日本には節分(2024年は2月3日)に「恵方巻き」という太巻き寿司を食べる風習があります。食べる時に一言もしゃべらずに、その年の運が良いとされている方角(恵方)に向かって一気に食べると願い事が叶えると言われているユニークな文化です。
恵方巻きがどのような食べ物なのか、恵方とは何なのか、その由来や歴史と共に、おすすめの恵方巻きも紹介するので、気軽に節分を楽しみましょう!
そもそも節分って?
節分とは、春の始まりの日を意味する「立春」の前日、すなわち冬の終わりのことを指します。鬼を追い払って新年(旧正月)を迎えるという古来の伝統が残っているため、現在でも節分には豆を撒いて鬼を払う風習があります。
豆まきのほかにも、地方によってはヒイラギの枝にイワシの頭を刺した「柊鰯(ひいらぎいわし)」を魔除けのために飾るなどの風習がありますが、中でも縁起物として「恵方巻き」を食べることが最近の日本では盛り上がりを見せています。
恵方巻きとは
恵方巻きとは、「恵方=その年の運が良いとされている方角」を向いて、太巻き寿司を、切らずに丸のまま食べるというちょっと変わった風習です。商売繁盛を祈って食べたことに始まったといわれていますが、起源には諸説あり定かではありません。
日本全国に広がったのは最近で、1960年ごろに大阪で一大キャンペーンとして盛り上がりを見せ、大阪周辺に定着。その後、大手コンビニエンスストアが全国で販売を展開し、この風習が知れ渡ったとされています。
どんな寿司なの?
富と幸せの象徴の7柱の神「七福神」が日本では親しまれています。その七福神にあやかって7種類の具材を巻いて食べる巻き寿司が一般的です。具材の種類に決まりはありませんが、穴子やうなぎのかば焼き、卵焼き、シイタケの煮物がよく使われていて、具材とご飯を海苔で太く巻いて作られるのが「恵方巻き」です。「福やご縁を巻き込む」といった意味も込められています。
基本的な具材とその意味
•うなぎ:細くて長いため「長寿」。「うなぎのぼり」から「出世」の意も
•卵焼き:黄色を黄色に見立て「金運上昇」
•シイタケ:かさの形が陣笠に似ているので「身を守る」
•かんぴょう:細くて長いため「長寿」
•桜でんぶ:鯛などの白身魚をピンク色に着色したもので、「鯛(たい)」とかけて「おめでたい」
•きゅうり:きゅうり「九(きゅう)利(り)」から「九の利を得る」
•エビ:ヒゲが長く腰が曲がっているだめ、「長生き」
2024年の節分は2月3日、恵方は「東北東」!
2024年の恵方巻きを食べる方向は「東北東」!節分は旧暦の1年の始まりである「立春」の前日を指します。その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん)のいる方角が「恵方」で、その方角に向かって事を行えば何事も吉とされています。そのため歳徳神のいる方角に向かって、商売繁盛や無病息災を願いながら恵方巻きを食べます。
方角は毎年変わり、2024年は「東北東」です。
恵方巻の食べ方
恵方巻き最大の特徴は、何と言ってもそのユニークな食べ方です。
1.恵方巻きは縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁で切ってはいけません。1本丸ごと食べることが基本です。
2.食べる際は歳徳神がいる恵方をむいて、食べている間はその方向だけを見ること。よそ見をしてはいけません。
3.黙って食べましょう。喋ってしまうと運が逃げてしまうとされ、食べ終わるまで黙って一気に食べることで、ご利益を得られると言います。
上記の3つの基本をおさえて美味しくいただきましょう。
2024年おすすめのバラエティ豊かな恵方巻き3選
全国的に恵方巻きが広がったことで、最近は様々な店で購入することができます。事前予約必須の商品も多く、予約販売スタートする日も毎年早まっており、恵方巻き商戦が本格化しています。スーパーやコンビニだけでなく、高級ホテルやデパートなどでも販売しています。
今回は、高級鮨店が監修した豪華な恵方巻き、いちごや生クリームを巻いたスイーツ系などチェックしておきたいおすすめの恵方巻きをご紹介します。日本に旅行に来たついでに今しか食べられない恵方巻きを食べて、ぜひ日本の風習である節分を楽しんでみて。事前予約必須、売り切れ次第終了となる恵方巻きも多いので、気になる商品があったら事前に予約の要不要、販売方法などの確認を。
「くら寿司」では、具材がご飯からはみ出たビジュアルインパクト大の「ドラゴン巻」
回転寿司チェーン「くら寿司」が販売する「ドラゴン巻」(680円、税込)。ウナギと厚焼き玉子が巻物本体からはみ出るほど細長くカットされており、今年の干支「辰」(竜)に見立てています。厚焼き玉子は、黄身の色・味が濃厚な九州・大分県の高級ブランド卵「龍のたまご」を使用しています。ウナギは醤油ベースの甘辛いタレをつけて焼いたもので、くら寿司自家製です。
ほかに、くら寿司オリジナル配合でもちもち食感が楽しめるクレープシートを使った恵方巻きも登場。サクサク食感のクランブルクッキー入りの「チョコ&クッキー」、バナナを1本使用したボリュームたっぷりの「ばななチョコ」、甘酸っぱいイチゴが入った「いちごチョコ」の3本セット(1,000円、税込)です。3本とも、ココアを加えた濃厚なチョコプリンが入っています。
予約なしでも来店して在庫があれば購入できるので、ぜひゲットしてくださいね。
【予約期間】2023年12月25日(日)~1月29日(月)
【予約方法】全国店舗にて予約受付
【受け渡し日】2024年2月1日(木)~3日(土)
※数量限定のため、予約販売数に達し次第終了
「セブン・イレブン」では、銀座の鮨の銘店「銀座久兵衛」が監修した本格派恵方巻きを販売
セブン・イレブンでは、銀座に本店を構える鮨の銘店「銀座久兵衛」が監修した「銀座久兵衛監修恵方巻」(1,296円、税込)を販売しています。同店で人気の「太巻き」をベースに、秘伝の配合のタレで焼き上げた焼き穴子、玉子焼き、ほのかに甘いボイル海老、甘辛く炊いたシイタケ、歯ごたえがあるキュウリの5種類の具材を巻いています。
さらに味のアクセントとなるいくらを盛り付け、より一層豪華に。海苔は有明産、お米は特Aランク、お酢は同店で使用しているものと同じものを使っています。店頭またはネット予約(セブンミールサイト)から事前予約を。
【予約期間】2023年12月25日(月)~2024年1月29日(月)
【予約方法】全国店舗にて予約受付
【受け渡し日】2024年2月1日(木)~3日(土)
※数量限定のため、予約販売数に達し次第終了
ローソンでは、ダブルでもちもち感を堪能できる見た目もかわいいスイーツロールを販売
ローソンでは人気の日本料理店や寿司の名店の恵方巻きを発売しています。そのほかにも、節分そば・節分デザート・節分和菓子など節分にまつわる商品を多数販売しています。中でもおすすめは「節分 ミニお餅で巻いたもち食感ロール(いちご&ショコラ)」(2本入り484円、税込)です。春を感じさせるピンク色のいちご味とチョコ味の2本がセットになっています。
「もち食感ロール」とは、もち米を使用したもちもちとした食感が味わえるローソンの人気シリーズのスイーツです。そのもち食感ロールの外側を求肥生地でくるんだもので、ダブルでもちもち感を堪能できます。こちらは店頭かローソンアプリで予約が必要です。こちらは店頭かローソンアプリで予約が必要です。
【予約期間】~2024年1月26日(金)
【予約方法】全国店舗にて予約受付
【受け渡し日】2024年1月31 日(水)~2月3日(土)
※数量限定のため、予約販売数に達し次第終了
※状況により、予約終了や売り切れの場合などがあります。ご了承ください。
※本記事の情報は2021年1月に公開したものを、2024年1月に再編集しています。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
Text by:株式会社エフィール
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