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海外からも人気「城崎温泉」の楽しみ方!7つの外湯、観光スポット、グルメ、お土産も

海外からも人気「城崎温泉」の楽しみ方!7つの外湯、観光スポット、グルメ、お土産も

更新日: 2024/05/14

兵庫県の北、日本海側にある「城崎温泉」は、1300年以上も前に開かれた温泉地で、日本を代表する温泉街の風景が広がっています。浴衣に着替えてカランコロンと下駄を鳴らしながら、7つの外湯めぐりやまち歩きを楽しむことができます。
「まち全体が⼀つの⼤きな温泉宿」と捉えるこの温泉街でのひとときは、きっと日本の良さが実感できるはずです。城崎温泉とはどんなところか、アクセス方法やグルメ、お土産、観光スポット情報をお届けします。

TOP写真提供:城崎温泉観光協会

目次
  1. 城崎温泉ってどんなところ?
  2. 城崎温泉までのアクセス
  3. 城崎温泉の歴史と7つの外湯
  4. 城崎温泉街のおすすめ観光スポット5選
  5. 城崎温泉街のおすすめグルメ3選
  6. 城崎温泉で買って帰りたいお土産5選
  7. 城崎温泉の四季の楽しみ
  8. 城崎温泉近隣の観光スポット
  9. 城崎温泉おすすめの宿泊施設8選

城崎温泉ってどんなところ?

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

城崎温泉は、円山川の支流・大谿川(おおたにがわ)に沿って多くの旅館や土産物店、飲食店が集まった温泉街です。

JR城崎温泉駅から北へ、大谿川へと続く「駅通り」と大谿川に沿って両脇を通る「北柳通り」と「南柳通り」、その西側に続く「湯の里通り」が主なエリア。湯の里通りの西には、城崎温泉ロープウェイの「山麓駅」があり、ロープウェイを使って城崎温泉を一望できます。JR城崎温泉駅から山麓駅まで歩いて約20分という、街のコンパクトさも魅力です。

夜の城崎温泉街(写真提供:豊岡市)
夜の城崎温泉街(写真提供:豊岡市)

城崎温泉の街並は、2013年に『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星を2つ獲得しています。2つ星は「近くにいれば寄り道をして訪れるべき場所」という評価。日本を代表する温泉街といえます。その魅力は、温泉街の風情にあるでしょう。大谿川沿いの風景はもちろんですが、浴衣姿でまち歩きを楽しむ人たちの姿が魅力を際立たせます。また、履いている下駄が鳴る「カランコロン」という音も城崎温泉らしさのひとつです。

温泉街の風情を守るため、多言語の案内板設置などは控えられていますが、公式サイトや観光案内所で配布のパンフレットなど多言語化が整っています。

温泉街を歩く観光客(写真提供:豊岡市)
温泉街を歩く観光客(写真提供:豊岡市)

旅館ホテルは比較的部屋数が少なく、団体旅行よりも個人旅行向き。海外からの観光客もアメリカやヨーロッパ、オーストラリアからの個人旅行者が多く訪れています。

古くから湯治客などの個人旅行者と多く接してきた経験から「まち全体を⼀つの⼤きな宿」という考え方が根付き、「駅は⽞関」で「道は廊下」、「宿は客室」、「⼟産屋は売店」そして「外湯は⼤浴場」、「飲⾷店が⾷堂」と考えられています。城崎温泉に来られた人をまち全体で大切におもてなしをしたいという心が込められています。

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

飲食店やお土産店に並び、射的など昔ながらの日本の遊びが楽しめる遊技場があります。遊技場からは「当たった!外れた!」と一喜一憂する声が聞こえ、毎日が縁日のようで、日本の温泉街で見られる楽しい光景のひとつです。

城崎温泉までのアクセス

兵庫県の北にあるので遠くに感じるかも知れませんが、人気温泉地ということもあり電車、バスなどの公共交通機関が利用しやすくなっています。車やレンタカーを利用する場合でも、近くまで高速道路が利用できます。ただし、冬は積雪する場合があり、タイヤチェーンなどが必要になります。

●大阪からのアクセス
電車 JR大阪駅からJR城崎温泉駅 特急こうのとりで約2時間40分
バス 大阪梅田ターミナルから城崎温泉駅 高速バスで約3時間10分
飛行機 大阪伊丹空港から但馬空港 約35分 但馬空港から城崎温泉駅 約40分
関西国際空港からは、現在、直通バスなどは運行していないため、いったん大阪の中心街へ移動する必要があります。JR関西空港駅からJR大阪駅までは約70分です。

神戸からのアクセス
電車 JR三ノ宮駅からJR城崎温泉駅 特急はまかぜで約2時間30分
バス 神戸三宮バスターミナルから城崎温泉駅 高速バスで約3時間10分

城崎温泉の歴史と7つの外湯

①まんだら湯

まんだら湯外観(写真提供:豊岡市)
まんだら湯外観(写真提供:豊岡市)
まんだら湯内観(写真提供:豊岡市)
まんだら湯内観(写真提供:豊岡市)

城崎温泉には、建物やお湯の温度など趣が異なる7つの外湯があり、外湯巡りを楽しみに訪れる人が多くいます。

その歴史は、約1300年前にさかのぼります。この地を訪れた仏教僧侶の道智上人(どうちしょうにん)が、難病の人たちを救うため1000日の間「八曼陀羅経(はちまんだらきょう)」というお経を唱え続けたところ、霊湯が湧き出したといい、これが「城崎温泉のはじまり」といわれています。その由来から名前をもらったのが、城崎温泉7つの外湯のひとつ「まんだら湯」です。

  • まんだら湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島565
    • 電話 0796-32-2194
    • 営業時間:15:00~23:00
      料金:大人700円、 小人350円 (3歳から小学生)
      定休日:水曜日

②鴻の湯

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

もうひとつ伝説があり、さらに古い約1400年前のこと。翼を広げると2メートルにもなるコウノトリの一羽が、傷めた足を水に浸していたところ数日後には元気よく飛び立っていきました。それを見た人が調べてみると、その場所には湯がわいていたといい、伝承から名前をいただいたのが7つの外湯のひとつ「鴻(こう)の湯」です。

  • 鴻の湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島610
    • 電話 0796-32-2195
    • 営業時間:7:00~23:00
      料金:大人700円、 小人350円 (3歳から小学生)
      定休日:火曜日

③御所の湯

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

その後、南北朝時代(1337年〜1392年)に記された歴史物語「増鏡」に文永4年(1267年)に後堀河天皇の御姉安嘉門院が入湯された記述があることから「御所の湯」が作られ、長い歴史の中で権力者や文人墨客、観光客、地元の人たちに育まれ、日本を代表する温泉街へと発展していきました。

  • 御所の湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島448
    • 電話 0796-32-2230
    • 営業時間:7:00~23:00
      料金:大人700円、 小人350円 (3歳から小学生)
      定休日:木曜日

④柳湯

中国の名勝西湖から移植した柳の木の下から湯が湧き出たことから「柳湯」と名付けられた(写真提供:城崎温泉観光協会)
中国の名勝西湖から移植した柳の木の下から湯が湧き出たことから「柳湯」と名付けられた(写真提供:城崎温泉観光協会)
  • 柳湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島647

⑤駅舎温泉さとの湯

駅からすぐ!
駅からすぐ!

JR城崎温泉駅に降り立ってすぐ、もしくは出発までの間に……など、ちょっとの空き時間で入れるロケーションがうれしい「駅舎温泉さとの湯」。歴史ある城崎温泉の外湯の中では、比較的新しい温泉です。

自販機で入浴券を購入し、下足ロッカーの鍵とともにフロントに差し出すと、脱衣ロッカーキーが手渡されます。洋風と和風、2つの浴室は男女交替制となっているので、入るまでにチェックを。

洋風の内湯。中に入ると、内湯は青いタイル張りのエキゾチックな雰囲気で、ハーブの香りがリラックス感を誘う不思議な空間が広がっています。

洋風露天風呂
洋風露天風呂
和風露天風呂
和風露天風呂

一方で露天風呂は、温泉の滝が豪快に流れる野趣あふれるムード。周辺の市街地だけを遮る絶妙な高さの目隠しのおかげで、悠々と流れる円山川や山々を眺めながらくつろぐことができます。

お湯につかるだけが温泉ではありません。ここは、一般的な高温サウナのほか、爽快なミストサウナ、温かい蒸気に身体を委ねる蒸し風呂、アロマテラピー効果が期待できるハマームレストなど、バリエーションも豊富です。

時間に余裕をもって、じっくり堪能したいところですが、時間がない方や、散策中にちょっと疲れた……という方は、足湯(無料)だけでもトライできるのもうれしいですね。

  • 駅舎温泉 さとの湯
    • 住所 兵庫県豊岡市城崎町今津290-36
    • 電話 0796-32-0111
    • 営業時間:13:00~21:00
      料金:大人800円、小人400円 (小人は3歳から小学生)
      定休日:月曜日

⑥地蔵湯

城崎外湯巡りのひとつ「地蔵湯(別名・衆生救いの湯)」は、JR城崎温泉駅から、駅前の通りを北に向けて真っ直ぐ歩くと到着。江戸時代、村民多数の入浴が見られ里人の外湯として親しまれていました。その昔、この湯の泉源から地蔵尊が出たのでこの名があり、庭内に地蔵尊をまつっています。

「外湯で一番モダンな建物」と言われる外観は、日本のランプである灯籠をイメージしたもの。六角形の広い窓は近くにある観光スポット・玄武洞をイメージしていて、夜は六角形の窓から光がもれてとってもきれいです。

露天風呂はなく内湯のみ。 7つの外湯巡りの中でも温泉の温度が高い方なので、サッと短時間で体を温めるのに向いているかもしれません。

また、親子で温泉を楽しんでいただく親子風呂も!子供も安心して楽しめるよう、湯温を少し低めに、また水深を35cm以下としています。 壁面には豊岡市のマスコットキャラクターである「コーちゃん」「オーちゃん」そして玄武岩の「玄さん」が配されているのもポイントです。

  • 地蔵湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島796
    • 電話 0796-32-2228
    • 営業時間:7:00~23:00
      料金:大人700円、 小人350円 (3歳から小学生)
      定休日:金曜日

⑦一の湯

城崎温泉の真ん中にあり、城崎温泉の象徴的存在とも言える外湯が「一の湯」です。温泉医学の祖、香川修徳がその著『薬選』の中で当時新湯といったこの湯を、天下一と推賞したことから名づけられたそうです。

外観は、日本の伝統である歌舞伎が行われる『歌舞伎座』を思わせるデザインが印象的。手前の玉橋から、柳の木と一緒に写真撮影を行うのが定番となっています。夜になるとライトアップされて、ぐっと幻想的な雰囲気へと変わるのでこちらもおすすめです。

中は、広々とした大浴場の他に貸切風呂、岩盤を削った洞窟風呂などがあります。岩肌に囲まれての入浴は、なんだか包まれている感じがして、ゆっくりとくつろぐことができます。

外湯巡りの中でも人気のお風呂ですので、週末の夕方には並ぶこともあります。 おすすめは朝風呂で、朝食前にぶらぶらと温泉街を歩いて入浴するのが気持ちいいですよ。

  • 一の湯
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島796
    • 電話 0796-32-2228
    • 営業時間:7:00~23:00
      料金:大人700円、 小人350円 (3歳から小学生)
      定休日:金曜日

外湯は、それぞれに入浴効果(温泉の効能ではなく御利益)や営業時間、定休日が異なります。
外国人観光客の姿も多くみられ、タトゥーのある方も入浴可能です。

城崎温泉の多くの宿では、チェックインからチェックアウトまでの間は、外湯に何度でも無料で入れるチケットを発行しています。日帰りの場合は、2カ所以上巡るなら「城崎温泉1日入浴券」がおすすめ。おとな1,300円で何回でも7つの湯が入り放題です。(タトゥーのある方も入浴可能です)

入湯の際には、7つのマナーをぜひ守ってください。
その1 湯船に入る前にかかり湯を
その2 風呂桶や椅子は洗って置き場に戻す
その3 タオルを湯船につけない
その4 髪が湯船に浸からないようゴムひも等で結ぶ
その5 走らない・騒がない・泳がない
その6 濡れた体でサウナに入らない
その7 入浴後は体を拭いてから脱衣所へ

城崎温泉街のおすすめ観光スポット5選

城崎温泉で立ち寄りたい、城崎温泉街のおすすめ観光スポットを5つ紹介しましょう。

城崎温泉ロープウェイ

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

城崎温泉の街並は、2013年の『ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン』で星を2つ獲得していますが、1つ星を獲得したスポットもあります。それが「大師山(だいしやま)」から眺める城崎の風景です。

大師山の山頂へは「城崎温泉ロープウェイ」で行くことができます(大人往復910円)。山頂までの所要時間は約7分。山頂に立てば、大きな空と日本海、眼下に広がる山と川、その谷間に城崎温泉街並みがあり、自然と人の営みを感じることができる風景です。

山頂には、この風景を一望できるカフェがあります(のちほど紹介します)。

  • 城崎温泉ロープウェイ
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島806-1
    • 電話 0796-32-2530
    • 営業時間:9:00~16:30(山麓駅へ向かう最終便時刻)
      料金:山頂駅まで往復 大人(中学生以上)910円、小人(6才以上)460円
      定休日:毎月第2・第4木曜日(但し、祝日の場合は営業)

温泉

(写真提供:温泉寺)
(写真提供:温泉寺)

城崎温泉ロープウェイには、中間駅があり、そこに「温泉寺駅」があります。1300年の歴史を誇るこの地方最古のお寺「温泉寺」への参拝のために作られました。ロープウェイを利用しない場合は、歩いて行ける参道があります。

温泉寺は、約1300年前に城崎温泉の始まりとなる「まんだら湯」を湧き上がらせた道智上人ゆかりの寺。本堂の他、多宝塔や鐘楼、奥ノ院など、たくさんの古文化財があります。鐘楼では大きな釣鐘を突き鳴らすことができます。

昔は、城崎温泉へ入湯する前に、まず温泉寺へ参拝。湯をすくう「湯杓(ゆしゃく)」を授かり、湯治する古式の入浴作法が伝えられていました。

  • 温泉寺
    • 住所 温泉寺
    • 電話 0796-32-2669
    • 営業時間:9:00~17:00
      料金: 大人300円(宝物館(城崎美術館)との共通券400円)
      定休日: 第2第4木曜(祝祭日の場合は除く)※ロープウェイの休業日は休館の場合あり

温泉寺宝物館(城崎美術館

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

温泉寺本堂の近くに「温泉寺宝物館(城崎美術館)」があります。

1972年に開設され、温泉寺が所蔵する古文化財などを保存展示しています。展示は「温泉寺の仏教美術」と「古文書・資料」から構成されており、城崎の魅力を体感しながら見ることができる展示になっています。

  • 温泉寺宝物館(城崎美術館)
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島985-2
    • 電話 0796-32-2669
    • 営業時間:9:00~16:00
      料金: 大人300円(学生は無料) (温泉寺との共通券400円)
      定休日: 第2第4木曜(祝祭日の場合は除く)※ロープウェイの休業日は休館の場合あり

④城崎麦わら細工伝承館

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

白壁の土蔵をそのまま生かした建物に「城崎麦わら細工伝承館」があります。大麦のわらを原料にして、桐箱や色紙などに細工を施した「城崎麦わら細工」を伝えている資料館です。「城崎麦わら細工」は約300年前に城崎温泉に病気療養で訪れた半七という人が、竹笛や独楽など色とりどりの麦わら細工を作り、宿の店先で売りながら宿費の足しにしたのが始まり。現在、兵庫県伝統的工芸品および豊岡市無形文化財に指定されています。

ここでは、「城崎麦わら細工」の現代の職人の作品(約40点)と約200点にものぼる明治・大正・昭和初期(1868年〜1920年頃)などの作品をじっくり観覧できます。麦わら細工は、世界各地で作られていますが、「城崎麦わら細工」のような繊細な技法をもって工芸品にまでなっているものは、あまり例をみないでしょう。

  • 城崎麦わら細工伝承館
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島376-1
    • 電話 0796-32-0515
    • 営業時間:10:00~16:00(入館は15:30まで)
      料金: 大人300円、中高生200円、小学生以下無料
      定休日: 毎週水曜日、年末年始

⑤極楽寺

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

人通りや車の通行量が多いロープウェイ乗り場あたりから、南に少し歩けば、自然に囲まれ鳥の声だけが聞こえてくるような静かな場所に出ます。ここに「極楽寺」があります。

見どころは、境内の枯山水の石庭「清閑(せいかん)庭」。清閑とは「清らかで、もの静かなこと」。その名の通り、静かで清々しい気分にしてくれる石庭は、日本らしさを感じることができるでしょう。他にも山門や水墨画の襖絵などがあります。
拝観(見学)には、志納金(感謝の気持ちとして支払うお金、金額は自由)を志納金箱に入れて下さい。

  • 極楽寺
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島801
    • 電話 0796-32-2326
    • 営業時間:9:00~17:00
      料金: 志納金

城崎温泉街のおすすめグルメ3選

城崎温泉街には、グルメスポットもたくさんあります。
その中でも、城崎に来たならぜひ立ち寄りたいグルメスポットを3つ紹介しましょう。

①城崎珈琲 みはらしテラスカフェ

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

城崎ロープウェイの山頂駅に「みはらしテラスカフェ」があります。おすすめは、眼下に見える絶景と自家焙煎のスペシャルティ珈琲です。「みはらしテラス珈琲」(430円)などの珈琲以外にもドリンクメニューは豊富にあるので、珈琲が苦手な人も大丈夫。休日はとてもにぎわっています。

おすすめのフードメニューは、ホットドッグ。名産の八鹿豚を使った「八鹿豚ホットドッグ」(シングルソーセージ730円)と但馬牛を使った「但馬牛ホットドッグ」(960円)、自然飼育の但馬鴨を使った「但馬鴨ホットドッグ」(860円)。どれも自家製のドッグパンで挟んだ人気商品です。他には、定番メニューの「本わらび餅」(650円)や「本わらび餅パフェ」(6000円)があります。

  • 城崎珈琲 みはらしテラスカフェ
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島806-
    • 電話 0796-32-3365
    • 営業時間:10:00~16:00
      定休日:毎月第2・第4木曜日(祝祭日の場合は除く)※ロープウェイの休業日は休業の場合あり

②城崎町家地ビールレストラン「グビガブ」

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

外湯めぐりの時に、湯上がりのビールを求める人が多いため、お土産店でもビールを販売しています。

その中でも、ビールを飲むなら「城崎町家地ビールレストラン グビガブ」がおすすめ。外湯のひとつ「柳湯」の隣にあります。但馬牛をはじめ厳選した地元食材を使った本格的な料理と、城崎の食材に合う麦芽100%の本格地ビールが楽しめます。

試してもらいたいのが、加熱処理をしていない、工場出来たての城崎地ビール4種。ピルスナー、スタウト、ヴァイシェンに加え、冬の味覚の王者「蟹(カニ)」にあうビールとして開発された「カニビール」です。

初めてなら4種の飲み比べができる「地ビール(4種)飲み比べ+薫製3種」(1,730円)がいいでしょう。気になる「カニビール」の味ですが、ほのかな甘みがありながらもスッキリとしたキレのよい味わいです。

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

ビールは持ち帰りやお土産にできる瓶タイプも販売しています。ビール好きな外国人観光客も満足できるはずです。

  • 城崎町家地ビールレストラン「グビガブ」
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島646
    • 電話 0796-32-4545
    • 営業時間:11:30~22:00
      定休日:木曜日

③をり鶴

城崎温泉寿司といえば「をり鶴」。創業は1942年の老舗です。日本海の新鮮な海の幸、この地域の山の幸など最高の食材と職人技でもてなしてくれます。

冬は、名物のカニを使った季節限定メニューが人気。予約をした方がいいでしょう。特にコース料理は予約が必要です。
「津居山かにフルコース」なら、27,500円・33,000円・38,500円の3種類があります。(価格は2021年のもので変動あり、仕入れ状況により提供できない場合もある)ランチタイムには、お手頃価格の「をり鶴定食」(1,100円)などがあります。

  • をり鶴
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島396
    • 電話 0796-32-2203
    • 営業時間:ランチ11:00~14:00(ラストオーダー13:30)、ディナー17:00~21:00(ラストオーダー20:00)
      定休日:火曜日、第2・第4水曜日、臨時休業あり

城崎温泉で買って帰りたいお土産5選

城崎温泉街には、お土産屋もたくさんあります。品数も豊富なので、見て回るだけでも楽しいです。たくさんある中から、おすすめしたい商品を5つ選んでみました。

①城崎麦わら細工

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

ブローチやしおり、小物入れ、土鈴(粘土で形作り焼成した鈴)、絵画の様に飾る色紙など、さまざまな作品がある「城崎麦わら細工」は、城崎温泉のお土産にぴったり。ボールのような丸い商品は、中が空洞で漆塗りになっているお菓子などをいれる高級菓子器です。工芸品なので価格はさまざまですが、小物なら1,000円からあり、桐箱や菓子器などは、数万円、数十万円するものまであります。

「麦わら細工 かみや工芸店」では、タイミングが合えば制作の様子を見ることができます。また、麦わら細工体験もできます(要予約、3,500円〜)。

支払いは、クレジットカード(VISA, MASTER, JCB, AMERICAN EXPRESS, Diners Club)、QRコード決済(PayPay)が利用できます。

  • 麦わら細工 かみや工芸店
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島391 木屋町小路
    • 電話 0796-20-5206
    • 営業時間:10:00~18:00
      料金: 麦わら細工しおり1,000円~、麦わら細工体験 桐箱3,500円
      定休日:不定休

城崎温泉限定本(NPO法人本と温泉

(写真提供:NPO法人本と温泉)
(写真提供:NPO法人本と温泉)

城崎温泉は日本文学とも深く関係しています。多くの詩歌が詠まれ、文豪たちに愛されてきました。温泉に癒やされ、街の風情を楽しんでいると、創作意欲がかき立てられるのかも知れません。

現在も、現代の文人たちにより新たな物語が生まれています。なかでも「本と温泉」という取り組みでは、城崎温泉に来なければ買えない独特な本を販売しています。「100年読まれ続ける新しい本づくり」というコンセプトどおり、小
説に限らず、詩やエッセイ、紀行、写真集、アートブックなど、さまざまな表現による「愉快で驚きに溢れた装丁」の楽しい本が作られています。

その中でも、2020年2月に発表された、温泉街を楽しい切り絵にした下駄が表紙の絵本「城崎ユノマトペ」(税込2,000円)は、日本語がわからなくても、城崎温泉のいい思い出になる1冊になっています。温泉街の中にある旅館や本屋はもちろん、お土産店や飲食店でも購入できます。

③風呂敷・手ぬぐい

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

「手拭い」は温泉に入る時などに使うタオルのこと。昔は、主に木綿でできた「手拭い」でした。今もお祭りの時など、鉢巻きなどで使われることがよくあります。近年、お土産店ではオリジナルのデザインを施した手拭いが人気で、特に日本的なデザインは外国人観光客もお土産として選ぶそう。

城崎温泉でもオリジナルデザインの手拭いが販売されています。写真は、一の湯と御所の湯の間にある「まるさん物産店」の店内風景。店内には、100種類以上の手ぬぐいやタオル・おしゃれな和雑貨の他、お菓子や食品など、さまざまなお土産物が並んでいます。

支払いは、クレジットカード(VISA, MASTER, JCB, AMERICAN EXPRESS, Diners Club)、 電子マネー、QRコード決済(PayPay、Alipay、d払い)が利用できます。

  • まるさん物産店
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島406
    • 電話 0796-32-2352
    • 営業時間:8:00~22:30
      定休日:不定休

④だんじり太鼓

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

城崎温泉の名物菓子といえば「だんじり太鼓」。50年以上も続く老舗の手作り菓子です。毎年秋に開催される「だんじり祭り」にちなんだお菓子で、つぶ餡を薄皮で包んだ饅頭。程良い甘さともっちりとした食感、手作りの素朴さが魅力で、日本茶とよく合います。多くのお土産物店で販売しています。

⑤金平糖のお弁当

(写真提供:おみやげ 蔵ふと 井藤)
(写真提供:おみやげ 蔵ふと 井藤)

定番のお土産から土産店オリジナルまでたくさんのお土産物がある城崎温泉ですが、その中でもJR城崎温泉駅の目の前に蔵をイメージしたお土産店「おみやげ 蔵ふと井藤」には、ここでしか買えないかわいいオリジナルお土産があるので紹介しましょう。

それは、小さなアメと金平糖が入った弁当箱、「金平糖のお弁当」です。「城崎に行くなら金平糖のお弁当買ってきて!」といわれるほど。日本らしい土産として、喜ばれるはずです。
店内には他にも、ちりめん小物などの和雑貨や昔ながらのおもちゃ、城崎のおいしいお菓子があり、ワクワクさせてくれます。

支払いは、クレジットカード、(VISA, MASTER, JCB, AMERICAN EXPRESS, Diners Club, DISCOVER, Union Pay)、 電子マネー(d払い, PayPay, LINE pay, au Pay,楽天ペイ, J-Coin Pay, Alipay)が利用できます。

  • おみやげ 蔵ふと 井藤
    • 住所 〒669-6101 兵庫県豊岡市城崎町湯島85
    • 電話 0796-32-2644
    • 営業時間:9:00~18:00
      定休日:不定休

城崎温泉の四季の楽しみ

城崎温泉は、日本の四季を楽しめる街。季節の風景はもちろん、旬のグルメでも楽しませてくれます。

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

街の中心にある外湯「一の湯」あたりから大谿川の上流にかけて約1kmにわたり桜並木の通りになります。裏通りなので車も少なく、ゆっくり桜を楽しめます。

シーズン:3月下旬から4月中旬頃
場所:木屋町通り、桜小路

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

夏の楽しみは花火。1カ月の間、温泉街で平日毎日21:00から約5分間花火が打ち上げられます。

日程:例年7月末頃~8月末頃までの平日(月〜金)、8月13~15日(お盆)は除く
場所:北柳通り(王橋北詰〜大谿橋北詰)
時間:21:00〜(約5分間)

(写真提供:城崎温泉観光協会)
(写真提供:城崎温泉観光協会)

秋には、「いで湯」の繁栄を祈願する四所神社の祭礼「城崎秋まつり」が開催されます。豪華絢爛な大だんじり(日本の祭礼に奉納される山車(だし))は、この地方随一です。

日程:例年10月14日〜10月15日頃を予定
場所:四所神社城崎温泉

冬の味覚の王様「カニ」が味わえる季節、城崎温泉が最もにぎわいます。カニを使ったメニューはいろいろ。新鮮なうちは刺身、そして焼きガニ、茹でガニ、カニすきなど、調理方法によって異なった味と旨みを楽しむことができます。

シーズン:毎年11月から翌年の3月
場所:旅館、飲食店

城崎温泉近隣の観光スポット

城崎温泉周辺は自然にあふれています。「山陰海岸国立公園」に指定され、「ユネスコ世界ジオパーク」にも認定されています。その代表的なスポットに「玄武洞公園」や「玄武洞ミュージアム」があります。

(写真提供:豊岡市)
(写真提供:豊岡市)

玄武洞公園には、国の天然記念物「玄武洞」があります。石の磁性方向が、今と反対の南を向いていることから「地磁気逆転」の発見の場所として、世界的にも貴重な場所。六角形の無数の玄武岩が積み上がっている不思議な自然美と迫力に圧倒されます。

玄武洞ミュージアムは、玄武洞公園の入口にあり、ショップやレストランを併設した日本最大級の石の博物館。どちらも、JR城崎温泉駅からバスで約10分、タクシーなら約5分です。レンタサイクルでも行けます(片道約15分)。

海岸沿いにある「城崎マリンワールド」は、見て、さわって、発見できる体験型の水族館城崎温泉駅からバスで約10分の、子ども連れに定番のスポットです。

電車で約15分、豊岡駅がある豊岡市は鞄(カバン)の生産量が日本一の場所です。「カバンストリート」と呼ぶ通りには、カバンの自動販売機や、カバン型のベンチがありユニーク。製造販売をするショップもあり、オーダーメイドで世界にひとつだけの鞄を制作することもできます。

城崎温泉への旅では、ぜひ大空にも目を向けて下さい。白と黒の大きな羽根を広げた鳥「コウノトリ」が舞っています。一度は日本産の個体は絶滅してしまいましたが、農薬を減らした農業を行うなど地元住民の協力のもと、豊岡市の「コウノトリの郷公園」などで繁殖・自然放鳥がおこなわれ、大空を舞う姿が見られるようになりました。

城崎温泉おすすめの宿泊施設8選

「まち全体を⼀つの⼤きな宿」と捉え、街全体で観光客をもてなす城崎温泉。宿の湯にゆっくり浸るのもいいし、外湯めぐりでまち歩きを楽しむのもいい。楽しいこと、おいしいことで、旅の思い出が膨らみ続けます。来ればきっと帰りがたくなる温泉街をぜひ堪能してください。

Text by:塚本隆司/有限会社コピーズ
※本記事の情報は2019年12月に公開したものを2022年9月に再編集しています。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。

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