業の「神谷バー」。日本初のバーとしてこの地で開店し、今も昔も舌の肥えたグルメたちが集う“庶民の社交場”がココです。おしゃれな三連の半円アーチ窓が外観を特徴的な建物は1921年に完成したもので、2011年に登録有形文化財になり、浅草を代表するランドマークになっています。

メニューのサンプルが展示されている入口から中に入ると、1階は食券を買うスタイルで気軽に楽しめるバースペース。2階は家族連れやグループで多彩な洋食やお酒を楽しめ、コース料理まで用意している「レストランカミヤ」、3階は刺身天ぷら、煮物、和牛炙り焼きなど和食をメインにした「割烹神谷」と、階層によって趣が異なります。

どのフロアでも楽しめるのが、オリジナルのアルコール飲料「電気ブラン」(280円・税込)です。

名物「電気ブラン」は、創業者の神谷伝兵衛(かみや でんべえ)が1882年に作り上げたブランデーベースのカクテルで、度数45度と口の中がしびれるような感覚が電気をイメージさせたため命名したとか。

「電気ブラン」イメージ

現在はオールドタイプが40度、通常の電気ブランが30度とアルコール度数もやや控えめになっていますが、ほのかな甘みとハーブの爽やかな香りはファンを虜にし続け、食前酒としてはもちろん料理との相性も抜群です。ゆっくりお酒を楽しみたい方には、電気ブランをソーダで割った「電気ソーダ」(480円・税込)がおすすめ。

酒のつまみにはまず「ジャーマンポテト」(570円・税込)を注文しましょう。甘みが強く、ホクホクとした食感が味わえるじゃがいも「北あかり」をふんだんに使用し、ベーコン、たまねぎをウスターソースで仕上げたシンプルながら味わい深い一品です。常連さんは、電気ブランやビールと一緒に注文するのが定番。この日も昼間から、ジャーマンポテトをつまみながらキンキンに冷えたビールや電気ソーダを愉しむお客さんが多く見られました。

もっとボリュームを! という方には、「ヒレカツ」(800円・税込)がおすすめです。お箸で気軽に食べられるサイズにカットされており、さらに特製ソースをかけた状態で運ばれてくるのが特徴。毎日店のコックたちが柔らかくなるように丁寧に肉を叩いて仕込んでいて、細かいパン粉で揚げられたサクサク食感はやみつきになります。噛めば旨味の詰まった肉汁が広がり、ボリュームも満点です。

そのほかカニコロッケ、エビフライ、メンチカツなど、フライ系のメニューも充実していますので、英語のメニューでチェックしてみましょう。

  • 神谷バー
    • 住所 東京都台東区浅草1-1-1
    • 最寄駅 東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営地下鉄浅草線「浅草」駅から徒歩1~2分(つくばエクスプレス「浅草」駅からは徒歩10分)
    • 電話 03-3841-5400

    営業時間:11:30~22:00(ラストオーダーは21:30)
    定休日:火曜

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

検索