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世界で愛される日本のおかずだけど外国人に嫌われているNo.1は!?外国人に聞いてみた

世界で愛される日本のおかずだけど外国人に嫌われているNo.1は!?外国人に聞いてみた

更新日: 2020/06/14

主食に添える副菜「おかず」。数を取り揃えるという意味からそう呼ばれるようになったとされています。

日本の伝統的な食文化である和食は、「一汁三菜」を基本にしたご飯に汁もの、おかずとなる主菜1品、副菜2品で構成された献立です。主食であるご飯を中心におかずを楽しむ日本人にとっては、当たり前といっても過言ではないでしょう。では、外国人が思う「日本のおかず」とはいったい何なのでしょうか?

そこで、日本に住む外国人17人を対象に日本を代表する主食のご飯に合う「おかず」についてのアンケート調査を実施しました(複数回答可)。好き嫌いNo.1のおかずは意外なものに……!

甘くてふわふわ。「卵焼き」が人気No.1!

甘くてふわふわ。「卵焼き」が人気No.1!

アンケートに答えてくれた17人中6人が「大好き!」と挙げてくれたのは、なんと卵焼きでした。

「卵焼きは大好きです。韓国でも日本の卵焼きに近い料理があったから、その味も思い出します」(30代/男性/韓国)

「だし巻き卵が大好きです。和風だしと卵の組み合わせが最高!口に入れた瞬間のふわっとした食感がたまりません」(30代/女性/台湾)

「卵焼きは大好き。フランスのオムレツとは違い、甘みがあるところもいい。でも、フランスのオムレツは最高だけどね(笑)」(20代/男性/フランス)

中には、自分でも作るという声もありました。

「卵焼きは食べるのも大好きだけど、作るのもハマります。自分で作るときは、最高のふわふわ感を目指しています」(30代/男性/中国)

意外と作るのが難しい卵焼きですが、さらに高みを目指す姿勢、ご立派です!「お出汁の甘味も白米に合う」という声もあり、日本のおかずへの深い愛を感じさせる回答でした。

「きんぴらごぼう」はヘルシーな和食の代表格!?

「きんぴらごぼう」はヘルシーな和食の代表格!?

近年の健康食ブームとも相まって、人気が集まりNo.2となったのは「きんぴらごぼう」。アンケートの結果を見て改めて実感しましたが……。外国人の皆さんも、甘くてちょっとしょっぱいおかずが大好きなんですね!

「きんぴらごぼうが好きです。野菜メインで健康に良さそうですし、食感もいいです。味付けもあっさりしていて、ごはんに合いますね」(30代/男性/中国)

「きんぴらごぼうがとにかく大好きなんです。にんじんを入れるのも彩りが加わって、和食の繊細さを感じます」(50代/女性/アメリカ)

「きんぴらごぼうは自分で作るのも簡単だから好きです!私が住んでいたアメリカの地域ではごぼうが手に入りにくかったから、日本に来て覚えた料理なの。たくさん作って、冷蔵庫に作り置きしておきます」(30代/女性/アメリカ)

メインのおかずというよりも、副菜の枠に近いような気がしますが、和食らしさを感じるといった点で外国人も満足なのかもしれません。

海外ルーツの洋食「とんかつ」も日本のおかずとして認められていた!

海外ルーツの洋食「とんかつ」も日本のおかずとして認められていた!

洋食のカテゴライズである「とんかつ」も高評価を得ました。もともとはフランス料理の「コートレット」がルーツなのですが、外国人の皆さんは完全な日本料理として認識しているようですね。

とんかつ最高!食べごたえがあっておいしい」(20代/女性/カナダ)

とんかつは千切りキャベツとともに提供されるので、食べごたえはあるけど胃に優しい」(20代/男性/フランス)

食べごたえのあるとんかつには心惹かれるものがあるようですね。お店で食べるとキャベツが付いてくる、あわよくば食べ放題……という絶妙な心配りも、好感度が高い理由なのでしょうか。

「焼き魚」はシンプルな調理法だからこそ魅力的

「焼き魚」はシンプルな調理法だからこそ魅力的

そして、日本の魚料理の基本とも言える「焼き魚」。焼くだけというシンプルな調理法に注目が集まったようです。

「とてもシンプルな味付けなのにほっとする味わいで、とてもおいしいからです」(40代/男性/アメリカ)

「家のグリルで簡単に調理できるから、よく作ります」(50代/女性/アメリカ)

「焼き魚が作れるということは、日本で手に入る魚が新鮮だからこそですね」(30代/男性/中国)

自宅で作ることありきで考えた時に、簡単かつおいしいという点がポイントなのかもしれませんね。

さらに、こちらは番外編。

「大豆の煮物。ヘルシーだしよく噛むとお腹いっぱいになる」(20代/女性/アメリカ)

健康食ブームここに極まれり!確かにヘルシーな食材ではあるけれど、大豆の煮物なんて、最近ではおばあちゃんの家でしか目にする機会ないと思うのですが……どこで覚えたの?

見た目が怖く、グロテスク!?嫌いNo.1は「しらす」

見た目が怖く、グロテスク!?嫌いNo.1は「しらす」

さて、逆に外国人が「これは苦手、嫌い」と挙げたごはんのおかずもさまざまありました。

最も苦手との声が集まったのが、小さな海産物である「しらす」でした。焼き魚は大好評なのに、敬遠する外国人は意外と多かったんです。

「しらすはどうしても無理です。箸でつまみにくいし、特に味がないから、おいしさが分からない。何より、見た目がグロテスクなのがちょっと……」(30代/男性/アメリカ)

「しらすは見た目が怖いから苦手!」(30代/女性/台湾)

「しらすや小エビとか、小さな魚が苦手です……。目があって、こちらを見ているようで怖い!」(20代/女性/カナダ)

さらに、見た目でいうとひじきも苦手という声がありました。

「ひじき。真っ黒で、見た目がちょっとグロテスク。海藻系は好きじゃないです」(20代/女性/アメリカ)

味というよりは、どうやら見た目で拒否反応が出てしまっているようですね。小さいものがウジャウジャ集まっている様子がイヤなのでしょうか。活き造りなど、魚の目がある料理を苦手とする欧米人も多いので、この結果は納得です。日本人でも苦手な人はいますし、生理的なものなので、こればっかりは仕方ないかも。

共通して苦手なおかず、実は少ない!

共通して苦手なおかず、実は少ない!

それ以外の回答は、みんなてんでバラバラ。外国人が全般的に共通して苦手なおかずというものはないようで、まさに好みの問題といったところ。でも、中には「そうきたか!」とつい言ってしまいそうな意見があったので紹介します!

「クリームコロッケ。カロリーが高いし、おいしくない」(30代/男性/中国)

もしかして、ホワイトソースが苦手なんでしょうか。カロリーを気にしてる人なら、確かにこってり濃厚なホワイトソースを衣で包んで揚げるなんて信じられないのかも。同じような感覚だと思いますが、こんな意見も。

「コロッケ、天ぷらのように、油っぽいおかずは嫌いです。肉も魚も好きなんだけど……」(40代/男性/アメリカ)

時間が経ったお惣菜を買うと、ベットリ油ぎっていることも多いですよね。サックリ揚げたてが食べられるお店に行ってみると、苦手意識が克服できるかもしれません!さらに、日本の誇る高級食材「うなぎ」がNGという意見もありました。

うなぎは本当に苦手。うな丼もだめ。うなぎは見た目もぬるぬるでちょっと怖いし気持ち悪い」(20代/男性/フランス)

うなぎって味は淡泊だし、見た目さえクリアできればそう嫌われることもないような……。まあ、その見た目こそが問題なわけですけどね。うなぎに限らず日本は、見た目のグロテスクさよりも味に注目してなんでも料理にしてしまうので、「こんなものを食べていたのか!」と、ショックを受ける外国人は多そうです。

日本のおかずを愛してくれてありがとう!

日本のおかずを愛してくれてありがとう!

実は、苦手なおかずを質問する中で、こんな声もありました。「日本のおかずはすべておいしいから嫌いなものはない」。なんという嬉しい回答なのでしょう!

「何でもOK。僕が好き嫌いがないってのもあるけど、日本のおかずはどれもおいしい!」(40代/男性/イギリス)

日本食はどれも大好き!刺し身や天ぷらだけじゃない、普通の日本食も海外に広まってくれたらいいね」(50代/男性/アメリカ)

日本のように、ご飯とおかずを一緒に食べる文化は、海外でまだあまり浸透していません。

しかし、今回のアンケートでは外国人たちも当たり前のように、おかずはごはんと食べるものとして回答してくれました。改めて、日本のおかず文化が世界に羽ばたき始めたことを実感させられましたね。今後も日本のおかずを愛する外国人が増え続けてくれることを願います!

Written by:
もちづき千代子
もちづき千代子

1979年生まれの熟女ライター。日大芸術学部放送学科卒業後、映像技術者・メーカー広報・WEBサイト編集長を経て、2015年よりフリーとして活動を始める。好きな食べ物はプリン体を含む食べもの全般。卵の黄身だけは世の中で唯一食べられない。

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