
ステーキといえば、高級レストランのコース料理で食べるもの、安い値段のステーキは“それなりの質”、というのが一般的な印象ではないでしょうか?そんな常識を覆し、手ごろな値段で、ファストフードならぬファストステーキを実現させたのが「いきなりステーキ」です。テレビや雑誌でもたびたび紹介されているので知っている人・行ったことのある人も多いのではないでしょうか。
「たくさんのお客様に、本当に美味しいお肉を食べて欲しい」という想いから、高級ステーキを手軽に立ち食いで、そして一人ひとりのお腹の大きさに合わせて好きな量のステーキを食べられるという、これまでにない画期的なシステムで話題が評判ですよね。
ステーキ界のイノベーター「いきなりステーキ」とは?
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いきなりステーキは、その名前のとおり、「前菜などは食べずにいきなりステーキを食べる」というコンセプトのレストラン。立ち食い×ステーキという、今までにないスタイルを作り上げ、サイドメニューは最低限のみで、ステーキだけに集中できる、肉好きにはたまらないステーキ専門店です。オープン当初は、立ち食いスタイルがメインでしたが、最近では多くの店舗で椅子が設置されているそうで、お子様や家族連れも気軽に行きやすく、人気はますます高まっています。
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いきなりステーキの売りは、徹底的なお肉へのこだわりです。高級店で出すような質の高いお肉を提供しています。そのため、原価率はなんと70%前後! 一般的に平均が30%といわれる飲食業界で、通常であれば営業していける数字ではありません。そこを回転率の高さとメニューの絞り込みでカバーしているのが、いきなりステーキ!レストランのコース料理を食べるのに30分で済ませる人はいませんが、ここでは平均滞在時間は30分程度。この回転率だからこそ、この価格が実現するのだそうです。いいお肉を手軽に自分の好きな量だけ食べられるなんて、まさに夢のようです。
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「現在、全国に店舗は250店舗。2018年の1年間で200店舗オープンに向けて、毎月ハイスピードで出店していて、全県制覇も目の前です。1000店舗目指してるんですよ」と話してくださったのは、いきなりステーキを運営する株式会社ペッパーフードサービスで広報をご担当されている小林未佳さん。近年はロードサイドを中心に地方に出店しており、1か月に20店舗が新規オープンしている計算だというからびっくりです。国内のみならず、ニューヨークにも7店舗出店中で、店内のレイアウトもオーダーの仕方もまったく同じなのだそうです。
今回、いきなりステーキに潜入するのは、ステーキの本場アメリカ出身のティモシーさん!
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今回は、「ステーキの本場であるアメリカ人が、いきなりステーキに挑戦!」と題して、「いきなりステーキ」の実態を探るべく、アメリカのニューヨーク出身、来日して16年になるティモシーさんに潜入してもらいました。「ついこの間アメリカに帰った時も、もちろんステーキを食べてきましたよ!いきなりステーキ、気になりますね!」
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そして今回ご協力いただいたのは、いまや外国人観光客にとっては必須の観光スポット「浅草」の、東武浅草駅からほど近い、いきなりステーキ浅草駅前店です。いざ、出陣!
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店内は、安くて手軽に食べられるというイメージとは反して、シックで落ち着いた雰囲気。スタッフの皆さんも本格的なシェフの制服の方ばかりで、高級レストランにまったく引けを取りません。やはり美味しいものを食べるときには、雰囲気も大事ですね!
ティモシーさんのメニュー選び、人気のメニューは?!
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さっそく、メニューを吟味します。いきなりステーキ初心者のティモシーさん、「悩みますね…」とひと言。そこで、今回は特別に、小林さんのおすすめを聞いてみることに!
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「私がおすすめしたいのはリブロース(6.9円/1g、税抜き)ですね。赤身と脂身のバランスが一番いいので!赤身がお好きな方であれば、ヒレ(9円/1g、税抜き)。自分で調理するのが好きという方には、ワイルドステーキというちょっと歯ごたえのある肩ロースの部分をおすすめしています。外国人の方には、やはり国産も人気です。いきなりステーキの魅力は、自分の食べたいお肉を自分の好きな量だけオーダーできるところなので、何種類か選ばれる方も多いですよ!」とのこと。悩みぬいた結果、「では、まずおすすめのリブロース。そして僕は赤身が好きなので、ヒレをいってみましょう!」ティモシーさんの心は決まったようです。
肉のカット場で、食べたい量と焼き方をオーダー!
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食べたいお肉が決まったら、店内奥のカット場に向かいます。「リブロースとヒレスーキ、300gずつお願いします!」とオーダー。すると、認定を受けたカットマイスターと呼ばれるプロが、大きな肉の塊から、自分の食べるステーキの量だけをほぼ誤差なくカットしてくれます。こんなに迫力ある光景はめったに見られません。
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「アメリカにいるときに僕が体験した中では、こんな風に自分の食べたい量をオーダーするという形はあまりなかったですね」と、ティモシーさんもこの表情。
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ここでは、お肉の焼き方もオーダーします。「もちろんお好みですが、おすすめは絶対にレアです!お肉が新鮮だからこそ、レアで提供できるので、ぜひ食べていただきたいですね」という小林さんのおすすめ通り、レアでオーダー。カット場のすぐとなりの焼き場では、目の前で焼いているシーンを見ることもできます。
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ここは見逃せない!と、ティモシーさんも思わず自らのカメラで動画撮影です。
自分好みの味が何通りも楽しめる、ステーキ用調味料の数々!
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テーブルに並ぶのは、数種類の調味料たち。これがまたいい仕事をするんです。いきなりステーキでは調味料もオリジナル。基本のサラっとしたステーキソース、外国人に人気の甘口ソース、しょうゆ、ガーリック、わさび、タバスコなど。自分好みの組み合わせで、無限に楽しむことができます。これぞいきなりステーキの醍醐味!だからいくらでも食べられてしまうわけですね。
さっそく、おすすめのリブロースを実食!
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調味料を眺めていたら、あっという間に完成です。まずは基本のステーキソースから、ということでさっそくかけてみると、いい香りとアツアツの湯気が食欲を刺激します。お肉の上に載っているのは、ガーリックペーストと、フライドガーリック、ガーリックのWパンチです。トッピングも、基本のコーンとオニオンです。その他、ブロッコリー、インゲン、ジャガイモ(追加は各100円、税抜き/コーンから別のトッピングへの変更は無料)など、変更や追加もOKです。
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切ってみるとこのレア感!美しいピンク色です。
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食べる前から笑みがこぼれてしまう気持ちもわかります。
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これぞ、美味しさに悶絶する表情です。「んー。美味しいですね!ものすごく柔らかくてジューシーです」
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いろいろな調味料で味を楽しむのが「いきなり流」。ということで、続いては外国の方に人気だという「いきなりソース(甘口)」に挑戦です。こうして鉄板の隅を使って、味の変化を楽しみます。
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なぜか右手にはソースです。「うん、このソースは甘めでまた美味しい!フルーティーですね」リンゴなどが入っている甘めの味は、お子様にも人気とのこと。納得です。
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さらに続いて、今度は広報小林さんもおすすめの「わさび&醤油」です。この日本らしい組み合わせは、外国の方に人気だとのことです。それにしてもティモシーさん、わさびを結構てんこ盛りにのせていますが、大丈夫なのでしょうか?
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恐る恐る味を確認します。
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「全然問題ないです!美味しいですね。鼻にツーンとこないし、お肉の味がとてもマイルドになります。和風で柔らかい味です」。わさび&しょうゆ、どうやらかなりお気に入りの様子。それもそのはず。このわさびも、いかにお肉に合うかを吟味して選ばれたこだわりのものなので、ツーンとし過ぎずお肉にマッチするんです。
赤身好きにはたまらない、驚く厚みのヒレステーキ!
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ご覧ください、この高さ!
お肉を厚切りで調理する理由、それはいきなりステーキがおすすめする、レアがはいったおいしい状態で食べてもらいたいから。そのためには、この「厚み」が重要なんだとか。いきなりステーキは、さっとではなく、じっくりと焼いたおいしいお肉を食べてもらいと思っているのですが、厚みがないと、じっくり焼いたときに中まで火が入ってしまい、レアでは食べられなくなってしまうということなのです。「多くのステーキ店も、厚切りで提供したいという思いをもっているかもしれませんが、厚くしてしまうと、当然、原価が釣り合わなくなってしまいます。そこを可能にしたのがいきなりステーキ。だからこそぜひ厚切りで召し上がってほしいです」もちろん、一番美味しい形でいただきたいので、厚さ5cm以上の厚切りヒレステーキを、今度はブロッコリートッピングでオーダーです。
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まさに、美味しさがしっかり閉じ込められた焼き加減!
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「ヒレもイケますよ!お肉の味がしっかり感じられます」
いきなりステーキに行ったら試したい!ツウのおすすめ裏メニュー!
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いきなりステーキには、メニューに掲載はないものの、いろいろな工夫で楽しめるアレンジ裏メニューがあるということで、今回は特別にいくつかの裏メニュー&裏ワザも教えていただきました。こうしたものの多くは、お客様からの提案なんだそうです。
①自分で作れるガーリックライス!
お肉は少し残しても、食べ切ってもOK。肉のうまみが溶け出した肉汁が残った鉄板の再加熱とライスを注文。アツアツの鉄板のご飯が乗ってやってきたら、そこにテーブルに並ぶニンニクを投入。塩コショウやステーキソースなど、お好みの味付けを自分アレンジで調合して、ガーリックライスが完成。鉄板で焼いたご飯のおこげも、絶品だそう。
②肉の旨味が詰まった野菜炒め風サラダ
こちらも、お肉は残っていても食べ切ってもOK。おすすめは、「少し残したお肉を小さくカット」。その鉄板を再加熱、そして同時にサラダもオーダー。アツアツの鉄板にサラダを投入して軽くお肉と混ぜて、お好みの調味料で完成。ご飯は控えたい、もしくは野菜が食べたい方にはイチオシ。
③オリジナル、スパイシースープ
スープを注文したら、そのまま食べるだけではなく、調味料のなかにあるタバスコ、ニンニクを投入。混ぜてみると新しい風味になるというこの裏技は、なんと社長直伝!
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今回は野菜炒め風サラダをチョイス。作り方をしっかり教わりましょう。少しお肉が残った鉄板に野菜を取り分けて、再加熱です。するとものの1分程度で、再び熱を帯びた鉄板が戻ってきました。
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味付けは、いきなりソース(甘口)。ティモシーさん、こちらのソースもかなりお気に入りになってしまったようです。
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「食べてみますよ!うん、野菜もいいですね!このソースがよく合って美味しい。」
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最後はこの通り。この満足げな表情、おわかりいただけますでしょうか?
ティモシーさんが感じた、いきなりステーキの感想とは?!
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「リブロースとヒレステーキ、どちらが好きかどうかについては、全く違うので比べられませんね。どちらも本当にお肉が柔らかくて美味しい。アメリカでは、ステーキといえば塩・コショウのみというところが多い。こんな風にいろいろなソースで味を変えられるというのはありませんから、美味しいし、とても楽しいです!」美味しいだけではなく、楽しさがある、まさにこれこそが多くの人を惹きつける秘訣なのではないでしょうか?
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また、観光客目線でこんな感想も。「ステーキを食べるとなると、時間がかかるイメージです。ですから、時間が限られていて、いろいろなところを観光したい旅行者にとってはハードルが高い。でも、いきなりステーキなら、時間がなくても日本のステーキを楽しめますよね」なるほど、手軽に食べられるメリットはこんなところにも。お肉だけに集中しているので、ここではお肉を楽しんで、そのあとで他のグルメも、なんていうこともできます。できるだけ多くのグルメを楽しみたい旅行者には、強い味方です。
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また、英語のメニューも全店に常備しているというところも、観光客にとってはありがたいポイント。特に、今回ご協力いただいた「いきなりステーキ・浅草駅前店」は観光地ということもあり外国からのお客様も多く、英語での接客、オーダーも全く問題なしです。
本場のアメリカ人も納得! 高級ステーキを手軽に食べるなら「いきなりステーキ」
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「ファストフードはあまり健康に良くないというイメージもありますが、美味しくて品質が高いものが気軽に食べられるというのは、やっぱりうれしいですよね」と、ティモシーさん。
いきなりステーキでは、食べたお肉の量がそのままマイレージ(=グラム)として積算され、貯まってランクに応じていろいろなサービスが受けられる肉マイレージカードも発行しています。カードには現金をチャージできるので、つまりは肉マイレージカードだけ持っていけば、ステーキが食べられてしまうという気軽さです。
また取材時(5月上旬)は、映画「アベンジャーズ/インフィニティ・フォー」とのタイアップキャンペーンを行っていたりと、常にいろいろな企画も盛りだくさん。あらゆる形で肉が楽しめる、まさにお肉のエンターテインメント!みなさんもその楽しさをぜひ実際にお店で確かめてみてください。
<店舗情報>
いきなりステーキ浅草駅前店
住所
〒111-0032
東京都台東区浅草1-33-10 オオノビル1階
最寄駅
東武スカイツリーライン「浅草」駅より徒歩2分
電話
03-5246-4929
客席数:38席(全席椅子席)
駐車台数:無し
営業時間(年中無休)
11:00~23:00(ラストオーダー22:45)
ランチタイム11:00~17:00 ※平日のみ
注)店舗により営業時間やメニュー等は異なります。詳細等はHPでご確認下さい
http://ikinaristeak.com/home/
旅ライター×海外ツアーコンダクター。社会人向け教育コンテンツの企画開発・編集担当として11年従事。プライベートでは学生時代から旅に魅了され、これまで世界約50カ国150都市以上をめぐってきた大の旅好き。世界中、日本中のグルメを味わい、自然を感じ、世界遺産や歴史的建築を見て、温泉めぐりをするのが生きがい。そんな旅好きが高じて、会社員から旅ライター×海外添乗員へと転身。現在は、年間100日以上海外を飛び回りながら、旅ライターとしても活動。旅の楽しさ、日本の魅力、世界の多様な価値観をより多くの人に広めるべく、インバウンドの添乗や旅ライターの取材等で、日本各地を訪れて情報発信をしている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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