日本の免税制度

日本の免税制度

Update: 2017/06/27

街を歩いているとよく目にする「Tax Free」の文字。外国人観光客の増加にともない、消費税免税で販売できる「免税店」が増えている。2016年5月には免税制度が改正され、外国人観光客のショッピングがより便利に。システムをよく理解して、楽しいショッピングを満喫しよう。

どのお店で買っても免税できるの?

どのお店で買っても免税できるの?

消費税が免税になるのは、空港内の売店や家電などの小売店、デパートなど、税務署から「輸出物品販売場(免税店)」の許可を受けた店で購入した場合のみ。最近では「免税手続一括カウンター」が設置された大型ショッピングセンターやアウトレットモール、商店街も増え、小規模店などでも利用の枠が広がっている。店頭に免税店シンボルマーク(下記)を提示している店が多いので目印に。

免税店シンボルマーク

免税が受けられない人って?

免税が受けられない人って?

・空港の自動ゲートを使用し、パスポートに入境日を示すスタンプが押されていない場合
・入国後6ヶ月が経つ場合
・日本で仕事をしている場合
・購入金額等の条件を満たしていない場合

免税制度は、外国人観光客等の非居住者が対象となっている。非居住者とは日本に入国してから6ヶ月未満の外国人、もしくは海外に居住する日本人で一時帰国の期間が6ヶ月未満の日本人を指す。

最低金額は?

最低金額は?

基本的には、1店舗で同一日に購入した物品の合計金額が5000円(税抜、以下すべて税抜き)以上で免税になる。「免税手続一括カウンター」が設置されているショッピングモールや商店街などの場合は、複数店舗の合算が5000円以上で免税の対象になる。ただし、対象品目の区分(後述)によっては金額を満たしても免税の対象にならないケースがある。

対象商品は?

対象商品は?

非居住者が、事業用や販売用ではなく個人で消費する物品について、国外に持ち出すことを条件に免税の対象となる。一般物品と消耗品の区分がある。

消耗品を免税する際の注意

消耗品は消耗品専用袋(開封すると開封したことが分かるシールで封印されたもの)で梱包され、国外へ持ち出す前に開封してはならない。また、消耗品と一般物品それぞれの購入金額を合算して免税の対象にできないので要注意。消耗品だけ、もしくは一般物品だけで5000円以上を満たさねばならない。

免税手続きの流れ

免税手続きの流れ

店舗によって、免税手続きの方法は2種類ある。
(A)購入時にパスポートを提示し、最初から消費税を差し引いた金額で支払う。
(B)いったん消費税込みで品物を購入した後、同日中に所定の免税手続一括カウンターに行き、購入品、レシート、パスポートを提示して払い戻してもらう。

<店舗で>
1)パスポート等を提示
購入者本人のパスポート(コピーは不可)を提示する。氏名・国籍・生年月日・在留資格・入境年月日・パスポート番号の確認を受ける。

2)購入記録票の作成
購入品情報を記載した「輸出免税物品購入記録票」を購入店舗で作成してもらい、それをパスポート(査証欄)に貼付する。出国時に税関が回収するため、取り外さないように注意。

3)購入者誓約書に署名
以下の項目を約束する誓約書にサインする。
・一般物品は国外に持ち出すこと
・消耗品は使用せず、購入から30日以内に国外に持ち出すこと
・出国時に不携帯の場合、消費税の追徴を受けること

4)精算・商品の引渡し
(A)の場合はここで税抜きの販売金額を支払い、商品をもらう。(B)の場合は消費税相当額の返金を受ける。返品交換などで免税に必要な最低購入金額を下回った場合は、すべての商品に対して免税が取り消されるため、消費税を支払う。

<空港で>
5)購入記録票を提出
税関の係員がパスポートと購入した免税物品を確認。パスポートに添付された「購入記録票」が回収される。なお、免税で購入した商品は原則、本人が携帯して出国しなければならない。

6)出国
税関を通過したら免税手続きは完了。

免税サービスが受けられる主な店舗

免税サービスが受けられる主な店舗

近年、街なかで「Tax Free」のシンボルマークを目にする機会が増えおり、大手コンビニでも免税が受けられる店舗を拡大中。店舗によっては外国人旅行客への優待サービスも受けられる。代表的な店舗を以下にリストアップする。

店舗名

ユニクロ

ビックカメラ


ヤマダ電機


ドン・キホーテ



マツモトキヨシ

イオン



アウトレットモール


その他、百貨店など
備考・対象者へのサービスなど

全国760店以上で免税サービスを導入

免税対象者はポイント還元ができない代わりに、クーポンやクレジットカード利用での割引を実施

免税対象者はポイント還元ができない代わりに、クーポンやクレジットカード利用での割引を実施

国内310以上の店舗で免税サービス対応。外国人観光客向けに特典付き会員カード「ようこそ!ディスカウントパスポート」を配布

全国約220以上の店舗で免税サービスに対応

全国約630店舗が導入。イオンモールの専門店は対象外(店舗により対応が異なる)。HPなどに割引クーポンの掲載も

酒々井プレミアム・アウトレット
沖縄アウトレットモールあしびなー

小田急新宿
京王百貨店 
東武池袋
東急プラザ銀座
松屋銀座
ルミネ新宿 など
その他(レジカウンターでの対応)
コンビニ
※一部の店舗に限る
※レジでパスポートを提示
セブンイレブン
ファミリーマート
ローソン

よくある質問

Q1
「デューティーフリー(DFS)」と「タックスフリー(TAX FREE)」どう違うのですか?

A
免税には2種類あり、関税が免税になるのが「デューティーフリー」、消費税(付加価値税)が免税になるのが「タックスフリー」。デューティーフリーは空港以外だと、沖縄県の「Tギャラリア沖縄」など数えるほどしかない。

Q2
購入時や手続き時に必要なものは何ですか?

A
物品の購入時には購入者本人のパスポート(コピーではなく原本が必要)の提示が必要。免税手続一括カウンターでの手続きの際には、パスポート(原本)、購入物品、レシートが必要。

Q3
ホテルにパスポートを忘れた! 買い物の翌日に手続きしてもOKですか?

A
購入時の免税手続きは、対象物品の購入日以外は不可なので、パスポートの携帯は必須。また、必ず買い物をした店で行わなければならない。

Q4
代理人に免税手続きをお願いしてもよいですか?

A
免税手続きは商品を購入した本人以外は不可。

Q5
入国時、自動ゲートを利用したのでパスポートにスタンプがない…。免税手続きできますか?

A
入国スタンプがないと免税にできない。自動ゲートを出た後、必ず係員に申し出てスタンプを押してもらおう。

Q6
免税手続をした後、商品は日本国内で使ってもよいですか?

A
一般物品はOK。消耗品は専用の梱包袋を開けてしまうと免税にならないので注意しよう。

Q7
免税手続きした物品は、機内持ち込み?預け荷物?どちらですか。 

A
日本出国時、空港の税関カウンターはセキュリティーチェック&手荷物検査を抜けた先にある。そのため免税手続きをした商品は、受託手荷物(機内預け)にはせず、機内持ち込みにして、税関カウンターでの申請時にチェックを受けるのが原則。

Q8
化粧品やお酒など液体物は手荷物での持ち込みに制限があるけど、どうしたらよいですか?

A
国際線では100㎖を超える容器に入ったあらゆる液体物が、機内への持ち込み禁止とされており、手荷物検査の際に没収されてしまう。100㎖を超える液体物は、チェックインの際に受託手荷物に入れて預け、税関カウンターでは職員に預け荷物にした旨を伝えよう。

Q9
手続きが済んだ免税品を他の人に渡し、持ち帰ってもらってもいいですか?

A
免税品を第三者に譲り渡すことは禁じられている。購入した本人が持ち帰るようにしよう。

※記事掲載時の情報です。

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