「これが世界で流行っている日本語だ」世界5カ国の外国人に聞いた海外でも使われている日本語

「これが世界で流行っている日本語だ」世界5カ国の外国人に聞いた海外でも使われている日本語

Update: 2017/09/08

アメリカのCIAの発表によると、日本語の習得難易度は「世界トップクラス」なんだそうです。私達日本人でも、常日頃から正しい日本語を使えているか不安になるときもありますが、外国人からするとさらに難しいと感じているかもしれませんね。

さて、そんな日本の言葉ですが、日本文化の世界進出という背景もあって、海外で使われる機会も増えてきているようです。例えば、日本の代表的な和食である「Sushi(寿司)」や「Tempura(天ぷら)」は既に世界から認知されていますし、日本人がついつい言葉にしてしまう「もったいない」は、「Mottainai」として、海外でもそのままの意味で使われているそうです。そうなると、ほかにはどのような日本語が海外で使われているのか、気になってきませんか?

そこで今回は、5カ国の外国人に「世界で通じる日本語」に関するアンケート調査を行い、現地で実際に使われている日本語は一体何なのか、調査することにしました。私達日本人が知らない、“海外の日本語事情”を覗いてみましょう!

日本の若者言葉が「韓国」の若者の間でも流行中!

日本の若者言葉が「韓国」の若者の間でも流行中!

日本語を勉強している人も少なくないお隣の国・韓国。日本で流行った若者言葉も上陸していました。

【ツンデレ】

「友達や異性に対して天邪鬼のように接している人を見ると、『あの人、ツンデレだよね』とか言いますね。私の周りではみんな知っています」(韓国/女性/20代)

ツンデレとは、普段はツンツンとしてちょっと冷たい感じなのに、二人っきりになるとデレデレと甘えてくることをいいます日本の中でもマニアックな部類に入るこの言葉が使われているのはびっくりですよね。日本との文化交流が深い韓国ならではの結果かもしれません。

【かわいい】

「私がよく話す日本語は『かわいい』です。言葉の意味は完全に理解していないけれど……何というか、犬とか猫を見て胸が“キュン”とした時に使うかな?」(韓国/女性/20代)

「かわいい(Kawaii)」は韓国だけでなく、世界各国で使われている日本語の一つ。“21世紀に入って最も世界に広まった日本語”とも言われています。日本を代表するサブカルチャーである「漫画」や「アニメ」、「アイドル」が海外で人気となったことがきっかけで、広まっていったようです。

【あたり(当たり)】

「同年代の男女で流行っているのは、『あたり』という言葉。これは日本と同じで、合コンなどで『今日のメンバーは“あたり”だね!』という感じでみんな使っています!」(韓国/男性/10代)

「あたり」という日本語が韓国で日常的に使用されていることには驚きました。何がきっかけでこの言葉が使われるようになったのかはわかりませんが、意外な日本語が韓国の若者達の間で流行しているみたいですね。

【スリッパ】

「母親から室内で着用する履き物を“スリッパ”と言うと教わりました。年代はわかりませんが、自分より年上の親世代はこの言葉を使うみたいです」(韓国/男性/20代)

皆さんもご存じの「スリッパ」は「Slipper」という英語が語源となっている外来語。純粋な日本語ではないものの、それが韓国でも使われているのは面白いですね。

【いっぱい(一杯)】

「物がたくさんあることを表現するのに、『いっぱい』という言葉を使います。例えば、『水をいっぱい汲む』とか。日常的に使用する日本語の一つですね」(韓国/男性/20代)

“物の量の多さ”を表す「いっぱい(一杯)」という日本語が、韓国では日常的に使われているようです。ちなみに日本の場合では、「一杯やっていかない?」という具合に、相手を酒場に誘う言葉としても使います。

日本人が大好きな「カラオケ」は「中国」でも広く認知

日本人が大好きな「カラオケ」は「中国」でも広く認知

韓国同様、「中国」でも日本語はさまざまなシーンで使われます。例えば、日本人が愛してやまないあの娯楽も。

【カラオケ】

「よく耳にするのは『カラオケ』です。でも日本のとは意味合いが少し違います。中国のカラオケってすごく豪華で、日本のキャバクラみたいなところなんですよね。曲数は豊富で、日本の音楽もそれなりにあります」(中国/40代/男性)

日本生まれの娯楽である「カラオケ」は、「Karaoke」として中国を始め、世界でも親しまれています。上述のように中国では“大人の男の遊び場”としての需要が高いようです。

また、欧米の場合では個室のカラオケボックスとは違い、一部のパブバーで提供されていることが多いとのことです。

【たつじん(達人)】

「地元にいた頃は『たつじん』という日本語を父親がよく使いました。上手な人を指すときに使っていたので、言葉の使いどころは日本人と同じだと思います」(中国/20代/男性)

「達人」は、一つの物事を極めた人間を賞賛する言葉ですが、それが中国でも使われているのだとか。ちなみに、「達人」は中国語で「达人」と書くそうです。

【べんとう(弁当)】

「中国のランチボックスは日本と同じで、『べんとう』と言います。高速鉄道に乗ったら必ずといって良いほど『べんとう』を買って食べますね」(中国/20代/男性)

意外と知られていませんが「弁当」は、「Bento」として多くの国々で使われているそうです。元々、日本文化に関心が高い「フランス」で日本の弁当がブームとなり、世界に広まった結果、「Bento」と呼ばれるようになったのだとか。ちなみに、中国語には「弁」という漢字がないそうで、「便」を当てて「便当」として書き表すそうです。

親日国の「インドネシア」で使われている日本語は?

親日国の「インドネシア」で使われている日本語は?

世界的に有名な“親日国家”である「インドネシア」。日本軍による統治など、さまざまな歴史的背景があるものの、同国の初代大統領である「スカルノ大統領」が大の親日家だったこともあり、日本に対して好意的な目を向ける国民が多いと言われています。そんな親日国で使われている日本語がコチラ。

【アイドル】

「私は日本の『アイドル』が大好きで、この日本語を自然と覚えました。最近はインドネシアでも日本人の『アイドル』が活躍しているので、より身近な存在になって嬉しいです!」(インドネシア/男性/20代)

日本の「アイドル」は海外でも高い評価を得ています。2011年にアイドルグループ、「AKB48」の姉妹グループである「JKT48」が同国の首都・ジャカルタで活動を始め、現地でかなりの人気を博しているとのこと。アイドルソングがきっかけで日本語に触れる人も多く、私達が想像している以上に、日本語の浸透が早まっているようです。

【サムライ】

「日本の“七人の侍”という映画を見て、『サムライ』にすっかりハマってしまったよ。僕の周りにもサムライ好きがたくさんいるし、僕たちにとっては永遠の憧れだね」(インドネシア/男性/30代)

古くより日本に存在した「サムライ」は世界的に有名であり、海外にも多くのファンがいます。「Sushi(寿司)」や「Tempura(天ぷら)」と並ぶ、海外で頻繁に使われる日本語の一つです。

サブカルチャーに登場する日本語が「メキシコ」では人気

サブカルチャーに登場する日本語が「メキシコ」では人気

アニメ漫画といった日本のサブカルチャーは各国で人気を博していますが、それはメキシコも例外ではないようです。

【少年・少女・お父さん・お母さん】

「『しょうねん(少年)』、『しょうじょ(少女)』、『おとうさん(お父さん)』、『おかあさん(お母さん)』はよく使っていましたよ。それから私は日本のアニメゲームが大好きで、それらに出てくる日本語なら何となくわかります!」(メキシコ/男性/10代)

こちらのアニメ好きなメキシコ人は、作中に出てくるフレーズなどから、若い男子を表す「少年」などの日本語を覚えたとのこと。メキシコのみならず、日本のサブカルチャーがきっかけで日本語に触れる外国人はとても多い印象です。

【オタク(Otaku)】

「私は自他共に認める“アニメオタク”です。首都・メキシコシティの電気街に『AKIBAビル』というメキシコの“オタクの聖地”があるのですが、そこには定期的に足を運んでいますね。日本のサブカルチャーが好きなメキシコ人は多いですよ」(メキシコ/男性/20代)

「オタク」は「Otaku」として、世界中で使われている日本語。日本では少々ネガティブな意味合いを持つ言葉ですが、海外では「俺はオタクなんだぜ!イカすだろ?」という具合に、ポジティブな言葉として使われているのが面白いところです。

世界的ニュースとなったあの言葉が「イタリア」でも

世界的ニュースとなったあの言葉が「イタリア」でも

ピザ」などの食文化をはじめ、日本に馴染み深い国である「イタリア」。そんなイタリアで使われているのは、以下のような日本語です。

【いただきます】

「私の友人が『いただきます』という日本語を使っていました。イタリア語では食前に“Buon appetite(ブォンアッペティート)“と言うのですが、その響きが日本語の『いただきます』と少し似ているので覚えたみたいです」(イタリア/女性/20代)

「Buon appetite」はイタリア語で「良い食事を」という意味なのだそう。母国語と似ているという理由で日本語を覚える人もいるようですね。

【津波(Tsunami)】

「日本語にはそれほど詳しくないのですが、『Tsunami』なら知っています。数年前に日本で大きな地震が起きた時は、毎日のように『Tsunami』という言葉がイタリアのニュースで流れていましたよ」(イタリア/女性/10代)

2011年に日本で起きた「東日本大震災」をきっかけに「Tsunami」という言葉を知った外国人も多いそう。「Tsunami」は言うまでもなく日本語の「津波」が語源であり、世界共通の学術用語に認定されています。

ほかにも世界共通語になった日本語として、「Emoji(絵文字)」、「Panko(パン粉)」、「Teriyaki(テリヤキ)」などが挙げられます。私達が使い慣れている言葉が、世界中で親しまれていることに驚かされるばかりです。

海外で一番使われている日本語は「かわいい」

海外で一番使われている日本語は「かわいい」

今回のアンケートを通じて、日本人が想像している以上に、世界ではさまざまな日本語が使われていることがわかりました。特に韓国や中国といったアジア諸国では、日本語を日常的に使用する場面も多い様子。その他の国々では、日本のサブカルチャーに影響を受け、日本語を知ったという外国人が多い印象です。

また、最も“現地で使われる日本語”として回答が多かったのは「かわいい(kawaii)」でした。ただ、「kawaiiってどんな場面で使うのがベストなの?」、「そもそもkawaii=Cuteじゃないの?」という具合に、言葉の定義や使いどころがわからず、何となく使っている人が大半…。

「かわいい」は人によって解釈が異なる、曖昧な意味の日本語であるため、それを外国人が使いこなすのは確かに難しいかもしれません。

そう考えると、私達はとてつもなく高度な言語で意思疎通を図っているのかも……世界に羽ばたく日本語を知ることができたと同時に、改めて日本語の難しさを感じさせられる調査でした。

Written by:

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ポメラニアン高橋(ポメ橋)

ラーメンと牛丼ばかり食べてる洋犬ライター。オス/体高30センチ/体重80キロ。最近Twitterはじめました→@pomehashi(ポメ橋)

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