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京都 二条城まるわかりガイド ~かつて将軍が生活した世界遺産~

京都 二条城まるわかりガイド ~かつて将軍が生活した世界遺産~

公開日: 2019/11/27
更新日: 2021/01/29

周囲を取り巻くお堀と二の丸や本丸、天守閣跡や庭園からなる、世界遺産の「二条城」。1603年、京都御所の守護と、将軍が京都へ来たときの宿所とする目的で、江戸幕府初代将軍の徳川家康により築城されました。3代将軍徳川家光の時代には、後水尾(ごみずのお)天皇の行幸のために大規模な改修が行われ、狩野探幽(かのうたんゆう)の障壁画などもこの時に取り入れられたとされています。

絢爛豪華な装飾や美しく整備された庭園を観賞しながら、二条城の歴史をひもといていきましょう。

メイン画像:(C)京都市元離宮二条城事務所

「二の丸御殿」に狩野派の障壁画は特に必見!

「二の丸御殿」に狩野派の障壁画は特に必見!
(C)京都市元離宮二条城事務所

東大手門から二条城の城内へ入り、きらびやかな唐門をくぐった先にある二の丸御殿は、江戸時代初期の住宅様式である書院造の代表例として重要な遺構で、国内の城郭に現存する唯一の御殿群として国宝に指定されています。

中は、来訪者の控えの場所「遠侍(通称・虎の間)」や、来城者の献上品を取り次ぐ「式台」、江戸時代を終焉に導く大政奉還が表明された「大広間」、大広間に続き、将軍と親しい大名などとの対面の場であった「黒書院」、将軍の休憩所であった「白書院」の順に見学することができます。

二の丸御殿の見どころは何といっても、狩野探幽とその一派による障壁画。代表的な「松鷹図」や、虎、桜など季節の花が描かれた障壁画は黄金色に輝き、将軍の権力の大きさが感じられます。
部屋の上部・境目に設けられる欄間(らんま)の彫刻や飾金具などのきらびやかな装飾の数々や天井にも金箔が惜しげもなく使われていて、将軍の御殿にふさわしい豪華な空間が広がっています。人が歩くと「キュッキュッ」と鳥の鳴き声のような音がする、鶯張りの廊下も注目ポイントです。

二条城築城当時からあった「二の丸庭園」

二条城築城当時からあった「二の丸庭園」
(C)京都市元離宮二条城事務所

1626年に後水尾天皇の行幸に合わせて、小堀遠州の指揮で改修された二の丸庭園。池の中央に蓬莱島、その左右に鶴亀の島を配置した庭は、書院造庭園と呼ばれる様式です。二の丸御殿の大広間と黒書院、行幸御殿の3方向から鑑賞できるように設計されました。時代とともに二の丸御殿の行幸施設は移築、撤去され、庭園も変貌し、幕末の頃には荒廃していたそうです。

しかし1884年に二条城は皇室の別邸である離宮となったことにより、庭園も大規模改修が行われ今の形に近いものに整えられたとされています。立派な石組みや、樹齢150年以上とされるソテツなどが見どころです。

芝生の緑がきれいな洋風の「本丸庭園」

芝生の緑がきれいな洋風の「本丸庭園」
(C)京都市元離宮二条城事務所

二の丸庭園を出ると、外周を内堀に囲まれた本丸のエリアが見えてきます。本丸の約2万平方メートルの敷地には、1893年に京都御所の北方にあった旧桂宮の今出川御殿を移築した本丸御殿と、明治天皇の行幸に合わせて改修された本丸庭園があります。

本丸御殿の内部は見学できませんが、本丸庭園は通り抜けることが可能。築山を作り、庭園内に芝生を敷き詰めて、ゆるやかなカーブを描く園路を整備した洋風の庭園は、広々としていて優美な作りになっています。築山にはツツジやサツキが植えられ、春の終わりから初夏にかけて花が楽しめます。

天守閣跡から城内と京都の町並みを一望

天守閣跡から城内と京都の町並みを一望
(C)京都市元離宮二条城事務所

本丸の南西角に、石積みの階段があります。上った先にあるのは、二条城の天守閣の跡地。二条城築城当初は5層の天守が建てられていましたが、1624~1626年に改築されたときに、元の天守閣は淀城へ移築されました。この天守閣跡は、1626年に伏見城から新たに移築されたといわれています。1750年に雷が落ちて出火し、焼け落ちた後は再建されることもなく、石垣だけが残っています。

天守閣跡からは本丸御殿と本丸庭園が一望でき、さらに京都の町並みや比叡山、如意ヶ嶽の大文字や愛宕山も眺めることができます。冬の晴天にははるか遠くまで見通すことができて、展望スポットとして人気を集めています。

「清流園」で和洋折衷の庭園美を楽しむ

「清流園」で和洋折衷の庭園美を楽しむ
(C)京都市元離宮二条城事務所

二条城敷地内の北側には、清流園と名付けられた庭園が広がっています。二条城が築城された頃には、この辺りに天守閣があったとされています。二条城改築時に天守閣が建てられた後、元の天守閣があった場所に幕府の役人の住居が建てられたそうですが、明治時代半ばには撤去され、緑地に整備されたそうです。

現在の清流園は、河原町二条の角倉了以(すみのくらりょうい)の邸宅跡から屋敷の一部や庭石、樹木などを譲り受け、1965年に整備されました。西側は池の周りを散策する日本庭園、東側は芝生を敷き詰めた洋風庭園になっています。和風庭園と洋風庭園の境目あたりにはライオンに見える庭石があるので、是非探してみてくださいね。

二条城散策後に行きたい抹茶カフェ「茶乃逢(さのあ)」

二条城散策後に行きたい抹茶カフェ「茶乃逢(さのあ)」
金箔をあしらった「黄金ソフト」は一番人気(税込 1,980円)
さわやかな香りが口に広がる「抹茶ビール」(税込 600円)

二条城の散策を楽しんだら、大休憩所でほっとひと息。大休憩所内の「GREEN CAFE STYLE 茶乃逢」では、京都産のお茶を使ったスイーツがいただけます。一番人気は、輝く金箔が二の丸御殿の装飾を思わせる「黄金ソフト」。抹茶味のソフトクリームに、二条城造営時に金箔を納めたという老舗・堀金箔粉の金箔をあしらった逸品です。甘すぎず、お茶の香りが口いっぱいに広がるソフトクリームが、歩き疲れた体を癒やしてくれます。

きれいな抹茶の緑色が目を引く「抹茶ビール」もおすすめ。ビールのほろ苦さと、抹茶の爽やかな香りが絶妙にマッチしています。抹茶ソフトに生八つ橋や湯葉、茶団子など京都の名物を盛り込んだ「京もてなし」(価格はトッピングにより異なる)や、お土産にぴったりの濃い抹茶ラングドシャ「ことの葉音」(税込 700円~)も人気です。

二条城を見学するときの注意点は?

二の丸御殿内は、写真、ビデオの撮影が禁止です。二の丸御殿内部以外は撮影可能ですが、三脚や一脚を使って撮影することは禁止されているので、ご注意ください。また、城内は砂利道が多いので、歩きやすい靴で訪れるのがベターです。

  • GREEN CAFE STYLE茶乃逢
    • 住所 〒604-8301 京都市中京区二条通堀川西入二条城町541 京都市元離宮二条城大休憩所内
    • 電話 075-813-5055
    • 営業時間:8:45~16:45
      定休日:二条城の休日に準ずる

Text by:株式会社ワード

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※特記以外すべて税込み価格です。

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