新宿御苑はとても大きな庭園。春の桜、秋の紅葉、そして四季折々でさまざまな植物が楽しめます。こんな自然に溢れた場所が新宿にあったのか!と、別世界にいるような気分を味わえます。今回はそんな新宿御苑までの行き方や魅力を詳しく紹介していきます。
新宿御苑の概要、歴史
新宿御苑の歴史は古く、徳川家康の家臣である内藤氏の屋敷地の一部がその起源とされています。その後は農事試験場として利用され、1906年に皇室の庭園として完成。1949年に国民公園として一般の人も入園できるようになりました。そして2006年に開園100周年をむかえ、都会のオアシスとして今も多くの人に親しまれています。
新宿御苑までの行き方解説
迷宮とも称される新宿駅。新宿駅から新宿御苑までの距離は近いですが、出口を間違えると途端に別世界に。新宿御苑にも3つの門があり、どこの門から入るかでも違ってきます。これからその行き方をいくつか紹介していきます。
新宿御苑、新宿門までの行き方
新宿御苑には新宿門、大木戸門、千駄ヶ谷門の3つの門があります。この中でも定番なのが新宿門。JR新宿駅からは徒歩で10~15分ほどかかりますが、利用率も高く、定番といえます。
JR新宿駅から新宿御苑までは以下のルートで行くのがおすすめです。
①JR新宿駅東南口に出る。
➁JR新宿駅東南口のエスカレーター、エレベーターを利用して駅前広場に降りる。
③横断歩道を渡りガード横の道を直進。
④そのまま甲州街道横の道を進み、新宿4丁目交差点をわたる。
⑤そのまま道なりに沿って直進し、世界堂の先の横断歩道を渡り、右側の横断歩道を渡る。
⑥横断歩道を渡り終わったら左折し、直進する。
⑦右手に新宿門、左手にインフォメーションセンターが見える。
その他、電車でのアクセスは、東京メトロ副都心線「新宿三丁目」駅E5出口より徒歩5分、西武新宿線「西武新宿」駅より徒歩15分、東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前」駅出口1より徒歩5分、都営新宿線「新宿三丁目」駅C1、C5より徒歩5分。
バスでのアクセスは、都営バス 品97、品川車庫‐新宿駅西口に乗車、バス停「新宿三丁目」下車、都営バス 池86、池袋サンシャインシティ‐渋谷駅東口に乗車、バス停「新宿四丁目」下車、都営バス早77、早稲田‐新宿駅西口に乗車、バス停「新宿伊勢丹前」下車、新宿WEバスに乗車、バス停「新宿御苑」下車。
新宿御苑、大木戸門までの行き方
大木戸門は駐車場のそばにあります。駐車場を利用する方におすすめの門といえます。ここから入ると温室が近いです。
電車でのアクセスは、東京メトロ丸ノ内線、「新宿御苑前」駅出口2より徒歩5分。
バスでのアクセスは、都営バス 品97、品川車庫‐新宿駅西口に乗車、バス停「新宿一丁目」下車、都営バス 早81、早大正門‐渋谷駅東口に乗車、バス停「四谷四丁目」下車。
新宿御苑、千駄ヶ谷門までの行き方
千駄ヶ谷門は一番利用率の低い門ですが、ここから入ると一面が芝生の「こども広場」が近いです。
電車でのアクセスは、JR総武線「千駄ヶ谷」駅より徒歩5分、都営地下鉄大江戸線「国立競技場」駅A5出口より徒歩5分。
バスでのアクセスは、都営バス 黒77、目黒駅‐千駄ヶ谷駅に乗車、バス停「千駄ヶ谷駅前」下車、都営バス 早81、早大正門‐渋谷駅東口に乗車、バス停「千駄ヶ谷駅前」下車。
庭園からレストランまで、新宿御苑の見どころ紹介!
新宿御苑は広さ58.3ヘクタール、周囲3.5㎞と、敷地が広く、どこに行ったらいいのか迷ってしまうと思います。ここでは新宿御苑に来たら絶対に訪れるべきスポットを厳選して紹介します。
日本らしさを楽しめる、日本庭園
新宿御苑に来たら、必ず立ち寄ってほしいのが日本庭園。敷地も広く、日本らしさを存分に楽しめます。日本人だけでなく、外国人観光客も多く訪れていて、皆写真を撮るなどして思い思いに楽しんでいます。
日本庭園はまさに日本のイメージそのままの、情緒あふれる庭園です。池の流れに沿ってデザインされていることが特徴。
日本庭園の池にはたくさんの鯉が泳いでいます。
歴史的建造物である旧御凉亭
旧御凉亭は日本で数少ない本格的中国風建築のひとつ。屋根の形や色、内部装飾からも中国風建築の趣が感じられます。
旧御凉亭の中には独特の静けさがあり、日本庭園の他の場所とはまた違った涼しげな雰囲気があります。
旧御凉亭の中からは池の景色を見ることができます。水面に反射する木々と空がきれいで、ずっと見ていられるような気分になれます。
西洋風の整形式庭園
整形式庭園は左右対称に整えられた美しい庭園。約100種類約500本ものバラ花壇が中央にあり、左右には約200m、約140本のプラタナス並木が配置されています。この庭園ではヨーロッパ風の景色が楽しめます。
整形式庭園までは日本庭園から歩いて5~10分ほどかかります。日本庭園から、違和感なくいつの間にか整形式庭園に変わっていて、こうした点も新宿御苑の匠さのひとつといえます。
バラ花壇。取材をした11月中旬には秋バラが見られました。秋バラの見頃は例年10月中旬~11月中旬です。
新宿御苑に数あるスポットの中でも、特にプラタナス並木は美しく、まるで映画のワンシーンのような、ロマンチックな気分が味わえるスポット。紅葉の季節はさまざまな年代の人でにぎわい、写真撮影を楽しんでいます。
ビルをバックにした広い芝生が印象的な風景式庭園
風景式庭園は開けた芝生、巨木が特徴の庭園です。新宿御苑のシンボルツリーであるユリノキがそびえ、木の間からは高層ビル群がのぞきます。
芝生には寝転んでいる人やピクニックを楽しむ家族連れなど、思い思いに楽しむ人々の姿が見られます。天気がいい日には本当に気持ちのよい場所なのではないでしょうか。日常のわずらわしさを忘れてゆったりと過ごすことができます。
さまざまな植物が見られる温室
大木戸門の近くには、2012年にリニューアルオープンした温室があります。
世界各国の熱帯植物や日本の小笠原諸島、沖縄の植物を見ることができるほか、新宿御苑は日本における本格的な洋ラン栽培の発祥地でもあるので洋ランを見られます。
温室は冬でも暖かいので、冬に新宿御苑に来た際は、暖を取れる場所としてもおすすめ。
重要文化財指定の旧洋館御休所
旧洋館御休所は温室の近くにある重要文化財にも指定されている施設です。元々は皇族が温室で植物を鑑賞するときの休憩場所として建設されました。
その後は皇族の休憩所として利用されたあと、ゴルフ、テニスなどを楽しむ際に利用されたクラブハウスとなり、1994年までは管理事務所として利用されていました。2000年から改修工事が行われ、2001年に完成。歴史的、文化的に価値のある建造物として重要文化財に指定されました。
公開時間は環境省新宿御苑ホームページ、園内掲示を確認してください。内部は撮影禁止なので注意が必要です。(※2023年8月1日より旧洋館御休所は休館中です。再開予定については環境省新宿御苑ホームページをご確認ください)
新宿御苑のレストラン、カフェ、茶室
新宿御苑にはところどころに休憩できるスポットやレストランがあります。広い新宿御苑の散策に疲れたら、立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
「レストランゆりのき(つぶら乃)」でランチを堪能
レストラン「つぶら乃」は新宿門から向かうと一番近く、徒歩3分ほどです。風景式庭園内にあります。日本料理や抹茶を使用した甘味などを提供しています。
おすすめは、東京の名所が描かれた小皿に京料理が盛られた「お江戸絵皿弁当(数量限定)」(5皿3,000円、6皿3,800円 ※いずれも税込、予約制)のほか、「牛すき丼 豚汁付き」(1,580円 税込)、カヌレを模った人気の「おはぎカヌレ」(2個500円 税込、16個セット箱入り2,100円 税込)などもあります。
中央休憩所カフェ「SASAYAIORI+新宿御苑」でおやつタイム
各入園門から徒歩10分弱のところにある、「SASAYAIORI+新宿御苑」。京都にある京菓子の老舗「笹屋伊織」が手掛けるカフェです。
ふっくらと仕上がったどら焼きの中につぶ餡と宇治抹茶のアイスクリームなどをサンドした「福来どらやき宇治抹茶スペシャル」(950円 税込)など、こだわりの和菓子やスイーツが勢ぞろい。
カラフルなおいりで飾りつけした「ソフトクリーム から麩る」(バニラ600円 税込、宇治抹茶700円 税込)など、見た目もかわいい和スイーツもあります。
インフォメーションセンターカフェ「National Parks Cafe Under the Tree」で規格外食材を活用した食事を
新宿門横のインフォメーションセンター内にある「NATIONAL PARKS CAFE Under the Tree」は、食品ロスの低減等を目的に規格外食材を積極的にメニューに使用したアップサイクルカフェです。
12種類のスパイスとハーブを組み合わせたスパイスオイルを活用した「スパイスカレー」(1,200円 税込)では、素揚げ野菜・ピクルスなどの付け合わせに規格外野菜を使用。
ほかにも、有機コーヒーを使用したオーガニックコーヒー(500円 税込)などのドリンクメニューがあるので、ひとやすみしたい時にもぜひ利用してみてくださいね。
聖地巡礼としても人気の場所
新宿御苑はアニメ映画の舞台になったといわれており、ファンの間では、聖地巡礼として園内のスポットを巡ることが人気となっています。
なかでも旧御凉亭近くの東屋や藤棚は特に人気で、ファンの間では「聖地」として広く認識されています。ぜひ訪れるとよいでしょう。
見どころ満載の新宿御苑。この他にもさまざまなスポットがあり、一日いても飽きることのない庭園です。旅行で東京に来たものの、都会の喧騒に疲れてしまった方、日々の生活の疲れを癒したい方はぜひ訪れてみてください。心が洗われたような気分になれます。
[入園料]
一般:500円(30人以上団体割引:400円※事前申込不要)※交通系ICカードによる入園ゲート決済が可能
65歳以上:250円 ※窓口で年齢確認できる証明書の提示が必要
学生(高校生以上):250円 ※窓口で学生証の提示が必要
小人(中学生以下):無料
※入場料の事前購入について
公式HPよりスマートフォン等でWebチケット(一般入園券500円のみ、購入日より6カ月間有効)を事前に購入可能。購入したWebチケットのQRコードをスマートフォン等で提示することで、チケット購入の窓口に並ぶことなく入園可能。
新宿御苑 前売り電子チケット - 新宿御苑 (asoview.com)
[10/1~3/14]9:00-16:00(閉門16:30)
[3/15~9/30]9:00-17:30(閉門18:00)※下記の期間を除く
[7/1~8/20]9:00-18:30(閉門19:00)
[休]月曜(月曜が休日の場合は翌平日)、年末年始(12月29日〜1月3日)
※3月25日~4月24日、11月1日~15日の期間は、月曜日も休まず開園
[注意事項]酒類持込禁止、喫煙禁止、遊具類使用禁止(こども広場除く)
※本記事の情報は2020年1月時点のものを、2023年8月に更新しています。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
-
【2024年10月】食べて飲んで仮装して!グルメイベントやビールの祭典、ハロウィンなど、参加型イベントを楽しもう!東京近郊イベント&お祭り情報
by: 木村かおり
-
花魁と花火の競演!2024年10月19日(土)・26日(土)、11月9日(土)・16日(土) 江戸ワンダーランド日光江戸村「Edo Wonder Night」開催!
-
江戸時代から続く東京の銭湯文化を、外国人ネイティブが体験。古き良き昔ながらの銭湯と、現代風にリニューアルされた最新の銭湯を徹底レポート
by: 加藤 洋平
-
【2024年11月】見ごろを迎える紅葉も、クリスマスムードも楽しもう!東京近郊イベント&お祭り情報
by: 木村かおり
-
【2024年8月】伝統の盆踊りやデジタルを駆使した夏祭り、テーマパークのイベントも!東京&近郊の夏祭り・盆踊り・花火大会に行こう
by: 木村かおり
-
旅行者も知っておきたい! 誰もが安心して楽しめる六本木の街をめざす「六本木安全安心プロジェクト」
宿のテーマから探す
-
部屋から富士山を望む、美しい眺望が楽しめる箱根の宿ランキング(2024年)
-
東京滞在を快適に!空港シャトルサービス付きの便利なホテル
-
東京タワーの絶景を堪能!贅沢な東京の極上ホテル
-
東京ディズニーリゾートへ直行!無料シャトルバス付きの厳選ホテル
-
浅草のキッチン完備、長期滞在におすすめのホテル10選
-
一度は泊まってみたい!箱根の5つ星ホテル10選
-
富士山の紅葉を堪能!人気の紅葉スポット「もみじ回廊」近くの厳選ホテル
-
部屋から見る絶景!箱根の紅葉を満喫できる宿
-
贅沢なプライベート空間で富士山を満喫!部屋から富士山が見えるおすすめの旅館
-
富士山近くで贅沢リゾートステイ!家族連れにぴったりの長期滞在ホテル