2月14日といえば「バレンタインデー」。多くのカップルにとって気になる日ではないでしょうか。そんなバレンタインデーについて、日本と海外では大きな違いがあることをご存じですか?
今回はバレンタインデーをどのように考えているのか、日本在住の外国人数名にインタビューしてみました。(コメントは回答者の個人的な意見です)
日本のバレンタインデー
日本のバレンタインデーでは、女性が男性にチョコレートを贈ります。一方、男性は女性からもらったチョコレートのお礼として、ホワイトデーにお返しをするのが一般的ですよね。しかし、このバレンタインデーにチョコレートをプレゼントする風習は、日本独自の文化なんです。
日本のバレンタインデーにチョコレートを贈るようになったのは、1950年代だといわれています。当時、とあるチョコレート会社が百貨店の売り場で「バレンタインセール」と書いた販促を行いました。最初の年は3日間で板チョコ5枚程度しか売れなかったそうです。その後も継続してバレンタインデーにチョコレートの販促をしたところ、少しずつ認知されるようになり、競合店もそのブームに乗り出して現在に至ります。
ちなみにホワイトデーも日本発祥の独自文化です。バレンタインデーでプレゼントを受けた男性が女性にお返しできる日として、老舗のお菓子屋さんが1977年に「マシュマロデー」を打ち出したのがはじまりだといわれています。その後「飴菓子工業協同組合」が1980年に3月14日をホワイトデーと決めてプロモーションを成功させたことにより、多くの人に知れ渡るようになりました。
イタリアのバレンタイン事情「恋人へのプレゼントはバラやアクセサリー」
「イタリアではバレンタインデーを『Festa degli innamorati』ともいいます。『恋人たちの記念日』っていう意味なので、女の人からだけではなく、男の人からもギフトをあげて告白します。既にカップルの場合も食事に誘ってディナーを楽しみます。日本と違って、ホワイトデーはないから、男性もこの日に向けて前もって彼女のためにギフトを用意します。
ギフトはバラの花束やアクセサリー、宝石、下着が多いかな。みんな前もってこっそりデパートや専門店に行って準備をし、当日のディナーのあとに渡します。日本みたいにチョコレートだけをあげることは珍しいかも」(イタリア人)
諸説あるバレンタインデーの起源のうちの一つであるイタリア。世界のなかでも情熱的な国民性で有名ですよね。そんなイタリアでは、多くの人がバレンタインデーを恋人と過ごします。イタリアもこういったところは日本と同じなのですね。ただし、今を楽しく生きるイタリア人にとっては毎日が特別な日です。
インタビューに回答してくれたイタリア人が話すように、恋人へのプレゼントはバラやアクセサリーが多いようです。なかには下着を贈る男性もいるとのことで、日本人の感覚からすると驚かされますね!
日本人はバレンタインデーに、本命の相手に贈る「本命チョコ」以外に「義理チョコ」や「友チョコ」などと呼ばれるチョコレートをプレゼントすることがありますが、イタリアでそのようなことをすると、恋人から浮気行為だと思われてしまうかもしれません。
オーストラリアのバレンタイン事情「男性側にとっては人生の一大勝負日」
「バレンタインは男性から女性に花束を渡したりディナーに招待したりするのが一般的です。なので、バレンタインはレストランが予約でいっぱいになります。レストランではなく、家でディナーするときも花束は必須ですね。チョコレートを渡す人もいるかもしれないけど、その場合も一緒に花束を渡すと思いますよ。
日本のように告白するときにチョコレートを渡したり、アメリカのように友達に渡したりするのではなく、既に付き合っている人たちがボーイフレンドからガールフレンドへプレゼントします。だから、日本で別の日にお返しをするホワイトデーの風習はオーストラリアにはないんだ。サクセスエピソードは、ディナーや花束を喜んでもらえたことかな。前もって心をこめて準備するから、喜んでもらえたときは本当に嬉しいよ。」(オーストラリア人)
オーストラリアのバレンタインデーは祝日ではありませんが、世界中の国々と同じように恋人たちが一緒の時間を過ごす日とされています。一般的なこの日の過ごし方は、公園や劇場などでデートをしているときに花束や宝石など恋人が喜びそうなものをプレゼントします。その後、レストランでロマンチックなディナーを共にするそうです。
なかには、バレンタインデーにプロポーズをする人もいて、男性側にとっては人生の一大勝負日となることも。バレンタインデーには、オーストラリアでも日本同様に街のさまざまなところで各種イベントを実施しており、一人でも多くの人に幸せになってもらうことを応援しています。
アメリカのバレンタイン事情「男性から女性にプレゼントをあげるのが主流」
「アメリカでは、バレンタインデーに男性から女性にプレゼントをあげることが主流かな。彼女だけでなく、友人や子ども、親にプチギフトをあげたりすることもあります。学校で行事としてダンスや劇をしたり、先生にメッセージカードや手作りスイーツを渡したりも。若者はこの日を楽しみにしているよ。
やっぱりギフトはお花が多いね。彼女や奥さんには、お花に風船をつけてゴージャスにして渡したり、アクセサリーを渡したりします。友達にはスイーツやキャンデーなど、子どもにはぬいぐるみをあげたりします。バレンタインデーの日は、お昼休みにスーパーや、花屋さんにバラを買いに行く男性が沢山いるよ。
でもバレンタインデーの特別なエピソードはないかな。日本では、女性が一生懸命チョコレートを作ったり、高級店で買ったりしてプレゼントするみたいだね。初めて日本にきた年はチョコレートをもらって驚いたよ。ホワイトデーっていうのも日本にきて、はじめて知ったよ」(アメリカ人)
アメリカのバレンタインデーでは、メッセージカードをプレゼントする習慣があります。そんなメッセージカードには、友人や学校の先生、親などに日頃の感謝の言葉を書いたり、特別な人への想いを綴ったりすることが多いそうです。
ちなみに手作りのメッセージカードの場合、愛を伝えるために以下のような詩をよく利用します。「Roses are red Violets are blue Sugar is sweet And so are you!(バラは赤く すみれは青く 砂糖は甘く そしてあなたも!)」。
今回、インタビューに回答してくれたアメリカ人が話しているように、アメリカではイタリアやオーストラリアと同じように男性から女性にアプローチすることが多いようです。そのため、日本ではじめてバレンタインデーを過ごすアメリカ人は、日本人女性が恋人にチョコレートをプレゼントすることに驚くことがあるみたいですね。
まとめ
バレンタインデーは日本に限らず、アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリアなどの多くの世界各国で特別な日としてされています。しかし、国によってはその日をどのように過ごすのかが大きく異なるようです。
今回紹介した国々では、男性から女性にプレゼントやアプローチすることが主流でした。日本人男性もこれからはホワイトデーだけでなく、バレンタインデーでも、アプローチをしてみると、サプライズ効果が期待できるかもしれませんよ。
ライター
株式会社ダリコーポレーション
人事・労務・法務・キャリアジャンルなどの硬めのジャンルを中心に手がけているライター。コラム記事をメインに作成している。
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