富士山は標高3,776メートルを誇る、日本最高峰かつ最も象徴的な山です。その優美で左右対称なシルエットから容易に登れそうな印象を受けるかもしれませんが、初めて挑戦する方はハードな複数日にわたる登山を想定して臨む必要があります。
混雑緩和と世界遺産としての山の保全を目的に、2026年シーズンから厳格な新規入山規制と入山料が導入されました。本ガイドでは、ルートの選び方から必要な装備の準備、富士山周辺をめぐる忘れられない旅程の立て方まで、すべてをご紹介します。
(本記事にはプロモーション情報が含まれる場合があります)
(メイン画像:PIXTA)
富士山登山の難易度は?
富士山登山は、初心者から経験豊富なハイカーまで、やりがいのある冒険ですが、体力・綿密な計画・十分な準備が欠かせません。
特に注意したいのが高山病です。標高が高くなるにつれて酸素が薄くなり、頭痛・めまい・吐き気・倦怠感などの症状が現れることがあります。予防のためのポイントをご紹介します。
・登山前日はしっかりと休養する
・こまめに休憩を取りながら、ゆっくりと歩を進める
・水分をこまめに補給する
・少量の行動食を定期的に取る
登りだけでなく下りにも対応できる体力をつけておくことが大切です。体力に不安がある場合は、スクワットや階段の上り下りなど、事前のトレーニングをおすすめします。登山ルートの確認や、山小屋での宿泊の有無についても、事前にしっかりと計画を立てておきましょう。
年齢制限はありませんが、お子様や高齢の方は特別な配慮が必要です。
- お子様の場合:
- ・高山病の症状を明確に伝えられる言語能力があること。
・長距離の登下山に耐えられる体力があること。このため、小学生以下のお子様は、体力面から登山を控えることをおすすめする場合があります。
・強い意志と精神的な安定性があること。
・高山病に罹患した場合、親や同伴者がすぐに下山を決断できること。
2026年の登山シーズン:概要と最新情報

2026年の登山シーズンは、吉田ルートおよび須走ルートが7月1日〜9月10日、富士宮ルートおよび御殿場ルートが7月10日〜9月10日に開山します。
- 入山料(必須): すべての登山者は4,000円の入山料をお支払いください。
- ゲート閉鎖: 登山口のゲートは14時〜翌3時まで施錠されます。この時間帯は、山小屋の予約証明がなければ入山できません。
- 入山制限: 人気の吉田ルートは1日4,000人の入山上限が設けられています。
- 富士宮・御殿場・須走ルートからの登山を計画している方は、2026年5月8日より運用が開始された静岡県公式アプリ「FUJI NAVI(静岡県版)」への事前登録が必要です。詳細・事前登録についてはこちらの公式サイトをご確認ください。
富士山登山のベストシーズンはいつ?

富士山の登山シーズンは7月1日頃〜9月10日頃です。シーズン序盤(開山〜7月中旬)またはシーズン終盤(8月下旬〜9月上旬)は比較的混雑が少なく、初心者に最適な時期です。
週末・祝日・お盆(8月13〜16日頃)は特に混雑するため、平日の登山がおすすめです。
7月上旬は残雪の影響でルートが閉鎖されることがあります。最新の開山状況については公式サイトをご確認ください。
登山ガイドは必要?
初心者にとって、ガイドと一緒に登山するほうが安全性が高いのは間違いありません。ガイドはペースの管理から高山病・低体温症の予防まで、安全な登山をサポートし、緊急時にも頼りになります。食料や水の確保も助けてくれます。また、地元の自然や文化に関する豊富な知識を持ち、よりその土地への理解を深める登山体験を提供してくれるでしょう。
ルートの選び方:4つのルートを徹底比較

4つの登山道はすべて、山の東側・南側に位置しています。体力や混雑耐性に応じて、自分に合ったルートを選びましょう。
- 特徴:登山者の半数以上が利用する最も人気のルートです。登りと下りのルートが分かれており、救護所や山小屋の数も最多。混雑が激しいため、2026年は1日4,000人の入山制限が設けられている唯一のルートです。
- 標高:出発地点(五合目)2,305m
- 所要時間:登り 約6時間 / 下り 約4時間
- 往復距離:約13.8km(登り:6.8km、下り:7.0km)
- 富士吉田の天気予報(吉田ルート)- 日本気象協会
- 施設:売店5店・公共トイレ・登山情報センター(山梨県富士山五合目総合管理センター、六合目富士山安全指導センター)
- 救護施設:五合目(シーズン全期間)・七合目(シーズン一部期間)・八合目(シーズン一部期間)に救護所あり
- 特徴:最も高い地点からスタートする最短ルートです。ただし傾斜が非常に急で岩場が多く、登りと下りが同じ道を使うため、すれ違いが頻繁に発生します。
- 標高:出発地点(五合目)2,380m
- 所要時間:登り 約5時間 / 下り 約3時間
- 往復距離:約8.6km(登り:4.3km、下り:4.3km)
- 山小屋:五合目以上の各合目に設置(登り・下り共通)
- 富士宮の天気予報(富士宮ルート)- 日本気象協会
- 救護施設:シーズンの一部期間に八合目「富士山衛生センター」が開設
- 特徴:地元に愛されるルート。登山道の前半は豊かな森の中を歩くため、珍しい日陰が楽しめます。下山道では「砂走り」と呼ばれる火山灰の斜面を一気に駆け下りるのが醍醐味。
(注意:人気の吉田ルートと合流するため、須走ルートのゲートは7月1日より早期に開放され、シーズン当初から厳しい時間帯制限・入山料が適用されます。) - 標高:出発地点(五合目)1,970m
- 所要時間:登り 約6時間 / 下り 約3時間
- 往復距離:約13.1km(登り:6.9km、下り:6.2km)
- 山小屋:五合目以上の各合目に設置(登り・下り共通)
- 施設:売店2店・公共トイレ・登山情報センター(富士山須走口総合案内所)
- 富士吉田の天気予報(須走ルート)- 日本気象協会
- 特徴:最も低い地点からスタートする、距離が長く体力を要するルートです。山小屋・設備が少ないため、混雑を避けたい経験豊富なハイカーに最適です。
- 標高:出発地点(五合目)1,440m
- 所要時間:登り 約7時間 / 下り 約3時間
- 往復距離:約18.9km(登り:10.5km、下り:8.4km)
- 山小屋:少数のみ。大石茶屋(新五合目付近)〜新六合目の間には山小屋なし
- 施設:売店1店・公共トイレ・登山情報センター(富士山トレイルステーション)
- 救護施設:なし
- 御殿場の天気予報(御殿場ルート)- 日本気象協会
各登山口へのアクセス

東京からお越しの方は、夏季は車の乗り入れ規制が行われているため、公共交通機関を利用するのがおすすめです。
アクセス方法①:高速バス
最も手軽な方法です。東京・バスタ新宿から富士スバルライン五合目(吉田ルート)へ直行する高速バスを利用できます。
- 路線:高速バス(富士急バス:富士五湖〜新宿線)で富士スバルライン五合目または本栖湖へ。
- 料金:大人片道3,800円(オンライン予約で3,500円)。
- 所要時間:約2時間30分(高速道路の渋滞により大幅に遅延する場合があります)。
- 利便性:乗り換えなしで新宿から直行できます。
- バスタ新宿の出発時刻等の詳細はこちらをご確認ください
- 路線:羽田空港から「富士山」駅行きの高速バスを利用。週末・祝日限定、1日1便の運行です。
- 所要時間:約3時間。
- 乗り換え:「富士山」駅で富士スバルライン五合目行きのバスに乗り換え。
- 利便性:空港から富士山へ直行したい方に最適です。
- 羽田空港〜富士山駅間の高速バス時刻表はこちらをご確認ください
アクセス方法②:電車+路線バス
JR中央線で大月駅まで行き、富士急行線に乗り換えて河口湖駅で下車。そこから路線バスが五合目まで定期的に運行しています。
(注意:一部の運行はシーズン限定・時刻が変動する場合があります。旅行前に公式サイトで最新情報をご確認ください。)
- 最寄り駅:
- ・JR三島駅(東海道新幹線・東海道本線)
・JR新富士駅(東海道新幹線)
・JR富士宮駅(身延線)
- 登山バス所要時間:
- ・三島駅から:約1時間30分
・新富士駅から:約2時間5分
・富士宮駅から:約1時間20分
- 最寄り駅:
- ・JR御殿場駅(御殿場線)
・小田急新松田駅(小田急線)
- 須走五合目への登山バス所要時間:
- ・御殿場駅から:約1時間
・新松田駅から:約1時間30分
- 最寄り駅:
- ・JR御殿場駅(御殿場線)
- 登山バス所要時間:
- ・御殿場駅〜御殿場新五合目:富士急モビリティ、約30分
アクセス方法③:マイカー
登山シーズン中は、混雑緩和・安全確保・環境保全のため、富士山へのマイカー乗り入れが規制されています。マイカーで来山の際は、指定の駐車場に停めて、各登山口へのシャトルバスに乗り換えてください。
富士宮ルート:富士宮五合目
・東名高速道路 御殿場ICから富士スカイライン経由:約1時間
・東名高速道路 裾野ICから南富士エバーグリーンライン・富士スカイライン経由:約1時間
・東名高速道路 富士ICまたは新東名高速道路 新富士ICから西富士道路・国道139号経由:約1時間
須走ルート:須走五合目
・東富士五湖道路 須走ICから富士あざみライン経由:約20分
御殿場ルート:御殿場新五合目
・東名高速道路 御殿場ICから富士スカイライン経由:約30分
・東名高速道路 富士ICまたは新富士ICから国道139号・富士スカイライン経由:約40分
・東名高速道路 裾野ICから南富士エバーグリーンライン経由:約30分
吉田ルート:富士スバルライン五合目
・中央自動車道 河口湖ICから富士スバルライン経由:約40分
ガイドツアーへの参加

初心者の方は安全のため、一人での登山よりも複数人でのグループ登山をおすすめします。プライベートのガイドツアーも多数あり、予算やスケジュールに合わせて選ぶことができます。初心者向け・一人参加歓迎のツアーなど、さまざまなプランが用意されています。
- 11:00:五合目より登山開始
- 14:20:六合目到着、七合目へ向けて出発
- 16:00:七合目到着、八合目へ向けて出発
- 16:30:八合目到着、山小屋で夕食・就寝
- 23:30:深夜に山頂へ向けて出発
- 4:00:山頂到着
- 4:30〜5:00:ご来光を鑑賞
- 6:00:下山開始
- 10:00:五合目到着
富士山周辺の宿泊

登山の前後に富士山周辺で一泊することを強くおすすめします。富士山を望む絶景のホテルや、山を眺めながら楽しめる温泉宿など、さまざまな宿泊施設が揃っています。
持ち物リスト:本当に必要な装備

経験豊富な登山者が口を揃えて言うのは「富士山をなめてはいけない」ということです。富士山は活火山であり、険しい地形と過酷な気象条件が待ち受けています。以下、実際に必要な持ち物をご紹介します。
激しい気温差に対応する服装
五合目ではTシャツ一枚でも汗をかくほど暑い日でも、山頂付近は氷点下近くまで冷え込み、強い体感寒度になることがあります。吸湿速乾素材のベースレイヤー・フリース・コンパクトダウンジャケット・防風・防水機能を備えたハードシェルを用意しましょう。
しっかりした登山靴とゲイター
一般的なランニングシューズは避けてください。山は鋭利な溶岩石で覆われており、スニーカーでは歩行が困難です。しっかりとした登山靴を着用してください(吉田ルートでは必須)。また、下山道は延々と続く砂利の斜面のため、ゲイター(靴とスネを覆うカバー)をお持ちいただくと、鋭い火山灰が靴の中に入るのを防げます。
- インナー(下着類):汗をかくため、吸湿速乾素材を選びましょう。乾きにくい綿素材は避けてください。
- 長袖シャツ:気温変化への対応とUV対策に便利です。軽量で脱ぎ着しやすいものがおすすめです。
- 防寒着:コンパクトに収納できるフリースや軽量ダウンジャケットが最適です。(吉田ルードでは必携。)
- グローブ:防寒・紫外線対策・怪我防止のために着用しましょう。
- 長ズボン:動きやすいストレッチ素材のものを選びましょう。乾きにくいジーンズは避けてください。
- レインウェア:防水性の高いジャケットとパンツ。(吉田ルードでは上下とも必携。)
- 靴下:夏でも、マメ予防のため厚手の吸湿速乾素材の靴下を着用しましょう。
- バックパック:山小屋に宿泊する場合は30L程度が目安です。ウエストベルト付きのものが肩への負担を軽減します。
- 登山靴:くるぶしまで覆う、しっかりとしたソールのハイカットトレッキングシューズを着用してください。一般的なスニーカーはけがの原因になり、サンダルなど軽量な履き物は危険です。登山前に靴底の状態を確認しておきましょう。(吉田ルードでは必携。)
水(1.5〜2リットル)
山の中での購入には頼りすぎないようにしましょう。標高が上がるにつれて飲料の価格は急騰し、下山道では飲料を買える場所がまったくないルートもあります。ハイドレーションパックや複数のボトルで持参してください。
100円硬貨を用意しよう
山上には無料のトイレがありません。バイオトイレの使用料は1回あたり約200〜300円で、支払いは硬貨のみです。また、伝統的な金剛杖を購入し、各合目で焼印を押す際にも小銭が必要です。
ヘッドランプとダストマスク
日の出前の岩場を歩くために、ヘッドランプは必携です。下山道では多くの登山者が火山灰の斜面を滑り下りるため、砂埃が大量に舞い上がります。ダストマスクがあると大変助かります。
紫外線対策
標高が100mあがるごとに紫外線量は約10%増加します。日焼け止め・帽子・サングラスは必需品です。帽子は強風で飛ばされないようにクリップで固定しましょう。サングラスはUVカット機能付きのスポーツタイプで、あらゆる角度からの光を遮断できるものがおすすめです。
その他あると便利なもの
行動食
チョコレート・ナッツ・クッキー・飴・プロテインバーなど、高カロリーで食べやすいものを用意しましょう。塩飴や塩分補給できる食品は、汗で失われた電解質の補充にも効果的です。
防水スマートフォンケース
バックパックの中に入れていても雨で濡れてしまうことがあります。防水ケースに入れておけば、地図・天気情報の確認・写真撮影にも安心して使えます。
トレッキングポール
特に下山時に膝への負担を軽減し、バランスを保つのに役立ちます。2本使用するとさらに安定します。山道の保護のため、ゴムキャップを装着してください。
ヘルメット
富士山では落石の危険があります。ヘルメットは落石・転倒などの事故から身を守るのに有効です。一部のルートでは無料レンタルも利用可能です。
・吉田ルート:六合目安全指導センター(デポジット2,000円、数量限定)
・富士宮ルート:五合目の富士山総合指導センター
モバイルバッテリー
山上では充電設備がほとんどないため、モバイルバッテリーを持参しましょう。
天気・気候・安全について

気温
富士山は標高3,000m超を誇り、急激に変化する過酷な気象条件で知られています。駿河湾・相模湾・北方向からの風により、五合目で晴れていても山頂付近では雨・霧・強風になることがあります。
気温は標高100mにつき約0.6℃下がります。麓で30℃あっても、五合目では約15℃、山頂では約5℃前後になります。強風と相まって、夜明け前は体感温度が氷点下近くになることもあり、防寒対策が欠かせません。
雷雨
夏の富士山は雷雨が発生しやすい時期です。落雷注意報・警報が発令された場合は、登山を控えて安全を確保してください。常に天気情報をチェックし、状況に応じて柔軟に予定を変更できる準備をしておきましょう。
強風
富士山山頂は特に西・北西方向からの強風が吹くことで有名です。8月の平均風速は約7.4m/sに達し、風速が1m/s増すごとに体感温度は約1℃下がります。
脱ぎ着しやすい重ね着スタイルで、気温変化に対応しながら快適な登山を心がけましょう。
トイレ
富士山のトイレは、一般的な水洗トイレではなくバイオトイレです。オガ屑や牡蠣殻などの素材を用いて環境負荷を軽減する仕組みで、場所によって使い方が異なります。登山道沿いのトイレの数は少なく、混雑時は長い行列ができることもあります。携帯トイレの持参もおすすめします。
救護所

吉田ルート
・五合目救護所:山梨県富士山五合目総合管理センター内
・七合目救護所:鎌岩館下の登山道沿い
・八合目救護所:大社館内の登山道沿い
※吉田ルートの下山道には救護所はありません。
富士宮ルート
・八合目救護所:富士山衛生センター内
緊急連絡先
けがや体調不良で自力下山が困難な場合は、できるだけ早く助けを求めてください。近くに山小屋があれば、まず山小屋スタッフに助けを求めてください。それが難しい場合は、下記の番号へご連絡ください。
- 緊急番号:
- 110番または119番
高山病対策

高山病は登頂を断念する原因の第一位です。激しい頭痛・吐き気・強い倦怠感などの症状が現れます。
高山病のリスクを最小限にするためのポイントをご紹介します。
・登山前日は十分な睡眠を取る:登山前の数日間はしっかり睡眠をとり、前日の夜は特によく休んで体調を整えましょう。
・高度順応:バスを降りてすぐに歩き始めるのは禁物です。五合目で45〜60分ほど過ごし、軽食を取りながら体を高度に慣らしてから登り始めましょう。
・ゆっくりペースで歩く:普段のハイキングよりも大幅に遅いペースで歩きましょう。心拍数を上げないことが、酸素管理の鍵です。
・こまめに水分補給:常に水を飲み、塩分入りのスナックや電解質タブレットを持参しましょう。
富士山登山のマナー

登山中のルール
富士山とその周辺の多くは世界文化遺産に登録されており、貴重な自然・歴史的遺産が数多く存在します。特に五合目以上の区域は国立公園の特別保護地区に指定されており、環境保全のために厳しい規制が適用されています。
- 動植物の採取禁止:花や果実を摘んだり、昆虫を採取したりしないでください。指定された登山道を歩き、生態系への影響を最小限にしましょう。
- 石や溶岩の持ち出し禁止:小石や溶岩の欠片を持ち出したり、その場から移動させることは禁止されています。
- 落書き禁止:石などの自然物や建造物への落書きは固く禁じられています。
- テント設営・たき火禁止:山での宿泊は山小屋を利用してください。バーナーやコンロを使う場合は、山小屋や人が集まる場所から離れた場所でご使用ください。
富士山の美しさを未来へ守ろう
かつて富士山はゴミ問題で知られていましたが、ボランティア・山小屋スタッフ・登山者たちの長年にわたる清掃活動のおかげで、今では以前と比べてはるかに清潔な山になりました。現在、五合目より上の登山道でゴミを見かけることはほとんどありません。
登山中は、食品の包み・ティッシュ・ペットボトルなど、すべてのゴミを必ず持ち帰ってください。一人ひとりの小さな行動が、未来の世代へ富士山の自然の美しさを引き継ぐことにつながります。
登山と山頂について

山小屋について

山小屋は休息を目的としたシンプルな施設で、共有の板張りの床に寝袋が並ぶスタイルが一般的です。
山頂アタックの前に休憩できる場所として機能しており、14時〜翌3時のゲート閉鎖時間帯に入山する場合は、山小屋への宿泊が義務付けられています。この時間帯に登山道を進むには、山小屋の予約証明が必要です。予約は早めに行いましょう。
設備は非常に限られています。山小屋では素泊まり・食事付きプランが提供されており、料金は1泊2食付きで1人あたり10,000〜15,000円程度が目安です。男女別の共有就寝スペースが一般的で、シャワーや入浴施設はありません。富士山は水が非常に少ないため、洗面設備も基本的にはありません。8月下旬ごろから閉山する山小屋もあるため、シーズン終盤に計画する場合は特に事前確認が必要です。
山上での支払いはほぼ現金のみです。
- 五合目
- ・山荘 菊屋:日本語対応
- 砂原五合目
- ・吉野屋:日本語対応
- 本六合目
- ・瀬戸館:日本語・英語対応
- 八合目
- ・江戸屋(下江戸屋):日本語対応
・胸突江戸屋(上江戸屋):日本語対応
- 8.5th Station
- ・Goraikokan: available in Japanese, English
- 新七合目
- ・御来光山荘:日本語・英語対応
- 八合目
- ・池田館:日本語対応
- 9.5th Station
- ・Munatsuki Sanso: available in Japanese, English
- Summit
- ・Summit Fujikan: available in Japanese, English, Traditional Chinese
富士山山頂では何ができる?

富士山の醍醐味のひとつは、山頂ならではのさまざまな体験が楽しめることです。
富士山本宮浅間大社奥宮
富士宮ルートで登った富士山山頂に位置する奥宮で、その場所が頂上を示しています。八合目以上のエリアは神社の御神域です。富士山は古くから霊峰として崇められ、富士山本宮浅間大社の御神体とされてきました。
7・8月の登山シーズン中は神職が常駐し、登山者の安全を祈願しています。お守り・御札・御朱印(参拝の証)を、日の出後から授与していただけます。
剣ヶ峰
剣ヶ峰は富士山頂の八峰のひとつで、標高3,776mを誇る日本最高地点です。体力に余裕がある方はぜひ剣ヶ峰への登頂に挑戦してみてください。焦らず一歩一歩進めば、誰でも頂点に立てます。頂上には石柱があり、ご来光を眺めた後の記念撮影スポットとして人気です。
ご来光を楽しもう!

富士山登山で最も忘れられない瞬間のひとつが、山頂から眺める「ご来光」です。
シーズン中は4時30分〜5時30分頃に日の出を迎えます。事前に天候と日の出時刻を確認し、山頂到着が夜明けよりも前になるようペース配分を計画してください。息をのむような絶景があなたを待っています。
- 7月10日:4:38
- 8月10日:5:00
- 9月10日:5:24
山頂からの絶景を楽しもう

晴れた日には、南アルプス・伊豆半島、さらには東京スカイツリーや東京ゲートブリッジなど東京のランドマークまで見渡せます。
五合目からの眺望も素晴らしいです。富士スバルライン五合目の展望台(標高約2,300m)からは、富士山頂が間近に見え、東の空には日の出、雲海の向こうに遠くの街並みや海まで一望できます。
お鉢巡りに挑戦しよう
「お鉢巡り」は、直径約800m・深さ約240mの富士山火口を一周するコースです。全長約3kmのルートは約1時間30分で、どちらの方向からでも歩けます。天候が良く体力に余裕がある方は、山頂を存分に満喫できるおすすめの周遊コースです。
山頂郵便局からポストカードを送ろう

7月10日〜8月20日頃、静岡県側の富士山頂に期間限定の郵便局が開局します。営業時間は6:00〜14:00で、山頂限定の消印を押したポストカードや手紙を送ることができます。登頂証明書など、ここでしか手に入らないオリジナルグッズも販売されます。
登山の前後に:富士山周辺を楽しもう

登山の前後に富士山周辺でもう1日過ごす旅行者も多くいます。周辺エリアには、温泉・絶景スポット・ご当地グルメ・ショッピング・アウトドアアクティビティなど見どころが満載で、登山と組み合わせたゆったりとした旅行を楽しめます。

富士五湖エリア(河口湖・山中湖・西湖・精進湖・本栖湖)は特に人気があり、いずれの湖からも美しい富士山の眺めを楽しめます。天候や季節によっては、静かな湖面に映し出される「逆さ富士」や、日の出・日の入り時に太陽と山頂が一直線に重なる「ダイヤモンド富士」といった絶景に出会えることも。

富士山を背景に、周辺エリアではアウトドアアクティビティや温泉を楽しめます。特に富士五湖エリアは、遊覧船・スワンボート・カヌー・SUP(スタンドアップパドルボーディング)など、雄大な富士山を眺めながらの湖上アクティビティが充実しています。
屋内アクティビティとしては、郷土料理「ほうとう」づくり体験など、雨の日にもぴったりな体験が楽しめます。アウトドアの興奮も室内の楽しみも、富士山の魅力をさまざまなかたちで堪能できます。

観光・エンタメスポットとして、絶叫コースターと富士山の絶景で有名なフジサン♪列車で行ける遊園地「富士急ハイランド」があります。

静岡県御殿場市には、日本最大級のアウトレットモール「御殿場プレミアム・アウトレット」があります。グッチ・バレンシアガなどハイブランドから、アディダス・ナイキなど人気スポーツブランドまで幅広いショップが揃っています。
ショッピングエリアをつなぐ「希望の橋」からは富士山を望むことができ、絶景を眺めながらのショッピングは格別です。

富士山は冬のレジャースポットとしても人気です。二合目に位置する「スノーパーク イエティ」は日本でも屈指の早期オープンを誇る屋外スキー場で、新宿から直通バスで約2時間半でアクセスできます。
また、「ふじてんスノーリゾート」では、スキー・スノーボードを楽しみながら、山頂展望台から富士山を間近に眺めることができます。
富士山周辺観光のモデルコース

富士五湖観光のおすすめプラン
富士急バスの「富士山+富士五湖パスポート」(2日間乗り放題パス)を使えば、周辺エリアを効率的に観光できます。
- 9:00:
- 河口湖駅を出発し、大石公園へ向かって河口湖越しに富士山のパノラマビューを楽しむ。
- 次のスポット:
- 「河口湖 富士山パノラマロープウェイ」で標高1,075mからの絶景を堪能する。
- ロープウェイの後:
- 湧水の清澄な池で有名な忍野八海を訪れる。
- ダイナミックな湖体験:
- 水陸両用バス「山中湖のカバ」に乗って、富士五湖最大の山中湖を水上から満喫する。
- 16:00:
- 河口湖駅行きのバスに乗る。
バスタ新宿発の高速バスで行く富士山日帰りモデルコース

バスタ新宿からの高速バスを使えば、日帰りで富士山・周辺エリアを楽しむことができます。しっかりと計画を立てれば、美しい湖の眺め・景勝スポット・エリアの人気観光スポットを1日で効率よく巡ることができます。
- 午前中:
- バスタ新宿から高速バスで出発。「荒倉山浅間公園」バス停で下車。
- 最初のスポット:
- 新倉山浅間公園を訪れ、五重塔「忠霊塔」と富士山の絶景写真を撮影する。
- 次のスポット:
- 富士急行線で河口湖駅へ移動する。
- 河口湖駅から:
- 西湖ツアーバスや富士五湖周遊バスに乗り、各観光スポットを巡る。
- 夕方:
- 河口湖駅に戻り、バスタ新宿行きの高速バスに乗車する。
- 夜:
- バスタ新宿に到着。日帰り旅行の終了。
富士山周辺の季節の見どころ
・春:新倉山浅間公園や忍野八海近くの新名庄川沿いのお花見スポットで桜を楽しみましょう。
・夏:鮮やかな緑の山々と澄み切った湖を満喫しましょう。
・秋:大石公園や「もみじ回廊」(河口湖)で、息をのむような紅葉の絶景をお楽しみください。
・冬:「西湖樹氷まつり」の氷の芸術作品を鑑賞し、「富士眺望の湯 ゆらり」で富士山を望みながら温泉を楽しみましょう。
四季それぞれの魅力があふれる富士山とその周辺エリアは、いつ訪れても特別な体験を届けてくれます。
富士山にちなんだお土産も忘れずに

富士山テーマのお土産・スイーツ
富士山とその周辺エリアでは、富士山をモチーフにしたお土産や銘菓が豊富に揃っています。人気の一例をご紹介します。
・富士山せんべい:富士山の形をしたひとくちサイズのせんべい。
・富士山チョコクッキー:山を模したかたちのバタークッキー。
・「富士山いただき」Tシャツ:富士山の山頂プリントが入ったTシャツ。
・富士山ティッシュケース:ティッシュを引き出すと富士山の形になるユニークなケース。標高3,776mにちなんだデザイン。
・富士山 盃・グラス:富士山のシルエットにインスパイアされた上品なグラス類。
山頂限定のお土産としては:
・お守り・御朱印:富士山本宮浅間大社奥宮にて、山頂でしか手に入らないお守りや御朱印を授与していただけます。
お土産購入のおすすめスポット
下山後は五合目がお土産購入の絶好スポットです。富士スバルライン五合目には複数のお土産店・飲食店が揃っています。
富士山に、最高の思い出を

日本の象徴である富士山の山頂は、多くの人の夢のひとつです。息をのむようなご来光、満天の星空、眼下に広がる夜景…。決して楽ではありませんが、富士山登山は一生の思い出になるはずです。あなただけの「頂」を目指してみませんか?
LIVE JAPAN編集部は日本をよく知る在日5年以上のネイティブ編集者と旅好きな日本人編集者から成る多国籍チームです。私たちは日本の魅力を余すことなく伝え、旅行前に役立つ文化や歴史、旅行中に嬉しいイベントやクーポン情報など、様々な情報やサービスであなたの大切な旅をサポートします!
- エリア
- カテゴリ
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
人気の体験&ツアー情報
-
満員電車を回避!東京観光が10倍快適になる「Metro CrowdNavi」の全貌と神ワザ活用術
by: 寄稿ライター
-
【ニッポンレンタカー】旅の思い出を一生の宝物に!地域限定のフォトスポットが登場
-
【東京の夏夜】東京タワー「天の川イルミネーション2026」が開催!150m上空で夜景と3万球の光が織りなす、七夕伝説のロマンチックな世界
by: 寄稿ライター
-
富士山頂でサクサク繋がる!「富士山 Wi-Fi」&最新5G SAで実現する安心・快適な登山ガイド
by: 寄稿ライター
-
羽田空港から始まるカワイイ旅!「キキ&ララ モノレール」新編成の魅力と東京パノラマライン沿線観光ガイド
by: 寄稿ライター
-
関東7月のイベント:夏祭り・グルメ・おすすめスポット完全ガイド
by: LIVE JAPAN編集部












