「特大荷物スペースつき座席」は、東海道・山陽・九州・西九州新幹線(東京〜新大阪～博多〜鹿児島中央、長崎～武雄温泉)で導入されているサービスです。一定以上の大きさの荷物を持って新幹線に乗る時、専用の荷物置場に置くことができるもので、普通車指定席・グリーン車に設置されます。

そもそも新幹線に持ち込める荷物は、縦・横・高さ「3辺の合計が250cm以内、重さ30kg、最大2つまで」と決められています。その上で、持ち込む荷物の大きさによって荷物を置く場所やルールが異なります。

荷物スペースを予約する必要はありません。座席の足元や頭上の荷物棚を利用しましょう。

3辺の合計が160cm以上250cm以内の荷物が「特大荷物」です。概ね、国際線航空機で貨物室に有料で預入れとなるサイズに相当します（利用する航空会社により異なります）。このサイズの荷物を新幹線に持ち込む場合は、事前に「特大荷物スペースつき座席」または「特大荷物コーナーつき座席」の予約が必要です。なお、特大荷物を自由席に持ち込むことはできません。

●特大荷物スペース

「特大荷物スペース」は、基本的に各車両の最後尾の座席の後ろにあります。そのため、特大荷物スペースつき座席を予約すれば、自身が座る座席のすぐそばに荷物を置くことができるので安心です。この席には限りがあるため、早めに予約するようにしましょう。

●特大荷物コーナー

「特大荷物コーナー」は、洗面所横のデッキなどに設置されていることが多いです。列車によって異なりますが、座席からは離れた位置にあるケースもあるため注意が必要です。

新幹線への持ち込みは不可です。配送を手配するようにしましょう。

特大荷物に相当する「3辺の合計が160cm以上250cm以内」の大きさでも、以下のものは事前予約をすることなく新幹線に持ち込むことが可能です。

・スポーツ用品
・楽器
・車いす
・ベビーカー

ただし、これらを「特大荷物スペース」に置いておきたい場合は事前予約が必要なので注意しましょう。

指定席を予約するときに特大荷物置場も同時に予約する場合は、座席料金のみで、追加料金は必要ありません。ただし事前予約をしなかった場合は、持ち込み手数用として別途1,000円が必要となり、乗務員が指示する場所に置くことになります。

その1）自国でインターネット予約サービスから申し込む
エクスプレス予約、スマートEX、e5489、JR九州インターネット列車予約（英語版サイトあり）にアクセスして、クレジットカード情報を登録すれば、事前に新幹線の予約と決済ができます。海外からの旅行者の場合は自国で予約・決済ができるので便利です。

乗車するときは、新幹線の駅にある受取専用機や指定席券売機等で切符を受け取るか、全国で相互利用できる交通系ICカードを登録してチケットレスで乗車するか、どちらかになります。

その2）駅の窓口で予約する
「みどりの窓口」の表記があるきっぷうりばで指定席を予約、きっぷを購入します。窓口の職員に特大荷物を持ち込むことを伝えて、特大荷物スペースつき座席を指定します。

その3）駅の券売機で予約する
窓口が混んでいるときなどは、駅に設置されている指定席券売機で指定席の予約・購入ができます。座席を自分で指定する際に、特大荷物スペースつき座席を選びます。

新幹線に乗る時は、きっぷに記載された車両と席を確認し、指定席のうしろの「特大荷物スペース」に荷物を置いて、指定席に座ります。

特大荷物より小さい荷物(3辺の合計160cm以下)は、荷物棚に載せることができます。荷物棚の奥までしっかり入れておけば安全です。財布や携帯電話などの貴重品は別にして自分で持っておくようにしましょう。

A.　 自由席や、一部の指定席や号車には「特大荷物スペースつき座席」はありません。列車によって座席数に限りがあるので、早目の予約をおすすめします。

A.　荷物置き場を必要とする事情があったり、特大荷物を持っている人と一緒に乗ったりする場合には予約可能ですが、座席数に限りがあります。また、大きな荷物があるため、座席のリクライニングができない場合があることも視野にいれておきましょう。

「特大荷物スペースつき座席」を予約した人専用のスペースとなるため、予約をしていない人は利用できません。

通常の新幹線指定席予約と同じで、乗車日の１カ月前から購入できます。

A.　置いてある荷物を自分では移動させずに、乗務員の方にご連絡ください。

特大荷物の事前予約制度は、新幹線の利用者が快適な旅ができるようにと始まったサービスです。事前に荷物の大きさを把握して、特大サイズになる場合は、早めに「特大荷物スペースつき座席」を予約しましょう。

※本記事の情報は2020年6月初掲出のものを2024年9月に更新したものです。最新の情報は公式サイトでご確認ください。