国内外から多くの観光客が訪れる宮城県仙台市。仙台の街なかでショッピングや散策を満喫するなら、人気の地元グルメ「ずんだ餅」や「かまぼこ」を手軽に味わえる「食べ歩きグルメ」をお供にどうぞ。「ひょうたん揚げ」や「ずんだシェイク」を片手に、街なか観光と宮城グルメをいっぺんに楽しみましょう。
仙台駅前でリーズナブルに食べ歩き
東北地方の観光玄関口といわれる、宮城県仙台市。仙台駅周辺や、駅前から続くアーケード街には、宮城の人気みやげ「ずんだ餅」や「かまぼこ」を手軽に味わえる、「食べ歩き」ご当地グルメが盛りだくさんにそろいます。なかには、1つ100円しないものもあり、小腹を満たすのにもぴったりです。
今回は特におすすめな5つのメニューをご紹介。地元の名物・名産品がそろう百貨店や、伝統工芸品が購入できる店などをめぐる合間に、味わってみるのはいかがでしょうか。
1.ずんだ茶寮の「ずんだシェイク」
仙台駅3階、新幹線中央改札口のすぐそばにある「ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店」。枝豆をすり潰して甘く味をつけた宮城の伝統料理「ずんだ」スイーツを扱う専門店です。店頭には「ずんだ餅」や「ずんだシェイククランチ」など、常時10種類を超えるみやげが並びます。
食べ歩きグルメとして人気なのが「ずんだシェイク」。店頭のカウンターでテイクアウトができ、イートインの場合は店内レジで注文します。土日には朝から行列が絶えず、特に夕方は旅の最後に味わいたいと、さらに多くの観光客が訪れるそうです
「ずんだシェイク」を一口飲むと、なめらかなバニラシェイクのなかに枝豆のつぶつぶとした食感をしっかりと感じられます。みずみずしい枝豆の香りと味が、甘いバニラシェイクとマッチ。収穫する年の気候によって味が変わりやすい枝豆を、独自の技術でブレンドし、いつでも同じおいしさを味わえるようにしているそうです。サイズは、レギュラー、ラージ。ラージはプラス料金で、たっぷりのホイップクリームを掛けたエクセラへ変更できます。
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ずんだ茶寮 仙台駅ずんだ小径店
- 住所 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央1-1-1 仙台駅3F
- 電話 022-715-1081
営業時間:9:00~21:00(カフェは10:00~18:00LO)
定休日:無休
2.齋藤惣菜店 ころっけやの「じゃがじゃがコロッケ」
仙台駅から5分ほど歩くと、新鮮な野菜や魚介が並ぶ市場「仙台朝市」があります。八百屋や鮮魚店が軒を連ねるなか、市場の真ん中あたりに見えるのが「齋藤惣菜店 ころっけや」。朝市で約60年にわたり愛されてきた惣菜のテイクアウト専門店です。
ショーケースには、コロッケやメンチカツなど15種類ほどのメニューが並びます。「安く、うまくがモットー」と店主が話すとおり、コロッケはなんと1個税込65円から。昔からの常連客はもちろん、観光で朝市を訪れた人々が気軽に購入して食べ歩きを楽しめるので、閉店時間を待たず売り切れる日も多いそうです。
1番人気は皮ごと使った「じゃがじゃがコロッケ」(税込65円)です。外の衣はカラッと揚がりザクザクの食感。なかは北海道産の男爵イモをしっとりとなめらかに仕上げています。甘めの味付けなので、おやつにもぴったりです。
こちらの店では、仙台駅やホテルが近く、外国人観光客が多く訪れることから、英語と中国語が書かれたメニューを用意しています。イラスト入りで分かりやすく作られているので、必要な場合はスタッフに声をかけてみてください。
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齋藤惣菜店 ころっけや
- 住所 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央4-3-27
- 電話 022-267-1569
営業時間:9:00~17:00(材料がなくなり次第終了)
定休日:日曜、祝日
3.うす皮たい焼き 鯛きちの「ずんだもちたい焼き」
仙台駅前から続くアーケード街を5分ほど歩き、2本目のアーケード街「クリスロード商店街」入口付近に見えるのが「うす皮たい焼き 鯛きち」です。大きな鯛の看板が目印。店頭でガラス越しに見える、たい焼きが焼き上がっていく様子につい足が止まります。店から流れる香ばしさに食欲がそそられ店内へ。
注文から提供に少し時間がかかるのは、焼きたてを味わってほしいというこだわりから。そのため鯛きちでは、いつでもアツアツのたい焼きをテイクアウトすることができます。
定番は、小豆の風味豊かなつぶ餡が入った「小倉」(税込170円)と、しっとり甘めの「カスタードクリーム」(税込170円)。そのほか、季節限定のメニューが多く並びます。
なかでもぜひ味わってほしいのが、「ずんだ餅」(税込220円)です。つぶつぶの残るずんだ餡と、とろりと溶けた白玉餅、カリッと焼けた皮の3つの食感を堪能できます。ずんだ餡のやさしい甘みも楽しみましょう。
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うす皮たい焼き 鯛きち 名掛丁店
- 住所 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-1-30
- 電話 022-224-7233
営業時間:10:30~19:30(生地がなくなり次第終了)
定休日:無休
4.阿部蒲鉾店 本店の「ひょうたん揚げ」
仙台駅前からアーケード街を歩いて10分ほど。「クリスロード商店街」の角にある「阿部蒲鉾店(あべかまぼこてん)本店」で購入できるのが、仙台を代表する食べ歩きグルメ「ひょうたん揚げ」(税込300円)です。
はじまりは、仙台市内で毎年5月に開催される「仙台・青葉まつり」の第1回目(1985年)で提供するために考案したことから。そののち、30年以上にわたり仙台市民に愛される、食べ歩きグルメとなりました。
大きな丸いかまぼこを2つ串に刺して作る「ひょうたん揚げ」。衣をつけてひょうたんのような形を保ったまま、全ての串を同一のきつね色に揚げるには熟練の技が必要なのだそう。
社内でも一握りのスタッフしか作れず、少しでも形が崩れたり焦げてしまったりしたものは、店頭に並べないという強いこだわりのもと、日々作られています。
カリカリの甘い衣と、魚介の香り豊かなかまぼこは相性抜群です。さらに、注目はケチャップ。仙台駅店や松島寺町店でも「ひょうたん揚げ」を味わえますが、こちらでは甘口と辛口が選べて、店頭でスタッフが掛けてくれます。
甘口は渦巻きで、辛口は波線の模様と見た目がキュート。衣が甘いため、ピリリと辛い辛口がお店のおすすめなのだとか。
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阿部蒲鉾店 本店
- 住所 〒980-0021 宮城県仙台市青葉区中央2-3-18
- 電話 022-221-7121
営業時間:10:00~18:30(ひょうたん揚げはなくなり次第終了)
定休日:無休
5.お茶の井ヶ田の「抹茶ソフトクリーム」
「お茶の井ヶ田 仙台中央本店」(※2021年6月 一番町本店から店舗移転)は、創業から約100年を数える老舗のお茶店です。店内には緑茶やほうじ茶、煎茶、抹茶といったスタンダードから、昆布茶、くき茶といった多種多様なお茶がそろいます。
無料でふるまわれるお茶を飲みながら買い物ができ、座って落ち着けるスペースもある、日本昔ながらのお茶店の風情が今も残る店です。
店舗の外にはテイクアウトメニュー用のカウンターがあります。こちらでイチオシは「抹茶ソフトクリーム」(テイクアウト税込324円/イートイン税込330円)。1993年に、気軽に食べ歩きができるスイーツを作ろうと考案されました。
濃厚な抹茶の香りがするソフトクリームは、さっぱりとした甘みです。コーンの先まで、たっぷりとアイスクリームが入っているのもうれしいポイント。注文時にイートインをしたいと伝えれば、店内で温かい無料のお茶と一緒に味わうことができますよ。
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お茶の井ヶ田 仙台中央本店
- 住所 〒980-0021 仙台市青葉区中央2-5-9 庄文堂ビル1階南
- 電話 022-261-1351
営業時間:10:00〜19:30(ラストオーダー 19:00)
仙台で地元の人々からも親しまれている、手軽な食べ歩きグルメは、他にもたくさんあります。チョイスした好みのメニューを気軽に味わいながらショッピングや観光を楽しめる、仙台の街を訪れてみませんか。
Text by:株式会社シュープレス
※本記事は2019年取材時の情報を一部更新しています。状況により営業時間の変更やサービス・価格が変更になっている場合があります。最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。
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