施設説明

888年に第59代宇多天皇によって開創された寺院。宇多天皇が出家し寺内に僧坊を設けたことから、御室御所とも呼ばれた。以来、明治維新まで、皇室出身者が住職を務める「門跡寺院」の筆頭にあった。応仁の乱で一山のほとんどを焼失するが、それから160年後の江戸時代、徳川3代将軍家光に仁和寺再興を承諾される。現在も再興時に建立された五重塔や二王門などが並ぶ。江戸時代に植えられた遅咲きで背の低い“御室桜”でも有名で、現在の人々の眼を楽しませている。1994年に「古都・京都の文化財」としてユネスコの世界遺産に登録されている。

・京都の春の最後を飾る、遅咲きの“御室桜”
中門の北西一帯に広がる御室桜が、江戸時代から変わらぬ風情を伝えてくれる。遅咲きの桜で、背丈の低さでも知られる。御室桜越しに見る五重塔なども美しい。国の名勝として指定され、「日本さくら名所100選」にも選定されている。

・霊宝館で年に2回展示される、貴重な寺宝の数々
創建当時の本尊である「阿弥陀三尊像」など、多くの寺宝が霊宝館に所蔵されている。仏像・彫刻・絵画・工芸品・書物など、その種類も多岐にわたり、国宝12件(88点)、重要文化財47件(1678点)、古文書類を合わせると10万点以上にも及ぶという。毎年、春季と秋季の2回、毎回テーマを決めて、一部の国宝と重要文化財をはじめとした文化財を見ることができる。

・弘法大師のお堂をめぐる「御室八十八ヶ所霊場」
境内の北西に位置する成就山には四国八十八箇所霊場を小規模な形で再現した「御室八十八ヶ所霊場」がある。約3kmの山道に、弘法大師をお祀りしたお堂が点在している。これらの札所は約2時間で全て巡ることができ、結願成就すれば四国八十八ヶ所の霊場をすべて巡礼したのと同じご利益を得ることができる。5月から11月にかけては「仁和寺・成就山 八十八ヶ所ウォーク」というスタンプラリーイベントが有料で開催されている。

・仁和寺で想い出のひとときを
世界遺産仁和寺の境内にある宿坊。御殿の無料拝観券の進呈や、一般には公開されていない金堂での朝の勤行への参列、勤行後には世界遺産の境内をほぼ貸切状態で散策(一部施設を除く)できるなどの宿泊特典も。夕食は四季折々の食材を使った京懐石料理、朝食はお寺ならではの精進料理を楽しめる。

施設基本情報

  • 住所

    616-8092

    京都府京都市右京区御室大内33

  • 最寄駅
    御室仁和寺 駅
    ・ 京福電鉄北野線
    徒歩3分
  • 電話
    075-461-1155
  • 営業時間
    09:00 - 17:00
    ※3月~11月
    09:00 - 16:30
    ※12月~2月
  • 定休日
    無休
  • 公式サイト
    オフィシャルサイト

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