「花見」とは、文字通りの「花を見る」以上の意味を持っている。日本人は花見を、単に桜を楽しむものだけではなく、春の訪れとして捉えている。毎年、花見の季節には家族や友人、仕事仲間などと集まって、満開の桜の木の下でピクニックを楽しむ人々の姿が見られる。枝から花びらが舞い散る様子も美しい。
お花見はパーティだ!
桜の季節は短く、開花からほんの数週間で散ってしまう。そのため日本人は花見の計画に慎重になり、多くの人々が「桜前線」に注目する。桜の木は日本全国にあるが、開花の時期は異なり、通常は温暖な南部から咲き始め、日を追うごとに北上する。「桜前線」とは桜の開花予想日を日本地図で示したものだ。
桜が咲き始めると、特に週末には桜の木々のある公園や通りが、花見をする人々でいっぱいになる。昼間はもちろん夜も花見を楽しむことが可能で、ライトアップした桜の木を愛でる「夜桜」も人気だ。
花見に持っていくもの
もちろん1人でも花見をすることができるが、大勢集まればもっと楽しい。またこの季節になると、多くの店にさまざまな花見用品が並ぶようになる。
・防水シート/ピクニックシート:集まる人数に合わせてさまざまなサイズがある。
・食べ物、飲み物:花見スポットには飲み物や食べ物を売る屋台も多く並ぶが、できれば持参したい。特におにぎりなど、手でつまんで食べやすいメニューがオススメだ。花見に参加するなら、最低でも1品は食べ物か飲み物を持参し、仲間とシェアすること。もちろんほかの人々も、何かしら持参してくるはずだ。
・使い捨ての皿、コップなど:花見はピクニックのようなものなので、仲間と食べ物をシェアするには使い捨ての食器が便利。
・ゴミ袋:ゴミは散らかさず、必ず周囲をきれいにしてから帰ること。公園によってはゴミ箱を用意していないところもあるため、念のためゴミ袋を持参しよう。
・ペーパータオル、お手ふき、トイレットペーパー:食べ物をこぼしやすいので、お手ふきは必須。またほとんどの花見スポットには公衆トイレがあるが、トイレットペーパーがなくなっている可能性もあるため、ティッシュなども持参しよう。
・セーター、毛布、カイロ:花見の季節は、まだまだ気温が低い。日中は日差しが暖かくても、夕方には寒くなるため、1枚多めに上着を持って行ったほうがいい。また「カイロ」もオススメ。「カイロ」とは、簡単に暖かくなる小さな袋のことで、コンビニやドラッグストアで売っている。
花見の準備
・桜の木があっても場所によっては花見を禁じている場所もあるため、事前に確認すること。
・花見の季節は年間を通して公園が最も混み合うため、仲間ともはぐれやすい。事前に仲間と会う場所を打ち合わせておくといいだろう。
・なるべく早く現地に到着して、花見をする場所を確保すること。ただし、不当に広い空間を占拠するのはマナー違反だ。
花見のエチケット
花見は日本で楽しめる最も楽しい行事の一つ。しかし、マナーを破ったら楽しみも台無しになるため、以下のことを心に留めておこう。
・周囲を掃除してから帰ること。ゴミ箱を置いていない公園も多いため、基本的にゴミは自分で持ち帰ろう。
・ハメを外しすぎないこと。にぎやかな花見の雰囲気に乗じて、他のグループに迷惑をかけないように気をつけよう。
・自然を尊重すること。桜の木を傷めないようにシートは木の根から遠ざけて敷こう。枝を折るのも厳禁だ。
日本の花見を楽しもう!
美しい桜とにぎやかな花見を堪能できるのは、日本の春のほんの短い季節だけ。マナーを守って、存分に楽しんでいただきたい。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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