[MOVIE] 成田山表参道さんぽ

Written by: Victor Gonzalez

更新日: 2020/11/09

成田空港から東京や日本各地に向かう人々の数は年々増え続けている。電車で7分足らずの距離に日本らしさを体験できるスポットがあるのをご存知だろうか。
1000年もの歴史を誇る街・成田市には千葉県を代表する歴史的建造物・成田山新勝寺がある。寺までの道中は、江戸時代より遥か昔から店を構える老舗が軒を連ねる。

成田山表参道の歴史

1600年代、当時の人気歌舞伎役者・市川團十郎が不度王明王の歌舞伎を披露したことで成田山新勝寺は日本中にその名を知られることとなった。以来、日本各地からこの地を訪れるようになり、観光客を迎え入れる目的で約800メートルにも及ぶ長い参道が形成されたのだという。

300年もの長きに渡り地元の名産品から伝統工芸品、精力回復に効果があると愛されていたうなぎ料理、おいしい地酒のお店などが現在に至るまで強い支持を集めている。年月を経て改修などを繰り返しながら今も150を超える店舗が店を構えている。

参道沿いのお店について

参道を歩いていると多くいの店の店主が旅行者や通行人に挨拶をする姿に気が付いた。参道には50を超えるうなぎ料理店が立ち並び、ガラス越しに職人さんが調理する一部始終を目の当たりにできる。参道に差し掛かるとすぐに、150年以上の歴史を持つ酒蔵があり、こちらもぜひチェックしておきたいスポットだ。

蔵元直売店「長命泉」で試飲

酒蔵・長命泉は江戸時代、成田山新勝寺が旅行者からの人気が高まったことをきっかけに、旅の道中足を休めてもらおうと創業を始めた。長命泉のお酒は、とても美味しいと旅行者・地元の人問わず高く評価された。創業から程なくして、長命泉のお酒は、無病息災や長寿に効果のあるお酒であると評判になった。このことから「長寿の命」の意を込めて酒蔵は長命泉と名づけられた。今日も創業当時と同じ場所で、質の高いお米と人々から愛される井戸水を用いて、長命泉はお酒を造り続けている。

酒蔵でお酒の試飲をしてみよう

酒蔵・長命泉では、すっきりした辛口のお酒から、味わい豊かな旨口のお酒まで複数のお酒を試飲できる。今回、私たちは「吟醸辛口」（720ml 、1247円、税込）、「備前雄町」（720ml 、2201円、税込）、「大吟醸」（720ml、3855円、税込）の三種類を試飲させて頂くことにした。吟醸辛口は、ドライな味わいで飲みやすく、のどごしすっきりなので、強めのお酒が好みの方にはおすすめ。備前雄町は、なめらかなのどごしで後味に広がる甘みが印象的。大吟醸は、備前雄町よりもさらにふくよかな口当たりで抜群のなめらかさ。甘めのお酒を好む私たちには、大吟醸がお気に入りだった。お酒の試飲を嗜んだ後は、直売店内に展示された各酒製造過程を写した写真を見て楽しもう。日本語・英語で表記があるので、旅行者でも安心。なお、なかでも一際目を引いたのは、長命泉でお酒を作るために長年用いられた巨大な木の樽酒だった。

営業時間: 10:00 ~ 19:00（日曜は9:00 ~ 18:00）
休み:無休

長命泉
- 住所 540 Kamichō, Narita-shi, Chiba-ken 286-0032

Narita Transit Programとともに成田観光を

今回、私たちはNarita Transit Programという成田周辺の観光情報ウェブサイトを利用して、成田山表参道や酒蔵・長命泉を訪れた。同サイトで紹介されるスポットを訪れれば成田の歴史や文化、お買い物スポットなどはもちろん、旅を通じて日本人の温かさやおもてなしの心に触れることができる。

Narita Transit Programには二つのプランがある。ガイドとともに成田観光をしたい方にオススメのプランは、地元のボランティアガイドの方と巡るガイドツアーコース。Narita Transit Programのウェブサイトから日時と希望の観光プランを選ぶだけで、地元の方のご案内を受けながら観光ができる。利用料は無料で、ガイドさんは、成田空港への送迎も行ってくれるので、安全で快適に有意義な時間を過ごせること間違いなし。
もう一方のプランは、セルフガイドツアーだ。Narita Transit Programのウェブサイトで提案されている数多のスポットの中から自分好みのスポットを選別して、自分だけのオリジナルコースを作成し、自分だけの観光を楽しむプラン。
ウェブサイト・観光ガイドともに、英語、中国語、韓国語に対応しているため、訪日外国人も安心して利用できるはずだ。Narita Transit Programを利用して成田観光に出掛ければ、必ずや楽しい時間を過ごせるだろう。