年々増えていく訪日外国人観光客のみなさん。中には、東京は遊びつくしたから、もっと別の場所にも足を伸ばしたい、というリピーターの方も多いようです。
そんな方にピッタリなのが、栃木県“日光市”。東京・浅草から電車でおよそ2時間と日帰り可能でアクセス抜群の場所にあり、世界遺産にも登録された“日光東照宮”や日本屈指の温泉郷“鬼怒川温泉”でも有名な、関東でも有数の観光地です。
そのなかでもイチオシのスポットが、大人から子どもまで楽しめるテーマパーク『江戸ワンダーランド日光江戸村』。江戸時代にタイムスリップして、江戸の町や当時の人々の生活を体験できるということで、国内外から観光客が絶えず訪れています。
今回は、江戸ワンダーランドの絶対に見逃せない“体験スポット”をご紹介します。
■『江戸ワンダーランド日光江戸村』ってどんなところ?
『江戸ワンダーランド日光江戸村』は、江戸時代の町並みをリアルに再現し、当時の文化や生活を体験できるテーマパークです。
パーク内は街道、宿場町、商家街、武家屋敷、忍者の里の5つのエリアに分かれていて、個性あふれるスポットがたくさん。江戸の住人に変身したり、忍者や侍の修行をしたり、お芝居を観たり、グルメを堪能したり……と、さまざまなアクティビティで1日中たっぷりと、江戸の町を満喫できます。
国内からはもちろんのこと、タイや台湾を中心に海外からの観光客もたくさん訪れるそう。
パンフレットは、英語・中国語(繁体字・簡体字)・韓国語・タイ語・ロシア語・ベトナム語と多数の言語に対応しているので安心です。
■JR日光駅発の「無料送迎バス」が便利
江戸ワンダーランドへは、東武日光駅のお隣、JR日光駅からの無料送迎バスで行くのがオススメ。バスに揺られて約30分で到着です。
JR日光駅発の運行ダイヤは、9:34、11:21、13:30、15:05(15:05発は、2023年12月1日~2024年3月19日は運休)の1日3本(※ダイヤは変更になる場合があるため、詳細は公式ホームページでご確認ください)。無料送迎バスは、帰りはJR日光駅のあと、日光東照宮表参道にも行ってくれる便もあります。
■江戸ワンダーランド到着!まずはチケットを購入
入口に向かって右側に券売所があります、まずはここでチケットを購入しましょう。
“1日手形”は大人5,800円 小人3,000円です。
午後からゆったり楽しみたい方には“半日手形”(大人5,000円 小人2,600円 14時以降、冬期13時以降)も。また、券売所の隣にはロッカーも完備。荷物を預けて身軽になって楽しみましょう。
■【耳ヨリ情報】外国人観光客向け『NIKKO PASS all area』を利用すれば、入場料がさらにお得に!
東武鉄道では、日光・鬼怒川温泉エリアにおける外国人観光客向けの企画乗車券を2種類発売しています。
そのひとつ『NIKKO PASS all area』は、奥日光エリアの中禅寺湖機船・明智平ロープウェイなどの交通機関や、鬼怒川温泉エリアの江戸ワンダーランド循環バスが有効期間4日間、自由に利用できます。
さらに『NIKKO PASS all area』を購入すると、江戸ワンダーランドの入場料が、300円引きになります。
『NIKKO PASS all area』は、夏季(4/20~11/30)4,780円、冬季(12/1~4/19)4,160円で販売。
日光エリアを存分に楽しみたいなら、ぜひ賢く利用してみてはいかがでしょうか?
■まるで江戸時代にタイムスリップしたかのような町並みが!
準備が整ったら“関所”と呼ばれる入口へ。
取材時は七夕のイベント中だったため、こんな七夕飾りが。鮮やかで綺麗ですね。江戸ワンダーランドでは日本の年間行事にあわせてさまざまなイベントが開催されるのだとか。
関所を抜けてしばらく歩くと建物が見えてきました! すごい。どこもかしこも江戸の町そのまま。あまりにも再現度が高くて、本当に江戸時代に来てしまったのでは!?と錯覚してしまうほどです。
こんな本格的なお店があったり、
着物を着た町人たちが歩いていたりします。
お堀には本格的な橋がかかっていて、川にはたくさんの鯉が泳いでいます。えさをあげることもできますよ。
運が良ければ、ちょんまげがトレードマークのキャラクター『ニャンまげ』に遭遇することも!ぜひ一緒に記念撮影してくださいね。
■絶対訪れたい!オススメ体験&見どころスポット6選
パーク内を歩いているだけでも十分に楽しめますが、せっかく訪れたのなら、江戸の生活を体験したいところ。オススメ体験スポットを6つ厳選してご紹介します。
(1)変身処 時空(有料)
最初に訪れたいのは、『変身処 時空』。ここでは、30種類以上の中から好きな衣装を身にまとって江戸人になりきることができます。
男性なら、侍(5,100円)や、
新撰組(7,800円)、
殿様(9,800円)にまでなれちゃいます。
女性の場合は、
女剣士(5,100円)、
姫様(9,800円)、
花魁(30,000円※1週間前事前予約必要、1日1名限定、18歳以上)にも変身することができますよ!
利用の仕方は簡単。なりきりたい職業の衣装を選び、受付カードに記入し料金を支払います。順番がきたら変身ルームで衣装に着替えましょう。
あとは、パーク内を自由にまわって遊ぶだけ。とっておきの写真映えスポットで、自分だけの記念の一枚を残してみては?
(2)せんべい焼き体験(有料)
日本の米菓の代表“おせんべい”。そんなおせんべいを、実際に七輪で焼いて作る体験ができます(1名250円)。
さっそく筆者もトライ!
まず、片面を七輪の上にのせて3つほど数えたらすぐに裏返してもう片面を焼きます。
油断しているとあっというまに焦げてしまうので、手早く裏返すのがポイントです。悲しいことに筆者は少し焦がしてしまいました……。
(3)忍者修行の館(無料)
これを2~3回繰り返して、適度な焦げ目がついたら完成。刷毛でお醤油を塗っていただきます。出来立てのおせんべいは、パリパリで香ばしくておいしい!
いびつな形の『忍者修行の館』という建物を発見。この中で不思議な忍者修業ができるんだとか。
中に入ると……なんと忍者が斜めになって立っています! さすが忍者、いったいどんな忍術を使っているの!?と思いきや、実は目の錯覚を利用することで、まるで斜めに傾いているかのように見えるのだそう。
普通の人は平衡感覚が失われ、ほとんど真っすぐに歩けません……。おかしな方向に重力で引っ張られているような不思議な感覚に、頭も体も混乱してしまうこと間違いなし。
慣れるまでには時間がかかるかもしれませんが、ぜひここで修業を積んで立派な忍者を目指してくださいね!
(4)侍修行館(無料)
パークの奥にある『侍修行館』。侍魂を学び、本格的に侍になるための修行ができるスポットです。
“剣術体験(平日開催、大人向け、土・日曜は供侍体験)を開催しており、木刀を使った剣術を学べます。剣を振り回すだけではなく、姿勢や目線のひとつひとつまで丁寧に身のこなし方を教えてくれますよ。
侍としての生き方がここでしっかり身につくはず。
(5)江戸生活文化伝承館(無料)
江戸時代の職人さんが作り出した当時の生活用品の数々が展示されているミュージアム。
化粧品や刃物、団扇、江戸切子などの逸品を通じて、驚くほど繊細で芸術的な職人技を目の当たりにできます。
また、回廊形式の館内に施された空間演出も見もの。展示物の美しさがより際立ち、ひとつひとつに目を奪われてしまいます。
(6)花魁道中(無料)
江戸ワンダーランドでは芝居も見どころのひとつ。なかでも美しく着飾った花魁が町中を練り歩く“花魁道中”は必見です。
花魁とは、遊女のなかでも位の高い女性のこと。なじみ客を
迎えに行くことを“花魁道中”と呼び、江戸ワンダーランドでも1日1回その様子を見物することができます。
花魁は『若松屋』から川沿いを通り、20分ほどかけて一周します。道沿いはたくさんの人たちに囲まれるので、『日本橋』の上から見るのがオススメ!
花魁の艶美な物腰と立ち居振る舞いに魅了されること間違いなしです。
■グルメスポットも充実
江戸時代のグルメも堪能できるのが、江戸ワンダーランドの魅力のひとつ。
人気のお店が、『日本そば 藪』というおそば屋さん。江戸時代の職人の社交の場でもあったのだとか。
名物メニューは『江戸かき揚げそば』(1,700円)。そばつゆは、なんと味噌。醤油が手に入らなかった時代に、味噌を薄めてつゆに仕立てたのだそうです。
さっそくいただいてみると、味噌とそばが絶妙にマッチして新感覚なおいしさ。思ったよりも全くしつこくなく、そば湯まで飲み干してしまうほど癖になる味わいです。
かき揚げもサクサクで、ボリューム満点。大満足の一品でした。
江戸ワンダーランドでは、ほかにも外国人に人気の大串焼き鳥や、フォトジェニックな三色だんごなど、食べ歩きもできるグルメやスイーツがあります。ぜひ江戸の食文化も堪能してみて。
■おもしろくてかわいい!外国人にも人気のお土産3選
存分に遊びを満喫した後に欠かせないのが、お土産選び。パーク内はもちろん関所にもお土産屋さんがあります。外国人にも人気のお土産をリサーチしました。
(1)袖の下まんじゅう
時代劇の定番、越後屋が悪代官に賄賂を贈るシーンをモチーフにした、『袖の下まんじゅう』。
お饅頭の下に千両クッキーが隠されているもの(1450円)と、
白いお饅頭の下に小判の形をしたお饅頭が隠されているもの(600円)があります。
受け取った側は思わず「おぬしも悪よのう……」なんてセリフを言ってしまうかも。
(2)花魁ふぇいすぱっく
女性へのお土産にオススメなのが『花魁ふぇいすぱっく』(1枚390円)。 加水分解コラーゲン配合の“しっとり肌”、ビタミン誘導体配合の“美肌”、プラセンタエキス配合の“はり・つや肌”の3タイプがあります。
どのパッケージも花魁が素敵なので、1枚ずつセットで購入しても良さそう。
(3)日光山麓の地酒 日光譽
江戸ワンダーランドでは、日光の地酒も購入できます。『日光山麓の地酒 日光譽(にっこうほまれ)』(2,310円)は、酒造・渡邊佐平商店が製造したもの。フルーティーですっきりとした飲み口が特徴です。ミニ樽酒になっていて見た目もかわいいですよね。
そのほか種類豊富な“手ぬぐい”も外国人観光客から人気だそう。ニャンまげのデザインもあるので、ぜひお店でチェックしてみてくださいね。
以上、江戸ワンダーランドのおすすめ体験スポットと遊び方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介した意外にも、たくさんの体験や見どころが充実しているので、たっぷり楽しみたいなら、丸1日時間をとって遊ぶのがオススメです。
また、8月の夏休み時期や、5月のゴールデンウィークはどの体験も並ぶほど混雑するそうなので、その時期を避けて訪れるのが、めいっぱい楽しむ秘訣だそう。
「非日常的な体験をしたい」「日本の歴史や文化に触れたい」そんな方にはピッタリの江戸ワンダーランド。東京からもアクセスしやすいので、一度訪れてみてはいかがでしょうか。
本記事は2019年8月公開時の情報を、2023年9月に更新しています
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江戸ワンダーランド日光江戸村
- 住所 栃木県日光市柄倉470-2
- 電話 0288-77-1777
営業時間:
9:00~17:00(3月20日~11月30日)/
9:30~16:00(12月1日~3月19日)
定休日:毎週水曜日(祝日・休日の場合は営業)1月16日~31日
入場料:
1日手形 大人5,800円 小人3,000円/
半日手形(14時以降、冬期13時以降)
大人5,000円 小人2,600円
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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