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帝国ホテル 京都が祇園に誕生。国の登録有形文化財「弥栄会館」に泊まる唯一無二のラグジュアリー体験

帝国ホテル 京都が祇園に誕生。国の登録有形文化財「弥栄会館」に泊まる唯一無二のラグジュアリー体験

公開日: 2026/03/24

2026年3月5日、京都・祇園に「帝国ホテル 京都」が開業しました。1936年に建てられ、のちに国の登録有形文化財の指定を受けた弥栄会館の一部を保存・改築した建物です。帝国ホテルとしては東京、上高地、大阪に続く4軒目のホテルで、約30年ぶりの新規開業となりました。敷地内には、芸妓や舞妓による伝統芸能の公演が行われる祇園甲部歌舞練場があり、祇園の文化を間近に感じられます。歴史ある帝国ホテルの格式と、祇園の文化が息づく祇園の伝統が重なり合う特別な場所をたずねました。

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目次
  1. 「帝国ホテル 京都」はどこにある?
  2. かつての建築物を生かした「帝国ホテル 京都」
  3. エントランスからラウンジへ。新旧が出会う空間
  4. 京都らしさを実感できる特別な客室
  5. 「帝国ホテル 京都」ならではの味を堪能

「帝国ホテル 京都」はどこにある?

京阪本線「祇園四条」駅3番出口。鴨川沿いに出る ©LIVE JAPAN
京阪本線「祇園四条」駅3番出口。鴨川沿いに出る ©LIVE JAPAN
京阪本線「祇園四条」駅6番出口から出ると歌舞伎の劇場「南座」 ©LIVE JAPAN
京阪本線「祇園四条」駅6番出口から出ると歌舞伎の劇場「南座」 ©LIVE JAPAN

「帝国ホテル 京都」は、観光客に人気の祇園エリアにあります。JR「京都」駅からタクシーで約15分、京都市営バスなら206系統で約20分の「祇園」バス停下車、徒歩約5分です。
京阪本線「祇園四条」駅から徒歩約8分。阪急京都本線「京都河原町」駅から徒歩約10分という便利な場所です。

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阪急か京阪の駅はどちらも地下なので、地上に出たら八坂神社の鳥居が見える東の方向に進みます。伝統ある花街「花見小路通」の標識を目じるしに南(右)に曲がります。

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花見小路通は古くからのお茶屋さんや料理屋、新しいカフェなど、京都の魅力を直接感じられる店が多く、ホテルまでの道中も散策を楽しめます。

かつての建築物を生かした「帝国ホテル 京都」

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お店が途切れるあたりに和モダンな雰囲気の門が見えてきます。この門を入ると正面が祇園甲部歌舞練場、左側が「帝国ホテル 京都」です。

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「帝国ホテル 京都」の建物は、もともと祇園甲部歌舞練場併設の施設として建てられた弥栄会館でした。弥栄会館は演劇場、映画館、ダンスホール、コンサート会場など、さまざまな用途で使われ、京都の人々に親しまれてきました。

ホテルへの改修にあたっては、南側と西側(花見小路通側を含む)の外壁と一部の躯体を保存し、北側と東側は一度解体して再建しました。京都の景観整備条例と高度地区による高さ制限により新築部分は高さ12メートルまでに制限されているため、北棟は2階建てとなっています。

歌舞練場とは、芸妓や舞妓が伝統的な踊りなどを披露する劇場です。毎年4月、「都をどり」という舞台が催され、多くの人が訪れます。取材に訪れた日も、お稽古に向かう舞妓さんを見かけたり、三味線の音が聞こえてきたりして、この場所が京都の伝統文化とともに息づいていることを実感しました。

エントランスからラウンジへ。新旧が出会う空間

撮影:Masatomo Moriyama
撮影:Masatomo Moriyama

重厚な雰囲気のエントランスに気持ちが高揚します。柱には、北木石(きたぎいし)が使われています。これは弥栄会館の外壁にも用いられていた石で、建物の歴史と伝統を今に伝えています。

©LIVE JAPAN
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エントランスの車寄せの天井を見上げると美しい意匠が施されていました。これは、弥栄会館のホールの緞帳上部に使われていたデザインをアレンジしたもので、伝統的な「麻の葉文様」です。

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玄関を入ると正面には、奈良県の白馬寺と水分(みくまり)神社にあった樹齢約1,000年のケヤキの一枚板が掲げられています。中央には螺鈿細工で帝国ホテルのシンボルのライオンマーク。帝国ホテルに来たのだという実感が湧いてきます。この先は宿泊予約者しか入れないエリアです。

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フロントスタッフに案内されて、宿泊者ラウンジでチェックインします。ラウンジのソファに座って、お茶をいただきながら、スタッフにお部屋のことや観光のポイントなどを教えてもらい、ゆっくりと手続きできるのもうれしいですね。

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窓の外を見ると、その一角には神社がありました。スタッフさんに尋ねてみると、弥栄会館の屋上に祀られていた神社を移設したそうです。無駄を削ぎ落としたナチュラルな植栽と合わせて、静けさと美しさが感じられました。

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ラウンジではフードプレゼンテーションを楽しむことができます。朝はフルーツとパン、昼は焼き菓子やチョコレート、夜は京都ゆかりのビールやワインなどが提供されます。

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コーヒーや紅茶、ソフトドリンクも飲みたい時に利用できます。宿泊者は誰でも利用できるのがうれしいですね。

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ラウンジには写真集など、旅先でゆっくり眺めたくなる本も用意されています。生け花やアート作品も飾られていて、非日常の雰囲気が漂っています。広いスペースに、ここにいるのは宿泊者だけという安心感もあって、よりリラックスして過ごすことができました。

京都らしさを実感できる特別な客室

「帝国ホテル 京都」は、全55室・全室50平方メートル以上というゆとりのある客室です。この広さはハネムーンの思い出づくりとしても、旅慣れたシニア層にしても心休まる空間です。全室インクルーシブで、客室内のミニバーのドリンクや小菓子は無料です。ルームサービスは24時間対応しています(有料)。アメニティには英国のフレグランスハウス「ペンハリガン(Penhaligon's)」が採用されているのもうれしいですね。
ファミリーでの滞在などでコネクティングルームを利用したい場合は、空き状況を早めに問い合わせるのがベターです。また、車椅子の対応も可能。子ども向けアメニティの用意もあります。

帝国ホテル初の畳敷きの客室、北棟「グランドプレミア」

写真提供:帝国ホテル 京都
写真提供:帝国ホテル 京都

北棟の「グランドプレミア」は、帝国ホテルとして初めての畳敷きの客室です。50〜71平方メートルの広さで、靴をぬいでリラックスできるのが魅力です。上がり框(かまち)にはヤマザクラ、廊下にはミズメザクラ、ベッドサイドの床には栗の木のなぐり加工(凹凸のある意匠)、テレビボードには神代欅(ジンダイケヤキ)と、日本の天然木が随所に使われている贅沢な設えです。

伝統をじかに感じる「ヘリテージジュニアスイート」

©LIVE JAPAN
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本棟保存エリアの4階に3室ある「ヘリテージジュニアスイート」は、79〜100平方メートルの広さです。窓から歌舞練場の看板がすぐ横に見える部屋もあり、祇園伝統文化が息づくエリアにいることを実感できます。

弥栄会館の記憶が息づく「弥栄スイート」

撮影:Masatomo Moriyama
撮影:Masatomo Moriyama

テラスでは、修復されたタイル、テラコッタ、銅板瓦葺屋根の3つを間近に見ることができます。ここに座って京都の町並みを見ながらお茶を飲みたくなりました。

話題の最上位の「インペリアルスイート」

撮影:Masatomo Moriyama
撮影:Masatomo Moriyama

最上位の「インペリアルスイート」は、128平方メートルにテラス65平方メートルが加わった客室です。この部屋も特別に見せていただきました。カーペットは松の模様のハンドタフテッド。バスルームにはミストサウナを備え、バルコニーからは東山の山並みと平安神宮の大鳥居までが見える絶好のロケーション。テラスのガゼボ(あずまや)は約2畳の畳敷きで、メディテーションする人にはうってつけです。

「帝国ホテル 京都」ならではの味を堪能

オールデイダイニング「弥栄」(本棟2階)

©LIVE JAPAN
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「弥栄」は、薪窯で焼く料理が特徴のオールデイダイニングです。入口には弥栄会館時代の貴賓室にあった芭蕉レリーフがそのまま保存されており、床には弥栄会館のスクエアブロック型パーケットデザインが再現されています。

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店内は54席がゆったりと配置されており、朝食からディナーまで利用できます。朝食は宿泊者のみ利用可能で、洋朝食と割烹「祇園川上」監修の和朝食から選べます(各7,500円〜)。和朝食は前日までの予約制で、数量限定です。朝食はルームサービスでも提供可能です。

「弥栄カレー」 写真提供:帝国ホテル 京都
「弥栄カレー」 写真提供:帝国ホテル 京都

シグネチャーメニューは「弥栄カレー」と「弥栄バーガー」。弥栄カレーは、帝国ホテル伝統のカレーに京都の彩り野菜を添えたもので、東京や大阪のカレーとは異なる味わいです。弥栄バーガーは、薪窯で炙ったチーズインハンバーグに帝国ホテル伝統のデミグラスソースを合わせたボリュームのある一品です。

  • 営業時間:
    ・朝食: 6:30〜10:30(ラストオーダー 10:00)※和朝食は7:00〜
    ・ランチ: 11:30〜14:30
    ・ティータイム: 14:30〜17:30
    ・ディナー: 17:30〜22:00(ラストオーダー 21:30)
  • 場所:本棟2F

フランス料理「練」(本棟2階)

壁面には左官職人・久住誠のアート ©LIVE JAPAN
壁面には左官職人・久住誠のアート ©LIVE JAPAN

帝国ホテル初となるカウンタースタイルのフランス料理「練」は、カウンター10席と個室1室(最大8名)の合計18席のみで、完全予約制です。「帝国ホテル 大阪」で腕を磨き、フランスの星付きレストランで研鑽を積んだ今城浩二料理長が創り出す季節の食材を使った美しい料理は圧巻!カウンター越しにシェフの料理への思いや食材の話を直接聞きながら味わえるのも、この店ならではの楽しみですね。

写真提供:帝国ホテル 京都
写真提供:帝国ホテル 京都

シグネチャー料理は、肉厚で旨みのある「神山椎茸」を使った一皿で通年提供されています。メニューは季節のテーマに沿って約1カ月ごとに更新。料理に合わせたワインのペアリングは、ソムリエが提案してくれます。店内のワインセラーをのぞくと、その多彩なラインナップに驚いてしまいました。ワイン好きな美食家にはたまりませんね。

  • 営業時間: 17:30〜22:30(L.O.20:30)
  • 定休日: 日曜日(月曜日が祝日の場合は日曜営業、翌月曜休み)
  • 場所:本棟2F
  • 料金: 季節のコース 38,000円~

オールドインペリアルバー(本棟7階)

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「オールドインペリアルバー」は、東京や大阪の帝国ホテルのメインバーと同じ名前のバーです。19席の落ち着いた空間で、柱はフランク・ロイド・ライトが設計した帝国ホテル二代目本館(ライト館)でも使われていた大谷石(おおやいし)が使用されています。大谷石の温かみのある岩肌が、よりくつろげる空間を演出し、窓の外に広がる祇園夜景と相まって、とってもロマンチック。ハネムーンなど、カップルでゆっくり過ごす夜にもおすすめ。

写真提供:帝国ホテル 京都
写真提供:帝国ホテル 京都

京都のシグネチャーカクテルは京都の北部に位置する比叡山にちなんだ「マウント比叡」です。帝国ホテルで100年以上愛されているオリジナルカクテル「マウント フジ」をベースに、抹茶や水尾の柚子など京都の素材を加えて再構築した一杯です。ノンアルコールカクテル「紫苑」(2,700円)も用意されているので、アルコールを飲まない人も素敵な雰囲気を楽しめます。

  • 営業時間: 17:00〜24:00(L.O.23:30)
  • 場所:本棟7F
  • 料金: カクテル 3,000円〜 ※宿泊者以外も利用可能(カバーチャージ 1人 2,200円)

ザ ルーフトップ(本棟屋上)

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7階から階段を上がると宿泊者だけが利用できる特別感いっぱいの屋上バーがあります。清水寺、平安神宮、比叡山を見渡せる開放的な空間で飲むカクテルは最高!ここからは京都の夏の伝統行事、五山の送り火のうち4つを見ることができるんですって。

  • 営業時間: 11:00〜22:00(L.O.21:30)
  • 営業期間: 3月下旬〜11月下旬(悪天候時・猛暑が予想される日中はクローズ)
  • 場所:本棟RF
  • 料金: カクテル 3,000円〜

ザ ペストリーショップ(本棟1階)

「ミニブルーベリーパイ」 写真提供:帝国ホテル 京都
「ミニブルーベリーパイ」 写真提供:帝国ホテル 京都

本棟1階の「ザ ペストリーショップ」は、宿泊者以外も利用できます。帝国ホテルのシグネチャースイーツとして知られるブルーベリーパイは、京都限定のミニサイズで販売(1,620円/3個セット)。東京では直径約9センチメートルのところ、京都では直径約4.5センチメートル。というのも、舞妓が大きく口をあけなくても食べやすいように小さく作られたのだそう。舞妓や芸妓が食べるサンドイッチは、小さく切ってあるなど京都の習慣を踏襲されているのですね。

そのほか、帝国ホテルオリジナルの生ケーキ、焼き菓子、チョコレート、京都オリジナルパッケージのギフト菓子などが販売されているので、おみやげにおすすめです。

  • 営業時間: 11:00〜19:00
  • 場所:本棟1F

洞窟のような神秘的な空間のウェルネスエリア

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本棟地下1階のウェルネスエリアには、スパトリートメント、フィットネス、温浴施設、プールがあり、スパトリートメントのみ宿泊者以外も利用できます。

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プールは長さ17.5メートル、幅3.8メートル、深さ1.1メートルで、しっかり泳ぎたい人も満足できます。壁面には弥栄会館の外壁に使われていた北木石が使用されており、自然の岩肌を生かした表情が洞窟のようなミステリアスな雰囲気。水の中に身をゆだねるだけで、まちなかにいることを忘れてしまいそうな静かな時間が流れていきます。

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バイタリティープールは、水流を利用して体に圧をかけ、血液循環を促進するものです。旅の疲れを癒やしてくれそうですね。

水着、スイムキャップ、ゴーグルは無料でレンタルでき、着替えはロッカーで。バスローブ、タオル、スリッパが完備されています。16歳未満の利用は保護者の同伴が必要です。おむつを着用している乳幼児は利用できません。

  • 営業時間: 7:30~22:00
  • 場所:本棟B1F
  • 料金:無料

「帝国ホテル 京都」は、祇園という京都の花街文化を今に伝える特別な場所にあります。舞妓や芸妓が日常を過ごす町の真ん中で、文化遺産に泊まる体験ができるのはとても貴重。着物を着てお化粧をした舞妓が食べやすいように、食べ物を小さなサイズにする、という花街の習慣にふれられるのもこのホテルならではの魅力ですね。スタッフは英語など多言語に対応できるため、海外からの旅行者も安心。ビジネスやフォーマルな利用が多い東京の帝国ホテルとはまた違い、ここでは祇園の町とともに穏やかな時間が流れます。数ある京都の高級ホテルの中でも、飛び抜けて京都らしい滞在が楽しめるのは、さすが帝国ホテルだと感じました。

※本記事の情報は2026年3月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

<客室情報>
  • 【アメニティ】
    歯ブラシ/ソープ/シャンプー/コンディショナー/シャワージェル/ボディーローション/バスリネン/バスソルト/ドライヤー/コーヒーマシン/スリッパ/バスローブ/体重計/マルチアダプターなど
  • 【基本設備】
    Wi-Fi/コーヒーマシン/Bluetooth対応スピーカー/空気清浄機器/セーフティボックス/電気ケトル/無料靴磨きサービス/ランドリーサービス/ターンダウンサービス
  • 帝国ホテル 京都
    • 住所 〒605-0074 京都市東山区祇園町南側570-289
    • 最寄駅 ・JR「京都」駅から/ホテルまで約3.5km、タクシーで約15分/バス206号「祇園」下車 徒歩5分
      ・京阪本線「祇園四条」駅から徒歩8分
      ・阪急京都線「京都河原町」駅から徒歩10分
    • 電話 075-531-0111
    • 営業時間:チェックイン15:00~、チェックアウト~12:00
      定休日:無休

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Written by:
株式会社ウエストプラン
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松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています

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