
日本には四季折々の良い風習があるけれど、日本人自身がきちんと理解していないことばかり!日本人ならちゃんと知っておきたい風習、あなたも勘違いしているかも?
今回、改めて紹介する風習は「引越しそば」。欧米の方々からは、「“引越し”と食べ物を絡めるなんておもしろい国!」と驚かれるが、実は日本人の半分が間違った認識をしていることが判明!引越しそばっていつ食べる?そもそも自分が食べるものなの?恥をかく前に、正式な意味と由来を学んでおこう。
引越しそばの意味、2人に1人が誤解している!

マクロミルが「引越しそば」に関して、18~59歳の男女1,696人にアンケートを実施。引越しそばの意味は、「引越し先で食べる」と答えている人が49%、「引っ越し先で近所の人にそばを振る舞う」と答えた人が27%、そもそも「知らない」と答えた人が23%との結果になった。
半数が回答している「引越し先で食べるもの」という答え、実はこれ大きな間違い。正解は、「引っ越し先で近所の人にそばを振る舞う」もの。回答者の約2人に1人が、勘違いしていることが判明した。
引越しそばの正しい意味と由来

少数派が答えたように、「引越し先で近所の人に配るもの」が正しい引越しそばの意味だ。
この配る風習が生まれたのは江戸時代。「向こう三軒両隣」という言葉があるように、隣近所とのお付き合いを大切にしていた江戸の町人たちが、引っ越した先のあいさつとして配るようになったのが始まり。
引越しそばが広まるまでは、小豆の入った粥やおもちを配っていたが、当時の小豆は高級品。「もっと安価なものがいいよね」「引越しのあいさつなのに丁寧すぎるんじゃない?」など、庶民ならではの不満があったそう。
そこで、代替品として広まったのがそば。そばは当時から大衆的な食べ物であり、渡すほうも受け取るほうも気負わなくて良い、という利点から普及した。ちなみに、そばを渡すのは「そばのように細く長いお付き合い」との意味を込めていたともいわれている。粋で洒落のわかる、江戸っ子らしいエピソードだ。
外国人からは高評価!

さて、現代の引越しそばの風習。2人に1人が勘違いしているように、最近はあまり行われなくなったが、外国人にとってはとても新鮮に感じるそう。
「そばが日本人にとって身近な食べ物であることはもちろん知っていたけど、そんな風習があるなんてビックリ!親切で、日本人らしいと思います」(アメリカ人、男性)
「日本人が年越しのとき、一年の健康を願ってそばを食べる文化があるとは聞いていました。でも、引越しでもそばが関わってくるとは、本当にそばが好きな国民なんですね」(ドイツ人、女性)
日本らしい粋な風習。今後、引越しをする機会があるなら試してみては。
▼調査概要
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査対象 全国、18~59歳の男女(マクロミル提携モニタ)
割付方法 男女×年代(10,20,30,40,50代)を均等に回収 / 合計1,696サンプル
調査日時 2016年2月9日(火)~12日(金)
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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