[MOVIE] 節分ー冬の終わりに豆を投げようー

[MOVIE] 節分ー冬の終わりに豆を投げようー

Update: 2017/06/27

日本では、毎年2月3日に節分が行われる。冬に別れを告げ、春を迎える暦「立春」に合わせ、文字通り季節の分かれ目に行われる行事。実際、日本には四季があり、よって節分も年に4回あるが、イベントを行う節分は2月3日のみ。この節分の日には、恵方巻きと呼ばれるお寿司を食べて、鬼に向けて大豆を撒く。前年の悪を追い払い、幸運を迎え入れるという狙いがある。

浅草寺の節分会

節分は季節の分かれ目に

節分は季節の分かれ目に

新年に向けて大掃除を行ったり神社やお寺へ初詣に出向いたりなど、数ある新年行事を締めくくる最後の行事が節分。このため、節分を行う二月はまだ冬だが、春に行われる祭りのひとつとして考えられる。春を迎えるため最後の浄化を行うのだ。

豆を投げて悪を追い出す

節分に使う豆は「福豆」といわれている。家に宿る悪を追い出し、福を呼び込む意味で「幸福の豆」という意味を持っている。
各家庭の年長者の男性、年男の男性または世帯主の男性が、悪の象徴である鬼の服装をまとい、悪を演じる。一方で、鬼以外の家族は「鬼は外」「福は内」の掛け声とともに、鬼に向かって豆を投げる。ただ、神社や寺、宗教によっては、「鬼は外」とは唱えないこともあり、浅草浅草寺では「千秋万歳、福は内!」と唱え、福を呼び込むのとともに長寿を願う。

豆を投げる時は目の高さより高く投げるのが良いとされる。家の窓を開けて「鬼は外」と唱えながら、家の外に向けて二度、豆をまく。その直後、窓を閉め部屋の真ん中を目掛けて「福は内」の合言葉とともに同じく二度豆をまく。この行事は、基本的には家の中で始め、最後は玄関のあたりで終わるのが通例で、豆をまく際には、手のひらは上を向いていなければならないとされる。手のひらを下に向けると稲を植える動きに似た動きとなってしまうため、敬意を払い豊作を祈り手のひらは上を向けて豆をまく。

幸運の神、おかめ

幸運の神、おかめ

節分の際、豆を受ける側が鬼に扮するのに対し、豆を撒く側はおかめに扮しお面を被る。おかめは、赤らんだ頰に温かな表情で、幸運の神や優しさの象徴として知られている。また、鬼などの悪運から身を守る役割を持つとされる。

さらなる幸運を招くために

さらなる幸運を招くために

豆をまく対象は、目の前の鬼だけではない。各家庭の庭先や周りにも豆をまき全ての悪をもれなく追い払う必要がある。豆をまき終えた後は、各々、現在の年齢または、それより一つ余分に豆を食べ、新年により良い幸せが訪れることを願う。

恵方巻き : 幸運の長い巻き寿司

恵方巻き : 幸運の長い巻き寿司

節分のもう一つの慣習として、恵方巻きと呼ばれる巻き寿司を食べることがある。恵方は「幸せの向く方向」を意味し、毎年縁起の良い方向を向いて、幸せな一年を迎えるべく、長い恵方巻きを一本丸々食べる。縁を担ぐため、一般的な巻き寿司のように食べやすい大きさに切って食べることはしない。また日本で縁起が良いとされる七福神の数である7の縁起を担いで、7つの食材を用いて恵方巻きは作られる。

恵方巻きは、元来大阪を中心に始まり、次第に全国規模へと浸透した。2月の始まりが近づくとスーパーやコンビニなどで恵方巻きが販売されるようになる。

一風変わった飾り付け

一風変わった飾り付け

節分の慣習の一つに、鰯の頭と柊の小枝を合わせて作る柊鰯があり、節分の際に玄関に飾り付ける。鰯の強い匂いが悪を寄せ付けないと言い伝えられ、柊鰯を飾ることで常に悪運から守られると信じられる。今日の日本では、比較的稀有な文化とはなっているが、いくつかの地域では未だ根強く文化は引き継がれ、2月の始まりには玄関先に柊鰯が飾られているのを見ることができるはずだ。

様々な方法で節分を祝う

様々な方法で節分を祝う

日本中の神社やお寺でも節分は祝われるが、一般の家庭などで行われる節分行事との違いは、お菓子の詰め合わせや金品同封の小包が豆とともにまかれること。節分の際には毎年テレビ番組で中継が入ることが多く、人々の間でも恒例の行事となっている。

節分は、地域によってその慣習は若干異なるものの、家や神社など開催する場所を問わず、悪を追い払うため豆をまくという非常にユニークな春の行事だ。あなたも一年の幸せや健康を願い節分行事を体験してみてはいかが。

※記事掲載時の情報です。

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