日本では、毎年7月~10月頃にかけていくつもの台風が接近・上陸します。台風が近づくと、暴風や大雨の影響で外出できない状況になることもあるほか、公共の交通機関や屋外施設の営業などにも影響します。台風の規模が大きい時には、洪水などの災害になる恐れもあるため十分な注意が必要です。この記事では、日本滞在中に、台風の接近・上陸に備え、事前に知っておきたいこと、遭遇した時にすべきこと、注意点について説明します。また、外出できなくても楽しめるおすすめスポットやプランが変更になった場合におすすめしたいツアー、近年の日本で同時期に見られる局地的大雨「ゲリラ豪雨」に遭遇した時の注意点や対処法もご紹介します。
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台風とは?
大雨を降らせることもある「熱帯低気圧」。このうち、北西太平洋もしくは南シナ海にあって、最大風速(10分間平均)がおよそ毎秒17メートル以上のものが「台風」です。
国際的な取り決めでは、最大風速(1分間平均)が毎秒33メートル以上のものを「タイフーン」と呼んでいて、他にも世界各地で熱帯低気圧が発生した場所により、「サイクロン」(インド洋、南太平洋)「ハリケーン」(赤道以北東経180度より東の太平洋、大西洋)と呼ばれています。
日本の台風の発生時期は?
日本での発生時期は、7月から10月。特に、8月から9月 にかけて多く発生し、日本列島に接近する回数が多いです。夏は海水温度が高いため、台風が最も発生しやすい季節です。同時期に発生した他の台風や、太平洋高気圧、偏西風の影響を受けやすくもあるため、スピードが遅く、北上するかと思えば突然南下したりと、複雑な動きをする場合があります。
気象庁のデータによると、1991~2020年の過去30年間の平均では、年間で約25個の台風が発生しています。月別平均接近数は、7月は2.1個、8月は3.3個、9月は3.3個、10月1.7個。月に3個となると、1~2週間に1回は接近していることになります。
沖縄、九州、四国エリアは、台風の接近・上陸が特に多いエリアなので、8~9月にこれらの地域を訪れる予定の人は、出発の1週間程前から、事前に天気予報をチェックしておきましょう。
また、秋の台風はスピードが速く、大雨を伴うことがあるため、注意が必要です。近年の異常気象によって、海水温度も高くなり、台風が大型化する傾向があり、大きな被害をもたらす可能性も考えられます。日本を訪れる前に、しっかりと気象情報を確認し、防災対策・避難行動をとれるようにしておきましょう。
2024年の台風の発生予測と注意点は?
ウェザーニュースによると、2024年は、平均よりやや少ない23個前後の台風が発生する予想です。また、日本気象協会が発表している時期別の発生予想では、7月~8月は平年並みか少なめ、9月~10月は平年並みということです。一方、日本本土への接近数では、7月までは平年並みか少ないものの、8月から10月にかけては平年並みもしくは平年より多くなるとの予想が出ています。
これらは、この夏「ラニーニャ現象」の発生が予想されていることが影響しています。ラニーニャ現象発生時の秋台風の傾向として、台風の発生位置が平常時よりも西にずれる傾向があります。その結果、日本の南の比較的近いところで台風が発生することになるため、台風が発生してから日本に接近するまでの時間が短くなる可能性があります。
台風になる前の熱帯低気圧の発生に注目し、発達や、台風になった場合の進路などを確認しながら、早めに旅程変更を考えるなどの台風対策を行いましょう。特に公共の交通機関は、新幹線や電車などの運転見合わせ、飛行機の欠航なども考えられるため、こまめに情報収集をしましょう。
急遽旅行中に台風が発生したらどうする?
1)身の安全を確保し、最新の台風情報を把握
台風は、大雨や暴風をもたらすことが多いです。そのため、飛来物や落下物などでケガをする可能性や、河川の氾濫や道路の水没、建物の浸水によって立ち往生することなども考えられます。そうした被害を避けるためには、不要不急の外出は控えることが大切です。
台風が接近したら、川や池などの水量が急に多くなることがあるので、河川や高波が打ち寄せる海岸などには、近づかないようにしましょう。台風は接近するにつれ、雨と風が同時に強まります。明るい時間帯に避難するかどうかの判断をし、早めに避難しましょう。
暴風雨によって電車の遅延や運行停止なども起こりやすく、外出先から宿泊施設に戻れなくなってしまうなども考えられます。そのため、台風の接近が分かったら、交通情報にも注意しましょう。
また、台風が今いる場所から遠い場所にあるからと言って油断はできません。台風の周囲から、暖かく湿った空気が流れ込み続けるときがあり、大雨に見舞われることがあります。台風が通過した後も、油断をせず、引き続き、気象情報を確認しましょう。台風が進む経路によっては、台風の強さが大きく変わる場合もあります。
以下、台風発生・接近時に、チェックしておきたい多言語対応のサイトやアプリ、SNSをご紹介します。
- 日本政府観光局(JNTO)のX
日本政府観光局(JNTO)によって管理されており、外国からの訪問者に安全のためのヒントや自然災害が発生した場合の最新情報を提供しています。
https://x.com/JapanSafeTravel - ウェブサイト「NHK WORLD NEWS」
一般的なニュースから気象情報まで、多言語で情報発信をしています。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/ - 天気予報アプリ「WeatherJapan」
日本気象協会と株式会社そらかぜが提供している、日本を訪れる外国人旅行者向けに多言語対応された無料の天気予報アプリ。さまざまな気象情報を得ることができます。
iOS版
Android版
2)旅のスケジュールを確認・調整
次に、旅のスケジュールを確認しましょう。
国内移動をする、帰国するなど、飛行機に乗る予定がある人は、フライト運航状況を確認しましょう。台風などで天候が悪化することがわかっている場合、運航日前であっても欠航が決まることもあります。飛行機の遅延や欠航は状況によって確定されるため、出発直前までわからないこともありますが、早くわかれば、その分交通手段や宿泊日程の変更などの代替案をたてやすくなります。
そのほか、新幹線や特急電車などを利用する予定がある場合も、運行状況を確認しましょう。現在いる場所が台風の影響はなくても、訪れる先が台風接近あるいは上陸中かもしれません。旅の行程に即して、運行状況を把握しておきましょう。
以下が、確認先一覧です。
3)必要なものを揃える。日本円の準備も忘れずに!
現在、滞在している場所によっては、台風の影響で、今後、移動すらままならなくなり、身動きが取れなくなる可能性があります。また、河川の氾濫や土石流など大規模災害時は電気などのライフラインが止まり、金融機関のATMが利用できなくなる可能性があります。 そのような事態に備えて、1週間程度生活できる程度の日本円を手元に準備しておくと安心です。
また、停電に備えて、モバイルバッテリーをフル充電しておきましょう。もし停電しバッテリーがなくなってしまった場合、どこで充電できるかを調べておくと安心です。コンビニ、インターネットカフェ、家電量販店などでは災害時にもスマホを充電できる場合があります。
飛行機が欠航・遅延になったらどうする?
台風により、欠航・遅延などがあった場合の対応は以下の通りです。
1)チケットの変更や払い戻し
台風などの気象条件による不可抗力で発生した飛行機の振替や、キャンセル、場合によっては他社への乗り換えの手続きは無料で行ってもらえます。変更やキャンセルができない航空券の場合でも同様です。航空会社のカウンターには、同じ手続きをする人が殺到することが予想されますので、電話やインターネットで手続きをするのもよいでしょう。
ただし、LCCのチケットの場合、自然災害であってもキャンセルはできても全額返金にならなかったり、変更できないこともあります。あらかじめ、予約時に航空各社のホームページなどで災害時の対応を確認しておきましょう。
2)遅延・欠航証明の取得
航空会社によっては、30分以上の遅延や欠航した場合に、証明書を発行してもらえる場合があります。4で説明する航空機遅延補償を申請する際に必要になるため、航空会社に確認してみましょう。ウェブサイト上から発行できる場合もあります。
3)宿泊先の手配
復路が欠航で帰れない場合や予約していた宿泊先がキャンセルになった場合など、台風の影響で宿泊費が発生した場合、旅行会社か航空会社が手配してくれる場合がありますので、相談してみましょう。ただし、費用は自己負担となります。
4)航空機遅延補償
旅行保険やクレジットカード付帯の保険には、飛行機遅延や欠航によって必要となった費用を補償してくれるオプションがある場合があります。保険会社やクレジットカード会社に確認をしてみましょう。
保険請求をする場合には、航空機の遅延・欠航証明書や、宿泊や飲食費用として支払った領収書が必要になりますので、保管しておきましょう。
旅行中に災害にあってしまったらどうしたらいい?
1)現在の災害情報を把握
もし、河川の氾濫や土砂崩れなどの災害に遭遇してしまったら、第一に身の安全を確保しましょう。雨で増水した小川や側溝は境界線がわかりにくく、転落してしまう恐れがあります。またがけ崩れ・山崩れも発生しやすくなります。台風が接近し暴風になると、風で物が飛ばされたり、飛んできたものにぶつかったりすることもあります。風に煽られて扉に手が挟まることもあるので、不要不急の外出は控えましょう。
また、海では、台風が接近する前から波が高くなり、台風が通過した後もしばらくは高波が続くので、シーサイドに滞在している場合は、海岸には近づかないことが大切です。
LIVE JAPANでは、緊急時と災害時に必要な情報の取得先をまとめています。その中にある交通情報でも、各交通機関の公式情報を確認できます。
災害時に役立つ情報や現時点の災害情報などを以下のサイトやアプリで提供しています(いずれも多言語対応)。事前に、どのサイト・アプリに何が書かれてあるのか、確認しておくと安心です。
- 気象庁災害情報ウェブサイト
気象庁が発表する災害情報などを確認できます。Weather/Earthquake>Information on Disaster Risk Reduction>Tropical Cyclone Informationなどを確認しましょう。
https://www.jma.go.jp/jma/index.html - 災害時情報アプリ「Safety tips」
観光庁が監修している災害時情報アプリ「Safety tips」。訪日外国人に対して国内における気象特別警報、避難勧告、緊急地震速報、津波警報な等をプッシュ型で通知します。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語など全14か国(ウェブサイトは、英語、韓国語、中国語(簡体字・繁体字))。ウェブサイト版もあります。
iOS版
Android版
ウェブサイト - JNTOグローバルサイト
JNTOグローバルサイトで、Plan your trip >Essential Information>Japan Visitor Hotline> Japan Safe Travel Informationを参照ください。
ウェブサイト - JNTOツーリストインフォメーションセンター(JNTOツーリストコールセンター)
JNTOでは24時間、英語、中国語、韓国語及び日本語による電話問合せ対応を実施しています。
電話番号:03-3201-3331
開所時間:9:00〜17:00(休館日 1月1日) - Japan Visitor Hotline
災害、事故や緊急事態の際、観光情報や支援を求めることができます。英語、中国語、韓国語での対応が可能です。
From Japan 050-3816-2787
From Overseas +81-50-3816-2787
24時間365日対応 - そのほか
気象庁が災害時に便利なアプリやウェブサイトなどについてまとめたガイドも参考にしてください。言語は英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語、ベトナム語、タイ語、インドネシア語など15言語。
https://www.bousai.go.jp/kokusai/web/index.html
避難所などについての情報は、国土交通省が運営しているサイトにて確認を。県ごとの情報サイトを紹介しています。対応言語なども整理して一覧できます。
https://www.mlit.go.jp/river/bousai/olympic/en/helpful03/index.html
2)心配している家族に安否を知らせる
台風や地震など、大きな災害が発生すると、家族・友人などへ、または家族・友人から、安否の確認などのために、電話が殺到し電話やインターネット回線が混み合い、つながりにくくなります。そこで、日本の通信各社では、以下のような安否確認のためのツールを提供しています。
- 災害用伝言ダイヤル(171)
通信各社では、災害時の通信混雑を避け、家族や知り合いなどの安否確認を迅速に行うための仕組みを提供しています。「171」へ電話をかけ、安否を知らせたい、もしくは、確認したい相手の電話番号あてに伝言を残したり、伝言を再生したりすることができます。
発信時に利用できるのは、固定回線や携帯電話、公衆電話、IP電話など、ほぼ全ての回線となっていますので、訪日外国人旅行者でも利用できます。ただし、利用する際には必ず相手の電話番号がわかっている必要があります。
伝言の録音、・再生は日本全国どこからでも利用可能ですが、海外からは利用できません。 - 災害用伝言板(Web171)
災害用統一SSID「00000JAPAN (ファイブゼロジャパン)」などを使って、インターネット接続ができるようであれば、PCやスマートフォンで伝言板に安否のメッセージを残し、海外からでも確認することができます。こちらも相手の電話番号が必要になります。1伝言あたり、100文字以下、無料で利用できます。
また、通信会社ごとにURLが分かれてはいますが、検索対象は全社一括検索になっています。そのため、どこか一つのURLで登録しておけば、他の通信会社のURLからでも検索することができます。また、英語、中国語、韓国語表示に対応しています。 - 災害用伝言板
大規模災害発生時に災害用伝言板に安否情報を登録し、その安否情報をインターネット(他社携帯電話含む)から閲覧することが可能なサービスです。震度6弱以上の地震など大規模な災害が発生した場合のみ利用できます。ソフトバンク、NTTドコモ、KDDI(au)など各通信会社からそれぞれサービスを提供しています。
(通常時は、自動Eメール送信設定機能のみ操作可能)。日本滞在中にスマートフォンをレンタルしている人は利用できます。パケット通信料はかかりますが、利用料は無料です。インターネットへ接続できる環境があれば海外からでも利用可能です。
iOS版
Android版
※上記はソフトバンクの災害用伝言版サービスです。 - Googleパーソンファインダー
インターネット接続ができる場合には、Googleの提供する安否情報の登録・確認サービス「Googleパーソンファインダー」も便利です。アカウント登録やアプリのインストールが必要なく、Webサイトにアクセスすれば、誰でも安否情報を登録・閲覧できます。「安否情報の提供」をしたい場合、安否を伝えたい人の名前などを入力、「安否情報の確認」をしたい場合は、「人を探している」ボタンをおし、名前を入力。すでに、情報が登録されている場合、安否情報が表示されます。
誰もが利用できるサービスなので、個人情報をどこまで公開するかは慎重に。「名前だけ本名で、住所は市区町村まで」「顔写真の代わりに持ち物や衣服の写真を使う」といった方法もあります。海外からでも利用できます。
https://google.org/personfinder/japan?lang=en
滞在中に悪天候でも楽しく過ごす方法
滞在中、毎日悪天候が続くと、計画していた予定も変更せざるをえなくなりますが、日本には屋内でも十分楽しめる施設がたくさんあります。「しばらくは台風だから仕方ない」と割り切って、早めにインドアで楽しめるプランを考えたほうが賢明です。
ただし台風が接近中、上陸中など、身の危険が伴う場合は、外出を控え、宿などで待機しましょう。また、遠出しなくても、近くのスーパーやコンビニなどで、お土産探しをするのも一案です。
以下に悪天候でも楽しめる室内おすすめスポットをご紹介します。
東京のおすすめスポット
音・光・映像、生きものたちが融合する最先端エンタメ施設「マクセル アクアパーク品川」では、屋内にいながら迫力満点のドルフィンパフォーマンスを観賞できます。家族連れやカップルにおすすめです。
また、東京のトレンドを知りたい人は「東急歌舞伎町タワー」へ。2023年に開業したばかりの新しい施設で、ミッション攻略型のアトラクション「THE TOKYO MATRIX」、フードホール「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」などがあり、エンターテイメントの要素がある新しい複合施設として話題を集めています。「新宿カブキhall~歌舞伎横丁」では、北海道、九州、沖縄など日本各地のソウルフードを提供し、毎晩さまざまなパフォーマンスやイベントを開催しています。
家族連れなら、サンリオキャラクターに出会える屋内型テーマパーク「サンリオピューロランド」へ。ハローキティやマイメロディなどと写真撮影できたり、ショーやアトラクションもあったり、1日中楽しめます。
温泉に行く予定だった人には、東京ドームに併設されたスパ施設を中心とした水がテーマの総合アミューズメント施設「LaQua」や24時間営業している「東京新宿天然温泉テルマー湯」など、都内にあるスパ・温泉施設を訪れ、温泉気分に浸るのもおすすめです。
大阪のおすすめスポット
大阪市にある世界最大級の水族館「海遊館」には、大きなジンベエザメたちが悠々と泳ぐ巨大な水槽や、自然を体感するエリアなど見どころがたくさんあります。
「カップヌードルミュージアム 大阪池田」も雨の日でも楽しめる人気のスポット。チキンラーメンを手作りできる「チキンラーメンファクトリー」や、世界でひとつだけのオリジナルカップヌードルを作ることができる「マイカップヌードルファクトリー」など、インスタントラーメンの原点を学べる体験型食育ミュージアムです。
世界12か国17種類のお風呂が楽しめる「スパワールド 世界の大温泉」や源泉かけ流しの天然温泉が自慢の「天然温泉 なにわの湯」などもおすすめです。
予定が変更になったら?当日予約可能なおすすめツアー&アクティビティ
「日帰りで電車に乗っておでかけするはずだったのに…」「一足延ばして温泉地に行く予定だったのに…」と、遠出の予定があったのに、キャンセルになってしまうと残念ですよね。そこで役立つのが、当日含め直前に予約できるツアーやアクティビティ。台風が去ったあとであれば、東京発の場合、「富士山クラシックルート 日帰りツアー(新宿発)」や、「鎌倉・江ノ島 日帰りツアー(東京発)」、春なら苺、秋ならぶどうなど「果物狩り」など、幅広い日帰りツアーがあります。
天気回復の見込みが立ったら、一足延ばして1泊2日で温泉旅行に訪れてみては。
■日帰りツアー
■空いている宿泊を探す
台風以外にも「ゲリラ豪雨」にも要注意
日本では近年、ニュースなどで「ゲリラ豪雨」という言葉をよく聞くようになりました。これは気象庁で正式に使用している用語ではありませんが、局所的に短時間で降る激しい集中豪雨のことをいいます。ゲリラ豪雨は突発的かつ散発的におこるため、事前に予測するのが難しいことも特徴です。
ゲリラ豪雨は発達した積乱雲によってもたらされますが、ゲリラ豪雨だけでなく、竜巻や突風、雷、ひょうなどの激しい気象現象を引き起こすことがあるため注意が必要です。
ゲリラ豪雨に遭遇した場合の対処法
ゲリラ豪雨のような集中豪雨に遭遇した場合は、以下のようなことに気を付けて行動しましょう。
●地下や水辺などの危険な場所に近づかない
ゲリラ豪雨では短時間に大量の雨が降るため、場所によってさまざまな被害が起きる可能性があります。山ではがけ崩れの危険がありますし、普段は流れの遅い河川や用水路でも水かさが増し、流れが速くなることがあります。また、地下道なども冠水する恐れがあるため、雨漏りなどの異変に注意しつつ、速やかに地上に移動することをおすすめします。
用水路があふれるなどの理由で浸水した道は、見えないところで障害物があったりして危険な可能性もあるので、近づかないようにしましょう。
●安全な建物の中に避難する
ゲリラ豪雨は発達した積乱雲により引き起こされるため、突風や雷が発生する可能性もあります。屋外にいる場合は、安全な建物の中に避難しましょう。
●雨雲に関するレーダーなどの情報を見て行動計画を
ゲリラ豪雨は突発的に発生するため、予想をするのが難しいという特徴があります。夏場は念のために折りたたみ傘を持ち歩くなどの工夫も大切ですが、気象庁のホームページで公開している降水短時間予報を参考にするのも便利です。
ゲリラ豪雨をもたらすような雨雲が近づいていないか、またゲリラ豪雨に遭遇した場合はいつ頃に解消する予定なのかを見ることができます。こまめにチェックして行動計画を立てましょう。
天気予報をこまめにチェックして、台風シーズンも快適な日本旅行を
特に8、9月に来日予定がある場合は、台風に遭遇する可能性が高くなります。この時期の日本では、突発的なゲリラ豪雨に遭遇する可能性もあります。日本旅行を快適に楽しむためにも、旅行前から情報収集サイトの確認、安否確認の方法、飛行機の運休・遅延の際の手続き方法などを把握し、天気が崩れた場合のプランも立てておきましょう。
※本記事の情報は2024年7月時点のものです。紹介している施設は、状況によって営業を休止していたり、営業時間短縮などの変更がある場合もあります。最新の情報は公式サイト等でご確認ください。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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