HOME 東京・東京周辺 東京 東京駅 日本版ライドシェアと交通空白とは?訪日外国人の「観光の足」を支える最新移動ガイド
PR 日本版ライドシェアと交通空白とは?訪日外国人の「観光の足」を支える最新移動ガイド

日本版ライドシェアと交通空白とは?訪日外国人の「観光の足」を支える最新移動ガイド

公開日: 2026/01/15

日本を訪れる多くの訪日外国人観光客が、日本各地にある美しい寺社や雄大な自然、そして美味しい食事を楽しみに毎年多く訪れています。しかし、その目的地へ向かう途中で、思わぬ壁にぶつかることがあります。それは「移動手段」の問題です。
「駅に着いたけれど、タクシーが全く来ない」「バスの本数が少なく、次の便まで2時間待たなければならない」「最終のバスがもう出発してしまった」。もしあなたが日本でこのような経験をしたことがあるなら、それは日本が現在国を挙げて解決しようとしている「交通空白」という課題に直面していたのかもしれません。
この記事では、日本の交通事情における課題と、それを解決するために生まれた新しいサービスについて解説します。これらを知ることで、あなたの日本旅行はよりスムーズで、快適なものになるでしょう。

目次
  1. そもそも「交通空白」とは何か
  2. 「観光の足」という課題
  3. まとめ:新しい移動手段で、より快適な日本旅行を
Image courtesy of PIXTA
Image courtesy of PIXTA

そもそも「交通空白」とは何か

日本では今、「交通空白」という言葉がニュースで頻繁に使われています。日本は、都市と都市を結ぶ鉄道網が非常に発達している国ですが、豊かな自然が魅力の地方都市や山間部の観光地へ足を伸ばすと、移動の事情は少し異なります。こうした地域では、大都市とは異なり、人口減少やドライバー不足によって、タクシーやバスの運行本数が限られてしまうことがあるのです。このように、必要な公共交通が十分に供給されず、移動の手段が限られている状態のことを「交通空白」といいます。

「観光の足」という課題

この交通空白の問題において、訪日観光客に最も影響するのが「観光の足」の不足です。「観光の足」とは、主要なターミナル駅や空港(交通結節点)から、具体的な観光スポットやホテルまでの「ラストワンマイル」の移動手段を指します。 例えば、新幹線で地方の駅に到着したとします。そこから有名な温泉地や絶景スポットへ行こうとした時、その間をつなぐバスやタクシーの運行本数が限られてしまうことがあるのです。特に、観光客が集中する桜のシーズンや紅葉の時期、あるいは夕食後にホテルへ戻る夜間の時間帯に、移動手段が確保できないケースが増えています。
日本政府は今、せっかく日本に来てくれた旅行者が移動のストレスを感じないよう、この「交通空白」を解消するための新しいプロジェクトを次々と打ち出しています。

Image courtesy of PIXTA
Image courtesy of PIXTA

解決策1:日本独自の進化「日本版ライドシェア」

世界中で普及しているUberやGrab、Boltなどのライドシェアサービスですが、日本での導入形態は少し特殊です。これを「日本版ライドシェア(Japanese-style Ride-sharing)」と呼びます。海外の一般的なライドシェアと何が違うのでしょうか。最大の特徴は、「タクシー会社が運行管理を行っている」という点です。

日本では「安全」が何よりも重視されます。そのため、IT企業がドライバーと利用者を仲介するだけではなく、プロのタクシー会社が一般ドライバーの教育、車両の整備状況の確認、運行の管理を行う仕組みを採用しました。

旅行者にとってのメリット
「タクシー会社が管理しているなら、普通のタクシーと同じでは?」と思うかもしれません。しかし、利用者にとっては大きなメリットがあります。

ライドシェアが捕まえやすくなる
タクシー車両が不足する雨の日や金曜日の夜、観光シーズンのピーク時などに、一般ドライバーの車両が追加で稼働するため、配車アプリで車を呼べる確率が格段に上がります。

アプリで完結する
配車依頼はすべてスマホで行えます。ご自身のスマホに入っている『Uber』がそのまま使える場合や、日本国内で圧倒的なシェアを持つ『GO』や『S.RIDE』といった日本の主要な配車アプリが利用可能です。これらを使えば、行き先を日本語で説明する必要も、現金のやり取りも不要になります。現在、その導入エリアは、東京や京都などの大都市圏だけでなく、地方の観光地へと徐々に拡大しており、旅先でタクシーがつかまらない時の強力な助け舟となっています。

Image courtesy of PIXTA
Image courtesy of PIXTA

解決策2:バスとタクシーのいいとこ取り「デマンド交通」

地方の観光地や、ガイドブックには載っていないような隠れた名所を訪れたい場合に役立つのが「デマンド交通」です。これは、バスとタクシーのハイブリッドと考えると分かりやすいでしょう。 通常の路線バスのように決まった時刻表やルートで走るのではなく、「予約があった時だけ、予約があった場所へ行く」という柔軟な乗り物です。

どのように使うのか?
従来は地域住民向けのサービスが主流でしたが、最近ではAI技術を取り入れた「AIオンデマンド交通」へと進化し、観光客でもスマホアプリから気軽に予約できるエリアが増えてきました。その最大の特徴は、自分一人だけでなく、同じ方向へ向かう他の乗客と「相乗り」をする点にあります。この仕組みにより、タクシーよりも安価な料金設定でありながら、バス路線のないエリアでも、目的地までドア・ツー・ドアに近い感覚で快適に移動することができるのです。例えば、広大なエリアに観光スポットが点在している地域などでは、このデマンド交通が周遊のための主要な足となっています。

Image courtesy of PIXTA
Image courtesy of PIXTA

解決策3:すべての移動をひとつに「MaaS」

電車やバス、タクシーといった様々な移動手段を統合し、旅行者が迷わずに利用できるようにしたサービス、それが「MaaS(Mobility as a Service)」です。特に日本のMaaSは、単なるルート検索アプリの枠を超えた独自の進化を遂げています。その最大の特徴は、交通機関(バス・電車・タクシー・シェアサイクル)の利用権だけでなく、観光地の入場券や食事券までもがセットになった「デジタルチケット形式」で提供されることが多い点にあります。

訪日外国人にとってのMaaSの価値
見知らぬ土地での移動において、バス運賃のための小銭を用意したり、運行会社が変わるたびに切符を買い求めたりする手間は、旅行者にとって大きなストレスとなります。しかし、MaaSアプリ(またはWebサイト)を活用すれば、こうした煩わしさから解放されます。面倒な現金のやり取りが不要になるだけでなく、バスやタクシー、シェアサイクルといったあらゆる移動手段の予約・管理を、スマートフォン一つで完結させることができるのです。さらに、多くのサービスでは、都度払いをするよりも割安な「周遊パス」や「乗り放題チケット」なども提供されており、利便性とともに、経済的なメリットも享受できるのが大きな特徴です。日本では、地域ごとに「関西MaaS」のような独自のサービスが数多く展開されています。旅行計画を立てる際は、目的地の地名と「MaaS」や「Digital Pass」というキーワードを組み合わせて検索してみることを強くおすすめします。

Image courtesy of PIXTA
Image courtesy of PIXTA

まとめ:新しい移動手段で、より快適な日本旅行を

「交通空白」という言葉は、一見するとネガティブな問題に聞こえるかもしれません。しかし、日本は今、この課題を正面から受け止め、テクノロジーと安全への配慮を融合させた新しい交通システムの構築を急速に進めています。具体的な活用シーンを想像してみてください。都市部や主要駅でタクシーが見つからない場合には「日本版ライドシェア」が解決策となり、地方の美しい村や隠れた名所を目指す際には「デマンド交通」が頼もしい足となります。そして、これらの移動手段をより賢く、お得に利用するための鍵となるのが、地域ごとの「MaaS」サービスです。これら3つのキーワードを知っているだけで、あなたの日本旅行の行動範囲は劇的に広がることでしょう。ガイドブックに載っている定番スポットの枠を超え、その先にある「まだ見ぬ日本」へ。ぜひ新しい移動手段を使いこなし、自由で快適な旅を楽しんでください。

※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

この記事をシェアする

 
検索