世界遺産「日光東照宮」をはじめ、日本一標高の高い湖「中禅寺湖」、日本三名瀑のひとつ「華厳の滝」など見どころ満載の日光エリア。東京からもアクセスがしやすく、日本人だけでなく訪日外国人観光客からも人気の観光スポットです。
そんな日光の名所を、外国人の方がお手軽ながら存分に楽しむことができるのが、外国語バスツアー。多くのツアーがありますが、中でも今回おすすめするのが、国内外の観光客から愛され続ける黄色い定期観光バス「はとバス」。「外国語バスツアー」「世界遺産日光周遊ツアー(Trip around the World Heritages in Nikko)」です。日光の定番スポットを、英語または中国語を用いた案内をしてくれます。
そんな「世界遺産日光周遊ツアー」について、今回筆者が実際に体験してきましたので、ご紹介します!
快適なバスに乗り込み、「磐梯日光店」の絶品グルメからスタート!
世界遺産日光周遊ツアーは、浜松町バスターミナルより、9時20分からスタート。バスカウンターで受け付けを済ませ、乗車券とバスツアーの参加者であることを示すシール、観光地情報が記載されたガイドブックを受け取ります。
ガイドブックは英語と中国語の記載があるので、外国人観光客の方でも安心です。
バスは足元広めの4列シートで、ゆったりとした座り心地。青を基調としたシートで、見た目はとっても涼やかな印象です。ちなみに、夏は一人一本ずつ、うちわが用意されています。
今回は中国、台湾から来た方が多いツアーなので、ガイドさんも中国語で対応。日光東照宮に至るまでの道のりを地図を交えて説明したり、神厩舎の三猿についてイラストを使って解説したりなど、丁寧かつ分かりやすい紹介をしてくれます。もちろん、ツアー客からの質問にも優しく対応してくれますよ!
佐野サービスエリアで休憩を挟んだのち、「磐梯日光店」でランチタイム。
用意されていたのは、磐梯日光店の人気No.1メニュー「栗おこわ葵御膳」。栗おこわをはじめ、さしみ湯葉や湯葉としめじの煮びたしなど、日光の名物である湯葉を思う存分に堪能することができます。
観光客の中で特に人気だったのが湯葉のスープで、「味わい深く、とろみのあるスープが絶品だった!」と大好評でした。
食事の後には、お土産コーナーへ。ここでは一番人気の金箔入り日光カステラをはじめ、湯葉やたまり漬けなど、数多くの日光名産品が用意されています。「栗おこわ葵御膳」に出てきたおかずも販売しているので、気に入った一品があった方は要チェックですよ!
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日光カステラ本舗磐梯日光店
- 住所 〒321-1434 栃木県日光市本町1-1
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最寄駅
交通アクセス:宇都宮ICより30分、日光ICより10分。
バスからのアクセス:JR日光・東武日光より 清滝、細尾、中禅寺、湯元、各方面乗車し、西参道下車 本店徒歩1分、磐梯日光店徒歩30秒、カステラ本舗徒歩1分
- 電話 0288-53-2555
営業時間:8:30~17:00
世界遺産「日光東照宮」にて、日本文化を肌で感じる
続いて、本ツアーの目玉である、世界遺産「日光東照宮」へ向かいます。表玄関にそびえ立つ石鳥居をくぐり、まず左手に見えてくるのが五重の塔。
一層の四面には十二支をかたどった立派な彫刻が施されており、塔の上から「空、風、火、水、地」と、仏教の宇宙観を表しているのだとか。日光東照宮の持つ厳かな雰囲気に、ツアー客の皆さんは感嘆の声を上げていました。
東照宮表門からは拝観料が必要ですが、もちろんツアー料金に含まれているのでご安心を。ガイドさんから拝観券とともに手渡される東照宮のマップには、緊急時の電話番号が記載されているため、万が一迷子になった時でも安心です。
(※画像は電話番号が記載されている部分をモザイク処理しているものです)
拝観券を使って、東照宮表門から入場。表門は左右に仁王像があることから、仁王門とも呼ばれています。表門から入って左手に見えるのが、「見ざる、言わざる、聞かざる」の三猿で有名な神厩舎。見た目がとってもユニークで可愛らしい三猿は外国人観光客にとっても人気のようで、神厩舎の前には写真のための待機列ができていました。
記念撮影を終えた後は、東照宮のシンボルである、国宝・陽明門へ。高さ11.1メートル、奥行き4.4メートルの豪華な門には、龍や獅子、菊や牡丹など508に及ぶ彫刻群が隙間なく飾られています。
極彩色の重厚感ある造りで、見る者の心を奪うような、堂々した佇まい。見ていていつまでも飽きないことから、“日暮らしの門”とも呼ばれているそうです。ツアー客の皆さんも、すっかり心を奪われたように陽明門を眺めていました。
「世界遺産日光周遊ツアー」の中で筆者が一番ハードだと感じたのが、家康公の墓所・奥宮までの道程。何故かと言うと、奥宮まで辿り着くために、207段もの長い石段を上らなければないといけないからです!
苦労して石段を上ったぶん、奥宮に到着したときの感動はひとしお。ツアー客の皆さんは大粒の汗を流しながらも、晴れ晴れとした表情を見せていました。
※ガイドさんやその日の状況によって案内方法は変わり、今回の家康公の墓所~奥宮も必ず訪れるわけではないそうです。
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日光東照宮
- 住所 栃木県日光市山内2301
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最寄駅
東武日光駅から「世界遺産巡りバス」で約20分
- 電話 0288-54-0560
拝観時間:4月1日 ~ 10月31日(午前8時より午後5時まで)/11月1日 ~ 3月31日(午前8時より午後4時まで)※各期間とも受付は閉門30分前に終了。
料金:大人・高校生1,300円 小中学生450円
のどかな「中禅寺湖」と、豪快な「華厳の滝」を堪能
日光東照宮を出発してから約40分後、中禅寺湖に到着。中禅寺湖は男体山の噴火による溶岩によって原形ができたとされ、1321メートルと湖の中で日本一の高さを誇ります。
穏やかな気候からかつては、主に外国人別荘が多く建てられ、避暑地としての賑わいを見せたそうです。ツアー客の皆さんは、揺れる水面を眺めたり記念撮影をしたりと、和やかな時間を楽しんでいました。
「世界遺産日光周遊ツアー」のラストを飾るのは、「華厳の滝」。中禅寺湖から流れ出た水が、轟轟たる水しぶきとなり、高さ約100メートルの岩壁を一気に流れ落ちる姿は圧巻の一言。熊野の那智の滝、奥久慈の袋田の滝とあわせ、日本三名瀑のひとつに選ばれています。
滝付近の大谷川北岸には、観光客向けの有料の華厳滝エレベーターが設置。エレベーターの料金550円はツアー代に含まれていないため、別途支払う必要があります。
エレベーターの降り口にある観瀑台からは、滝壺をすぐ間近で堪能できます。ツアー客の皆さんは滝の迫力と美しさに、すっかり目を奪われたようでした。
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華厳の滝
- 住所 栃木県日光市中宮祠
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最寄駅
JR・東武日光駅より東武バス中禅寺温泉行き乗車約40分、「中禅寺温泉」バス停下車徒歩約5分
電話番号:0288-55-0030(華厳滝エレベーター)
営業時間:3月~11月/8:00~17:00、12月~2月/9:00~16:30
※ただし、季節・気象状況により時間変更あり。
料金:エレベーター往復/大人550円、小学生330円
華厳の滝の観光を終え、はとバスの「世界遺産日光周遊ツアー(Trip around the World Heritages in Nikko)」もいよいよ終了の時間に。
ツアー参加者の皆さんに話を聞いてみると、やはり一番人気だったのが日光東照宮。日本の他の場所ではなかなか見ることができない建築物が印象的で、独特で味わい深い江戸の文化が、現代に残っていることに感動を覚えたといいます。
他にも、中禅寺湖から見える男体山が綺麗だった言う方、華厳の滝の豪快さが忘れられないと言う方もいらっしゃいました。
ツアーの最後は新宿駅西口、東京駅丸の内南口にて解散。10時間に及ぶ長旅にも関わらず、あまり疲れを感じなかったのは、交通や施設への手続き等の雑務を、はとバスさんが徹底的にサポートしてくれたおかげでしょう。
ガイドさんは中国語・英語に精通しているので、アテンドはもちろん、トラブルがあった際にもすぐに対処してくださいます。
はとバスさんに本ツアーのオススメポイントを聞いてみたところ、
「他社と比較しますと値段は少し高いかもしれませんが、その分お食事もついており、バスだからこそ安心して旅行を楽しむことができるかと思います。また、1番のアピールポイントとしては、資格を持った通訳案内士が日本人でもなかなか知らないようなことを教えてくれる点です!」とのこと。
ガイドブック通りにただ簡易的に観光するだけでなく、ディープな知識を教えてもらえるのはとっても魅力的ですよね。
日本に訪れた際には、世界遺産がお手軽に楽しめる「世界遺産日光周遊ツアー(Trip around the World Heritages in Nikko)」をぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
●ツアー情報詳細
Nikko World Heritage
コース番号:English:HE359 Chinese:HC360
設定期間:10/3~11/30 月曜・木曜・土曜・日曜(一部運休日あり)
時間:09:20-19:50予定
食事:昼食 付き
料金:大人 14,000円、小人 13,000円
ガイド言語:英語または中国語
※ 今回乗った黄色いはとバス以外で運行する場合があります
※ 2019年8月時点の情報です
秋葉原の情報サイトやフリーペーパーの記事編集・執筆の経験を経て、現在フリーライターとして活動中。今も秋葉原には週3~4ペースで通い、街ブラがてら新店情報を必ずチェックしている。
※価格やメニュー内容は変更になる場合があります。
※特記以外すべて税込み価格です。
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