赤い瓦屋根の美しい城、鏡のように輝く湖、採れたてのフルーツなど、歴史・自然・グルメの魅力がいっぱい集まった、日本の東北地方の南に位置する福島県。また、大きなわらじを担ぐ興味深い祭りもあり、多くの観光客が訪れています。
今回は福島を訪れたらぜひ体験したいことを20件紹介。福島旅行のプランニングの参考にしてみてください。
- 目次
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- 福島ってどんなところ?
- 福島へのアクセスは?
- 福島で観光しておきたいこと20選
- 1.「鶴ヶ城」を鑑賞する
- 2.「大内宿」で江戸時代の雰囲気を楽しむ
- 3.「裏磐梯」で自然を満喫する
- 4.「スパリゾートハワイアンズ」で遊ぶ
- 5.「環境水族館アクアマリンふくしま」で海の生き物を鑑賞する
- 6.「三春滝桜」でお花見をする
- 7.「飯盛山」で白虎隊の歴史を知る
- 8.「フルーツライン」でフルーツ狩りをする
- 9.「霧幻峡」で渡し舟に乗る
- 10.喜多方の蔵の街を散歩する
- 11.猪苗代湖でゆっくり過ごす
- 12.「福島わらじまつり」に参加する
- 13.「相馬野馬追」を見に行く
- 14.喜多方市の名物グルメ「喜多方ラーメン」を味わう
- 15.野菜たっぷりの餡が入った「ふくしま餃子」を堪能
- 16.会津地方の郷土料理を味わう
- 17.福島生まれの日本酒を飲む
- 18.「飯坂温泉」で湯に浸かる
- 19.起き上がり小法師を買う
- 20.玉羊羹をおみやげに選ぶ
福島ってどんなところ?
人口約185万人、国内で3番目に広い面積を誇る福島県は、主に3つのエリアに分かれています。鶴ヶ城をはじめ、歴史的な名所が点在する「会津地方」と、山間にあり自然の景観や果樹園、温泉に恵まれた「中通り」は、盆地と山間部を有します。太平洋側は「浜通り」と呼ばれ、多彩なプールのある「スパリゾートハワイアンズ」や福島沖合の海をテーマに展示を行なう「環境水族館アクアマリンふくしま」が観光スポットとして人気。潮風が吹き、夏も比較的涼しいエリアです。
また福島県では、地元の名産品をアレンジしたメニューから伝統的な郷土料理まで、多彩なグルメがそろいます。会津地方では会津若松駅周辺でこづゆや味噌田楽、わっぱ飯といった郷土料理が味わえます。会津若松から少し足を延ばした喜多方駅付近では、ご当地ラーメンの食べ歩きができます。中通りでグルメを楽しむなら、福島市街地や飯坂温泉街の居酒屋などで提供される円盤餃子と、市内の果樹園で採れる桃を使ったスイーツがおすすめ。浜通りにある「いわき・ら・ら・ミュウ」では、新鮮な魚介をバーベキューでいただけます。
特産品では古くから伝わる赤べこ、起き上がり小法師といった民芸品や特産の桃使ったスイーツ、ドリンクなどが人気。国内で高い評価を得ている日本酒を求めて、蔵元を訪れる観光客も珍しくありません。鶴ヶ城や二本松城の城下町にある老舗和菓子店で見られるフォトジェニックな和菓子も魅力的です。
こうした福島ならではのみやげ品を購入するなら、会津地方、中通り、浜通りのそれぞれにある休憩所や商業施設などが一体となった道の駅へ。県内各地のみやげを一カ所で購入したい方には「福島県観光物産館」がおすすめです。東北新幹線福島駅から徒歩2分程と、アクセスも抜群。コラッセふくしまというビルの1階にあり、福島の工芸品や特産品、グルメが1フロアに集結しています。
福島へのアクセスは?
東京駅から郡山駅までは直線距離で約キロメートル。アクセスとしては、新幹線、JR在来線、高速バスが利用できます。飛行機に関しては福島空港がありますが、東京方面の運行はないので、注意してください。
■新幹線
新幹線を利用する場合、東京駅から福島観光の起点となる郡山駅までは、東北新幹線「やまびこ」を利用し1時間15分~50分程。郡山駅を中心に、会津地方や喜多方方面、福島、いわきなどにはバスや電車で移動も可能です。
新幹線は移動時間が短いですし、本数も1時間に2~3本あるので一番効率的。
■在来線
JR在来線を利用する場合、東京~郡山間の直通列車は運行していないので、何度か乗り継ぎが必要。所要時間は4時間程かかります。ゆっくり列車の旅を楽しみたい人や日数に余裕のある人にはおすすめですが、日本旅行がはじめての人には難しいかもしれません。
■高速バス
高速バスを利用する場合、東京からの所要時間は約5時間。朝、昼、夜とそれぞれ出発の便があります。費用も安く抑えられ乗り継ぎがなく、直通で行けるため便利ですが、所要時間がかかり、悪天候や渋滞によっては予定時刻に着かない可能性もあります。大きな荷物がある人や夜行便に乗車し、宿泊費を節約したい人などにはおすすめです。
■福島県の周遊ポイント
福島県内を周遊するポイントとして、複数のエリアを巡る場合や裏磐梯、吾妻山などの山間部へ行くには、最寄り駅まで電車で移動し、車かタクシーを利用するのが良いでしょう。
会津若松や福島市内、郡山駅周辺の観光に便利なのが、主要なスポットを巡るバス。1乗車につき100~210円ほどとリーズナブルなのが特徴です。なかには、1日乗車券を販売しているバスもあり、お得にたくさんの観光地を巡ることができます。
福島で観光しておきたいこと20選
自然豊かで歴史が深く、魅力的な観光スポットが多い福島県。福島に来たら観光しておきたいことをご紹介します。
1.「鶴ヶ城」を鑑賞する
「鶴ヶ城」は中世の頃から約500年間、伊達家や蒲生家、上杉家、松平家といった数々の大名家が入れ替わり居城としてきました。守りが堅いことで知られた名城で、1868年に起こった戊辰戦争の際も敵の攻撃に1カ月間耐え続けたと伝わっています。城はその後、1874年に時代の移り変わりとともに取り壊されました。
現在の姿は、1965年に復元されたもので、取り壊される前と同じ「赤瓦(あかがわら)」を屋根に使った日本唯一の城と呼ばれています。天守閣内では、会津の歴史や歴代城主などの資料を展示。最上階へ登れば、磐梯山や飯盛山、会津の街並みを見渡せます。
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鶴ヶ城
- 住所 〒965-0873 福島県会津若松市追手町1−1
- 電話 0242-27-4005
営業時間:8:30~17:00
料金:入場410円
定休日:無休
2.「大内宿」で江戸時代の雰囲気を楽しむ
大内宿は江戸時代(1600年~1867年)、宿や荷物の中継ぎをする問屋を中心に、旅と運送の拠点として栄えた宿場町。現在は、約30軒にのぼる茅葺き屋根の飲食店とみやげ店が並ぶ、東北屈指の観光地となっています。街並みを撮影するなら、沿道の突き当りを少し登ったところにある「子安観音堂(こやすかんのんどう)」を訪れてみましょう。大内宿の全景を収めることができます。
名物は、ネギまるごと1本を箸代わりにしてそばをすする「ねぎ蕎麦」。丸めたご飯にえごまの味噌を塗って焼いた郷土料理「しんごろう」や、地元で採れた栃の実を使った大内宿のおもてなし料理「栃餅」もおすすめです。
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大内宿
- 住所 〒969-5207 福島県南会津郡下郷町大内山本
電話番号:0241-68-3611(大内宿観光協会)
営業時間・定休日:店舗により異なる
3.「裏磐梯」で自然を満喫する
1888年に起きた磐梯山の水蒸気噴火と岩屑なだれによって埋め立てられた裏磐梯。噴火の際にできた火口壁や飛来した噴石が見られ、荒々しい山の一面を眺められます。岩石や土砂が川の流れをせき止めてできた、数百個の湖沼も見どころ。なかでも、青沼(あおぬま)や毘沙門沼(びしゃもんぬま)など、大小20~30もの湖沼を総称した「五色沼湖沼群(ごしきぬまこしょうぐん)」が有名です。時間や日光の当たり方によって、湖水の色がエメラルドグリーンやコバルトブルーに変化して見えます。
散策路「五色沼自然探勝路(ごしきぬましぜんたんしょうろ)」を歩けば、吾妻山や磐梯山をバックに姿を現す美しい湖沼を眺めることができます。時間は1時間30分程。高低差が少なく歩きやすいものの、訪れる際はスニーカーやトレッキングシューズの着用がおすすめです。
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裏磐梯ビジターセンター
- 住所 〒969-2701 福島県耶麻郡北塩原村桧原剣ヶ峯1093-697
電話番号:0241-32-2850(裏磐梯ビジターセンター)
4.「スパリゾートハワイアンズ」で遊ぶ
いわき市にある約130,000平方メートルの敷地を持つスパリゾート施設「スパリゾートハワイアンズ」。ハワイのムード漂う施設内には、高低差と長さが日本一のボディスライダー「ビッグアロハ」やフラダンサーがショーを行う「ビーチシアター」、いわき湯本温泉の湯が楽しめる大露天風呂などが設けられています。思う存分遊んだあとは、「ハワイアンズマーケット」でおみやげ探し。オリジナルグッズや福島の銘酒などを扱っています。
施設内に建つホテルは3つ。和室でゆっくりくつろげる「ホテルハワイアンズ」、ハワイをテーマにしたリゾート感たっぷりの「モノリスタワー」、赤ちゃん連れでも安心して泊まれる工夫がされた「ウイルポート」があります。それぞれタイプが異なるので、目的や好みに合わせてセレクトしてみてください。
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スパリゾートハワイアンズ
- 住所 〒972-8326 福島県いわき市常磐藤原町蕨平50
- 電話 0570-550-550
営業時間:10:00~22:00※季節により変動あり
定休日:年1回休館日あり
料金:大人3,570円
5.「環境水族館アクアマリンふくしま」で海の生き物を鑑賞する
「環境水族館アクアマリンふくしま」は、太平洋に面した小名浜港第2号埠頭に建つ水族館。自然光が降り注ぐ4階建ての屋内フロアと、生き物とふれあえる屋外エリアがあります。
屋内フロアの見どころのひとつ「潮目の大水槽」は、2,050トンの海水を湛えた三角形のトンネル型大水槽。親潮と黒潮が出合う潮目をイメージしています。トンネルの中を歩きながらイワシの群れやカツオ、エイなどを鑑賞。岩陰に隠れている魚を見つけるのも楽しいですよ。「親潮アイスボックス」は、氷をイメージした49個の小さな水槽に色鮮やかで個性的な生き物を展示。ここでしか見られない、腹部が丸く愛らしい姿の「タマコンニャクウオ」もいます。
屋外エリアにある「蛇の目ビーチ」は4,500平方メートルのタッチプール。裸足で水に入り、ヒトデやナマコなどの生物と触れ合うことができる子どもに人気のコーナーです。
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環境水族館アクアマリンふくしま
- 住所 〒971-8101 福島県いわき市小名浜字辰巳町50
- 電話 0246-73-2525
営業時間:9:00~17:30(12月1日~3月20日は~17:00、入館は1時間前まで)
定休日:無休
料金:大人1,850円、小・中・高校生900円、小学生未満無料
6.「三春滝桜」でお花見をする
古い蔵や神社仏閣が多く残る三春町のシンボルで、日本三大桜のひとつに数えられています。桜の木としてはじめて国の天然記念物に指定。樹齢は推定1000年以上といわれています。種類はベニシダレザクラ。枝の広がりは東西25メートル、南北20メートルもあります。四方に垂れ下がった枝に、薄紅色の小さな花が無数に咲く様子は、まるで水が流れ落ちる滝のようで、見ごろの4月中旬には多くの人が花見に訪れます。
桜の周囲には遊歩道を設置。30~60分かけて、ぐるっと周れるようになっています。満開時の休日の9~3時は混雑することが多いので、早朝や夕方に訪れるのがおすすめ。ゆっくり鑑賞したり、きれいに写真に収めたりと滝桜を満喫できるでしょう。
明るい陽射しで見る姿も良いのですが、夜のライトアップも必見です。闇夜に浮かびあがるピンク色に輝く滝桜は、幻想的な雰囲気。思わず時間を忘れて眺めたくなります。
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三春滝桜
- 住所 〒963-7714 福島県田村郡三春町大字滝桜久保
電話番号:0247-62-3690(みはる観光協会)
営業時間:4月中旬頃、6:00~18:00(ライトアップ時は~20:30)
料金:観桜料300円
7.「飯盛山」で白虎隊の歴史を知る
飯盛山(いいもりやま)は会津若松駅から周遊バス「あかべぇ」に乗り5分で着く、会津地方にある小高い山。今から150年以上前に、白虎隊(びゃっこたい)と呼ばれる16歳から17歳までの武家の青年たちで編成された部隊が自刃した地として知られています。その白虎隊士が眠る「白虎隊十九士の墓」や資料を展示する「白虎隊記念館」など関連施設もあり、歴史を学ぶことができます。
飯盛山には、1796年に建立された国の重要文化財「会津さざえ堂」もあります。六角形、三層構造のユニークな建造物で、その形状が巻貝の一種、サザエに似ていることが名の由来。内部は上りと下りに分かれ、一度も交差しない仕組みになっています。
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飯盛山
- 住所 〒965-0003 福島県会津若松市一箕町八幡弁天下
電話番号:0242-23-8000(会津若松観光ビューロー)
営業時間:入山自由
料金:入山無料(施設により異なる)
8.「フルーツライン」でフルーツ狩りをする
フルーツの生産量が桃は全国2位、梨は全国4位の福島県は、「フルーツ王国」とも呼ばれています。そんな福島県でフルーツ狩りを楽しみたいのなら、県北に位置する福島市の西側・吾妻連峰の麓を走る県道5号線、通称「フルーツライン」へ。約14キロメートルの道沿いには、フルーツ狩りができる観光果樹園が建ち並んでいます。
6月中旬頃になると、さくらんぼが実りはじめ、7月下旬頃には福島を代表するフルーツ・桃の季節に入ります。秋には梨、ぶどう、冬はりんごと季節によって旬を迎えるフルーツは変わってくるので、事前に下調べが必要。自分の手で収穫すると、おいしさも倍増します。観光果樹園内の直売所では、新鮮なフルーツの購入も可能です。
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フルーツライン
- 住所 果樹園・果樹販売店により異なる
電話番号:024-529-7663(問い合わせ先:福島市役所農業振興課)
9.「霧幻峡」で渡し舟に乗る
金山町・三島町を流れる只見川沿いの三更集落(みふけしゅうらく)では、約50年前まで渡し舟を交通手段としていました。集落が廃村し渡し舟もなくなりましたが、その後、「霧幻峡(むげんきょう)の渡し」という観光舟として復活。川霧がたちこめる中、手漕きの小舟が進む様子が幻想的だと人気を集めています。
川霧は水温が気温より高く高湿度だと発生しやすく、6~8月の朝晩がベストタイミング。川霧が出なくても、鏡のような川面に周囲の木々が映り込む絶景を楽しむことができます。「霧幻峡の渡し」は5日前までの予約が必要なので、ご注意を。
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霧幻峡の渡し
- 住所 〒969-7406 福島県大沼郡三島町早戸19
電話番号:0241-42-7211(金山町観光物産協会)
営業時間:4月下旬~11月中旬、7:00~日没まで
料金:周遊6,000円(45分、3名まで。4名以上は1人1,800円※5日前まで要予約)、ほかプラン有り(詳細は要問合せ)
定休日:期間中無休(天候や河川の状況により運休あり)
10.喜多方の蔵の街を散歩する
喜多方市は食料や大事な物を保管するために造られた古い蔵が多いことから、「蔵のまち喜多方」と呼ばれています。昔から酒や醤油など醸造業が盛んな土地で、蔵が重宝されていたことがその理由。今も現役で使われているものが多いのも特徴です。メインストリートから路地裏、郊外にも蔵はあり、その数は4,000棟を越えるといわれています。蔵の造りは多彩で、レンガや黒漆喰、白壁などがあり、大きさもさまざま。
蔵づくりの文化を後世に伝えることを目的にした「喜多方 蔵の里」では、移築した蔵の見学や喜多方の蔵に関する資料を展示。より理解を深めることができます。
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喜多方蔵の里
- 住所 〒966-0094 福島県喜多方市押切2-109
- 電話 0241-22-6592
営業時間:9:00~17:00(入館は~16:30)
料金:400円、小学生・中学生・高校生は200円
定休日:無休
11.猪苗代湖でゆっくり過ごす
猪苗代湖は、福島県のほぼ中央に位置する、日本で4番目に広い湖。湖水の透明度が高く、「天を映す鏡のような湖」という意味で「天鏡湖(てんきょうこ)」とも呼ばれています。例年、11月から翌年の4月中旬にかけて、数百羽の白鳥が飛来。白鳥が見られるスポットとしても有名です。
猪苗代湖の周辺には、明治時代(1868年~1912年)に建造された洋館や世界各国の手作りガラス製品を集めた施設など立ち寄りスポットも豊富。季節によっては湖水浴や釣り、カヌーなどのレジャーも楽しめます。
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猪苗代湖
- 住所 〒969-3285 福島県猪苗代町長浜
電話番号:0242-62-2048(猪苗代湖観光協会)
営業時間:見学自由
12.「福島わらじまつり」に参加する
「福島わらじまつり」は、福島を代表する夏のお祭りで毎年8月に開催。祭りは400年以上続く伝統ある神事「暁まいり」に由来し、人々の健脚と旅の安全などを祈願しています。
祭りのハイライトは、藁でつくる伝統的な履物・わらじの巨大サイズ、「大わらじ」を、法被姿の人々が担ぐパレード。太鼓隊の生演奏と「ワッショイ!ワッショイ!」という掛け声に合わせて、長さ12メートルの大わらじが町を練り歩く様子は圧巻です。
祭りは2019年の第50回開催を機に、笛太鼓の生演奏と生唄の祭りにリニューアル。新しくなった「わらじ音頭」のリズムに合わせて踊り手たちが華やかに舞います。また自分でわらじを編む「わらじ作り体験教室」も開催。出来上がったわらじは、おみやげとして持ち帰れますよ。
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福島わらじまつり
- 住所 〒960-8034 福島県福島市置賜町6
電話番号:024-572-7118(福島わらじまつり実行委員会事務局)
13.「相馬野馬追」を見に行く
「相馬野馬追(そうまのまおい)」は、騎馬武者たちが先祖伝来の甲冑に身を固め、野原を疾走する伝統ある神事。日本の重要無形民俗文化財にも指定されている馬の祭典です。
開催は、毎年7月の最終土曜日からの3日間。初日は3か所の神社から騎馬武者が出陣し、2日目は約400騎の騎馬武者たちが「御神旗(ごしんき)」と呼ばれる旗を馬上で取り合う「神旗争奪戦(しんきそうだつせん)」、3日目は白装束を着た若者たちが素手で馬を捕らえて奉納する「野馬懸(のまかけ)」と、見どころが多い祭りです。
なかでも2日目の「神旗争奪戦」は、祭りのクライマックス。号砲とともに空高く打ち上げられた花火が炸裂し、中から2本の御神旗が舞い降りてきます。この旗を目指して騎馬武者が駆け出し奪い合う姿は、本物の合戦のような迫力。
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相馬野馬追
- 住所 〒975-0051 福島県相馬市原町区橋本町4-13-27
電話番号:0244-22-3064(相馬野馬追執行委員会事務局)
14.喜多方市の名物グルメ「喜多方ラーメン」を味わう
1920年~1930年にかけて、中国から渡ってきた青年が屋台で売り歩いた支那そばがルーツといわれる喜多方市のご当地ラーメン。麺は比較的水分が多い太く平たい形状で、縮れた見た目とコシのある歯応えが特徴です。スープは醤油を基本に、店により味噌や塩をベースにするなど多岐に渡ります。観光案内所で手に入るラーメンマップを見ながら、食べ歩きを楽しむのがおすすめ。焼いて固めた麺に、チャーシューやメンマ、ネギを挟んだ喜多方ラーメンバーガーも人気です。
また、喜多方には朝早くからラーメンを食べる「朝ラー」という独特の文化が根づいています。清酒の蔵元や農家など、早朝から仕事をしていた人々が早い時間からラーメンを食べたことが始まり。現在は20程の店舗で朝ラーができます。
15.野菜たっぷりの餡が入った「ふくしま餃子」を堪能
皿に盛るときに円盤形になるよう、フライパンに丸く並べて焼き提供するご当地餃子です。第二次世界大戦後、県内の餃子店「元祖円盤餃子 満腹」の創業者が中国にいたころに居酒屋の屋台で味わった、中華鍋で丸く焼いた餃子をアレンジし、フライパンで焼いて提供したことが始まりといわれています。現在は、福島市内の約15店舗ほどで食べることができ、そのほとんどの店は夕方からの営業です。ふくしま餃子が広まり出した当初はサラリーマンが仕事帰りに食べており、そのころの名残といわれています。
店による工夫が特にみられるのは餃子の皮。カリッと揚げ焼きにしたものやヨモギを練り込んだものなどがあります。たっぷりの野菜とひき肉からうまみを引き出した餃子のタネも見事。酒の肴にぴったりの名物です。
◆実施中の新型コロナ感染症対策
店舗により異なる
電話番号:024-525-4031(福島県観光物産館)
16.会津地方の郷土料理を味わう
福島県の西部・会津地方は山の恵みや海産物の干物を生かした郷土料理が多いエリア。滋味豊かな味わいの料理が多く、その味は今も変わらず親しまれています。
「こづゆ」は会津地方の郷土料理を代表するひとつで、お祭りの日や冠婚葬祭など特別な日のおもてなし料理。干し貝柱で取った出汁で、にんじんやしいたけなどの野菜と豆麩を煮た汁物です。ほかにも山椒の葉と、鰊の干物・身欠き鰊を重ね漬け込んだ「鰊の山椒漬け」、秋の収穫時期に豊穣を祝って食べられた団子のような「しんごろう」などがあります。会津若松市街には郷土料理が味わえる飲食店があるので、地元ならではの味を楽しんでみてはいかがでしょうか?
電話番号:0242-27-4005(会津若松観光ビューロー)
17.福島生まれの日本酒を飲む
日本酒の新酒を出品するコンクール「全国新酒鑑評会」で、福島県の酒蔵は金賞を多数受賞。日本で一番おいしい日本酒が味わえると言われています。酒造りが3年間学べる学校もあり、県全体で酒質向上に取り組んでいることも、要因のひとつだとか。県内に点在している酒蔵のなかには、見学や試飲ができるところもあります。
福島駅近くの施設「コラッセふくしま」の1階にある「福島県観光物産館」には、県内にある55つの蔵元の日本酒、約800種類を取り扱っています。店内には飲食コーナーもあり、日本酒と相性が良い料理と日本酒3種類がセットになっメニューが評判。気軽に福島のお酒を楽しめるとあって人気があります。おみやげ選びにもぴったりですよ。
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福島県観光物産館
- 住所 住所:福島県福島市三河南町1-20 コラッセふくしま1階
- 電話 024-525-4031
営業時間:9:30~19:00
定休日:無休(臨時休館あり)
18.「飯坂温泉」で湯に浸かる
福島駅から福島交通飯坂線で約25分と、福島市街からのアクセスが良い飯坂温泉。その歴史は古く、紀元前3000年頃からはじまったともいわれています。
摺上川(すりかみがわ)とその支流である赤川に沿って温泉街が広がり、大小さまざまな37の宿が軒を連ねています。9つの共同浴場と4つの足湯があり気軽に湯を楽しめるほか、宿でも日帰り入浴のプランを用意。東北を代表する温泉郷として多くの人が訪れています。
泉質はなめらかな湯ざわりの無色透明の単純温泉。神経痛や疲労回復などに効果があるといわれています。湯に浸かったあとは、温泉街のカフェや食堂でお腹を満たすのもおすすめですよ。
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飯坂温泉
- 住所 〒960-0201 福島県福島市飯坂町十綱町
電話番号:024-542-4241(飯坂温泉観光協会・飯坂温泉旅館協同組合)
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住所
960-0201 福島県 福島市飯坂町中ノ内24-3
地図をみる -
最寄駅
飯坂温泉 駅 (飯坂線)
徒歩26分
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住所
960-0201 福島県 福島市飯坂町中ノ内24-3
19.起き上がり小法師を買う
やわらかくほほ笑んだ表情が愛らしい、会津地方を代表する民芸品。地域の人々には、家族の繁栄や健康への願いを込めて、年初めの市で家族の数よりも1個多く買う慣習があります。転んでもすぐに立ち上がる姿には、いつも元気で働けるようにという思いが込められています。
大小さまざまなサイズが売られ、色合いも白地に赤、青のほか、ピンクや赤の単色などバリエーションが豊富。会津地方をはじめとした県内のみやげ店で購入でき、なかには絵付け体験を実施している工房や観光施設もあります。
20.玉羊羹をおみやげに選ぶ
「玉嶋屋」は江戸時代から続く老舗和菓子店。上品な甘さと小豆の豊かな風味をもつ羊羹が評判で、古くは二本松城主である丹羽家が当時日本を治めていた徳川将軍家に献上していたといわれています。
なかでもおすすめはコロンとした見た目が愛らしい玉羊羹。1937年、戦地でもやわらかいまま食べられる羊羹を作って欲しいという、県知事の依頼で開発されました。当時の店主は、餡をゴムに包むことで、いつまでもやわらかくみずみずしさを保つ羊羹を実現。つまようじを刺しゴムを割って中身を取り出すという、独特の食べ方も人気の理由です。現在は福島県を代表するみやげとなり、ハートの形をした玉羊羹も売られています。
◆実施中の新型コロナ感染症対策
店舗・施設内や設備等の消毒・除菌・洗浄/除菌・消毒液の設置/お客様の入れ替わり都度の消毒/店舗・施設内換気の実施/コイントレイの利用/仕切り板の設置/スタッフのマスク着用・手洗い・消毒・うがい・検温の実施/入店人数や席間隔の調整/入場制限、予約制の実施/体調不良のお客様の入店お断り/お客様へのマスク着用のお願い・検温の実施
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玉嶋屋
- 住所 〒964-0917 福島県二本松市本町1丁目88
- 電話 0243-23-2121
営業時間:7:30~18:50
定休日:無休
バラエティ豊かな福島の20選はいかがでしたでしょうか?基本情報や見どころ、グルメをチェックして、福島旅行を楽しんでくださいね。
※本記事の情報は2021年4月時点のものです。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
Text by:株式会社シュープレス
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。