HOME 原宿 [MOVIE] アニメ・マンガの世界が現実に広がる!ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final - (ル ムヴマン フィナール)
[MOVIE] アニメ・マンガの世界が現実に広がる!ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final - (ル ムヴマン フィナール)

[MOVIE] アニメ・マンガの世界が現実に広がる!ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final - (ル ムヴマン フィナール)

Update: 2017/10/18

今や日本だけに留まらず、世界各国で楽しまれている日本のアニメマンガ
あなたは、アニメがスクリーンを飛び出して現実の世界に飛び出してきたら?と考えたことはあるだろうか。近年、2次元のアニメマンガゲームなどを原作とした3次元の舞台コンテンツ「2.5次元ミュージカル」が人気を集め、年間150万人以上を動員する人気のライブエンターテイメントとなっている。

AiiA 2.5 Theater Tokyoとは

AiiA 2.5 Theater Tokyoとは

「ここに来ればいつでも2.5次元ミュージカルに出会える」日本で唯一の2.5次元ミュージカルの専用劇場AiiA 2.5 Theater Tokyo。2.5次元ミュージカルとは、ストレートプレイも含んだアニメマンガゲームが原作の舞台のこと。そんな新たなカルチャーである2.5次元ミュージカルが楽しめるスポットAiiA 2.5 Theater Tokyoは、東京・代々木公園のほど近くに位置し、アニメファン、ミュージカルファン、舞台ファンからの注目を集めている。その魅力はどんなところにあるのか。その秘密を紐解くため、今回私は、ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final - (ル ムヴマン フィナール) を観劇してみることにした。

ミュージカルの話題に入る前に、外国人にお得な情報を。特にアニメマンガなど2.5次元ミュージカルの原作が好きな方にとっては、その原作の舞台が見れるとなれば、日本人のみならず観光などで日本を訪れる外国人の中でも興味を持つ方も多いはず。しかし2.5次元ミュージカルは基本的に全編日本語にて進行するため、仮に原作でストーリーは大体分かっていたとしても、舞台上で複数の出演者により進行する舞台コンテンツである2.5次元ミュージカルを心の底から楽しむことは少し難しいかもしれない。しかし、AiiA 2.5 Theater Tokyoであればそんなことも心配ご無用だ。ここでは、外国人の方にも言葉の壁なく2.5次元ミュージカルを楽しんでもらうため、多言語対応の「字幕メガネ」レンタルサービス (1000円/税込) を提供しているので、字幕メガネが必要な方は劇場のロビーにある受付で申し出よう。世界で初めてメガネ型多言語字幕システムを常設した劇場で2.5次元ミュージカルを観劇すれば、誰でも心置きなく2.5次元ミュージカルの世界に飛び込めること請け合いだ。

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final -

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final -

会場のAiiA 2.5 Theater Tokyoに足を踏み入れるとすぐに聞こえてきたのは、ファンにはお馴染みの往年のセーラームーンのテーマソング。大音量でこの曲が聞こえて来た段階で私はすでに興奮しきっていたのだが、興奮冷めやらぬうちに、あっという間に本番スタート。主人公・月野うさぎと、うさぎの恋人にしてタキシード仮面の地場 衛が舞台に登場した途端、「リアルセーラームーンだ!」と私は自分自身の気持ち高ぶりを抑えるのに必死だった。まるでマンガの世界が目の前で展開されているような錯覚を起こし、あまりの再現度の高さに、完全に圧倒されていた。衛のアメリカ留学のため、空港へ見送りに来ていたうさぎだったが、衛がうさぎに何か話をしようとしたところで舞台が暗転。何者かによって衛の身体が粉々にされてしまった。ショックで落胆するうさぎは記憶を失い倒れてしまった。そこに救世主が現れた。あのスーパーアイドルグループ「スリーライツ」だ。ここから物語が動き出し、やがてセーラークリスタルを狙うセーラー戦士・敵集団シャドウ・ギャラクティカとの壮絶な戦いへと突き進んでいくこととなる。セーラー戦士VSセーラー戦士という最終章にふさわしい銀河の未来をかけた壮大な戦いだ。

物語の全貌についてはもちろんすべては掲載できないので、代わりに私の今回のミュージカル体験について、特に印象的だった部分に関して言及していきたい。

正直に言うと、アニメマンガのストーリーを舞台化するのに、少なからず形を変えて描き直すということに疑心暗鬼な部分があった。ただ、始まってみるとこれが単なる2次元の原作作品のリアル体験というものに留まらず、ミュージカルとして細かに演出され尽くした作品であった。アニメのイメージと寸分違わぬ輝きと世界観を醸し出す出演者の衣裳、それぞれの特徴的なキャラクターの喋り方や立ち回りで、すんなりとミュージカルの世界に入っていくことができた。

また、ミュージカルならではの歌が融合したステージにも非常にワクワクさせられた。原作と比べ、セーラー戦士たち各々の趣味が若干変化しており、劇中で主人公うさぎを中心とした「USAGIBAND」を結成し楽曲を披露していた。もちろん、劇中どの出演者の歌声も素晴らしかったことは言うまでもないが、私は特に火球皇女のオペラ調の歌い回し・歌声はあまりに美しく聴き入り見惚れてしまった。

セーラームーンたちと、セーラーアニマメイツを率いる破壊の戦士・セーラーギャラクシアとの戦闘シーンなどは、複雑な動きや振り付け全てが非常に綿密に練られていた印象が、強く残っている。セーラーギャラクシアのナンバーは、ロックとメタルを融合させたような爽快で勢いのある楽曲で、戦闘シーンの情景を浮き彫りにし、苦しみながら奮闘するキャラクターを引き立てていた。彼女がステージ前方に立ち歌い始めると、ステージの照明は瞬く間に邪悪な色合いに変化し、「私がこうしてここに立って歌声を響かせればこの惑星は元通りになるのよ」と唱えているようだった。そのギャラクシアの様相は、背筋がゾッとするほど恐ろしく不気味で、観ている私にまで戦慄が走った。セーラーギャラクシアによって次々に破壊される様は、まるで自分がセーラームーンの世界に入り込んだかのように立体的で精巧に作りこまれた世界観であった。

そのほか、セーラー戦士の中で私たちの心を掴んだキャラクターがいる。謎の少女・ちびちびだ。ぴょこぴょこダンスしたりしながら劇中のあらゆる場面に登場し、かわいらしい見た目とは裏腹に戦士たちの中で最も冷静に俯瞰で物事を見て、判断し、他のセーラー戦士たちの舵を握る働きをしていたのがとても印象的だった。

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」-Le Mouvement Final–(ル ムヴマン フィナール) に関して私なりに総括したい。私個人としては、セーラームーンの大ファンであったため、最初こそ少し構えながら観劇していたものの、あまりの完成度の高さ、細かなディテールまでこだわったキャラクターの再現度に、ミュージカルとしてしっかりと作りこまれた世界観など、終わってみれば全てに圧倒されていた。

セーラームーンに限らず、日本のマンガアニメゲームには現実世界にはいない魔法のような特別な力を持つキャラクターがいたり、不思議なことが日常的に巻き起こったりと、ファンタジーの要素が強いものが多く、世界観も特徴的なものが多い。そもそも、マンガアニメゲームなどの2次元の原作の世界観を3次元に変換するのは、簡単なものではない。そんな中で、この「2.5次元ミュージカル」は、キャラクターの再現を重要視し、演じる出演者と音楽、映像、舞台装置などを融合させて、3次元の世界に変換し、舞台作品として感動をも与える作品となっていた。今回の観劇体験は、子供時分にテレビ画面にかぶりつくように観ていたあのアニメが目の前に広がったことで、あの頃の興奮と情熱が一瞬にして蘇った気さえした。この感情は確実に他では味わえないもので、私にとってなくてはならない思い出となった。

アニメ・マンガの世界のヒーローたちが現実世界に飛び出してくる感動

アニメ・マンガの世界のヒーローたちが現実世界に飛び出してくる感動

幼心に憧れの眼差しで見続けたアニメマンガのキャラクターが現実世界に現れることは、もはや言葉にするのも難しいほどに眩い体験であった。本当に、本当に、心を揺さぶるような忘れられない出来事であった。当日私とともに同席した2人の同僚の意見も合わせてご紹介したい。

Holly (アメリカ人) – 長年のセーラームーンファン
私にとって、初めて日本のアニメに触れたのがセーラームーンで、アニメの後はマンガまで読破し、日本語の勉強のモチベーションともなった、とても思い入れの強い作品なので、それがミュージカルで体験できたのは夢のような出来事でした。それぞれのキャラクターの衣裳はもちろん、演技に、音響効果など何から何まで詳細に作られていて、想像を遥かに超える素晴らしい作品でした。

Quentin (フランス人) – セーラームーン初体験
正直セーラームーンのことはミュージカルを観るまで全然分からなかったけど、初めて観る人にも入り込みやすいストーリー設定と、ミュージカルとしても非常にクオリティの高く、非常に楽しい作品でした。

*なお、先述の字幕メガネについてだが、これが私たちのような外国人にとっては本当に魔法のように作用していた。メガネを掛けると、目線の先にスクリーンが表示され、テキストの大きさを大中小と好みの大きさに設定でき、位置も上中下と自分で選ぶことができるほか、劇中の動きと字幕が完璧にシンクロしていたので何不自由なくミュージカルを楽しむことができた。

現在そして今後の2.5次元ミュージカル公演

現在そして今後の2.5次元ミュージカル公演

ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」- Le Mouvement Final – は、このあと大阪に場所を移し9月29日から10月1日の日程で上演予定、もし近郊でご都合の合う方は、ぜひ一度その目でこの楽しい2.5次元ミュージカル体験を味わってみていただきたい。なお、このほかにも2.5次元ミュージカルは1年を通して多くの作品が上演予定。

ミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズン青学(せいがく) vs立海
2017年9月22日(金) ~ 10月1日(日) TOKYO DOME CITY HALL
舞台「劇団シャイニング from うたの☆プリンスさまっ♪『マスカレイドミラージュ』」
2017年9月28日(木) ~ 10月1日(日) AiiA 2.5 Theater Tokyo
Fate/Grand Order THE STAGE –神聖円卓領域キャメロット-
2017年9月29日(金) ~ 10月8日(日) Zeppブルーシアター六本木
ミュージカル『刀剣乱舞』 加州清光 単騎出陣2017
2017年10月5日(木) ~ 10月15日(日) 天王洲 銀河劇場
2.5次元ダンスライブ「ツキウタ。」ステージ 第4幕『Lunatic Party』
2017年10月11日(水) ~ 10月15日(日) Zeppブルーシアター六本木
舞台『弱虫ペダル』新インターハイ篇~ヒートアップ~
2017年10月19日(木) ~ 10月23日(月) 天王洲 銀河劇場
ハイパープロジェクション演劇「ハイキュー!!」“進化の夏”
2017年10月20日(金) ~ 10月29日(日) TOKYO DOME CITY HALL
舞台『K -MISSING KINGS-』
2017年10月26日(木) ~ 10月29日(日) 天王洲 銀河劇場
舞台「青の祓魔師」島根イルミナティ篇
2017年10月20日(金) ~ 10月29日(日) Zeppブルーシアター六本木
*公演日程はいずれも東京公演 (2017年内10月までの公演)

日本2.5次元ミュージカル協会のウェブサイト上では、公演スケジュールをカレンダー形式で確認できるほか、英語版ページではウェブ上からチケットの購入も可能。海外からのチケット購入もできるのだ。また、字幕メガネ対応作品もウェブ上から確認できるので、好みの作品を探して是非足を運んでみてはいかがだろうか。アニメマンガゲームで原作が好きな方はもちろん、舞台やミュージカル好きにも、どんな層でも楽しめる新たな日本のポップカルチャーだ。

  • AiiA 2.5 Theater Tokyo
    • 住所 2-1-1 Jinnan, Shibuya-ku, Tokyo-to 150-0041

■AiiA 2.5 Theater Tokyo
http://aiia-theater.com/

■日本2.5次元ミュージカル協会
https://www.j25musical.jp/en/

■ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」公式サイト
http://sailormoon-official.com/musical/

■「美少女戦士セーラームーン」25周年プロジェクトオフィシャルサイト
http://sailormoon-official.com/

*本記事に使用しております写真は、メディアとして許諾を得て撮影しております。一般の方の写真、映像等撮影は固く禁じられておりますこと何卒ご了承ください。

©武内直子・PNP/ミュージカル「美少女戦士セーラームーン」製作委員会2017

Written by:

Pamela Drobig

Pamela Drobig

ドイツ・ベルリンの大学で日本学科を卒業し、2014年から再び日本で暮らしはじめました。日英翻訳をはじめ、日本の歴史、民俗、現代文化、社会問題などに関心があります。

※記事掲載時の情報です。

この記事をシェアする