
日本料理はヘルシーなイメージが強いかもしれないが、日本人は揚げ物も大好物。中でも豚肉にパン粉をつけて揚げた「トンカツ」は、家庭料理として頻繁に食卓へ並ぶ国民的メニューだ。
食べ方はトンカツに千切りキャベツを添えて、「ソース」と呼ばれる調味料につけて食べるのがスタンダード。だがアレンジ性も高く、例えばカレーライスにトンカツをいれた「カツカレー」やパンにトンカツを挟んだ「カツサンド」なども、多くの日本人に愛されている。さらに同じ豚肉でも脂身が楽しめる「ロース」と、あっさりとした「ヒレ」など、肉の部位もさまざま。そのうえ豚肉ではなく牛肉を使用する「牛カツ」もアリなのだ。
家庭料理とは一味も二味も違う、お店で食べられるトンカツ
家で作ることが多いトンカツだが、家庭とは一線を画すトンカツのお店も数多く、多くの日本人がわざわざ足を運ぶ。お店で食べるトンカツの魅力は何といっても、お肉や手法へのこだわり。シンプルな調理法なので、その部分をこだわればこだわるほど、大きな差が出るのだ。
そこで今回紹介するのは、流行最先端エリアとして人気が高い「渋谷」で食べられる絶品トンカツ料理のお店3店。しかもリーズナブルにいただける「1500円以下のランチ」という条件で、トンカツだけではなくご飯、味噌汁といった定食のお店をピックアップした。
1.
最高級山形牛が味わえる名店が、なぜかトンカツ?
肉も揚げ脂もこだわりぬいた、絶品ランチ

お店があるのは、宮益坂を上がった青山学院大学に近いエリア。渋谷駅からやや離れており、ここまで来ると外国人観光客の数は少なくなる。住所で言うと「渋谷2丁目」に位置するが、このエリアは日本人のグルメ通から「渋二」と呼ばれ、知る人ぞ知る美味しいお店が集うと評判となっている場所。お店は渋谷二丁目交差点すぐ近くの、地下1階にある。

「加藤牛肉店 シブツウ」は、東京・銀座にある「加藤牛肉店本店」唯一の支店として2015年にオープン。本店は最高級の山形牛が堪能できるお店として超有名のお店だが、こちらでは若干リーズナブルに山形牛を味わうことができるお店として人気を博している。ちなみに「山形牛」とは、日本の東北地方に位置する「山形県」の中で育成された黒毛和種。さらに日本で肉の格付けを行っている「日本食肉格付協会」が四等級以上に認定された和牛の総称だ。
だがランチで提供しているのは山形牛ではなく、なぜか「トンカツ」。予約をすれば山形牛のステーキも食べられるそうだ、メインはあくまでも豚肉なのだ。その理由について「山形牛を取り扱う我々としては、“山形は豚も実は美味しい”ということを知ってほしかった」(店長、小林新一さん)からだそう。

さっそく 「トンカツ ロース」(1400円)をいただく。自慢の豚肉は、山形の「特選三元豚」と呼ばれる品種。トンカツと一緒にいただく調味料としてスタンダードな中濃ソースと塩が提供されているが、まずは塩で肉そのままの味を堪能するのがオススメ。脂があっさりしており、豚肉がほんのり甘いのだ。お肉はジューシーで柔らかく、パクパクとあっという間に食べてしまいそう。もちろん中濃ソースで食べてもおいしい。

こだわっているのは肉だけではない。揚げ油は“奇跡の脂”ともいわれる、トランス脂肪酸ゼロの純正ラードを使用。お店によると「日本のトンカツ屋さんでこの脂を使っているのはおそらくここだけ」とのことだ。脂っぽさをほとんど感じないので、スタッフのまかない料理でも頻繁にトンカツを食べているらしい。パン粉はやや大きめでクリスピーな食感。サクサクしている。
ちなみにこちらのお店は現在、外国人観光客は「それほどいない」という超穴場! 見つからないうちにぜひ足を運んでみてほしい。
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加藤牛肉店 シブツウ
- 住所 東京都渋谷区渋谷2-12-12
-
最寄駅
JR「渋谷」駅から徒歩10分
- 電話 03-6427-5961
時間:11:30~14:00、18:00~23:30
休み:日曜
2.
甘じょっぱい醤油タレでサクサクいける
新潟のご当地カツ丼を堪能!

さまざまなアレンジ性がある「トンカツ」。実は地域によって独自の食べ方をしているケースが多く、住む場所が違えば同じ日本人でも知らないトンカツ料理も数多くあるのも面白い。そのひとつが日本の甲信越地方にあり、日本有数の“米どころ”といわれる新潟の「新潟カツ丼」。地元に伝わるトンカツの丼料理で、こちらの「タレカツ」では本場の新潟カツ丼が東京で味わえる人気店だ。
ちなみに日本人にとってなじみ深いトンカツの丼料理といえばなんといっても「かつ丼」。かつ丼はトンカツとタマネギを「かえし」と呼ばれる甘辛い醤油ベースの調味料と出汁などで一緒に煮て、仕上げに卵でとじる。だが「新潟カツ丼」は、それと大きく異なっている。

「新潟カツ丼」とかつ丼が大きく違う点は、卵でとじてないこと。またかつ丼はかえしと出汁でサッと煮るが、新潟カツ丼はトンカツを甘辛いしょうゆベースの調味料にくぐらせるだけ。肉はかなり薄めで、サクッとした食感が楽しめる。こちらの「タレカツ」ではご飯の上に千切りキャベツ、その上にカツがのっていた。
そして今回いただいた「タレカツ」の人気メニュー「合いもり丼」(980円)には、カツのほかにエビフライが2本。これは「タレカツ」独自の人気メニューだが、「エビ好きな人が多い外国人に観光客に一番人気がある」(店長、佐藤英二さん)らしい。

店内にいると、厨房の奥から「トントントン」とリズミカルな音が聞こえてきた。この音の正体は「お肉を叩いている音」だそうで、カツに使うもちぶたのロース肉を1枚1枚店内で叩いているという。その数は1日でだいたい450枚ほど。叩くことで新潟カツ丼特有の薄さと柔らかさを出しているのだ。ちなみにこちらのカツは衣も薄い。それでいてタレがかかっているのに、衣のサクサク感が失われていない。甘めしょっぱいタレはご飯との相性もピッタリだった。
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新潟カツ丼 タレカツ 渋谷店
- 住所 東京都渋谷区道玄坂1-5-9
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最寄駅
R「渋谷」駅から徒歩3分、京王井の頭線「渋谷」駅西口から徒歩1分
- 電話 03-6455-3600
時間: 平日、土曜11:00~22:30(日祝〜22:00まで)
休み:無休
3.
関西ではスタンダード「牛カツ」のお得ランチ
ミディアムレアをワサビでいただこう

トンカツといえば豚肉だが、日本には牛肉をパン粉で揚げた「牛カツ」「ビーフカツ」と呼ばれる料理もある。中でも京都や大阪、兵庫といった関西地方では、トンカツよりも牛カツがスタンダード。ちなみに関西では牛カツだけではなく、全国的に豚肉を使うことが多い「カレーライス」や「肉じゃが」といった家庭料理でも、牛肉を使うことが多いことで知られている。おおざっぱに言えば、関西では「肉といえば牛肉」なのだ。
しかし数年前より関西で親しまれていた牛カツが、全国的ブームに。東京でも牛カツ専門店がいくつもオープンしており、お昼には行列ができることもしばしばだ。トンカツにはない牛カツの魅力といえば、何といっても赤身が残ったレア状態で食べることができること。ワサビをつけて食べるとさらにうまみが引き立ち、まるで「刺身」のような味わいを楽しむことができる。

牛カツのランチ定食がリーズナブルでいただけることで人気の「牛かつ宮下」。だが実はこちらの屋号はお昼限定のもの。夜は串カツ専門のダイニングバー「串音」として営業しており、お昼になると目印に「牛かつ宮下」ののぼりが路上に出される。お店があるのはビルの5階だ。
なぜ串カツのダイニングバーがランチに牛カツを出しているのか? 「キッカケやはり全国的な牛カツブームが大きかったです。最初は串カツのランチもやっていましたが、次第に“ランチ=牛カツ”が定着したので、今ではこれ一本にしています」と語るのは、店主の宮下真洋さん。もはや牛カツ人気は関西だけではなく、東京・渋谷でもすっかり定着しているのだ。

牛肉は「味がいい」と店主が語るUSAビーフ、部位は弾力のある「肩ロース」を使用。歯ごたえがしっかりあって、豚肉とは全く違った味わいとなっている。火の通り具合は、やや赤味が残るミディアムレアといったところだろうか。こちらでは「ウォーターフライヤー」という、油と水を使用して揚げるシステムを採用しているのもポイント。揚げカスが油に溜まらないので、常に新しい油を使っているようなさっぱりとした仕上がりになるそうだ。確かに揚げもののしつこさがなく、また店内には揚げ物特有のにおいもほとんどしなかった。

牛カツのお皿には「ワサビ」がたっぷり。さらに卓上には「だし醤油」「中濃ソース」「和がらし」「塩」があり、いろいろな調味料で楽しむことができる。ワサビといえばお刺身や寿司のイメージが強いかもしれないが、実は濃厚な味の牛肉との相性も抜群! ぜひ試してほしい。
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牛かつ宮下 渋谷
- 住所 東京都渋谷区道玄坂2-23-13
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最寄駅
JR「渋谷駅」から徒歩5分、京王線「神泉」駅から徒歩3分
- 電話 03-5941-7594
時間: 12:00~15:00(LO14:00)
休み:無休
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