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世界遺産・銀閣寺の歴史と見どころを徹底解読!

世界遺産・銀閣寺の歴史と見どころを徹底解読!

公開日: 2019/11/30
更新日: 2020/08/31

銀閣寺といえば、整然と形作られた白砂や青々とした苔が調和した庭園、禅寺の静かな雰囲気が生み出す美しさが印象的。また、椿やツツジなどの花々や紅葉、雪景色など、四季それぞれに素晴らしい眺めが楽しめるお寺として、国内外の観光客からも絶大な人気を得ています。
共に相国寺の塔頭である金閣寺と対にして語られることの多い銀閣寺。歴史や文化を紐解きながら、その魅力や見どころを紹介します。

東山の山麓にたたずむ

東山の山麓にたたずむ
(C)慈照寺

銀閣寺は正式には慈照寺といいます。1482年に、室町幕府8代将軍・足利義政の山荘として建てられた東山殿を、義政の死後に寺院に改めたものです。総門から中門にかけて続く、銀閣寺垣と呼ばれる高い垣根の道を通り抜けると、銀閣寺の象徴ともいえる国宝の観音殿がすぐそこに。江戸時代に、鹿苑寺の舎利殿「金閣」に対して、観音殿が「銀閣」とよばれるようになり、そこから銀閣寺の通称が生まれたそうです。

黄金色に輝き壮麗な外観が目を引く金閣寺に反して、銀閣寺は“わびさび”を感じる荘厳な造り。銀閣寺が“銀”をまとわないその理由は、建設途中に義政が死去した、もともと銀箔を張る予定はなかったなど諸説ありますが、実際のところは誰にもわかりません。上層の潮音閣に観世音菩薩、下層の心空殿に千体地蔵菩薩が祀られる観音殿の内部は、常時非公開。鹿苑寺の舎利殿や西芳寺(苔寺)の瑠璃殿を踏襲したという建築美を、庭園から眺めて楽しみましょう。

創建時の姿をとどめる東求堂(とうぐどう)

創建時の姿をとどめる東求堂(とうぐどう)
国宝の東求堂(C)慈照寺
東求堂の書斎である同仁斎(C)慈照寺
弄清亭の襖絵は色鮮やか(C)慈照寺

銀閣(観音殿)と共に、東山殿が造営された当時の姿をとどめている東求堂(国宝)。義政の守り本尊を祀るために1486年に建てられたもので、堂内に阿弥陀如来と義政の像が祀られています。東求堂の一室である同仁斎(どうじんさい)は、床の間や棚、造り付けの机を備えた書院造や、四畳半茶室の原型といわれています。飾らないひっそりとした美を表す「わび」と、古びて趣がある様子を表す「さび」を尊ぶ東山文化は、義政の東山殿から生まれました。

東求堂はこの東山文化の趣を色濃く残しています。釈迦如来を祀る本堂(方丈)は、江戸中期に建てられたもので、共に18世紀半ばに活躍した画家の与謝蕪村や池大雅の襖絵が内部を飾っています。東求堂、本堂、1996年に改築された茶室の弄清亭(ろうせいてい)は、通常は非公開ですが、春と秋の特別公開で内部の拝観ができるので、この時期に合わせて訪れるのもおすすめです。

四季それぞれに美しい庭園を散策する

四季それぞれに美しい庭園を散策する
白砂を固めて作られた銀沙灘(C)慈照寺
銀閣と向月台が描かれた交通安全の御守り
展望台からの境内の眺め(C)慈照寺

銀閣寺の境内は、錦鏡池(きんきょうち)と名付けられた池を中心に、西芳寺(苔寺)の庭を模して造られたという庭園が整備されています。中でも目を引くのが、銀沙灘(ぎんしゃだん)と向月台。本堂の前方に広がる銀砂灘は、銀閣寺が位置する北白川特産の白砂を壇状に固めたもので、直線的な意匠が印象的です。向月台は銀砂灘の南西にある盛り砂で、高さ約1.7メートル、底の直径約3.2メートルの、富士山のような形をしています。

向月台越しに見る銀閣の趣は格別で、訪れた人は必ず写真を撮ると言っていいほどの定番撮影スポット。銀閣と向月台があしらわれたお守りは参拝客に人気です。庭園から山道に入ると展望台があり、そこから境内が一望できます。四季折々の花が咲き、秋には紅葉、冬には雪景色が楽しめる、いつ訪れても美しい庭園は必見です。

お参りついでに訪れたい周辺スポット

お参りついでに訪れたい周辺スポット

銀閣寺を訪れたら、ぜひ立ち寄りたいのが琵琶湖疎水。滋賀県の琵琶湖から京都市内へ水を引き入れるために作られた疎水の岸辺には、桜やモミジが植えられています。春は満開の桜が疎水を覆うトンネルのよう。散り始めた花びらが疎水の水面を流れていくのも風情があります。初夏には蛍が淡く光りながら水辺を飛び交い、秋には木々が色付きます。疎水沿いの哲学の道を歩いて、四季折々の風景を楽しみましょう。

銀閣寺の総門から琵琶湖疎水へ至る参道沿いには、さまざまな土産物を扱う店が並んでいます。飲食店もあり、門前町の賑わいを見て歩くのも楽しみの一つです。

トップ画像提供:慈照寺

  • 銀閣寺(東山慈照寺)
    • 住所 〒606-8402 京都市左京区銀閣寺町2
    • 電話 075-771-5725
    • 営業時間:3/1~11/30 8:30~17:00 12/1~2/末日 9:00~16:30
      定休日:無休
      料金:大人・高校生500円 小中学生300円

Text by:株式会社ワード

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