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「秋田」旅行完全ガイド!アクセスやグルメ、体験を詳しくご紹介

「秋田」旅行完全ガイド!アクセスやグルメ、体験を詳しくご紹介

公開日: 2022/03/09

日本の北部・東北地方の北西部にある秋田県。東京のほぼ真北450キロメートルに位置し、東京駅から秋田駅まで新幹線を使うと約3時間8分で到着します。秋田の基本情報や郷土料理、体験などの情報をチェックして、旅のプランニングに役立てましょう。

目次
  1. 1.秋田の特徴
  2. 2.秋田に行くベストタイミング
  3. 3.秋田の交通手段
  4. 4.秋田で宿泊する
  5. 5.秋田でグルメを楽しむ
  6. 6.秋田でカルチャーを楽しむ
  7. 7.秋田でアクティビティを楽しむ
  8. 8.秋田でショッピングを楽しむ
  9. 9.秋田周辺の観光地&スポット

1.秋田の特徴

画像素材:PIXTA
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日本の本州北部・東北地方の山地に広がる秋田県。西部は日本海に面し、東部は南北に奥羽山脈が連なります。日本の主要都市からの交通手段は新幹線か飛行機が便利です。秋田新幹線は県内で4駅停車、空港は秋田空港と大館能代空港があるので、目的地に合わせて選べます。

秋田県の県庁所在地・秋田市の歴史は1602年に始まります。関ヶ原の戦い(1600年)の後、戦国武将・佐竹義宣(さたけよしのぶ)が現在の茨城県北東部にあたる常陸(ひたち)から秋田へ移り、城下町の整備を進めました。このときの城下町が秋田市の原型となり、その後、秋田県の中核市として発展しました。

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秋田県は雄大な自然に恵まれた土地。自然を体感できる白神山地(しらかみさんち)でのトレッキング、野趣あふれる秘湯・乳頭温泉郷(にゅうとうおんせんきょう)での湯浴みなどを楽しめます。また、京都の街並みのような古い日本建築が建ち並ぶ角館(かくのだて)もあり、魅力が満載です。

2.秋田に行くベストタイミング

画像素材:PIXTA
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秋田県四季によって天候が変わり、季節の移ろいを感じられます。日本の北部に位置する東北地方のなかでも北にあるため、冬は雪が降るのが特徴。雪景色を見たいなら2月に訪れるのがベスト。特に内陸部は豪雪地帯で、横手市では雪を固めてくり抜いたイグルー・かまくらが並ぶ「横手の雪まつり」が2月に開催されます。

冬は厚めのセーターやダウンジャケット、手袋、マフラーなど防寒グッズが必須。靴は滑り止めの付いたブーツや長靴がおすすめです。

真冬ならではの雪見風呂を楽しめるのが、仙北市田沢湖地区に位置する乳頭温泉郷」。茅葺屋根の建物や原生林に囲まれた露天風呂など、7つあるノスタルジックな名湯は古き良き日本らしさを感じるのに最適です。冬は里山が真っ白な雪で包まれ、いっそう風情ある景観を楽しめます。

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厳しい寒さがやわらぐ春も人気があり、多くの観光客が訪れます。4月下旬から5月前半頃に開催される角館町の桜まつりは、注目のイベント。和情緒あふれる武家屋敷と薄紅色の桜の組み合わせがとても美しいと評判です。

夏に訪れるなら祭りの開催時期がおすすめ。毎年130万人以上が訪れる一大行事である「秋田竿燈(かんとう)まつり」は例年8月3~6日に開催されます。12m・50kgにも及ぶ竹の竿を、平手・額・肩・腰と軽々と移しかえ、絶妙なバランスで次々と大技を披露する様子は圧巻です。

さらに8月の最終土曜日には、国内屈指の歴史をもつ「全国花火競技大会『大曲の花火』」が開催されます。会場の大仙市大曲には、日本各地から選抜された一流の花火師たちによる創意工夫を凝らした花火を見物しに毎年全国各地から観光客が訪れます。

3.秋田の交通手段

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(1)東京から秋田までのアクセス

東京から秋田へ行くには、飛行機・新幹線・高速バス・レンタカーがあります。飛行機だと羽田空港から秋田空港まで約1時間で1日9便運航。空港から秋田駅へはバスで40分ほどで到着します。

新幹線だと東京駅から秋田新幹線「こまち」で約3時間30分~4時間で、1時間に1本の運行です。対象地域の電車や特急が連続した5日間乗り放題となる「JR EAST PASS (Tohoku area) 」(日本国発行以外のパスポートを所持している外国人対象の切符)を利用すればお得になります。こちらのパスの料金は大人20,000円、子供10,000円なので、東京駅から秋田駅の片道分の新幹線料金がすでに賄えてしまいます。

空港までのアクセスや手続きが手間であれば、新幹線で向かうのが良いかもしれません。大阪や名古屋など東京より西の主要都市からは飛行機の利用がおすすめです。

滞在日数に余裕があり、費用を抑えたい人は高速バスの利用が良いですが、東京からだと約9時間かかり、1日1便と少ないです。ただし、運賃は8,000円~と新幹線の約半額。到着地は、秋田駅をはじめ、田沢湖、能代、羽後本荘とあり、乗り換えなしで目的地に直行できるのも便利です。

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(2)秋田観光する場合の交通手段

秋田県は面積が広いので、周遊したいのであればレンタカーやタクシーが効率的。電車やバスはありますが、エリアによっては本数が少ないので、事前に下調べが必要です。2~3エリアであれば、2泊3日くらいでまわるのがベター。

秋田市中心部の観光であれば、「中心市街地循環バス(ぐるる)」で移動しましょう。運賃は1回または1周につき100円で、1日乗り放題は300円とお得(乗車券は秋田駅西口または東口のバス案内所で販売)。

また人気の観光地である角館は歩いて散策できますが、日本らしい体験をしたいのなら人力車はいかがでしょうか。武家屋敷の歴史を聞きながら街並みを眺められる、特別な時間を過ごせますよ。

4.秋田で宿泊する

4.秋田で宿泊する

秋田県は日本のなかで外国人宿泊者が少ない県。秋田県庁が発表している「秋田県観光統計」によると、2019年の訪日外国人宿泊者数は延べ約13万9,000人で、訪れている旅行者を国別で見ると、台湾、タイ、中国、香港などアジア圏が多数。8月に開催される「秋田竿燈(あきたかんとう)まつり」が大きな観光資源となっていて、観光客が増加します。観光スポットでは、田沢湖や角館、乳頭温泉が人気です。海外で秋田犬のファンが多いことも旅行者の増加を後押ししています。

秋田県に数日滞在するのであれば、秋田駅周辺のビジネスホテルに宿泊すれば他エリアへのアクセスが良く、効率的。平日1泊約6000円台から見つけられます。秋田駅改札前には「秋田市観光案内所」があり、英語、韓国語、中国語(繁体字、簡体字)で記載した秋田市内の観光パンフレットをはじめ、県内各地のパンフレットが設置されています。英語を話せるスタッフが常駐しているので、旅のプランを相談することもできます。

5.秋田でグルメを楽しむ

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米どころ秋田ならではの料理が「きりたんぽ」。粗くつぶしたご飯を杉の木でできた串に握り付けて焼く「たんぽ」を具材としたです。海の食材がメインの「しょっつる」は、秋田名産の魚・ハタハタで造られる魚醤・しょっつるで味付け。具材にはハタハタと季節の野菜が入ります。

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麺類では、つるりとした食感と強いコシが特徴の「稲庭(いなにわ)うどん」が日本三大麺のひとつとして知られています。秋田市中心部には、県内各地の郷土料理を味わえるレストランが集合。現地に行かずとも楽しめますよ。

6.秋田でカルチャーを楽しむ

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秋田の歴史や文化を知るなら、角館の武家屋敷通りの散策がおすすめです。城下町として栄えた角館は、かつて武士が所有した屋敷が現在も残る歴史あるエリア。なかでも多くの武士の居住地だった内町(うちまち)には屋敷や蔵が連なり、通り一帯は武家屋敷通りと呼ばれています。武家屋敷通りの最北に位置する「武家屋敷石黒家」は、屋敷内の見学もできます。

また、秋田県には、2021年7月にユネスコ世界文化遺産に登録された「北海道・北東北の縄文遺跡群」に指定されている縄文遺跡があります。鹿角市の「特別史跡 大湯環状列石」と北秋田市の「史跡 伊勢堂岱遺跡」です。車で約1時間の距離なので、2ヶ所を巡ることも可能。今から約13000年前~約2500年前の縄文時代の文化に思いを馳せてみるのも良いですね。

建築に興味のある人は、日本有数の豪雪地帯として知られる横手市の南東部にある増田地区で、内蔵(うちぐら)を見学してみてはいかがでしょうか。増田地区に建つ内蔵は、物を保管する建物・蔵の中に座敷があるのが特徴。観光案内所となっている「増田の町並み案内所 ほたる」でも鑑賞できます。

また、秋田県横手市には「横手市増田まんが美術館」があります。原画の収蔵・展示に特化した、日本でも珍しいスタイルの美術館です。収蔵する原画枚数は43万枚以上、182名(2021年10月時点)ものマンガ家の原画を有しており、マンガアニメ好きならぜひ立ち寄りたいスポットです。

7.秋田でアクティビティを楽しむ

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秋田県北部にある大館市は、世界的に人気の秋田犬(あきたいぬ)発祥の地。市内には秋田犬に会える「秋田犬会館」があります(犬の体調や天候によって見られない場合もあり)。大館まで行けない場合は、秋田駅から徒歩圏内の「秋田犬ふれあい処in千秋公園」でも見学可能です(こちらも犬の体調などにより見られない場合あり)。

秋田県中東部に位置する「田沢湖」は、日本一の水深を誇る湖です。瑠璃色に輝く湖面に建つ金色の「たつこ像」がシンボルで、像の前はフォトスポットとして人気です。ここでは「田沢湖遊覧船」に乗船するのがおすすめ。美しい湖面を水上から眺めましょう。

秋田県青森県の県境にまたがる「白神山地」は、東アジア最大級のブナ林が広がり、世界自然遺産にも登録されている広大な山岳地帯です。ここでは、初心者向けから登山経験者向けまで多彩なトレッキングが楽しめます。どのコースも雄大な自然を体感できます。ベストシーズンは6~10月頃。

8.秋田でショッピングを楽しむ

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武家屋敷で有名な角館町では、桜の樹皮を使った伝統工芸品・樺細工(かばざいく)の商品を購入できます。「角館さとくガーデン」や「藤木伝四郎商店」には、樺細工で作られた茶筒やテーブルウェアなどの道具類がそろい、おみやげ選びにぴったりです。

移動の合間にショッピングするなら、秋田駅に併設している「秋田ステーションビル トピコ」や、秋田空港のターミナルビル内にある「秋田空港おみやげ広場 あ・えーる」も便利。

秋田土産を探すなら、JR秋田駅西口から徒歩約5分、美術館コンサートホールを備えた複合施設「アトリオン」の地下1階にある「あきた県産品プラザ」に足を運んでみて。秋田銘菓や、秋田を代表する「きりたんぽ」「いぶりがっこ」といった食品に地酒、伝統工芸品「まげわっぱ」商品など、秋田を代表するお土産がそろいます。可愛い秋田犬グッズもたくさんありますよ。

9.秋田周辺の観光地&スポット

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秋田県青森県岩手県山形県宮城県の4県が隣接しており、岩手県盛岡市や宮城県仙台市へは新幹線で乗り換えなしで行くことができます。

また、秋田駅から青森駅・弘前駅を五能線経由で運行する列車「リゾートしらかみ」は、車内から日本海の景色を一望できるのが特徴。岩館駅を過ぎたところにある絶景ポイントでは減速し、カメラで撮影したり、ゆっくりと景色を眺めたりと、通常の列車ではできない体験が待っています。

秋田駅から約2時間10~35分で着くウェスパ椿山駅で下車すれば、絶景風呂として有名な「黄金崎不老ふ死温泉(こがねざきふろうふしおんせん)」に立ち寄れます。波打ち際に設けられた露天風呂が名物で、日帰り入浴も可能。海と一体化したような気分を楽しめます。

日本では6番目に広い面積を持つ秋田県。エリアによってさまざまな魅力があるので、一度ではなくリピートして満喫してください。

Text by:株式会社シュープレス
※本記事の情報は2022年2月時点のものです。

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