施設説明

京都駅の南に位置し、新幹線の車窓からもその五重塔を目にすることができる「東寺」。796年、平安京造営にあたり、王城鎮護のために、京の南玄関にあたる羅城門の東に建立された。823年に嵯峨天皇より弘法大師空海に下賜され、真言密教の根本道場となる。1486年の土一揆で主要伽藍の多くを焼失、豊臣家・徳川家の援助などで再建された。東寺のシンボルとも言える五重塔は、1644年に徳川三代将軍家光が再建奉納したもの。再建された南大門・金堂・講堂・食堂などの配置や建物の規模は、平安時代のままに再現されている。1994年、「古都京都の文化財」の一つとしてユネスコ世界文化遺産に登録された。

・密教の教えを視覚的に表現した「立体曼荼羅」
東寺の中心に位置する「講堂」の須弥壇には、大日如来を中心とした二十一尊の仏様が安置されている。これは密教の教えを視覚的に表現した「羯磨曼荼羅(かつままんだら)」、いわゆる「立体曼荼羅」と呼ばれている。これは弘法大師空海の手によるもので、如来、菩薩、明王、そして天部の二十一尊の仏様が空海の教えを現代に語りかけている。

・豊臣秀頼の寄進で再建された本堂「金堂」
東寺創建の際に最初から着工されていた東寺の本堂「金堂」。1486年の土一揆で焼失したが、1603年に豊臣秀頼の寄進により再建された。本尊の薬師如来坐像と日光菩薩、月光菩薩が安置されている。 薬師三尊像として重要文化財に指定されている。

・京都のシンボルとしても知られる日本一の高さを誇る木造塔「五重塔」
新幹線の南窓から見える「五重塔」は、木造の建造物としては日本一の55メートルという高さを誇る京都のランドマークタワーとしても知られる。これまでに4度焼失しており、現在の五重塔は5代目にあたり、1644年に徳川家光の寄進により再建された。弘法大師空海が唐より持ち帰った仏舎利が納められている。また、通常は非公開となっている初層内部には大日如来に見立てた心柱を中心に、四尊の如来、八尊の菩薩が安置されている。

施設基本情報

  • 住所

    601-8473

    京都府京都市南区九条町1

  • 最寄駅
    東寺 駅
    ・ 近鉄京都線
    徒歩10分
  • 電話
    075-691-3325
  • 営業時間
    05:00 - 17:00
    ※開門
    08:00 - 17:00
    ※金堂・講堂拝観
  • 定休日
    無休
  • 公式サイト
    オフィシャルサイト

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