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初めてでも安心!新幹線「特大荷物の事前予約制度」利用方法を詳しく解説

初めてでも安心!新幹線「特大荷物の事前予約制度」利用方法を詳しく解説

更新日: 2021/02/25

日本の主要都市を結ぶ新幹線は、正確な運行時間と快適な乗り心地で、旅には必須の乗り物です。でも、大きなスーツケースを持って乗る旅行者が、置き場所に困っている様子を見かけることがあります。荷物棚に載せるには重すぎて持ち上げられないし、通路にも置けない。車両の最後尾スペースは空いていないときもあるし、自分の座席と離れてしまうと気になります。

そこでJR東海・JR西日本・JR九州は、2020年5月20日から、特大荷物スペースつき座席の事前予約制サービスを設けることになりました。今回は、はじめての方でもわかりやすく、制度と利用方法について詳しく解説します。

目次
  1. ■特大荷物スペースつき座席の事前予約制とは、どういう制度なのか?
  2. ■特大荷物とは?
  3. ■特大荷物はどこに収納されるのか
  4. ■実際の利用の流れ。外国人旅行客はどうしたらいいのか?
  5. ◎チケットを購入する
  6. ◎新幹線に乗る
  7. ■Q&A:よくある質問

■特大荷物スペースつき座席の事前予約制とは、どういう制度なのか?

PassionPhotography / Shutterstock.com
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「特大荷物スペースつき座席」は、東海道・山陽・九州新幹線(東京〜新大阪~博多〜鹿児島中央)で始まる新しいサービスです。一定以上の大きさの荷物を持って新幹線に乗る時、専用の荷物置場に置くことができるもので、普通車指定席・グリーン車に設置されます。

指定席を予約するときに特大荷物置場も同時に予約すると、追加料金は必要ありませんが、事前予約をしなかった場合は、持ち込み手数用として別途1,000円が必要となり、乗務員が指示する場所に置くことになります。事前予約でこのサービスを利用すると、事前に座席の近くの荷物置場を確保できるため、荷物置場に困らず、安心して移動することができます。

■特大荷物とは?

■特大荷物とは?

もともと、新幹線に持ち込める荷物は、縦・横・高さ「3辺の合計が250cm以内、重さ30kg、最大2つまで」と決められていますが、5月20日に始まった制度では、「3辺の合計が160cm超から250cm以内のもの」は“特大荷物”となります。

目安としては、“国際線の航空機で機内持ち込み手荷物扱いにならないサイズ”です。いざ乗車というときに慌てないよう、旅行に出発する前に、スーツケースのサイズをはかっておきましょう。

■特大荷物はどこに収納されるのか

※画像はイメージです。実際の置き場とは異なる場合があります。 belle’s / Shutterstock.com
※画像はイメージです。実際の置き場とは異なる場合があります。 belle’s / Shutterstock.com

指定席車両の最後部席とそのうしろのスペースが特大荷物置場です。自分が予約した指定席のうしろに、キャスターが転がらないように荷物を寝かせて置きます。一部の指定席号車と自由席には、この座席の設定はありません。

これまでも、車両最後部席後ろのスペースや、客室外のデッキに荷物を置いている人がいましたが、今後は、勝手にこれらの場所に置くことはできません。でも、指定席制になったことで、置いた荷物と座席が離れていて不安だったり、広いスペースが空いておらず困ったりすることは、なくなります。

■実際の利用の流れ。外国人旅行客はどうしたらいいのか?

◎チケットを購入する

その1)自国でインターネット予約サービスから申し込む
エクスプレス予約、スマートEX、e5489、JR九州インターネット列車予約(英語版サイトあり)にアクセスして、クレジットカード情報を登録すれば、事前に新幹線の予約と決済ができます。海外からの旅行者の場合は自国で予約・決済ができるので便利。

乗車するときは、新幹線の駅にある受取専用機や指定席券売機等で切符を受け取るか、全国で相互利用できる交通系ICカードを登録してチケットレスで乗車するか、どちらかになります。

MR. AEKALAK CHIAMCHAROEN / Shutterstock.com
MR. AEKALAK CHIAMCHAROEN / Shutterstock.com

その2)駅の窓口で予約する
「みどりの窓口」の表記があるきっぷうりばで指定席を予約、きっぷを購入します。窓口の職員に特大荷物を持ち込むことを伝えて、特大荷物スペースつき座席を指定します。

その3)駅の券売機で予約する
窓口が混んでいるときなどは、駅に設置されている指定席券売機で指定席の予約・購入ができます。座席を自分で指定する際に、特大荷物スペースつき座席を選びます。

◎新幹線に乗る

新幹線に乗る時は、きっぷに記載された車両と席を確認し、指定席のうしろの「特大荷物スペース」に荷物を置いて、指定席に座ります。なお特大荷物スペースは、最後部座席の人で共用となるため、お互いゆずりあって荷物を置いてくださいね。

特大荷物より小さい荷物(3辺の合計160cm以下)は、荷物棚に載せることができます。荷物棚の奥までしっかり入れておけば安全です。財布や携帯電話などの貴重品は別にして自分で持っておくようにしましょう。

■Q&A:よくある質問

Q. すべての新幹線に「特大荷物スペースつき座席」はあるのでしょうか?
A.  東海道・山陽・九州新幹線のみです。自由席や一部の指定席号車には「特大荷物スペースつき座席」はありません。列車によって座席数に限りがあるので、早目の予約をおすすめします。

Q. 「特大荷物スペースつき座席」は、荷物が小さい場合でも利用できますか?
A. 妊婦など、重い荷物を荷物棚にあげることができないという事情があったり、特大荷物を持っている人と一緒に乗ったりする場合には予約可能ですが、座席数に限りがあるので、なるべく一般の座席を利用しましょう。また、大きな荷物があるため、座席のリクライニングができない場合があることも視野にいれておきましょう。

Q. 予約していない人は、車両最後部のスペースに荷物を置いてはいけないのでしょうか?
A.これまでと違って、「特大荷物スペースつき座席」を予約した人しか利用できません。今後は、「特大荷物スペースつき座席」の設定がない車両最後部も、その直前の座席の乗客のみが利用することになります。

Q. いつから予約できますか?
A. 通常の新幹線指定席予約と同じで、乗車日の1カ月前から購入できます。「特大荷物スペースつき座席」は、5月20日乗車分から適用されるので、4月20日から予約・購入できます。

Q. 新幹線に持ち込む荷物の重さや個数制限は変わりますか?
これまで同様、縦・横・高さの合計が250cm(長さは2mまで)以内、重さは30kg以内のものを2個までとなっています。在来線についても、持ち込み荷物の大きさや重さの規定に変更はありません。

Q. サイズが大きいベビーカーやスポーツ用品・楽器などを持ち込む時はどうなりますか?
ベビーカーや自転車等のスポーツ用品・楽器等に特大荷物のルールは適用されませんが、3辺の合計が160cmを超え「特大荷物スペース」の利用を希望する場合は、「特大荷物スペースつき座席」を事前予約できます。この場合も予約なしで利用する場合は、持ち込み手数料1,000円が必要になります。


大きな荷物を持って移動するのはたいへんです。日本人はもちろん、長期滞在で日本にやってくる外国人旅行者も、快適な旅ができるように始まる新サービス。事前予約することで、旅の計画も立てやすくなり、荷物置場に不安を感じることなく、旅を満喫できるはず。事前に荷物の大きさを把握して、特大サイズになる場合は、早めに「特大荷物スペースつき座席」を予約しましょう。インターネットを使った予約・決済システムなら、なお安心です。

※本記事の情報は2020年6月時点のものです。

Written by:

株式会社ウエストプラン

株式会社ウエストプラン

松田きこ、木村桂子、都志リサほか、関西に精通した女性ライターチーム。食べること、飲むこと、旅することが大好き! 自ら体験した楽しい情報を発信しています

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