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「恵比寿横丁」潜入ルポ!

「恵比寿横丁」潜入ルポ!

更新日: 2020/11/19

東京は今「横丁ブーム」が到来!「横丁」(yokocho)といえば、東京に来たことがあるあなたは、上野の「アメ横」のことを浮かべるかもしれない。しかし、これから紹介する横丁は、広くて開放的なアメ横と異なる。間口の狭い小さな飲み屋が立ち並び、まるで違う世界に訪れたような雰囲気。新宿西口の「思い出横丁」、渋谷の「のんべい横丁」、吉祥寺の「ハーモニカ横丁」など、東京都には様々な横丁があるが、今日訪れたのは恵比寿の「恵比寿横丁」。未知の横丁に、潜入してきた!

昭和レトロな雰囲気の「新型横丁」

昭和レトロな雰囲気の「新型横丁」

「大人の街」とよばれる恵比寿は、おしゃれで大人なイメージがあり、上品なレストランがたくさん。そんな恵比寿駅へ。恵比寿駅東口から2分ぐらい歩いたら、あれ?「寿」と書かれた赤い提灯に、色とりどりの看板。いつもの恵比寿と何か違う風景。ふっと頭を上げると、お!ここ、ここ!私が今回訪問しようとしていた「恵比寿横丁」だ!!カラカラ、入り口の扉を開けて、中に入った。

平日の夜7時前にもかかわらず、横丁内は各店舗、すでに顔が真っ赤になったほろ酔いのスーツ姿の会社員がたくさん!笑い声、乾杯の音、仕事のことを忘れ、ワイワイ賑やか。
「L」字型の横丁には、狭いにもかかわらず、20件も店舗が入っている。もともとは「山下ショッピングセンター」という名の商店街だったが、老朽化などにより閉鎖したとのこと。2008年、その跡地に「恵比寿横丁」という「新型横丁」がオープン。テーマパークのように昭和レトロな雰囲気が感じられ、隣の店との距離が近く、隣の客とも気軽に話せて、メニューの価格帯も抑えめだ。老若男女に人気の理由はすぐわかった。

おでん鉄板焼き串焼き焼肉などの日本料理店から、中華料理店、ワインバーまで様々な店舗があり、どこもほぼ満席。そのなかに一つだけ店前に数名人が並んでいるお店があった。その看板には大きい三文字がこう書いてあった。「肉寿司」。

シャリの上にあるのは魚ではなく、肉。

シャリの上にあるのは魚ではなく、肉。

30分ぐらい待ち、ようやく席に着いた。寿司といえば、マグロ、シャケ、タコなどの海の幸が頭に浮かぶが、ここの名物は牛肉や鶏肉など「肉」で作った寿司。今や類似の業種は少なくないが、実は「肉寿司」ブームを巻き起こしたのは、まさにこの恵比寿横丁からスタートした「肉寿司」なのだ。
約7年前、オープン当初のお店はなんと3.5坪しかなかったとのこと。今はその倍ぐらいに!メニューの品数が豊富で、決めるのが時間かかりそう……。「すみません、オススメの「肉寿司」をください!」、注文してみた。
うわ、美味しそう!目の前に来たのは人気豪華トリオ「和牛ロッシーニ、タン、牛ウニトロ軍艦」。まずは真ん中のシンプルな「タン(1貫270円2貫から注文可、税込)」から食べてみよう。独自の調理法で火入れした牛タンの握り。加熱しているのにその食感は生のようにぷりぷり。
次は右の「牛ウニトロ軍艦(1貫480円、税込)」を。和牛、ウニ、ネギ少しに醤油少し、口に入れるとすぐとろけそうなほど柔らかい。
最後は「和牛ロッシーニ(1貫580円、税込)」。そう、私は一番好きなものを最後に食べる派。和牛とフォアグラ、トリュフとの贅沢な組み合わせ。その濃厚な香りが口いっぱいに広がり、味も食感もベスト!ワインを飲んでいるような大人の味だった。

「肉寿司」のこだわり

「肉寿司」のこだわり

カウンター席で食べながら「肉寿司」の特徴を寿司職人に聞いてみた。まずは、脇役の「寿司米」からうかがおう。ここの寿司米は「肉」との組み合わせを意識し、魚の寿司と違う種類の寿司酢、シャリは試行錯誤を重ねて現在のものに。
そして、主役の「肉」。先にいただいた寿司は火を通した肉だったが、同店では、「生肉」をメインに提供している。日本には昔から「生肉」を食べる習慣があり、同店は生肉と寿司という日本人の好きなものの組み合わせという斬新なアイデアがヒットの原因なのだろうと感じた。また「生肉」は焼肉用の肉より新鮮が求められ、「高級」のイメージがあるそうだ。
また、牛肉だけではなく、馬肉、鶏肉、鴨肉など、メニューのラインナップが多彩。生肉は訪日外国人には、抵抗があるかもしれないが、生肉以外の肉もあるのでご安心を。
「そうだ、サイドメニューを頼んでみよう!」

2016年の「今年の一皿(R)」に決まり話題になった「パクチー」で作ったサラダ「パクチー爆弾」(750円、税込)を。また、鶏料理が好きな人には、この鶏の軟骨を梅であえた「梅水晶」(450円、税込)。和牛を使った「SUKIYAKI」(580円、税込)や「牛の生ハム」(780円、税込)もおすすめ。メニューからも人気の理由がわかった。

「話題作り」も上手

「話題作り」も上手

メニュー以外にも様々な「話題作り」用のアイテムを用意。例えば、メニューを置く棚はハート型!またおみくじできるお箸セットなどなど。私も引いてみたら、小吉だった。

そして、あの噂のカクテル「エロエロ桃ベリーニ(690円、税込)」を注文。グラスについている唇のグミを使って、写真を撮ったり…インパクト大のイチオシドリンクだ。
「肉寿司」のマネージャー・中村さんによれば、平日は男女問わず、20~40歳代がメイン。大企業に勤める会社員も多く来店するという。ステキな出会いが待っているかも?女性ならば、1日平均20~30回ぐらい声をかけられることも!

同店は予約不可で2時間制。日によっては、満席で待つこともあるが、待ちながら、「素敵な人」がどこにいるのかをチェックしてみてもいいのでは?
この非日常的な楽しい横丁で、美味しいお肉とお酒を味わって!気が付いたら、隣の席の人とワイワイ楽しい宴会になっているかも?!

  • 肉寿司 恵比寿横丁店
    • 住所 1-7-4 Ebisu, Shibuya-ku, Tokyo 150-0013 Japan
※記事掲載時の情報です。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。

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