
日本を代表するクラシックホテル「富士屋ホテル」は2020年7月15日、約2年間の耐震補強および改修工事を経て、リニューアルオープンしました。
ジョン・レノンやチャップリン、ヘレン・ケラー、夏目漱石、三島由紀夫など、国内外の著名人も宿泊したことがある人気の富士屋ホテル。創業から約140年の時を経てどのように生まれ変わったのか。主なリニューアルポイントをご紹介します。
登録有形文化財を保存したまま、安心安全を強化

1878年に開業した富士屋ホテルは、建物が国の登録有形文化財に指定されている歴史あるホテル。2018年から耐震工事などのために休館し、過去最大規模となる改修工事を進めていました。

どこか懐かしいレトロ&クラシックな雰囲気はそのままに、耐震性を強化。建物の柱に鉄筋を入れ、壁の中には地震の衝撃を吸収する機材を埋め込むなど、法律の基準を満たす耐震性を備えました。


ロビー周辺やラウンジは昭和以前の状態に復元したほか、新たにエレベーターやスパ、富士屋ホテルの歴史が分かるミュージアムなどが新設されました。





レストラン「メインダイニングルーム・ザ・フジヤ」では、天井の絵636種や彫刻、椅子などがきれいに修復されています。



客室も家具を補修し、壁を塗装
富士屋ホテルの客室数は、全120室(改修前は全146室)。明治24(1891)年に建設の「本館」が12室、明治39(1906)年に建設の「西洋館」が21室、昭和11(1936)年に建設の「花御殿」が40室、昭和35(1960)年に建設の「フォレスト・ウイング(旧フォレスト館)」が47室となっています。



スパ&リラクゼーションなど宿泊者が快適に過ごせるスポットを新設
さらに今回の改修では、花御殿にジム、フォレスト・ウイングにスパ&リラクゼーションと宿泊者専用ラウンジが新設されたほか、新棟(建替)としてレストランや宴会場がある「カスケード・ウイング」が誕生しました。




花御殿にあった「富士屋ホテル史料展示室」は、展示品を拡充し「ホテル・ミュージアム」に生まれ変わりました。



新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策も実施
富士屋ホテルでは新型コロナウイルス対策として、受付で体温を自動測定するサーモグラフィーを導入。エレベーター前やレストラン入口、客室など複数箇所にアルコール消毒を設置しています。


国内でも人気の観光エリア・箱根は、7月9日に箱根登山ケーブルカーと箱根ロープウェイの乗換駅「早雲山」駅がリニューアル。23日には箱根登山鉄道「箱根湯本」駅~「強羅」駅間が運転を再開します。東京から約2時間でも行けるアクセスの良さから、今後ますます注目の観光エリアとなりそうです。
※本記事の情報は2020年7月時点のものです。
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富士屋ホテル
- 住所 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下359
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最寄駅
箱根登山バス・伊豆箱根バス「箱根湯本」駅より15分(ホテル前バス亭下車)
小田原厚木道路「箱根口IC」より車で約20分
LIVE JAPAN編集部 日本語東京エリアの編集担当。IT系Webメディアの編集記者や地元の富士山エリアで事業を展開する企業の広報宣伝業務を経て、2016年ぐるなび入社。趣味は富士山の撮影と「ぬい撮り」。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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