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常に魅力的な新商品が並ぶコンビニエンスストア。レジ前のホットスナックから、お弁当にチルド惣菜、カップラーメンまで、美味しそうなコンビニグルメが揃っています。お腹が空いた時にコンビニに行くと、何を買おうかとついつい目移りしてしまいますよね。
今回は、そんなコンビニグルメの中から、激辛大好きな中国人女性・秦さんにコンビニの辛ウマグルメを6点選んで試食してもらいました。日本のコンビニ辛ウマグルメは、辛党中国人女性の舌を満足させることはできるのでしょうか?
★セブンイレブン「うま辛チーズタッカルビまん」(税込130円)
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冬になるとコンビニレジ横のホットケースの中で湯気を立てている中華まんを、ついつい食べたくなっちゃいますよね。
この「うま辛チーズタッカルビまん」はピリ辛の豆板醬とコチュジャンを合わせた甘辛のタレで鶏もも肉を味付けし、中にチーズを加えた中華まん。新大久保で大人気のメニュー「チーズタッカルビ」を手軽に楽しむことができるメニューです。
さて、この「うま辛チーズタッカルビまん」、秦さんはどう評価するのでしょうか?
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「チーズが糸を引いてる! 中国人としては、中華まんにチーズを入れるっていう発想に驚きますね。肉まんじゃないみたい」
ひと口食べてみると…。
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「うーん、辛くはないですね。むしろ甘いです。チーズが入っているからかな? この具がピザの上に乗ってるならいいかもしれないですけど、中華まんには合わないような気がします。パンの部分はふっくらして美味しいんですけど…」
あまり辛さを感じていないようですね。中国人女性の舌には、ピリ辛程度では辛さを感じさせられないようです…。
同席していた日本人スタッフも食べてみたのですが、日本人の口には充分にピリ辛を感じられました。ごろっと入った鶏肉も食べ応えがあっていい感じ。独自のアレンジを重ねた中華まんを食べ慣れた日本人にとっては、このアレンジは充分美味しく感じられるものでした。
★セブンイレブン「鬼旨辛担々麺」(税込480円)
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さて、次に秦さんに食べてもらうのは、セブンイレブンの「鬼旨辛担々麺」です。
コクのあるゴマ、そして唐辛子と山椒の辛みの効いたスープにもやし唐辛子油和え、赤玉ねぎ水菜和え、肉味噌などが添えられた担々麺。“鬼旨辛”と謳っているだけあって、かなり辛そうです。
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「あ、いいにおい!美味しそうですね。花椒が添えられているのもうれしいですね。まず最初は花椒を入れずに食べてみます。…うん、まあまあの辛さかな。ゴマのソースで辛さがちょっとマイルドになっていますね。でもスープ自体に旨味を感じます」
次に花椒を入れて食べてみると…。
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「うん、花椒を全部入れた方が美味しいですね。痺れ系の味で、逆に辛さはさらにマイルドになりました。ちょっと麺が柔らかくなってる気がするけど、中国人は柔らかい麺が好きですからね。このくらいでちょうどいいです。
具はもうちょっと入っていた方がうれしいなー。でも味は美味しいです。痺れと辛さがもっとあったら、もっと美味しいけど(笑)。中国では担々麺に香菜(パクチー)やネギをたっぷり入れるんです。それを入れないと、なんだか物足りない感じですね」
日本人スタッフ的は、しっかりした旨味と花椒の痺れを強く感じました。スープはよく混ぜた方が、マイルドになって食べやすいようですね。
それにしても、これだけしっかりと花椒の効いた本格的な担々麺がおうちで食べられるなんて、いい時代になったものです。
★ファミリーマート「国産鶏サラダチキン アクマのキムラー」(税込258円)
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次に用意したのは、ファミリーマートの「国産鶏サラダチキン アクマのキムラー」。いろいろなコンビニで様々な味のサラダチキンが販売されていますが、これは名前からして辛そうです。
この商品は日清食品の「チキンラーメン アクマのキムラー」とのコラボレーション商品。チキンラーメンのロースト醤油風味をベースにしつつ、キムチの辛みと酸味、そしてごま油の風味が感じられるサラダチキンだそう。
さて、日本では大人気のサラダチキンですが、秦さんは食べたことはあるのでしょうか?
「サラダチキンは食べたことがないですね。冷たいお肉っていうのは、ちょっと抵抗があって…」
なるほど、ここでサラダチキンが初体験になるのですね。秦さん、おそるおそる初体験のサラダチキンの匂いをかいでいます。
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「うーん、なんだかすっぱい匂いがしますね。発酵しているみたい」
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「お味の方は…(もぐもぐ)…美味しいけど辛さはあまり感じないですね。中国の発酵食品・豆腐乳(トウフールー)みたいです。酸味や発酵している感じの方が強いのかな。これ、あっためて食べても美味しいかも。細くさいて、白いおかゆにのせて食べるといいかもしれません」
日本人スタッフも食べてみたところ、確かにピリっとした辛さはありますが、それほど強い辛さは感じられませんでした。キムチらしい発酵の酸っぱさもあります。サラダチキンの食べやすさはそのままに、味のバリエーションが増えたという印象です。
※ 店舗、地域により、取り扱いがない場合があります
※ 数量に限りがある場合があるため、なくなり次第終了となる場合があります
★ローソン「東京タンメントナリ監修 辛激ワンタンスープ」(税込178円)
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さて、お次はローソンで限定販売している「東京タンメントナリ監修 辛激(しんげき)ワンタンスープ」。名前のとおり、西葛西や丸の内などに店舗を構える「東京タンメントナリ」が監修し、同店の人気メニューである「辛激タンメン」をワンタンスープとして販売しているようです。
この「辛激ワンタンスープ」、基本の粉末スープをお湯でといただけの時は、まったく辛そうに感じませんでした。しかし、付属の小袋に入った液体スープを入れると、スープの色が激変! 調理担当の日本人スタッフは「目が痛い!鼻もムズムズするし、食べてないのに辛い!」と驚いていました。
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試食もしていない段階で日本人スタッフをノックアウトしたこの商品、秦さん的にはどんな感じでしょうか…。
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「ふふっ、すごい色。罰ゲームみたいですね(笑)。あれ…なんだかお醤油の匂いがしますね。これはなんだかなつかしい匂い」
そしてひと口食べると…。
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「うん、味も美味しい。でも、そんなに辛くないですよ。中国の『老坛酸菜』っていうインスタントラーメンの味に似てて、酸っぱ辛くて美味しいです。豆板醤の味が効いているけど、見た目で思ったほど辛くないですね。
中国のワンタンは肉しか入っていなくてけっこうボリュームがあるんですけど、日本のワンタンスープはワンタンが小さくてスープの旨味が感じられて美味しいです」
こんなに辛そうな見た目なのに、意外にも、秦さんにとってはそんなに辛くなかった模様。日本人スタッフには、充分辛かったですが…。ポークと魚介のスープにニンニクや生姜、唐辛子、味噌、豆板醤などが入っているということで、辛さの中にも複雑な旨味があり、癖になる美味しさがありました。
★セブンイレブン「蒙古タンメン中本 辛旨飯」(税込257円)
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お次は上板橋本店を筆頭に、多くの店舗を展開する人気チェーン「蒙古タンメン中本」の店主・白根誠さんが監修したという「蒙古タンメン中本 辛旨飯」。カップの中にお湯を注いで5分待てば、蒙古タンメン風味のスープごはんが出来上がります。
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「これ、ごはんなんですね。珍しい。見た目は辛くなさそうですね…。あら、意外と辛い。でも、辛いっていうか甘辛いですね。うーん、辛みよりも甘みの方を強く感じます」
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秦さん、ここでちょっとスローペースに。甘みも強いけれど辛みもある、複雑な味わいのようですが、あまり好みではなかったようです。
こちらの商品、確かにピリッとした辛みはあるのですが、唐辛子の味より味噌の味や野菜の風味が勝っているようです。独特な味なので、やはり好き嫌いが分かれるようですね。
★ファミリーマート 「鬼金棒 カラシビ味噌らー麺」(税込278円)
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さて、最後に控えるのは、東京の人気ラーメン店「鬼金棒(きかんぼう)」が監修した「鬼金棒 カラシビ味噌らー麺」。唐辛子の“カラ”と山椒の“シビ”、その二つの名を冠するこのラーメン、液体スープとカラシビスパイス、二つのスパイスで味を仕上げていきます。
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赤よりも茶色が強いスープの色が特徴的な一品、秦さんの口には合うのでしょうか?
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「おしょうゆのような味がしますね。味噌なのかな? 辛さもしびれ感も思ったより強くないな…。青唐辛子を使ってるのかな? スープの味はおいしいですけど、激辛ではないです。でも、好きな味ですね。麺もしっかりしていて美味しい。生麺みたい」
スープの味や麺の味は気に入ったようですが、辛さはほとんど感じていないよう。確かに、これまで食べてきた赤系スープの直線的な辛さのものとはまったく違った味わい。日本人としては、味噌の旨みに山椒のしびれも感じられる、オリジナリティの強い味だと感じました。
※ 店舗、地域により、取り扱いがない場合があります
※ 数量に限りがある場合があるため、なくなり次第終了となる場合があります
■激辛好きの中国人女性がもっとも気に入ったコンビニ辛ウマグルメとは…?
さて、全部で6品のコンビニ激辛グルメを食べ続けてきた秦さん。どの商品をもっとも気に入ったのでしょうか…?
「そうですね、『東京タンメントナリ監修 辛激ワンタンスープ』です!」
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「ワンタンが美味しいのと、スープが懐かしい味で美味しかったんです。『老坛酸菜』の味って、中国人的にはたまに食べたくなるんですよ。この『辛激ワンタンスープ』はワンタンの美味しさとこの辛酸っぱさで、中国人には人気が出るんじゃないかな。また食べたいので、コンビニで買って帰ります! もっと辛くしてくれたら、箱買いしちゃうかも(笑)」
子どもの頃から食べていた懐かしい味に似ているという点と、ワンタンの美味しさが、秦さんのツボにはまったよう。確かに、私たちも外国で暮らしていたら、子どもの頃から食べているあのラーメンに似ている味のものがあったら、家にストックしちゃうかもしれません。
それにしても、日本人が激辛だと感じる味も、子どもの頃から激辛メニューをよく食べている中国人にとっては、まったく辛くないものなんですね…。もちろん個人差はあると思いますが。
日本人スタッフがヒーヒー言いながら水を飲んでいる姿を尻目に、余裕の笑顔でいる秦さんを見て、辛さに対する舌の感受性の違いを実感した試食会となりました。
※ 店舗、地域により、取り扱いがない場合があります
※ 数量に限りがある場合があるため、なくなり次第終了となる場合があります
家と映画館(試写室)と取材先と酒場を往復する毎日を送る映画ライター、WEBディレクター。2001年から約8年、映画情報サイトの編集者をやってました。2009年に独立し、フリーランスに。ライターとしての仕事の他、Webディレクションなど、もろもろお仕事させていただいています。
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