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【2025年 最新情報】日本旅行のルールや制度はどう変わる?免税制度、事前通関などの動向を解説

【2025年 最新情報】日本旅行のルールや制度はどう変わる?免税制度、事前通関などの動向を解説

更新日: 2024/12/12

日本を訪れる訪日外国人旅行者が増加している中、2025年、日本では旅行者向けの様々な制度の導入が見込まれています。最新情報を分かりやすく解説します。

TOP画像素材:PIXTA
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目次
  1. 最新!2025年の日本旅行はここが変わる!
  2. 変更点①免税制度の見直し
  3. 変更点②日本入国時の「事前通関(プレクリアランス)」を導入、台湾人観光客から運用開始
  4. 変更点③一部施設等での「二重価格」導入
  5. 変更点④新幹線「のぞみ」の自由席車両が減少、指定席が増加
  6. 変更点⑤JR東日本の運賃改定に向けた動き
  7. 2025年の新制度を理解して、日本旅行を楽しもう!

最新!2025年の日本旅行はここが変わる!

日本を訪れる訪日外国人旅行者は増加傾向で、インバウンド需要の拡大に伴い、日本側の制度にも様々な変更が生じる可能性があります。2024年12月時点では、2025年以降に主に以下の観点での変更が見込まれています。

  • 免税制度の見直し
  • 日本入国時の「事前通関(プレクリアランス)」の導入
  • 一部施設等での「二重価格」導入
  • 新幹線「のぞみ」の自由席車両が減少、指定席が増加
  • JR東日本の運賃改定に向けた動き

それぞれについて、以下で詳しくご説明します。

変更点①免税制度の見直し

日本の観光庁は、2025年度の税制改正に向けて、訪日外国人旅行者向けの消費税免税制度の見直しを要望しました。2025年度税制改正で制度の詳細が決定する予定で、新制度の具体的な開始時期は現時点では未定ですが、動向が注目されます。

見直しの要望に盛り込まれた主な変更点は、以下の通りです。

●「払い戻し方式」への移行  

2024年10月現在、免税店で訪日外国人旅行者が買い物をする際は、消費税はその場で免除され、商品が「税抜き価格」で販売されています。このため、旅行者は特別な手続きをすることなく帰国が可能です。

2025年以降は「払い戻し方式」が導入される見込みです。新たな方式では、訪日外国人旅行者が免税店で商品を購入する際、まず消費税相当額を支払う必要があります。その後、旅行者が日本から出国する時に、空港などの税関により商品を持ち出すことが確認されると、消費税分が返金される仕組みです。この「払い戻し方式」は、日本国内での転売の抑制が目的で、購入した免税品が実際に国外へ持ち出されることを免税の条件としています。

●消耗品の購入上限額の撤廃  

2024年現在の日本の免税制度では、以下の場合に免税となります。

・訪日外国人旅行者が一般物品(家電製品やカバン、靴、洋服、時計、民芸品など)を同一店舗で1日合計5,000円以上購入した場合

・消耗品(食品、化粧品、飲料、医薬品など)を同一店舗で1日合計5,000円以上50万円以下の範囲内で購入した場合

しかし、訪日外国人旅行者が高額な酒類や高級化粧品などを購入するケースも多いため、2025年からは免税に関する消耗品の購入上限額について、撤廃の要望が出されています。同時に、現行の制度で決められている「指定された方法による包装」についても廃止の要望が出されています。

【2024.12.12追記】
  • その後の報道によると、消費税分の払い戻しは、空港などに設置する端末でパスポートを読み取る方式を想定しているようです。こうした対応に向けてのシステム改修には1年から1年半程度かかることが見込まれ、早ければ2026年度の導入を目指すとのことです。今後の動向に引き続き注目してください。

変更点②日本入国時の「事前通関(プレクリアランス)」を導入、台湾人観光客から運用開始

報道によると、日本政府はインバウンド需要のさらなる拡大につなげるため、訪日外国人旅行者の入国手続きの時間を短縮する目的で、新たな制度「事前通関(プレクリアランス)」を導入する方針です。

具体的には、外国人旅行者が日本に向けて出発する前に、出発空港で搭乗前の待ち時間を利用して、日本への入国審査の大部分を受けるというもの。日本に到着時には簡単な確認のみでスムーズに入国できるようになります。

2025年1月以降に、まずは台湾からの旅行者を対象に運用を開始する予定です。状況を見ながら対象国や地域の拡大も検討されます。

変更点③一部施設等での「二重価格」導入

2024年には、日本で訪日外国人旅行者向けの「二重価格」導入を検討する動きが進んでおり、いくつかの自治体や観光施設で具体的な検討がなされています。兵庫県の人気観光地である姫路城では、外国人旅行者の入場料を日本人の約4倍に設定する案が発表されました。

導入については議論段階であるケースが多いですが、2025年度も動向には注意が必要です。

【2024.12.12追記】
  • 世界文化遺産であり、日本の国宝でもある姫路城での外国人旅行者向け価格設定に関する検討は、今後10年間の維持管理運営費や保存修理・整備費などを考慮し、現行料金の2~3倍となる値上げが必要との判断から進められていました。その後の議論により、以下の方針となりました。

    ●18歳未満:現行300円の入場料を無料とする(世界中の子供たちに保存継承への理解を深めてもらいたいため)

    ●18歳以上の姫路市民:現在の1,000円程度に据え置き(普段から保存継承に協力しており、市税を城の維持管理などに充てているため)

    ●18歳以上(市民以外):2,000~3,000円に値上げ

    ●外国人料金の設定は見送り(外国人であることの確認が難しいため)

    外国人観光客は、18歳未満は無料に、18歳以上は「市民以外」の料金にて入場することになります。姫路市は今年度末に条例を改正し、2026年春の料金改定を目指すとのことです。

    姫路城以外にも、観光地での二重価格設定の議論はさまざまな場所で引き続き検討されているケースもありますので、今後の動向に注意してください。

変更点④新幹線「のぞみ」の自由席車両が減少、指定席が増加

JR東海とJR西日本では、東海道新幹線と山陽新幹線の「のぞみ」において、自由席の車両を減らす検討をしていると報じられています。現在は「のぞみ」の1号車から3号車までが自由席となっていますが、2025年春のダイヤ改正に合わせて、このうち3号車を指定席に変更することが検討されています。指定席は、インターネットの予約システムを通して、あらかじめ座席を予約しておく必要があります。

なお、「のぞみ」は2023年の年末以降、年末年始や8月のお盆などのピーク時期は全席指定席となっています。利用前に公式HPを確認するようにしましょう。

変更点⑤JR東日本の運賃改定に向けた動き

JR東日本は2024年12月6日、国土交通大臣に鉄道旅客運賃の上限変更認可申請を行いました。これにより、2026年3月にJR東日本の運賃改定が実施される見込みです。

また報道によると、JRグループは、2026年3月に片道601km以上を往復する場合の往復乗車券を廃止するという発表も行いました。JR運賃に関してはさまざまな変更が行われる可能性もあるため、今後の動向に注意してください。

2025年の新制度を理解して、日本旅行を楽しもう!

日本を訪れる訪日外国人旅行者は増加傾向で、インバウンド需要の拡大に伴い、日本側の制度も様々な変更が見込まれています。日本への旅行を計画する際には、最新情報を確認しておきましょう。

※本記事の情報は2024年10月に初掲出、12月に更新したものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

Written by:
LIVE JAPAN編集部
LIVE JAPAN編集部

LIVE JAPAN編集部は日本をよく知る在日5年以上のネイティブ編集者と旅好きな日本人編集者から成る多国籍チームです。私たちは日本の魅力を余すことなく伝え、旅行前に役立つ文化や歴史、旅行中に嬉しいイベントやクーポン情報など、様々な情報やサービスであなたの大切な旅をサポートします!

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