東北新幹線は、東京から日本の北東部へ向かう際に、速さと快適さを兼ね備えた移動手段のひとつです。東京駅からは、仙台まで最短約1時間30分、盛岡まで約2時間、新青森までは約3時間でアクセスできます。海外からの旅行者にとっても、満足度の高い鉄道旅のひとつといえるでしょう。大都市をあっという間に離れ、のどかな町並みや田園風景、山々の景色を眺めているうちに、目的地へ到着します。
本記事では、東京から東北新幹線に乗る方法や車窓の見どころ、そして東北の中でも比較的アクセスしやすい2都市、仙台と盛岡に到着してから楽しみたいスポットや過ごし方をご紹介します。
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東京から東北新幹線に乗る
列車の種類と所要時間
東北新幹線では、東京駅から東北各地へ向かう複数の列車が運行しています。多くの旅行者にとって押さえておきたい主な列車は、次の通りです。
・はやぶさ:最速タイプの列車で、停車駅はごくわずかです。東京から仙台までは約1時間30分、11,410円。盛岡までは約2時間20分、15,010円。新青森までは約3時間15分、17,670円です。
・やまびこ:はやぶさより停車駅が多く、仙台にも停車します。途中駅へ向かう場合や、少し手頃な指定席を選びたい場合に便利です。
・こまち:盛岡までははやぶさと連結して走行し、その後分離して秋田方面へ向かいます。秋田や東北西部を旅程に入れている場合は覚えておくと便利です。
・つばさ:JR山形新幹線の列車で、福島でやまびこから分かれ、山形市へ向かいます。東京から山形までは合計約2時間40分、11,450円です。なお、つばさは東北新幹線本線とは異なる軌間を使用するため、山形区間では走行速度がやや遅くなります。
東京と仙台の間は、日中を通して1時間に数本運行されることが一般的です。はやぶさ、こまち、つばさは全車指定席ですが、当日でも購入できることが多いです。やまびこには指定席と自由席の両方がありますが、通勤時間帯や繁忙期に利用する場合は、あらかじめ座席を予約しておくと安心です。
- 東京駅から仙台駅
- 約1時間30分~2時間
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- 東京駅から盛岡駅
- 約2時間10分~3時間15分
▶Klookでチケットを予約する
- 東京駅から新青森駅
- 約3時間~3時間25分
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- 東京駅から山形駅(山形新幹線)
- 約2時間40分~3時間40分
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東京から東北最大の都市・仙台へ

JR東北新幹線の「はやぶさ」と「やまびこ」は、東京駅から仙台駅まで運行しています。通常期の普通車指定席は11,000円です。
東京から仙台まで東北新幹線に乗るなら、左側の座席がおすすめです。福島県内を走行する際には、吾妻連峰や安達太良山などの山並みを眺めることができます。宮城県に入ると、蔵王連峰も見えてきます。
運賃とジャパン・レール・パス

東北新幹線の運賃は、列車の種類、座席クラス、事前予約か駅での購入かによって異なります。指定席は自由席より高く、はやぶさやこまちで利用できる上位クラスのGran Classは、通常の指定席より大幅に高く設定されています。
海外からの旅行者にとって、ジャパン・レール・パスは、はやぶさ、やまびこ、こまち、つばさを含む東北新幹線の全列車を利用できるため、東北旅行で特に便利なパスのひとつです。JR Passには7日間、14日間、21日間のプランがあり、日本到着前に購入する必要があります。現在の料金は普通車用で7日間50,000円、14日間80,000円、21日間100,000円です。グリーン車用はさらに高くなります。
現在は、グリーン車用または普通車用のJR Passでも、駅の券売機で専用の追加券を購入すれば、のぞみ・みずほを利用できます。ただし、これらの列車は東北新幹線では運行していないため、東海道新幹線や山陽新幹線まで旅程を広げる場合にのみ関係します。
東日本を中心に旅するなら、JR East Passの方がコストパフォーマンスに優れている場合があります。2026年3月からは、従来のJR East Tohoku Area PassとNagano/Niigata Area Passが統合され、両エリアをカバーする新しいJR East Passとして一本化されました。このパスでは、はやぶさ、やまびこ、こまち、つばさを含む東北新幹線の全列車に加え、東北・関東エリアのJR在来線も利用できます。料金は大人・普通車用で5日間35,000円、10日間50,000円です。なお、グリーン車とGran Classは対象外で、別途追加料金が必要です。日本到着前の購入に加え、JR東日本の主要駅や空港でも購入できます。
車窓から楽しむ風景
東京から仙台へ向かう区間では、移動そのものも楽しみのひとつです。北へ向かう場合、列車の左側に座ると、福島県内を走るあいだに吾妻連峰や安達太良山を望めます。宮城県に入ると、同じく左側に蔵王連峰が見えてきます。冬は雪を頂いた雄大な景色が広がり、夏は深い緑が印象的です。
仙台とその周辺で楽しみたいこと 東北最大都市の魅力
仙台は東北地方の中心都市であり、北日本有数の観光都市でもあります。人口は100万人を超え、都市としての利便性やホテル、食、交通アクセスの充実ぶりを備えながら、東京とは異なる落ち着いた個性を感じられる街です。多くの旅行者が、仙台を拠点に宮城県内や東北各地を巡っています。
伊達政宗が残した歴史

仙台は、17世紀初頭に日本を代表する大名のひとり、伊達政宗によって築かれた街です。今もなお、その存在は仙台の歴史的な個性を語るうえで欠かせません。青葉山にある仙台城跡(青葉城)からは市街地を一望でき、城跡に立つ伊達政宗騎馬像は仙台を象徴する風景のひとつです。政宗が眠る華やかな霊廟瑞鳳殿も市中心部からほど近く、あわせて訪れる価値があります。
牛たん 仙台を代表する名物グルメ

仙台を訪れたら、牛たんはぜひ味わっておきたい名物です。1948年に、仙台初の牛たん専門店「太助」の創業者、佐野啓四郎によって生み出されたとされています。仙台牛たんの特徴は、独自の仕込みにあります。牛たんに味付けを施し、数日間熟成させてから炭火で焼き上げることで、やわらかく香ばしく、しっかりとした旨みが引き出されます。定番の食べ方は、麦飯とテールスープが付いた定食スタイルです。牛たん専門店は仙台市中心部に多く、特に一番町商店街周辺や仙台駅近くに集まっています。
仙台近郊の温泉地

仙台の周辺には、気軽に足を延ばせる良質な温泉地が点在しており、半日や1泊の温泉旅も旅程に組み込みやすいのが魅力です。秋保温泉は仙台中心部から名取川沿いに車で約30分、北日本三名湯のひとつに数えられ、江戸時代から仙台の人々の湯治場として親しまれてきました。作並温泉は広瀬川上流に位置し、より静かで落ち着いた雰囲気が魅力です。少し人の少ない場所でゆっくり過ごしたい旅行者に向いています。
仙台七夕まつり

仙台を代表する年中行事といえば、毎年8月6日から8日に開催される七夕まつりです。東北三大祭りのひとつとしても知られています。期間中は市街地のアーケードや通りに、金銀や鮮やかな色彩の大きな吹き流しや手作りの飾りが数多く掲げられ、街全体が華やかな雰囲気に包まれます。祭りの賑わいはもちろん、装飾の見事さにも目を奪われます。8月上旬に旅するなら、見逃せないイベントです。
松島への日帰り旅

仙台駅からJR仙石線で約30分の松島は、日本三景のひとつとして知られる名勝です。260を超える松の生えた島々が浮かぶ湾の景観は美しく、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンでも紹介されています。主な見どころは、松島海岸発着の遊覧船(所要約1時間)、瑞巌寺、そして橋で陸地とつながる小島に建つ木造のお堂、五大堂です。
秋から冬にかけての松島は、牡蠣の名所としても知られています。湾で水揚げされた新鮮な牡蠣は海辺のかき小屋などで楽しめ、寒い季節には牡蠣食べ放題も名物のひとつになっています。
盛岡で楽しみたいこと 川と山、そして麺の街へ

岩手県の県都・盛岡は、はやぶさで東京から約2時間。さらに北へ向かう旅の途中に立ち寄るのにぴったりの街です。仙台よりもコンパクトで落ち着いた雰囲気があり、徒歩でもめぐりやすいのが魅力です。西には岩手山がそびえ、市街地の中心を北上川と中津川が流れています。
盛岡中心部の見どころ

盛岡の中心部でひときわ目を引く建築が、岩手銀行赤レンガ館です。1911年築で、東京駅を手がけた辰野金吾が設計しました。中津川沿いに建つ温かみのある赤レンガの外観は、盛岡を代表する撮影スポットのひとつです。周辺の材木町や中ノ橋エリアは、歩いて巡るのに心地よく、個性的なカフェやクラフトショップも点在しています。
盛岡は伝統工芸でも知られています。特に南部鉄器の鉄瓶や調理道具、南部型染、手紡ぎの織物などが有名です。なかでも南部鉄器は、実用性と存在感を兼ね備えた土産として人気があります。
わんこそばと盛岡三大麺

盛岡は、日本の都市の中でも少しユニークな麺文化を持つ街です。まったく異なる3つのご当地麺があり、どれも試す価値があります。もっとも有名なのがわんこそばで、小さなお椀に盛られたそばを給仕が次々と注ぎ足し、ふたを閉めて「もう十分」と合図するまで続く、体験型の食文化として知られています。何杯食べられるか挑戦する楽しさもあり、薬味やトッピングで味の変化も楽しめます。盛岡冷麺は、韓国の影響を受けた冷たくコシのある麺料理で、透き通った牛だしスープにキムチやスイカを添えて提供されます。じゃじゃ麺は、平たい太麺に味噌ベースの肉みそ、しょうが、きゅうりを合わせた一品で、地元で親しまれているソウルフードです。
盛岡さんさ踊り

毎年8月1日から4日に開催される盛岡さんさ踊りは、東北でも特に活気ある夏祭りのひとつです。見どころは、太鼓の演奏と統一感のある群舞が織りなすパレードで、参加者数の多さでも日本有数の太鼓パフォーマンスとして知られています。パレードの輪踊りの一部には観光客も参加でき、祭りの熱気を体感できます。
郊外で楽しむ小岩井農場と温泉

盛岡中心部から車で約30分の場所にある小岩井農場(雫石町)は、1891年に開設された牧場で、岩手山のふもとに広がる日本最大級の民間農場のひとつです。重要文化財にも指定されており、歴史ある農場建築をめぐるガイドツアーや屋外アクティビティ、場内で生産された食材を使ったグルメを楽しめます。特に乳製品は評判です。
小岩井農場では、レジャーや食を満喫できるだけでなく、大人向けのガイドツアーに参加して、重要文化財に指定された建物や歴史スポットを見学することもできます。
温泉でゆっくりしたいなら、周辺の温泉地まで足を延ばすのもおすすめです。露天風呂で知られる網張温泉、御所湖畔の大浴場が魅力の繋温泉、静かな山あいにある鶯宿温泉など、日帰りでも1泊でも楽しめます。
旅の実用情報
気温と服装:東北は年間を通して東京よりかなり涼しく、秋は気温の下がり方が早く、冬は雪も多めです。10月から3月にかけて旅行する場合は、それに合わせた服装を準備しましょう。山間部や青森のような北部エリアはさらに冷え込みます。
FAQ
Q: 「大型荷物スペース付き座席」は予約が必要?
A: いいえ。現在の東北新幹線では、東海道新幹線とは異なり、大きな荷物のために専用座席を予約する必要はありません。
Q: 景色がいいのはどちら側?
A: 東北新幹線で北上する場合は、一般的に左側(A席・B席)がおすすめです。盛岡周辺では、晴れた日に岩手山の眺めを楽しめます。
Q: JR East Passではやぶさに乗って函館まで行ける?
A: ここは混同しやすいポイントです。はやぶさは新青森駅を過ぎてもそのまま運行されますが、パスの適用範囲は変わります。JR East Passで利用できるのは東京駅から新青森駅までです。新函館北斗駅以北へ向かうには、北海道エリアを含むパスが必要で、たとえば
JR East–South Hokkaido Rail Passがあります。このパスは倶知安(ニセコ)、小樽、札幌、新千歳空港方面への移動にも対応しています。
Q: 東北新幹線はどのくらいの本数がある?
A: 東京駅から仙台駅の間は、日中を通して1時間に数本運行されています。盛岡やさらに北へ向かう列車はやや本数が少ないため、事前に時刻表を確認しておくのがおすすめです。
Q: 新幹線の座席は事前予約した方がいい?
A: 必須ではありませんが、混雑する時期には事前予約を強くおすすめします。指定席はJRの窓口、JR Eastのオンライン予約、駅の券売機などで予約できます。ゴールデンウィーク、お盆、年末年始などの繁忙期は特に早めの手配が安心です。
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