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「大丈夫」ってどういう意味? 意外と知らない「大丈夫」の使い方・例文6選

「大丈夫」ってどういう意味? 意外と知らない「大丈夫」の使い方・例文6選

更新日: 2020/10/27

「大丈夫」という日本語には、色々な意味があります。場面によっていろんな使い方ができる言葉で、Yesの意味で使うこともあればNoの意味で使うこともあります。

大丈夫の真意がわからず困惑する外国人も多いですが、予めこの言葉の幅広い意味を知っておくと、日本で自分の気持ちを表現したいとき、相手の言葉を理解したいとき、コミュニケーションしやすくなるでしょう。

今回は「大丈夫」のさまざまな意味を、例文とあわせて紹介します。

大丈夫の意味①「強くてしっかりしている・あぶなげがなく安心できるさま」

大丈夫の意味①「強くてしっかりしている・あぶなげがなく安心できるさま」

大丈夫の本来の意味の一つめです。耐久性があるもの、壊れにくいものに対して使います。

(移動中でも壊れにくそうなお土産見つけたとき)

「これは造りがしっかりしているから、スーツケースにそのまま入れても大丈夫

また、人に対しても使うことができます。例えば、頼りになる人・安心できる人・仕事ができる人などに対して大丈夫と表現することができます。

(頼りになる観光ガイドさんを見て)

「あの人に任せておけば大丈夫だね」

大丈夫の意味②「間違いがなく確かなさま」

大丈夫の意味②「間違いがなく確かなさま」

時間を確認するとき、この言葉を使います。

美術館の閉館時間まで十分な時間があるか受付で確認したいとき)
「まだ、時間は大丈夫ですか?」

また、何かが上手くいくことを祈るときにも使います。

(日本語が上手く話せなくて、がっかりしている友人に対して)

「今度はきっと大丈夫、上手くいくよ」

大丈夫の意味③「必要・不要の意を確認する」

大丈夫の意味③「必要・不要の意を確認する」

街中で貴重品を失くして困っている人、気分が悪そうな人を見かけた時、手伝いが必要か不要かを問いかける言葉として、「大丈夫ですか?」は最適です。また、この問いかけに対して、答える時にも「大丈夫です」と言うことがあります。

「大丈夫です、ありがとう」と答えると、「NO」つまり「手伝いは不要」という意味になります。

デパートの階段で、重そうな荷物を持っている年配者を見かけたら)

大丈夫ですか?持ちましょうか?」

(駅の切符売り場で、切符の買い方がわからず困っている人を見かけたら)

大丈夫ですか?何かお手伝いしましょうか?」
大丈夫、ありがとう」

さらに、ここ数年では、この要不要を問いかける「大丈夫」を様々な場面、特にレストランやコンビニエンスストアの若い店員が使っているのを耳にすることが多くなりました。

(レストランで提供されたお水を約半分飲んだときに、店員がそれを見て)

「お水のおかわり、大丈夫ですか?」

コンビニエンスストアでお弁当を買ったとき店員が)

「お箸は大丈夫ですか?」

この「大丈夫ですか?」を「必要ですか?」に置き換えられ、
「お水のお代わり、必要ですか?」
「お箸は必要ですか?」
となります。

そして、これに対しての返事にも「不要」「NO」の意味で「大丈夫です」という人が多いです。

大丈夫の意味④「問題がない」

大丈夫の意味④「問題がない」

大丈夫には、「問題ない」というニュアンスが含まれています。さらに、「全然大丈夫」という言葉も、若者の間で浸透しています。これは、「全然問題ない」と同じ意味で使われていて、大丈夫を強調するときに「全然大丈夫」と言う事が多いようです。

(待ち合わせに遅れてきた友達に対して)
「遅れてごめんなさい!」
大丈夫だよ」 または 「全然大丈夫だよ」

ちょっとした心配事や気になることがあるときにも、大丈夫を使います。

(翌日の観光を楽しみにしているとき、天気予報で明日が曇りのち雨と知って)

「明日の天気、大丈夫かな」

居酒屋などでユッケや生卵などの生ものを目にしたとき)

「これは生のまま食べても大丈夫ですか?」

「これは生で食べても問題ありませんか?」と置き換えられます。

大丈夫の意味⑤「可・不可の意を確認」

大丈夫の意味⑤「可・不可の意を確認」

可能か不可かを確認するときも、大丈夫という言葉が役立ちます。日本独自の文化やルールは、外国人にしてみると戸惑うことやわからないことも多いでしょう。そんなときに、この言葉を使ってみてください。

(日本旅館で靴のまま上がっていいのかわからないとき)

「靴を脱がずにここに入っても大丈夫ですか?」

温泉施設で水着を着て入りたいとき)

「水着を着て温泉に入っても大丈夫ですか?」

大丈夫の意味⑥「やんわりと断る」

大丈夫の意味⑥「やんわりと断る」

もう一つ、現代で使われ始めた新しい意味の「大丈夫」があります。それは、「相手の誘いや好意をやんわりと拒否・断る」という意味で、主に若者が使っています。「そんな気遣いは必要ありません」という意思を伝えるのに、最適の言葉のようです。

(スーパーのレジで店員が商品を袋に入れ始めたときに)

大丈夫です、袋を持っています」

(日本人の友達が和菓子を勧めてくれたけど、苦手なとき)

「ありがとう、大丈夫です」
この「大丈夫です」は、「結構です」に置き換えることができます。

つまり、この大丈夫は、英語の「No thank you」と同じ意味です。ただし、年上の人に対して「大丈夫です」と断るのは失礼になるので、TPOに応じて使うようにしましょう。

NOというのが苦手な日本人

NOというのが苦手な日本人

日本人は、はっきりと拒否の気持ちを意思表示するのは、得てして苦手だと言われます。「NO」と言うべき場面でもはっきり「いいえ」と言わないことが多いのが、日本人の会話の特徴ともいえるでしょう。
例えば「もう一杯飲みませんか?」と聞かれたとき、「いいえ、飲みません」と言わず、「大丈夫です」と言って否定の意思を表すことが多いです。日本人は協調性を大切にすることが多いので、ストレートに自分の意見を言わないという特徴があるのです。

便利な言葉「大丈夫」を使いこなそう

便利な言葉「大丈夫」を使いこなそう

大丈夫はあらゆるシーンで使うことができます。とにかくいろんな場面で、この言葉を耳にします。どの意味で使っているのか見極めるには、シチュエーション、イントネーションや表情を判断材料にするのがおすすめです。

はじめは、どんな意味で言っているのかわからず戸惑うかもしれませんが、慣れて臨機応変に使えるようになると、とても便利な言葉です。「郷に入れば郷に従え」というように、大丈夫という言葉を大いに活用してください。きっと、日本でのひとときが、さらに楽しくそして快適になるでしょう。

Written by:Minya

東京在住のライター。執筆ジャンルは幅広く、日本文化・アウトドア・美容健康など。好奇心旺盛で、興味を持ったことはすぐにやってみるタイプ。最近、英会話カフェに通い始めました。

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