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日本の降水量は、世界の平均降水量である880ミリメートルの2倍近い1718ミリメートルあるそうです(※)。そんな日本で生活する外国人は普段、雨の日をどのように過ごしているのでしょうか。日本の梅雨や母国との違いなども合わせて、インタビューしてみました。(各コメントは回答者個人の意見です)
※国土交通省のホームページ記載「水害対策を考える」情報より
日本の梅雨期間は長い?
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「湿度が保たれていて、太陽の日差しも抑えられているので、意外といい季節だと思いますよ」(イギリス人女性)
「湿度が高くて過ごしづらいです。せっかく観光しようと思っても、雨天で期待していたような景色が見られなくて少し残念です」(アメリカ人男性)
「オーストラリアの雨期と比べると長いと思います。オーストラリアではスコールのように突発的な雨が多く、短時間で止むことが多いのですが、日本は1日中降っていることもあるので驚きました」(オーストラリア人男性)
日本では例年6月から7月頃、雨が多く日照が少ない時期になります。梅雨の時期は、気温だけでなく気圧も下がり、湿気が上がることから体調を崩す人の話をよく聞きます。そんな梅雨の時期は、日本人だけでなく日本在住外国人からも評判が良くありません。
多くの日本在住外国人が、観光目的で訪日予定の外国人に「梅雨の時期だけは避けた方がいい」「あと1か月、訪日を我慢することをおすすめするよ」と話をすると聞きます。外国人だけでなく、梅雨を長年体験している日本人も観光には不向きな時期だと考えて、同様のアドバイスをするかもしれません。
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一方で日本の梅雨の時期に見られるアジサイやハナショウブなどの美しさをおすすめする声もあります。
アジサイやハナショウブは、全国各地に絶景の名所があります。名所で撮影した写真をSNSにアップすれば、フォロワーから絶賛されること間違いなしです。
また梅雨の時期は、観光には不向きな時期と考えられており、多くの人が外出を億劫に感じます。観光地は人が少なくなるので、ゆっくりと旅行ができるチャンスだという話を聞きます。
確かにゴールデンウィークや夏休みシーズンに比べると、梅雨の時期は自宅でのんびり過ごしたい気持ちになりますよね。実は狙い目のシーズンともいえるのかもしれません。
日本人はなぜすぐに傘をさすの?
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「大雨じゃない限り、傘はさしませんね。母国では、雨が降っているときは、だいたい風もふいているので、傘をさすとうまく歩けないのです。一応、折りたたみ傘を持っているのですが、ほとんどパーカーのフードをかぶって、早歩きしてしのいでいます」(イギリス人女性)
「私は少しの距離なら濡れてもいいかなと思うのですが、日本人は雨が降ったらすぐ傘をさしますよね。コンビニに入ると必ず傘が売られていて、すぐに手に入るのに驚きました」(アメリカ人男性)
「傘はあまりささないですね。少し濡れてしまっても、すぐ乾くのであまり気にならないです」(オーストラリア人男性)
多くの日本人は、雨の日に傘をさします。しかし、外国の中には雨が降っていても、傘をささないことがよくある人もいるそう。傘をささない理由は、国によってさまざまです。例えば一部の人は、傘をさすという行為は女々しいことと考え、あまり使用しないそうだと聞き、とても驚きました。
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また別の国では、パーカーのフードで雨を十分にしのげるため、傘を使わないという話も聞きます。今回、インタビューに回答してくれたイギリス人も同様の回答をしていましたね。
また傘をささない理由として「傘を持ち歩くことが、面倒くさいから使用しない」という意見もありました。海外の多くの国では、日本のようにコンビニやスーパーでビニール傘を購入するという慣習は、ほとんどありません。
そのため、自前の傘を持ち歩く必要があります。しかし、明らかに雨が降る日以外、傘は余計な荷物になるので、使用しない人が多いのでしょう。傘をささない代わりにレインコートを使用する外国人の話も聞きます
折りたたみ傘より長傘を好むのはなぜ?
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「おすすめの雨対策グッズは、雨が染み込まない防水のスニーカーです。どんなに気を付けて歩いていても、靴の中まで濡れてしまいますし、洋服のように替えがたくさんあるわけでもないので、足元の対策は大切だと思います」(イギリス人女性)
「雨対策は、フードが付いている服を着ているときは、フードを被ります。あとは、車で移動することが多いので、あまり困らないです」(アメリカ人男性)
「おすすめの雨対策グッズは、折りたたみ傘です。突然の雨に対応できますし、バッグなどに入れて持ち歩きやすいのでとても便利です。以前は小さいものが多く、さしても濡れてしまうことがよくあったのですが、最近は大きめのサイズの折りたたみ傘が販売されているので、助かっています」(オーストラリア人男性)
少し古いですが、2014年のウェザーニュースによる調査結果では、世界の35カ国で使用される傘の過半数は折りたたみ傘(55%)という結果でした。今回、インタビューに回答してくれたオーストラリア人も、折りたたみ傘をおすすめの雨対策グッズに紹介していましたね。
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一方、日本人は折りたたみ傘より長傘の使用率(62%)が高いという結果でした。このような結果に、外国人からは「日本人はどうして持ち運びできて、機能性の高い折りたたみ傘より長傘を好むのだろうか」という疑問の声がありました。実際に長傘を使用している日本人の意見としては「折りたたみ傘だと強風時に壊れてしまうから」「長傘の方がすぐに開けて利便性が高いから」「折りたたみ傘を都度、カバンの中に出し入れするのが面倒くさいから」などでした。
外国人は、折りたたみ傘の方が長傘よりも機能性が高いと思われているようです。しかし、日本人は必ずしもそうではないと考えていることが伺えます。それぞれの傘の長所と短所を、どのように考えるのかというところに、文化の違いが現れているのかもしれませんね。
※ 本記事は2020年初掲出のものを再編集しています。
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