日本の北部・東北地方最大の都市・仙台市の東京までのアクセスは、新幹線で約1時間30分。新幹線や飛行機で各都市からの交通の便がよく、多くの観光客が訪れています。東京からの交通手段をはじめ、地元グルメや歴史スポットなど、仙台観光に役立つ情報をご紹介!
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1.仙台の特徴
日本の本州北部に位置する東北地方は、6つの県を有しています。そのなかのひとつ、宮城県にあるのが、東北最大の都市・仙台市。戦国武将・伊達政宗公(だてまさむねこう)が1601年に仙台城(せんだいじょう)を築城し、同時に城下町も整備したことから仙台市の歴史は始まります。これが現在の仙台市の原型です。
仙台観光の魅力として挙げられるのが、グルメ。仙台発祥で牛のタン(舌)を炭火で焼いた「牛たん」、枝豆をつぶして甘く味付けした「ずんだ」、世界有数の漁場・三陸沖で獲れる新鮮な魚介を使った寿司や海鮮丼などを味わえます。
仙台は都市的な機能を持ちながら、車で1時間以内で海と山へ行くことができる街。夏は海水浴、冬はウィンタースポーツを体験できます。中心地にも緑が多く、“杜の都(もりのみやこ)”という愛称で呼ばれるほど。街を散策するだけでリラックスできます。
肌寒くなる季節に訪れるなら、温泉もおすすめ。「秋保温泉(あきうおんせん)」や「作並温泉(さくなみおんせん)」という温泉地があります。
2.仙台に行くベストタイミング
仙台の気候と服装
仙台は、年間を通して比較的おだやかな気候ですが、四季をはっきりと感じられる街です。春は薄手のジャケット、夏はTシャツ、秋は薄手のコート、冬はダウンジャケットや防寒具を用意すると良いでしょう。
季節の見どころ
仙台市街では、四季折々に大きなイベントが開催されます。5月の「仙台・青葉まつり」、8月の「仙台七夕まつり」、9月の「定禅寺ストリートジャズフェスティバル」、12月の「SENDAI光のページェント」が有名で、多くの人が集まります。
春には4月中旬から5月上旬にかけて桜が開花。「榴岡公園」では桜まつりが行なわれ、お花見を楽しむ人でにぎわいます。現在は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、イベントが中止または縮小になる場合があります。開催状況はホームページで確認を。
3.仙台の交通手段
東京から仙台までのアクセス
東京から仙台へ行く交通手段は、飛行機・新幹線・高速バス・レンタカーがありますが、一番便利なのは新幹線です。1時間に2、3本運行し、東京駅から仙台駅まで約1時間30分から2時間で到着。費用は片道約10,000円~です。日本国発行以外のパスポートを所持している外国人を対象としたきっぷ「JR EAST Welcome Rail Pass」を利用するのもおすすめ。
滞在日数に余裕があり、費用を抑えたい人は、高速バスを利用するのが良いでしょう。乗車時間は約5時間30分と新幹線よりは長くかかりますが、片道約3,000円~でお得。バスの乗り場は東京駅や新宿駅など主要駅にあるので、利便性も高いです。
仙台を周遊する場合の交通手段
仙台に着いてからの観光は、鉄道、地下鉄、バスがあります。観光巡回バス「るーぷる仙台」は、仙台市内に点在する観光スポットをめぐるルートを15~20分間隔で運行。発着時間を気にせず自分のペースで動きたいなら、レンタサイクル「DATE BIKE」が便利。初回は利用前にクレジットカードの利用登録が必要なので、事前準備を忘れずに。中心部は車の交通量も歩行者も多いので、自転車の運転に注意して楽しんでください。
4.仙台で宿泊する
仙台市の報告によると、新型コロナウイルス感染症の拡大以前は、外国人宿泊者数は増加傾向にあり、2019年には過去最高の334,767人(参照:仙台市「仙台市交流人口ビジネス活性化戦略」より)が宿泊しました。多くのホテルで外国人観光客の受け入れ体制が整備されています。
仙台市街のみの観光や、仙台を拠点に東北地方を周遊するのであれば、各スポットへ効率的にアクセスできる仙台駅周辺に宿泊するのが良いでしょう。仙台駅には各交通機関の発着場があり、仙台空港まで行ける「仙台空港アクセス線」にも乗車できます。
仙台駅周辺には高級ホテルからビジネスホテルまであり、予算によって選べる点も便利。平日であれば1泊約5,000~6,000円台で見つけられます。旅程に温泉宿を1泊入れる場合は、仙台駅から車で約30分で行ける秋保温泉が移動時間が短く最適。市内観光と合わせて4泊くらいあれば十分に楽しめます。
5.仙台でグルメを楽しむ
仙台旅ではずせないのがグルメ。その代表格といえるのが「牛たん」です。塩で味付けした牛のタンを炭火で焼いた仙台発祥の名物グルメ。。味わうたびにジュワッと肉汁があふれ出ます。
もうひとつ知られているのが「ずんだ」。茹でた枝豆をすりつぶし、砂糖で甘みを加えて餡状にしたもので、餅に絡めて味わいます。。
また、宮城県は世界三大漁場に数えられる三陸沖があるため、魚料理もおいしい土地。東京より物価が安く、上質なネタを使った海鮮料理を手頃な価格で味わえます。白身魚のすり身を笹の葉の形にして焼き上げた「笹かまぼこ」も名物のひとつです。
松島では、名産の牡蠣を味わえます。牡蠣小屋と呼ばれる殻付きの牡蠣が食べ放題の店も人気です。
6.仙台でカルチャーを楽しむ
仙台の礎を築いた戦国武将・伊達政宗公。1601年に仙台城を築き、同時に城下町の造営にも着手しました。仙台には政宗公ゆかりのスポットが点在し、めぐることができます。
「仙台城跡」は、伊達家の居城・仙台城の城跡があり、仙台市街を一望できる高台のビュースポット。天守台に立つ「伊達政宗公騎馬像(だてまさむねこうきばぞう)」は、記念撮影場所として知られています。
仙台市郊外には「仙台大観音」と呼ばれる、外国人観光客に人気の観音像があります。高さが100メートルほどあり、その迫力に圧倒されます。
7.仙台でアクティビティを楽しむ
仙台駅から歩いて10分ほどの「阿部蒲鉾店(あべかまぼこてん)」では、「笹かまぼこ」の手焼き体験ができます。スタッフから竹串に刺さった笹かまぼこを受け取り、専用の焼き台にのせて焼けばできあがり。焼きたてはあたたかく、ふんわりとした食感で魚の旨みを感じられます。新型コロナウイルス感染拡大防止対策のため、内容が変更または中止になる場合もあるので、公式サイトで確認してから訪れてみてください。
また、仙台を有する東北地方は米どころでおいしい地酒が楽しめる場所。日本酒ソムリエが教えてくれるワークショップに参加すれば、日本酒の知識を深められます。
8.仙台でショッピングを楽しむ
仙台の商店街には百貨店やファッションビルが建ち、国内外のファッションブランドや生活用品店などが入店。ショッピングを楽しみたい人におすすめです。
ショッピングエリアは、大きく分けると仙台駅前と一番町の2つ。2つのエリアは歩いて10分ほどの距離なので、1日でめぐることができます。仙台駅前には、エスパル仙台、仙台パルコ、ヨドバシカメラなどがあり、ファッションアイテムから電化製品までそろいます。
一番町に建つのは2つの百貨店、藤崎(ふじさき)と仙台三越(せんだいみつこし)。ハイファッションブランドのほか、菓子店やデリカテッセンが集まる“デパ地下”があります。
また、仙台の2大アウトレット「三井アウトレットパーク 仙台港」と「仙台泉プレミアム・アウトレット」もあります。国内外で人気のファッションブランドやアウトドアブランド、グルメスポットなどさまざまなジャンルの店がそろい、外国人観光客にも人気です。
仙台駅には仙台名物が購入できる土産店も複数入っているので、お土産を買いたい方にはおすすめです。
9.仙台周辺の観光地&スポット
松島
仙台駅からJR仙石線に乗り約40分で到着する松島は、260あまりの島々が松島湾に浮かぶ景色が美しく、外国人観光客からも人気が高いスポット。大型観光船で湾内に浮かぶ島々をめぐったり、国宝に指定されている貴重な史跡を鑑賞したりと、仙台から日帰りで楽しめます。
各温泉地
また仙台周辺には有名温泉地も。仙台から車で約30分で行ける秋保温泉、東北を代表する温泉郷「鳴子温泉」、古くから温泉療養を目的に長期間滞在する湯治場として栄えた作並温泉などは、多くの人が訪れる人気の場所。
蔵王
仙台から車で40分ほどで行ける蔵王には、温泉地のほか大自然の絶景を体感できる「御釜(おかま)」や、スキーリゾート、みやぎ蔵王こけし館や蔵王キツネ村などの有名観光スポットもあります。
多彩な魅力がぎゅっと集まる仙台。グルメや歴史スポット、ショッピングなどを短期間で楽しめる街を、思う存分満喫してください。
Text by:株式会社シュープレス
※本記事の情報は2021年10月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
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