日本に数多く存在する、四季折々の風習。しかし、常識だと思い込んでいたそれが、案外「勘違い」だったということもしばしば…。日本人ならば、きちんと学んでおきたいものだ。
今回、取り上げるのは「大掃除」について。一年間の汚れを落とすため、年末の長期休暇を使って家中の掃除に精を出す、なんて人も少なくないはず。でも、実はそれが大きな勘違いなんだとか!
大掃除を行う時期、なんと4割の人が間違えていた!
マクロミルが実施した「年末年始の過ごし方」についてのアンケートでは、全国の20~60代の男女7,500人のうち、6,070人が「大掃除をするつもり」と回答。大掃除を開始する時期で最も多かったのは「12月30日」で10%、次いで「12月29日」8%、「12月28日」6%、「12月31日」が3%だった。また、15%の人が「日にちは決めていないものの、12月26~31日に行う予定」と回答しており、合計42%が「12月の最終週に実施する」と答えていた。
しかし、前述の通り、これは大きな間違い。大掃除は12月13日に行うのが正しいのだ。はたして、その理由は…?
大掃除の正しい意味と由来は
そもそも、大掃除とは12月の宮中で欠かせない行事だった「煤払い(すすはらい)」を由来とする風習。一年間の間に積もりに積もった煤を払い、あらためてお正月の神様をお迎えするという行事が原型となっているのだ。
そして、江戸時代には、この煤払いは「物忌み」を始める12月13日に行われていたという。この物忌みとは、災いを避けるため、一定期間は身を清めて家に籠もること。つまり江戸時代の人々は、一年の汚れを落とし、家も身もキレイに清めた状態でお正月を迎えるための準備をしていたということだ。
大掃除は家中の汚れを落とすだけのものではなく、お正月の神様を迎えるためのもの。だから、年末、ましてや大晦日にやっと大掃除を開始するなんてご法度かも!?そんなことでは、新しい年を安心して迎えることなんてできないだろう。
外国人は好意的に受け止めている
ちなみに、日本ならではの「大掃除」。外国人からは好意的に受け止められているよう。
「大掃除、もちろん知ってるよ!フレッシュな気持ちになるから、いい風習じゃないかな。僕は普段、掃除が嫌いだから、大掃除の日にまとめて一年分掃除するんだ」(フランス/20代/男性)
「聞いたことはあるけど、意識して掃除したことはないかな。アメリカでは、『Spring Cleaning』(スプリング・クリーニング)といって、春に大掃除するのが普通。でも、宮中が掃除するときに合わせて掃除するっていうのは納得ね」(アメリカ/30代/女性)
12月に行う日本の大掃除とは異なり、欧米では春先に大掃除をするよう。確かに、暖かくなってからの方が掃除しやすいため、合理的な外国人ならではの考え方といえそうだ。
しかし、お正月の神様を迎えるために行う日本の大掃除は、やはり粋な風習。寒くて億劫になる気持ちもわかるけれど、ぜひ12月13日に大掃除を行い、ピカピカになった部屋と心で新年を迎えよう!
▼調査概要
調査主体 マクロミル
調査方法 インターネットリサーチ
調査地域 全国
調査対象 20歳~69歳の男女(マクロミル提携モニタ)
割付方法 平成27年国勢調査による、性別×年代別の人口動態割付/合計7,500サンプル
調査期間 2016年11月2日(水)~11月7日(月)
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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