関東北部の栃木県にある日光は、国内外の旅行者に人気の観光地。四季折々に相貌を変える大自然の景観、世界遺産の日光東照宮や神橋、「日光四十八滝」と呼ばれる数多の滝など、自然や歴史に触れられる観光スポットが満載です。
また、日光には、湯波をはじめとするグルメが盛りだくさん。訪れた際にはお土産に買って帰りたいアイテムも多く販売されています。
今回は、日光東照宮周辺のお土産店で買える商品から、訪日外国人向け観光情報サービス「LIVE JAPAN」の外国人編集スタッフが実際に試して選んだオススメのお土産を6つご紹介します。
セレクトしてくれたのはアメリカ人のティモシーさん、イギリス人のキャシーさん、韓国人の朴さん、そして台湾人の張さんの4名です。国や文化の差によって、さまざまな好みやオススメポイントがある様子。実食コメントとともに、さっそくご紹介していきましょう!
■老舗ふじやの日光湯波を使った「ゆば菓子」
日光を代表する特産品のひとつが日光湯波。京都の“湯葉”も有名ですが、日光では“湯波”と書きます。
“ゆば”は、豆乳に熱を加え、表面に張った薄皮を引き上げて作る食べもの。京都では薄皮を端から引き上げて1枚の葉のような形にするのに対して、日光では真ん中から引き上げて二重にし、波のような皺ができることから、「湯波」という漢字を使うようになったそうです。
「ふじや」はそんな日光湯波を使った湯波製品を販売する老舗。さまざまな湯波を使った商品が売られているのですが、海外へのお土産にもオススメなのが「ゆば菓子」740円(税込)です。
他の湯波製品に比べて、賞味期限が10日間ほどと長く、旅行中のおやつとしても重宝な逸品。「特産のものを使ったお土産は需要があるので欲しい!」と朴さんもオススメです。
袋を開けた瞬間、香ばしい香りが漂います。ひと口食べてみると、皆さんいっせいに驚きの表情を浮かべました。「おせんべいだと思ったのに、甘い!」と、見た目と味のギャップを不思議に感じた様子。表面にまぶされているのは、塩ではなくて砂糖なんです。
ティモシー「食感的には薄くて、紙のような軽さ。大豆の香りがするね。欧米の立場からすると、和風スナックを食べたいときに、これが良いかもしれない。ポテトチップスでもないし、せんべいでもないし、満足できるけど重たくならない」
キャシー「欧米の人って、せんべいはなぜか魚っぽさも感じて慣れていないけど、これはせんべいとお菓子の間なので、ちょうどいいかもしれない!」
朴さんと張さんも、「パクパク食べられるのがいい!テレビを見ながら食べたい!」と、サクサクの食感や湯波からにじみでる大豆の香りがお気に召したようです。お茶うけやお子様のおやつにも最適な逸品です。
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日光湯波ふじや
- 住所 栃木県日光市下鉢石町809
- 電話 0288-54-0097
営業時間:8:30~17:30
定休日:週1回不定休
■パッケージがかわいい!元祖日昇堂の「日光ラスク」
カラフルでにぎやかなパッケージがかわいらしい「日光ラスク」も、お土産にオススメの一品。日光東照宮献上品に認定されている、老舗和菓子屋「元祖日昇堂」の和菓子作り技術を活かしたお菓子です。
累計販売数100万個を突破することもあるという大人気商品は、パンの中までチョコが染み込んでいて、とても美味。苺チョコ、ビターチョコ、シュガー、メープル、抹茶など様々なフレーバーが、袋入りや箱入りで販売されています。賞味期限は2ヶ月くらいとのこと。
今回は、シュガー、メープル、抹茶のフレーバーがセットになった「日光ラスク 3個入」756円(税込)を購入してみました。この3種類は、外国人観光客からとくに人気が高いフレーバーなのだそうです。
味ごとに小分けに包装された袋にも、日光を代表する三猿や眠り猫などの柄が描かれています。日本らしいパッケージと配りやすさがオススメポイント!
ティモシーさんとキャシーさんはシュガー、朴さんは抹茶、張さんはメープルが一番好きとのことで、それぞれ好みによってオススメのフレーバーが変わってくる様子。総じて、ほどよい甘さと香りの良さが好評のようです。
「ミルクと合いそう!朝ごはんにもできそうなイメージ」と張さん。
また、「ラスクは苦手な人や嫌いな人があまりいないイメージ。シンプルな味だけど、少しだけ日本のアクセントを追加して、誰かにプレゼントするのに良さそう!」と、ティモシーさんイチオシの逸品です。
■日光を代表するキャラクターといえばコレ!元祖日昇堂「日光葵 三猿もなか」
こちらも「元祖日昇堂」で販売されている「日光葵 三猿もなか」3個入り486円(税込)。日光東照宮といえば「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿が有名ですが、その様子をかたどった和菓子です。
それぞれ、目、口、耳を隠した様子が描かれています。これには、何でも吸収する幼少期の子どもには、“悪いことは見させない、聞かせない、言わない”という意味がこめられています。綺麗なものだけを見て、素直に育つのが良いということ。
また、大人に向けても“人の悪いところばかりを見ない、あえて聞いたりしない、悪口を言ってはいけない”という意味が含まれている、3つの叡智を表すキャラクターです。
薄皮で餡子をはさんで作る“もなか”は、薄皮が歯にくっついて食べにくかったり、餡子が苦手という方がいたりと、日本人も外国人も好き嫌いが分かれやすい和菓子ですが、「この商品は三猿の形をしているので、お土産にオススメしたい」と大好評。賞味期限も2ヶ月ほどあるので、海外へ買って帰るのにも安心です。
餡に使われているのは、くるみ&キャラメルクリーム。「すごく香ばしい!くるみがたくさん入っていて食感もいいし、噛めば噛むほど香ばしさが高まります。餡子かと思いきや違うクリームなのも面白いし、見た目もかわいいので、もらったら嬉しいと思う!」と、朴さん大絶賛。
「餡の味がおいしい!1個だけで満足できちゃう」とキャシーさんが言うように、ごろごろと贅沢に入れられたくるみと、濃厚なキャラメルクリームの餡はボリューム満点。1人1つずつ配って満足してもらえそうなところも、職場などへのお土産としてオススメのポイントです。
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TENTO chocolate
- 住所 栃木県日光市上鉢石町1038-1
- 電話 0288-53-0534
営業時間:11:00~16:00
定休日:水曜
■栃木といえば苺!日光カステラ本舗「つぶつぶいちごのバウムクーヘン」
「日光カステラ本舗」からもう1品オススメのお土産が、「カステラ屋さんが焼き上げた つぶつぶいちごのバウムクーヘン」1,620円(税込)です。
栃木県産の小麦粉と、栃木県鹿沼産のブランド卵「山麓卵」を使用し、安心・安全に特にこだわったバウムクーヘンは、1層1層丁寧に職人の手によって焼き上げられています。
栃木といえば苺の名産地。賞味期限も出荷日より約30日程度と長めなので、海外へのお土産にも充分の期間があります。
箱から取り出すと、甘い香りが辺りに漂います。「苺の香りが強い!栃木は苺の産地だよね?だから、日本を知らない友達に紹介したい」とティムさん。
「台湾人は日本産の苺が大好きなので、これはオススメしたい!」と張さんも絶賛です。
「ラスクのように乾いているお菓子は、イギリス人はそんなに興味がないかもしれない。バウムクーヘンとか、しっとりしているケーキ系が好まれるので、これは一番のオススメ品!」と、バウムクーヘン好きのキャシーさんも頷きます。
レンジで少し温めて、バニラアイスと一緒に食べるのが、お店オススメの食べ方。編集部スタッフも皆さん、「あ~!わかる!絶対合うね」と共感しきりでした。食べ方アレンジとともに、お土産としてプレゼントしてみてはいかがですか?
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日光カステラ本舗 本店
- 住所 栃木県日光市本町1-8
- 電話 0288-53-6171
営業時間:
夏季(4月~11月): 9:00~18:00
冬季(12月~3月): 9:00~17:00
定休日:年中無休(臨時休業あり)
■東照宮に参拝したら手に入れておきたい!「三猿御守」
日光東照宮を訪れたらぜひチェックしてほしいお土産が、三猿がモチーフに使われているお守りです。数種類あるなかでもオススメなのが、写真の「三猿御守(キーホルダー)」1個300円(税込)。東照宮の境内で販売されているため、参拝しないと手に入らないアイテム。宮司さんもオススメする、お土産にたいへん好評のアイテムです。
三猿にちなんだ健康祈願のお守りは、「ブログでもよく取り上げられています。日光といえば三猿なので、ぜひオススメしたい」と朴さん。
また、「台湾でも三猿は認知度が高いので、おみやげにぴったり!」と張さん。かわいらしい三猿の御守キーホルダーも、人気が高いお土産のひとつです。
LIVE JAPAN編集部がオススメする6つのお土産はいかがでしたか? 外国人スタッフが熟考してセレクトした品々は、どれも日光を存分に感じられる人気のアイテム。今回ご紹介したものの他にも、たくさんのバラエティー豊かなお土産が売られています。訪れた際にはぜひ、お土産選びも楽しんでくださいね。
※本記事は2019年8月公開時の情報を2023年10月に更新しています。
編集・ライター歴トータル17年以上。マンガ、小説、雑誌等の編集を経てフリーライターに転向後、グルメ、観光、ドラマレビューを中心に取材・執筆の傍ら、飲食企業のWEB戦略コンサルティングも行う。そのため、日本グルメの新商品やトレンドのキャッチアップが早く、LIVE JAPANでは幅広い年齢層や国籍の方にわかりやすく伝えている。
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